
Moonnamathoral (Malayalam - 2006) Dir. V K Prakash は、コミカルなものが主体のマラヤーラム・ホラーの中では珍しくシリアスなタッチで、中盤のどんでん返しが印象的な秀作だった。しかし現地での評判は芳しくなく(こちらなど)、テクニックに淫して内容が無い未熟な作品とされて、興業的には沈没してしまったらしい。
そんなに酷いもんだったかな、キャストは適材適所だったし、怖くはないけど適度な緊張感が途切れなかったし、悪くない出来だと思うのだが。ただ、手放しで賞賛できないのは、もしかしたらストーリー丸ごとを欧米のインディーズ系ホラー映画から頂いて来てしまっているのではないかという疑念が拭いきれないから(もっとも、現地での批評にはこれを裏付ける言及はない)。そう思えてしまう原因のひとつにインド的要素の希薄さがある。マ映画ホラーにつきものの黒魔術師とかも出てこないしね。憑き物落としの祈祷師はちょこっと登場するがほとんど活躍しないし。怪異の起こる舞台となっているのも、どこか高地の洋館だしね。そのまま設定をインド以外の場所に置き換えても全く違和感がないストーリーになりそうだ。
]]>Well Done Abba (Hindi/Urdu - 2009) Dir. Shyam Benegal

これもまた我が偏愛の収集アイテム、ハイダラーバード産ウルドゥー語映画の系譜に連なるのか、それともボリウッド映画のオフビートな1品ということになるのか、見てないから分からないが、見ても分からないかもしれない。
サウスの映画世界には幾つかのマイノリティー・ジャンルがある。個人的に最も慣れ親しんでいるのはケララのマーピラ(ムスリム)映画とアチャヤン(クリスチャン)映画。しかしこれは、以前に書いたように、あくまでもメジャー作品の中のテーマで、当該コミュニティの観客だけを見込んで作られたものではない。
それから思いつくのは言語的なマイノリティーの映画だ。カルナータカ沿海部ではトゥル語の映画が細々と作られていると聞いているのだが、これは今までのところ見る機会に恵まれていない。商業ベースに乗る以前の状態で奮闘しているらしいのだが。
で、ハイダラーバード産ウルドゥー語映画。ハイダラーバードという一都市の住人、それもウルドゥー語話者(この半世紀ほどの間にアーンドラやラヤラシーマから移ってきた住人の大半は除外されるものと思われる)だけを観客に当て込んで作られている、世界でも珍しいマイナー映画群。香港映画はどうなんじゃと、突っ込まれるかもしれないが、あれは第二次大戦前の上海映画界が引っ越してきて成立したものだし、その後もローカル色を保ちながらも広大な中華世界をマーケットにして発展してきたものだから、全然違うと思う。
本作は昨年のロンドン国際映画祭に出品されたらしいが、インドでの一般公開は今月に入ってから。メインの公開地はやはり北インド・ヒンディー語圏なのだとは思うのだが、当然ハイダラーバードでもやってるんだろうね。これが最近マンネリ&ネタ切れ気味になってきてるという在地のウルドゥー語映画に活を入れることになるのか。
ともかく、アーンドラ・プラデーシュが生んだヒンディー・ニューシネマの旗手にして、一本もテルグ映画を撮っていない、そしてこれまで深刻路線で来ていたのに前作Welcome to Sajjanpur [ようこそサッジャンプルへ] (Hindi - 2008) で突然コメディに目覚めた、あのシャーム・ベネガルの最新作、舞台はハイダラーバード、そして地方政治への風刺もたっぷり効かせてあるという。期待せずにいられようか。
資料集
Sify:Well Done Abba is extremely contemporary: Minissha Lamba
IBN:Shyam Benegal completes 'Well Done Abba'
BFI:The BFI 54th London Film Festival
Glamsham:ポスター集
NowRunning:レビュー
PlanetBollywood:レビュー
Kerala Cafe (Malayalam - 2009) 企画:Ranjith
ディスク版元: AP International
DVDの字幕: 英語
DVD の障害: 現在のところ特になし
主な販売サイト: MaEBag など
オフィシャルサイト:http://www.keralacafe.in/
第二オフィシャルサイト?:http://keralacafe.moviebuzz.org/
以前に予告的に紹介したオムニバス映画がついにディスク化。これはホントに待ち焦がれていた。好奇心をそそられて印度まで見に行っちまった程だが、見たら見たで分かんないことが多くて悶絶してたのだ。現地で見た時にはある箇所で引っくり返りそうになったのだが、それは別のところで書く予定。今回字幕付きで見ることによって、溜飲が下がったし、評価が高まった。
10~15分程度の短編映画が全部で10篇、全体のランライムは約2時間20分。まあね、オムニバスってやつに大感動したことはこれまでにないわな。だいたいソング&ダンスや格闘シーンもないしね、どっちかっていうとパラレル映画に近い作風のものが主体。短編という形式の制約上、一筆書きのスケッチ、あるいは象徴的&寓話的なストーリーとなるわけだし、カタルシスを得られるものじゃないね。印度映画特有の満腹感は期待できない、なんていう紹介になるだろうと思ってた。でも再見して見ると、やっぱり各篇が味わい深いのよ。
10人の監督が「旅」をキーワードに描く今日のケララ。もちろん、そうはいっても観光振興のプロモーション映像とは訳が違う。聞くところによれば、Tickets (Italy/UK - 2005)、Paris, je t'aime (France - 2006) というヨーロッパの二つのオムニバス映画に刺激されたものらしい。また Mumbai Cutting (Hindi - 2009) との関係も気になる。根拠は全くないけれど、個人的には2008年度の大ヒット Twenty:20 (Malayalam - 2008) Dir. Joshiy もまたこの作品を世に送り出すきっかけになったんじゃないかと思ってる。Twenty:20 は、60人を超えるマラヤーラム・スターが総出演の壮大なイロモノ企画。ランジット監督はこれ見て、「確かに凄いが、ちょっとちゃうやろ」って思ったんじゃないのかな。こちらの喀拉拉茶館もまたマルチ・スター映画(不在が気になるのはモハンラールとジャヤラームぐらいだ)、しかし嬉しいことに Twenty:20 では蔑ろにされていた女の子ちゃんたちが華やかに咲き競っている。超新星ニティヤ・メーノーン、モデル出身のダニャ・マリー・ヴァルギース、隈取り萌えを刺激するリーマ・カリンガル、年季の入ったお色気女優ジョティルマイ、そしてもちろんシュウェちゃんも。デカン・ヘラルド紙の記事によれば、どの役者・技術者を使うかは完全に各監督の裁量に任されたらしい。また、samaylive 記事によれば、八割がたの役者はノーギャラ出演、したがって低予算で成立した映画だという。10人の監督の人選もまた心憎い。本作でデビューした新人も混じってるようだが、間違いなくこの先のマラヤーラム映画界をリードすることになるはず。
一般的なレビューとしては川縁先生が見事にまとめてくれていて、新しく別に自分で書く必要をあまり感じないのだが、せっかくの「旅」映画だし、字幕付きディスクで見て確認できた地名にまつわる情報などを脚注として若干記録しておきたい。
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常々思ってるのだが、印度映画界では子役の演技力が異常に高い。それに比べると、どこぞの「将軍様の神童」なんてのは猿回しの猿にしか見えない。ただし、その能力の高さが常に活かされているとは限らないのも事実。大抵の場合はべっとりシュガーコーティングされた分かりやすい子供らしさの図化で終わってしまっている。それでも時々、ぱっくり口を開いた異世界が覗けるような児童映画に出会ってたじろぐこともある。
低予算作品ながらかなりヒットしたという2009年のタミル映画異色作を見てみた。
Pasanga (Tamil - 2009) Dir. Pandiraj
今頃気付いたが、左上のジャケのイメージはこれのパロディなんだわな。そこからも察せられるように、最初の3分の1ほどは、子供達がドツキあう様を過去のタミル映画のパロディを交えて描写している。敢えて感情移入を拒むような退いた視点が印象に残る。中盤の3分の1になると、大人達が登場してきて、ドロドロとした子供と純真な大人の対比で話が進む。最後の3分の1は、子供同士の友情が極限状況を乗り越える、というようなヒューマンストーリーになっている。
まあ、映画館を後にするファミリー観客は、このラストの部分で安心して家路につくことができるのだろうけれど、一本の映画としてどうにも収まりが悪いのだ。最後のエピソードの泣かせの伏線となる「主人公の少年の奇妙な性癖」の提示のされ方が、ひどく取ってつけたような不自然さだし、開始時点での「昆虫の観察日記」風の突き放した視点が、いつの間にかアップを多用したクリシェ的な友情のドラマになってしまって、見ていてすごーく居心地が悪い。商業的な制約があって、テイストの異なる各パーツを一まとめにして公開したとしか思えないがどうなのだろう。
一体なにをやりたかったんだ?と激しい疑問に苛まれるヒット作が後から後からでてくるタミル映画は、だから止められないんだ。
ガキ映画ということでは、しかしもっとディープなものが前世紀末のテルグで作られていた。
Ramayanam [Bala Ramayanam とも] (Telugu - 1996) Dir. Guna Sekhar
]]>グーグルのインディック・トランスリテレーションを使ってマ語ネームをゲットする。このシステム、英文字とマラヤーラム文字の機械的な対応じゃなくて、一定程度辞書的な登録がされてるみたいなんだ。だから、Mohanlal と入れても Mohanlaal としても、ちゃんと同じ മോഹന്ലാല് のネームを出してくれる。ただし、Nayantara だと നയന്താര、Nayanthara だと നയന്താര、なんて違う結果が出ることもある。
それはともかく、ここでゲットしたネームをコピペしてオンライン辞書にぶち込んでみる、マラヤーラム語の場合は以下の二つが見つかってる、他にもあるだろうけど。
Mashithantu:本日のところ28,179語を収録
Universal Dictionary:本日のところ2,280語を収録
こういうツールを使って調べたところ、Samastha Keralam P.O. (Malayalam - 2009) Dir. Bipin Prabhakar のタイトルの意味は「パーフェクト・ケララ郵便局」になる筈(ほんまかいな)。
グーグルのトランスリテレーションはサウス4言語を含む19言語をカバーしてるから、結構遊べそうだよね。
付記
シカゴ大テルグ語1:Brown, Charles Philip. A Telugu-English dictionary. New ed., thoroughly rev. and brought up to date ... 2nd ed. Madras: Promoting Christian Knowledge, 1903.
シカゴ大テルグ語2:Gwynn, J. P. L. (John Peter Lucius). A Telugu-English dictionary. Delhi; New York: Oxford University Press, 1991.
Universal Dictionary テルグ語:2,170語
シカゴ大タミル語1:Fabricius, Johann Philipp. J. P. Fabricius's Tamil and English dictionary. 4th ed., rev.and enl. Tranquebar: Evangelical Lutheran Mission Pub. House, 1972.
シカゴ大タミル語2:Kadirvelu Pillai, Na. Tamil Moli Akarathi. N. Kathiraiver Pillai's Tamil Moli Akarathi: Tamil-Tamil dictionary = Na. Kathiraiver Pillayin Tamil Moliyakarati: Tamil-Tamil akarathi. 6th ed., rev. and enl. Cennai: Pi. Ve. Namacivaya Mutaliyar, 1928.
シカゴ大タミル語3:McAlpin, David W. A core vocabulary for Tamil. Rev. ed. Philadelphia, Pa.: Dept. of South Asia Regional Studies, University of Pennsylvania, 1981.
シカゴ大タミル語4:University of Madras. Tamil lexicon. [Madras], University of Madras, 1924-1936.
シカゴ大タミル語5:Winslow, Miron. A comprehensive Tamil and English dictionary of high and low Tamil. Madras: P.R. Hunt, 1862.
Kannadakasturi カンナダ語:非ユニコード。現状ではうまく作動せず。
GICAS:ヒンディー語・日本語・英語
単なる狂い咲きなのか、それとも安定的高値の崩壊の予兆なのか。アインガランとAPインターナショナルの「コードシェア便」DVDが某通販サイトで200ルピーで売られている。タミル映画に限定すると、本来はアインガランが印度国外、APインターナショナルが国内での販売と棲み分けしてたはずなのだが。アインガランDVDは今日現在のところ送料別で約8ポンドしてる、これでも安くはなってるけど。
ともかくそのうち実際にブツを検証してみる必要があるな。
「タミルの壁」問題についてはKollywoodTodayの2007年記事など参照。
DVD化の権利金については、マラヤーラム映画ではあるが、こんな数字が上がっている。
Before its release, ‘Roudram’ has created history by getting a record amount for its satellite and video rights in India. “It was sold for Rs. one crore-plus, which is a record in the Malayalam industry,” says Panikkar. (The Hindu 2008年記事 Portrait of the tough cop より)
大スターをフィーチャーしない映画でもこの種の権利金(DVD化、およびTV放映権)を資金繰りに組み込めばなんとか世に送り出せるようになってきてるらしい。ただしこれもマ映画の話。
The other matter of interest is that the channel rights of these entire flop films were sold at Rs 20 to 35 lakhs, which means that these films are sure to sell among families before television. So it seems to be high time, for someone to do something on this real problem that Mollywood is facing now.(IndiaGlitz 2008年記事 Who to publicize small films? より)
逆に言うとタミル映画はこういうのを当てにしなくても廻っていられるのかね。
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個人的には基本的な知識に欠けてるカンナダ映画では珍しいことなんだけど、スチルと釣り書きだけでなにか閃くものがあったのよ。
Crazy Katumba (Kannada - 2010) Dir. B Rammurthy
Cast : Ramesh Aravind, Ananth Nag, Sana, Dhanya, Harish, Rajinikanth, Vijaya Kumar, Bank Janardhan, Kari Basavaiah, Veera Shanker
マラーティー映画のリメイクで、テレビのリアリティ・ショーに出る娘を応援するために総出でバンガロールに出かけてくトンチキ一家の物語だという。その道のりってのがベルガウムからバンガロールまでの600キロ、バスを逃してオートで移動するってんだから!
気になるのはギャラリー見てもスタジオ撮りの人物写真しかないってこと。ホントにロケしてやってんのかね。それにキャストの中の Rajinikanth ってのもなんだろね。リアリティ・ショーの審査員役ででも出てくるんだろか。
ともかく、僅かな情報だけでこれだけ好い予感がする映画も珍しい。これがヒットしたらプリヤン先生がヒンディー・リメイクするな。キャストはオム・プーリーとアクシェイ・カンナーで決まりだな。
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プリヤン先生の最新作のディスク化を確認。
De Dana Dan (Hindi - 2009) Dir. Priyadarshan
Cast:Akshay Kumar, Katrina Kaif, Sunil Shetty, Paresh Rawal, Neha Dhupia, Sameera Reddy, Aditi Gowarikar, Archana Puran Singh, Asrani, Chunky Pandey, Johny Lever, Manoj Joshi, Rajpal Yadav, Supriya Karnik, Tinu Anand, Vikram Gokhale
ディスク版元は Eros Entertainment。主要な通販サイトでならどこでも買えるはず。そのうち値崩れしたら検証してみようと思います。
我ながらプリヤン先生のヒンディー新作に対してのアパシーがいかんともしがたい、というのが正直なところ。
ケララ個性派コメディアン軍団から重要な一人が消えてしまった。
Cochin Haneefa、ときに Chochin Hanif、またケララの外では VMC Haneefa の名前で知られていた。享年は58歳説から61歳説まで。
スクリーン上ではただもう愚か者の役ばかりが多かったが、オフスクリーンでは脚本家、監督(メロドラマ的な作品が多かったという)の顔も持っていた。またタミル映画ではどちらかというと悪役が多く、マラヤーラムでの出演作と随分違った印象を与えた。
タミル映画界のリアクションは The Hindu 記事にて、マラヤーラム映画界の反応はたとえばこちらさんなど、訃報に際してやっと明らかになったバイオグラフィーは NetIndian 記事など。
合掌。
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モハンラール・ディスコグラフィーに一点追加。久しぶりにラルさんのタミル語作品。過去に予告紹介あり。
Unnaipol Oruvan (Tamil - 2009) Dir. Chakri Toleti
Alternative transliterations:Unnai Pol Oruvan, Unnaippol Oruvan
タイトルの意味:Someone Like You
Cast:Mohanlal, Kamal Haasan, Lakshmi, Ganesh Venkatraman, Bharath Reddy, Anuja Iyer, Mukhtar Khan, Sriman
ディスク版元:Ayngaran
字幕:英語
DVDの障害:特になし
【ネタばれ度30パーセントの粗筋】
チェンナイ市警察本部長だったマラール(Mohanlal)は解任されて故郷のイリニャーラックダ(ケララ州中部)の浜辺に佇んでいる。彼は在任中に起こった奇妙な出来事を回顧する。ある日チェンナイ市警察に、名を明かさない一人の男から電話がかかり、市内の複数箇所に爆弾を仕掛けたことが告げられる。それが嘘ではないことを証明するために、男はそのうちの一箇所だけを明かす。あろうことかそれは市内の警察署のトイレで、爆弾処理班は実際にそこに大量の爆発物を見つけることになる。マラールをトップにした特別対策チームが直ちに組織され、州首相府からは秘書官(Lakshmi)が派遣される。かたや電話の主(Kamal Haasan)は、チェンナイ市を見渡す高層ビルの建設現場に人知れず陣取り、携帯電話のSIMを次々に変えて逆探知をかわしながらマラールに要求を突きつける。それは近年に起きたテロ事件に関与したとして身柄を拘束されている複数の容疑者の即時解放だった。
以前に書いたように A Wednesday !(Hindi - 2008) Dir. Neeraj Pandey のリメイク。同じ監督による兄弟リメイクとしてラルさんの役をヴィクトリー・ヴェンカテーシュに差し替えた Eenadu (Telugu - 2009)があるが、こちらはまだディスク化されていない。
原作は乾いた味がある小気味のいいスリラー。深刻なテーマを扱っているにもかかわらずエンターテインメントとしての質が高い。それをサウスを代表する演技派2人でリメイクするというのだから期待も高まろうというものだが、結果はイマイチだった。
以下は激しくネタバレ、を含むその理由。
]]>以前から気になってはいたのだが、どうやらタイトルは少しずつ増えてきているようなのだ。シェマルー社など幾つかのヒンディー映画DVD版元が YouTube 上で提供するまるごと一本映画シリーズ。なんと字幕付き。
プリヤン先生作品に関して言うと、
Hera Pheri (Hindi - 2000)
Hulchul (Hindi - 2004)
Mere Baap Pehle Aap (Hindi - 2008)
の3本が鑑賞可。ものによってはデフォルトでは字幕表示がないのもあるが、画面右下の「キャプション機能」をオンにすると出てくる。
せこいモニターで時々カクカクしたりする動画の鑑賞は苦痛だが、安くない送料払ってせっかく買っても映らないディスクよりはなんぼマシか。
今年もシャバリマラ・アイヤッパン寺院の巡礼シーズンは大騒ぎのうちに終った。12月30日に幕開けし、1月15日のマカラジョーティとそれに続くダルシャンで最高潮に達し、20日に閉幕。
民族大移動のあるところには必ず人死にの危険が付きまとう。1月12日にはアーンドラからの11人の巡礼者が交通事故で命を落とした。シャバリマラの警備のために臨時投入された警察官は2300名にもなるという(この写真は迫力だ)。一方で寺院は空前の119.15カロール・ルピーの収益をあげたという記事も。
シャバリマラの本殿に掲げてある Thathwamasi という聖句をそのままタイトルにしたマラヤーラム映画が間もなく公開になるらしい。その聖句「そは汝なり」とは、神と向き合う巡礼のひとりひとりこそが神である、という教えを意味すると考えられている。
ヴィシュワ・チャイタニヤ監督による本作は、そのシャバリマラの警護にあたることになった無心論者の警察官(Vineeth)と信心深いその妻(Lakshmi Gopalaswamy)を巡る物語であるようだ。予想されるのはその警察官が何らかの啓示を得てアイヤッパン神に帰依するようになるというストーリー展開だよね。
]]>
昨年は10人の監督の競作オムニバス Kerala Cafe (Malayalam - 2009) でひとしきり騒いだが、実はこれには同趣旨の先行作品があったということに今頃気付いた。
Mumbai Cutting (Hindi - 2009) Dir. Sudhir Mishra, Rahul Dholakia, Revati, Rituparno Ghosh, Kundan Shah, Anurag Kashyap, Shashanka Ghosh, Ruchi Narain, Jahnu Barua, Manish Jha, Ayush Raina
Cast : Soha Ali Khan, Jimmy Shergill, Sonali Kulkarni, Ranvir Shorey, Vinay Pathak, Sushant Singh, Tara Sharma, Tejaswini Kolhapure, Raima Sen, Palash Sen, Shruti Seth, Rahul Dev, Deepak Dobriyal, Dipannita Sharma, Kavita Kaushik, Samrin, Sanjay Narvekar, Mahek Chel, etc.
こちらは11人の監督、テーマはもちろんムンバイ。Kerala Cafe にも参加していたレーヴァティ監督も一編撮ってる。
題名の由来というか、意味というかは、以下のようなものらしい。
Mumbai Cutting is a title which will leave the non-bombayites wondering about the name. But it's guaranteed to bring a smile to all those faces who have actually had a chai on the street where an entire glass of tea is called 'full' and a half cup of tea is referred to as a cutting. And it's impossible to think of any other term which is so unique to theMumbai common man as the word 'cutting'. Really wish the directors had explained this term at the beginning of the film.(Buzz18の レビューより)
つまり路上で売られているチャイにまつわる言い回しということなのだが、椰子國オムニバスの方は「カフェ」と来ている。ムンバイ・チャイの公開は6月頃らしい。一方椰子國茶館は11月封切り。この2作の間には影響関係があるのかどうなのか。レーヴァティ監督にインタビューして尋ねてみたいわ。
]]>Happy (Telugu - 2006) Dir. A. Karunakaran の同名のマラヤーラム語吹き替え版のポスター。椰子國でのアッル‘クソガキ’アルジュンの人気には瞠目すべきものがある。ウィキペディアによれば、2003年のヒーローデビュー以降の全作が吹き替え公開されているという。確かに椰子國明星さん方が持ってないもの全てが備わっている、ように思える、この餓鬼には。
日頃ヘラヘラしたことしか書いてないが、これでも一応マ映画に関しては定点観測ヲチャーを自認しているのだ。定点観測とは、「日本にいて可能な範囲で出来る限りマ映画の新作を観る、たとえどんなに嫌な予感のするものであっても」ぐらいの意味だ。
なので2009年を振り返った総括がしたいとこなのだが、今日現在のところ2009年公開作全リスト(2008年に関してはこういうのがあった)が見つからない。公開作総数すら分からない。【詳細が判明したら後日追記】
■ケララ州政府文化部のマ映画全リストは1999年で止まってる。
■マラヤーラム俳優組合AMMAのリストでは40本が挙がっているが、これは幾らなんでも少なすぎ。
■Sify の総括記事によれば、78本のオリジナル・マ映画+12本の吹き替えで合計90本が公開されたという。そして78本のうち10本が利益を上げた作品だという。同記事の結論は豊穣な一年という評価。
■IndiaGlitz の同趣旨の記事によれば、公開総数は78本で、これは他言語からの吹き替えを含む数字だという。そしてこのうちヒットと呼べたものは1割だとも。
■アルン・トーマスさんの個人ブログには作品一覧がアップされていて、吹き替え映画を除くカウント法で61本を数えている。
今のところ、IndiaGlitz 説とアルン・トーマス説を折衷して、60余本のオリジナル・マ映画+16~17本の吹き替え映画で合計78本の封切りとするのが妥当かと思っている。これは、純正マラヤーラム映画62本+吹き替え22本で全84本だった2008年と比べて若干下降したということになる。吹き替え映画の中身はおそらくほとんどがテルグ映画(カンナダ映画の吹き替え公開は現状ではまだ例外的)。ハリウッド作品を中心とした英語映画、そしてヒンディー映画、タミル映画は吹き替えも字幕もなしでコンスタントに公開され続けている。これらの公開本数を知る術がやはり見つからないのだ。しかし、トリヴァンドラム、コーチン、コーリコードの3大都市で上記3言語の映画が常にそれぞれ最低1本は小屋でかかっていることを考えれば、少なくとも合わせて年間30本ぐらいには達しているのではないか。
正確な数字が出せなくて気持ち悪いが、2009年のケララでは110本超の映画が封切られ、そのうち60本余りがストレートなマラヤーラム映画だったということになるか。これは比率としてはタミル映画界などと比べて特に低いものとは思われない。
そんな中で昨年末の記者会見でのモハンラールの発言が波紋を呼んでいる。
Superstar Mohanlal has suggested restriction in release of foreign and other Indian language films during festival seasons in Kerala. He was pointing to films `Avtar' (English) and `Vettaikaran' (Tamil), which are running in more than one theatres in a centre, during the X'mas season. He was addressing a meet the press programme organised by Thiruvananthapuram Press Club on Wednesday in connection with release of his film `Ividam Swargamanu'. ``We must regulate the release of films from outside the industry. So that we can save Malayalam film industry. Many other States are practising it." he added. (My-Kerala 記事 Mohanlal proposes restriction of other language films より、太字は引用者による)
いかなスーパースターとはいえ、一俳優の発言に大騒ぎするのもどうかと思うが、確かに発言の内容もどうかと思うものだ。この手の規制の話は南印の他の地域でもよく持ち上がるが、実際にそういう保護主義を制度化しているのはカンナダ映画界だけじゃなかったっけ? お蔭でカンナダ映画が富み栄えてるって話は聞いたことないなあ(こちら参照)。
一方で、製作本数において圧倒的なプレゼンスを誇り(Tolly's bigger than Bolly)ながら、この先彷徨える映画界になってしまうかも、のテルグ界。
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こんなとこでどうだしょう? Japanese PM falls for Deepika Padukone (OneIndia 2009年12月30日記事)
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