2011年01月08日

動画情報1101

続きものの途中ですがここでニュースです。

ytKanchivaram.jpg

プリヤン先生の悲願の芸術映画 Kanjivaram (Tamil - 2008) は Moser Baer 社のサイト上でDVDがまもなく発売になるという告知がされたままずっと動きなしなのだけれど、YouTube 上で全編配信されているのを知った。

TheCineCurry提供のノーカット(と推測)ジャスト2時間の字幕つき動画:http://www.youtube.com/watch?v=E7JLSryoD8c

情報は、プラカーシュ・ラージの爆裂ファン(そんな人がいるんだねぇ)のブログ、My Year of Prakash Raj から貰った。

DVD発売を待つべきかどうか若干迷ったが、我慢できずこのYT動画で全編鑑賞してみた。断っておくが、先日ぶち上げたタミル・ニューウェーブ映画ヲチ事業の一環としてではない。どこまでも伝統製法にこだわった昔ながらのゲイジツ映画なんだよね、これ。

ゲイジツ映画なのだから、もとよりソング&ダンス&アクション&お笑いなどは期待すべくもない。ないものねだりの気持ちは捨てて、日本で開催する映画祭の作品選定委員になったつもりで臨んだ。

KanjivaramPoster.jpgKanchivaram 

Director:Priyadarshan
Cast:Prakash Raj, Shreya Reddy, Jayakumar, P Sreekumar, Geetha Vijayan, Sampath Kumar, Dr. Bhardhwaj, Veena Batt, Vinodhini, Mini Ramesh

タイトルの意味:絹織物、とくにシルクサリーで有名なタミルナードゥ北部の都市の名前、ときには同地で織られるサリーそのものを指す場合もある。こちらなど参照。
タイトルの揺れ:Kanchipuram, Conjeevaram, Kancheepuram, Kanjeevaram, Kanjivaram, Kanchi

動画の字幕:英語。焼きこみなので読みづらいが、鑑賞に支障をきたすほどではない。
動画の再生障害:特になし。ただし、画面の色調がひどく暗くて寒々しい。これがネット動画ゆえなのか、オリジナルがすでに暗いものなのか、やはり後日DVDで比較してみたい。

当網站の関連ポスト:2006.05.24(最初のデータ集積場)、2008.04.17(公開間近情報)、2008.08.10(ワールドプレミア)、2008.08.28(トロント映画祭出品)、2009.06.20(このネタバレのポスターいいんかいな)、2009.09.15(国家映画賞受賞)

ネタバレ度30パーセントの粗筋 
インド独立前夜のマドラス管区、カーンチープラム。腕の立つ織工ヴェンガダム(Prakash Raj)には夢があった。それは、嫁を貰う際に相手の娘に自分の織った絹の婚礼用サリーを着せる事だった。しかし極端な低賃金労働と厳しい労務管理は彼に自家用のシルクサリーを織る事を許さなかった。妻のアンナム(Shreya Reddy)は着古した木綿のサリーで彼の家にやってきた。やがて二人の間には娘が一人生まれた。妻に着せる事ができなかったシルクサリーを将来の娘の婚礼のために誂える、これがヴェンガダムの悲願となった。折りしも織工たちの間には共産主義運動が芽ばえ始め、彼はそのリーダー格となっていく。(粗筋了)

寸評
俄か選定委員@北東京南印度芸術映画祭としての感想は、「ウチはパス、京橋とか代々木とかが収蔵するぶんにはイイんじゃないの」ってとこだ。凄く良くできてる、でもともかく古くさ~いんだ。もちろん世の中には、良くできた映画が好き、深刻なものが好き、悲しい気持ちになるのが好き、世の不公平に憤るのが好き、貧乏で遅れた印度を見て安心するのが好き、プラカーシュ・ラージが好きetc.色んな人がいるのだから、映画祭で上映すれば好意的な受容もあるかとは思う。しかし個人的には全然好かん。

別に暗い映画だからダメだと言っているのではない。タミル映画のある種の作品群には、過酷な運命と大激情がぶつかり合ってとんでもない大悲劇、ってのがあって、それはタミルならではの魅力になってたりする。でもケララ出身のプリヤン先生のつくったこのタミル語映画は、それらに似ていながらなにか違うものになっている。巧みな伏線があって、象徴的な小道具の使い方も見事、時系列をジグザグに前進するシーンの配置も効果的。だけど不思議に醒めていて、頭の中だけで作った感じがあって、観ていて劇中の大激情に振り回されることがない。っていうか、主人公の絹のサリーに対する思いというのが、いくら説明されてもあまり心に迫ってこない。悲願というよりは妄執に思えてしまう。ラストの落としを狙ったクサい芝居(出演者達の演技が、ではなく、脚本がだ)にシラけちゃうんだ。

立ち上げから公開まで随分と時間のかかったこの作品、結局一番面白かったのは「トランペットが欲しい黒人の子(©西原理恵子)」状態で遠い目をして語るプリヤン先生自身だった。そんなにボリウッドで(あるいはケララで)バカにされて苛められてたんかいな。まあともかくこれで国家映画賞が獲れてコンプレックスも鎮まっただろうから、またいつものリメイクに精を出して欲しい。

罵詈雑言もここいらでいい加減にしようと思うが、当網站に来訪くださってるくらいの皆さんに対してお勧めしたいポイントは、「タミルを題材にしてタミルで撮影したタミル語の映画だからといって必ずしもタミル映画にはならない」現象のサンプルとしてとてつもなく貴重、というとこかな。一度は観て損はないと思うよ。

投稿者 Periplo : 03:55 : カテゴリー プリヤン旧作
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2009年09月24日

レビュー:Billu

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先日は外れディスクを掴まされて地団駄踏んだりしていたが、久々のプリヤン先生の佳作、フテ腐れてもいられない、2本目を購入して何とか最後まで鑑賞。

Billu (Hindi - 2009) Dir. Priyadarshan

Alternative transliterations:Billoo, Billu Barber

Cast:Shah Rukh Khan, Irfan Khan, Lara Dutta, Rajpal Yadav, Om Puri, Deepika Padukone, Kareena Kapoor, Priyanka Chopra, Asrani, Mitali Mayakar, Pratik Dalvi, Jagadeesh, Rasika Joshi, etc.

ディスク版元Eros Entertainment

DVDの障害:再生できず(1枚目)、危なっかしいが何とか再生できた(2枚目)

リメイク輪廻
Katha Parayumbol (Malayalam - 2007) Dir. M Mohan
Kuselan (Tamil - 2008) Dir. P Vasu
Kathanayakudu (Telugu - 2008) Dir. P Vasu
カンナダ版:ラメーシュ・アルヴィンド監督で制作のがあったが、立ち消えか。
ベンガル版:今のところ情報はないが、しれっと公開済かもしれない、もしかしたら。

簡略粗筋
UP州の片田舎で床屋を営むビッルー(Irfan Khan)は、妻(Lara Dutta)と二人の子供からなる所帯を構えていたが、生活は苦しく、ライバルのモダンパーラーとの鍔迫り合いでも押され気味だった。ある日その田舎にボリウッドのキング、サーヒル・カーン(Shah Rukh Khan)が映画の撮影にやってくることが明かされ、村は沸き返る。ビッルーはふとしたことから自分とサーヒルが幼馴染であることを家族に漏らす。その話はたちまちに村中に広がり、これまで彼に見向きもしなかった人々が、何とかサーヒルと近づきになろうとしてビッルーを持ち上げる。スーパースターとなった旧友に会うことを頑なに拒んでいたビッルーだったが、周囲の圧力に抗いきれず、サーヒルとのコンタクトを試みることを余儀なくされる。

billu2.JPG

寸評
プリヤン先生にしては珍しく、マラヤーラムのオリジナル、先行するPヴァース監督の2バージョンを充分に研究したようで、まとまりの良い脚本になっている。それに加えて俳優のアンサンブルが素晴らしい。スーパースター役として一番説得力があるのはやっぱりシャールク・カーンだと感じた。基本的にはマ映画&サウス映画贔屓ではあるものの、マンムーティは地に足がつきすぎて別の惑星の人には見えなかった。ラジニカーントにいたっては「なんでこのオッさんがスター?」という原初の疑問が湧きあがってきてしまって困惑した。ラジニのスッパルさを納得させるカッコいい出演作はもちろん多数ある、しかし Kuselan/Kathanayakudu では不発感があった。

床屋の妻役としてはマラヤーラム版のミーナーのたおやかさが忘れがたい。それから、放浪のヘボ詩人役もマラヤーラム版のサリーム・クマールが漫画みたいな可笑しさで抜きん出ている。そうはいうもののヒンディー版でのラージパール・ヤーダヴの「森の変な生き物」的な見せ方も悪くなかった。どうもこの人に関してはバナナの皮で滑るようなお笑いしか見てなかったので、これまでの評価は最低だったのだが。

オリジナルからの変更点としては、SRKの華麗なダンスシーンを増やしたことを改悪として非難しているレビューが多いが、ストーリーの流れを損なっているとは思わない。いずれも念入りに振り付けされアトラクションとして価値が高いものだし、サーヒル・カーンの常人離れしたありかたをビジュアルに説明するのに効果的だったと考える。

それよりも大きかったのは、マラヤーラム版でムケーシュが演じた私塾の先生のエピソードをばっさり切って、代わりに Atul Parchure による舞い上がったホテル支配人のコメディを持って来たことではないか。

スターとファンの間の関係には切ないものがある。ファンにとってスターは唯一無二の変えがたい存在、心の中で時には肉親よりも大きなウエートを占めていたりする。一方でスターにとってのファンというのは、大抵の場合、顔のない抽象的な概念でしかない。この絶望的なまでのベクトルの落差を埋め、一個人としてスターの目に留まろうとしてようとして、ファンは時に奇矯なまでの行動に駆り立てられたりする。ホテル支配人のエピソードはその滑稽さをどぎついまでに浮かび上がらせている。しかし、スターの旧友である床屋はそれがどうしても嫌なのだ。群集から頭ひとつ抜きん出ようと試みて、スター(とその側近)から手酷くあしらわれたくない。それに仮にスターが彼を思い出したとして、たかりにやってきた縁者の類として冷たく拒絶しないと誰が保証できるだろう。かつての友人が別人になってしまったことをそういう形で確認したくない。だから彼は周りの人間の狂躁に加わることを意志的に拒否する(結局負けてしまうのだが)。この意志的な部分がヒンディー版のイルファーン・カーンの芝居には強く打ち出されていたように思う。だからこそラストのハッピーエンドが共感を呼ぶのではないか。Pヴァースによる2バージョンでは、床屋がただもう受身一方で、結局スーパースターの恩寵がものを言う、というような成り行きがどうも気に喰わなかった。

V Manikandan のカメラ、サブちゃんの美術、ポッラーッチの田園風景を活かしたビジュアルもいつもながら素晴らしい。『ムトゥ 踊るマハラジャ』 (Tamil - 1995) Dir K S Ravikumar といい、Thenmavin Kombath (Malayalam - 1994) Dir. Priyadarshan といい、これまでの印度映画人生で大きなマイルポストとなった作品の多くがポッラーッチで撮影されているものだから、やはりこのロケ地には特別な感傷を抱いてしまう。本作DVD付録のメイキング動画では、主要キャストの面々がポッラーッチについてコメントしているのが興味深かった。

投稿者 Periplo : 04:33 : カテゴリー プリヤン旧作
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2009年06月20日

ディスク情報0906

正確に言うと、ディスクが見つからない情報。

KanchivaramzPSTR.jpg

プリヤン先生の芸術映画 Kanchivaram (Tamil - 2008) が無法系の動画サイトのいくつかで出回っているのを発見。ということはディスクが発売になっているはずなのだが見つからない。たれ込み情報歓迎。

オフィシャルサイトまであるのに今頃気付いたが、ドヨーんとなるねえ、さすが芸術映画。

投稿者 Periplo : 20:41 : カテゴリー プリヤン旧作
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2008年09月25日

さすがに疲れた

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Ishtam [Eshtam] (Malayalam - 2001) Dir. Sibi Malayil と Mere Baap Pehle Aap (Hindi - 2008) Dir. Priyadarshan とを一日で見たら。言うまでもないけど MBPAIshtam の順だよ。

MBPA のディスク版元は Shemaroo、英語字幕付き、再生障害は特になし。以前VCDが見つからないとこぼしたことのある Ishtam はこのほど Moser Baer からDVDが発売になった、ただし字幕無し・低画質(2000年を過ぎてからの作品なのにえらく古ぼけたものに見えてしまうのは荒れた画質のせいか)。

おおかた予測していたとおり綺麗なくらいのカーボンコピー、ヒンディー語リメイクはオリジナルにない莫迦みたいなソングシーンを幾つか追加しただけ、オリジナル版に字幕がついてなくともほとんどノー問題。

だから優劣を仮に付けるとしたらやっぱり俳優の好みしかない。

IshtamMBPA の主要キャスト対照表
ヒーロー:Dileep - Akshaye Khanna
その父 :Nedumudi Venu - Paresh Rawal
その兄 :Sreenivasan - Manoj Joshi
父の友人:Innocent - Om Puri
ヒロイン:Navya Nair - Genelia
その父 :Balachandra Menon - Naseeruddin Shah
音楽教師:Jayasudha - Shobhana
婦警さん:Kalpana - Archana Puran Singh

ううーん、キャラごとに軍配が左右してしまう。

今回のプリヤン先生のリメイクで画期的だったのは、オリジナルから引き継いだ掛け合いによる笑いに焦点を絞り、いつものトムとジェリーの追っかけっこを極力抑えたという点。逆にズルッと来たのは、途中舞台がケララ州アレッピーに移る部分。ケララ州政府観光局提供かというぐらいの典型的なプロモーション画像、ただし20年前の。こういう映像、マラヤーラム映画なら絶対つかわないだろうな、と直感できるもの。このあたり、お客さんに合わせてプロダクトを作り分けるプリヤン先生の面目躍如というとこだね(憎まれ口)。

オリジナル・リメイクを通して強烈なカルチャーギャップとして立ちはだかるのは、中年〜老人の恋愛&結婚に対する異常なまでの嫌悪感。古典的な区切りに従うならば林棲期にあたる人間の恋愛沙汰に対する、周囲の激しい忌避感と恥の感覚。これがストーリーの要となっているのだ。作中では一言も語られることはないが、老人の性に対する嫌悪が底にあるのかもしれない。

老人(初老)の恋愛をテーマにした映画には、たとえば Preethi Prema Pranaya (Kannada - 2003) Dir. Kavitha Lankesh なんてのがあった。ラブラブのお二人さんの傍らで苛立ち、羞恥心に身を竦める息子達の身勝手さが描かれていたのだが、マイルドなストーリー展開と裏腹に、なにか消化しきれない読後感を残したのだった。それからマ映画では Pavithram (Malayalam - 1994) Dir. Rajeev Kumar ていうのがあった。所帯を構えて久しい息子に子供ができないのを案ずる老夫婦が、相も変わらず仲良くしてたらなんと老妻が身籠もってしまった、というのがストーリーの端緒。老夫婦を演じるティラガンとシュリーヴィジャヤの、なんともやるせない、身の置き所のない困惑が痛いほどに伝わる名場面だった。

えーと、何の話だったっけ。いつもどおり「おもろさも中くらいなり」のMBPA だったけど、ゲンちゃんにモーヒニーアーッタムのコスチュームを着せてみたプリヤン先生の洒落心には感謝したい、多分こんなのもう見られないからね。

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投稿者 Periplo : 01:08 : カテゴリー プリヤン旧作
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2007年10月12日

胸のつかえがおりました

ヴィニート君は最初から怪しすぎた。しかしシュリーダルさんはイモ兄ちゃん然と控えめに佇んでいて、最後になってジャッキーーーンと変身するとこが見事でした。

shridhar.jpgSivaShridar.jpg

本日公開!のはずの Bhool Bhulaiyaa に関連して、お待ちかねのケララ勢からの批判的レビュー。ただし評者はまだBBを観てないし観る気もなさそうだけどね。いつもお世話になってる varnachitram さんに掲載されたレビュー Can Manichithrathazhu be remade?、タイトルだけで主旨は一目瞭然。

Manichitrathazhu (Malayalam - 1993) Dir. Fazil に対しての、主としてショーバナの演技という観点からの詳細なるレビュー。またガイジンにはなかなかはかりがたい、言語上の問題にも鋭く切り込んでいて勉強になります。

が、一番感謝したいのは結びの一節、

Another important aspect of this movie is that it is a repository of some of the gems in Indian classical music and dance. I can write an entire article analyzing the appropriateness of the ragas of the songs chosen by composer M.G. Radhakrishnan. Or, analyzing the adavus and abhinaya in the Bharathanatyam number choreographed and performed by Shobana (joined at the end by Sridhar). Hey, may be one day I may even write a book about this greatest psycho-thriller movie ever made!(太字強調は引用者による)

長らく探しあぐねていたこの俳優さん、シュリーダルの名前で検索したらすぐに見つかりますた。カルナータカで Khechara Academy of Bharathanatyam という舞踊団を主宰されている方ですね。知人のケララ人からテルグ映画界の人だとミスリードされていてアサッテの方角ばかりを探してたんだ。フィルモグラフィーの頁によると映画俳優としての活躍も半端じゃなくて、カンナダ映画には50本以上の出演ありとのこと。はああ、メディアの不足という理由からカンナダ映画道は厳しいものがあるけれど、追っかけを始めちゃおうかという気になったりして。ともあれ、レビュー筆者のKishor Kumar さんに感謝。是非是非『一冊丸ごとManichitrathazhu』を執筆して下せえ(英語でね)。

ともかくリメイクされるたびにオリジナルに関する貴重な証言が出てくるのはありがたい。次はベンガル版あたりでどうでしょう>リメイク権ホルダー様。

投稿者 Periplo : 00:44 : カテゴリー プリヤン旧作
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2006年09月17日

レビュー■Kilichundan Mambazham

様式美を重んずるほうなので、ホントは従来通りの形式であげたかったのだけど、写真の多用、それにおそらくこれからも生じるであろうチョコマカした修正の手間を考えてこちらにアップ。

Kilichundan Mambazham (Malayalam - 2003)
cvKilichundan.jpg
タイトル表記の揺れ : Kochu Kilichundan Mambazham , Oru Kilichundan Mambazham , Kilichundan Maambazham, Kilichundan Mampazham
タイトルの意味 : Kilichundan Mango
DVD版元 : Saina
DVDの字幕: 英語
DVDの障害: 現在のところ特になし
Director: Priyadarshan, Producer: Antony Perumbavoor
Music Director: Vidyasagar, Playback Singers: M G Sreekumar, Sujatha, Vineeth Sreenivasan, Kailash Kher
Lyricist: Beeyar Prasad, Story Writer: Sreenivasan, Screenpaly Writer: Priyadarshan, Dialogue Writer: Priyadarshan, Choreographer: Kala, Prasanna
Art Director: Sabu Cyril, Cinematographer: S Ravivarman, Costume Designer: V Sai
Editior: N Gopalakrishnan, Associate Director: Murali Nagavalli

Cast: Mohanlal, Soundarya, Thilakan, Salim Kumar, Cochin Haneefa, Ganesh Kumar, Vindhya, Geetha Vijayan, Sukumari, Seema, Sreenivasan, Jagathi Sreekumar, Pujappura Ravi, V K Sreeraman, Manka Mahesh, Narayanan Nair

予習編はこちら、ミニ・ギャラリーはこちら

Soundtrack
♪Kasavinte Thattamittu - Vineeth Sreenivasan, Sujatha
♪Vilakkukoluthi Varum - MG Sreekumar, Sujatha
♪Onnamkili Ponnankili - MG Sreekumar, Sujatha
♪Onnanam Kuninmela - MG Sreekumar, Sujatha
♪Parayuka Nee Kadha - Kailash Kher(本編不使用)

STORY(完全ネタバレ仕様)
■プロローグ
マラバール地方南部、マラップラム。薄明のクーンダーリ川(*1)を船団がやってくる。クーンダーリ・カダヴ (Koonthali Kadavu) 村 にコラルカル (Kolarkal) という豪壮な荘園をかまえるモイドゥッティ・ハジ (Moideen Kutty Haji=Moidutti Haji / Sreenivasan)の3回目の嫁取り行列だ。

下船した一行が近づく路上で怪しげな動き。モイドゥッティ・ハジと仲の悪いカランダン・ハジ (Kalanthan Haji / Cochin Haneefa) が、黒魔術に長けた腹心のムッラ(*2)に命じて呪(*3)をかけた卵を通り道に埋めさせている。新郎新婦がこの卵の上を通れば二人には災いがもたらされるというのだ。果たして呪いは功を奏するのか。

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モイドゥッティ・ハジの邸宅では披露宴が行われている。ハジには既に2人の妻がいるが、子宝には恵まれていない。新妻アーミナ (Amina / Soundarya) によって屋敷に赤子の声が響き渡るようになることが、ハジと母のビヤトゥンマ(Biyathumma / Sukumari) の悲願である。若く美しいアーミナを娶った夫に、第一夫人ファティマ (Fathima / Vindhya) は悲しみを隠せず、第二夫人マイムナ (Maimuna / Geetha Vijayan) は容赦のない皮肉を浴びせかける。今回の結縁はハジが全幅の信頼を寄せるナンブーディリ・バラモンの祈祷師イルンダラカーラン (Irunthalakkaran / Jagathi Sreekumar) のお墨付きを得ている。過去2回の結婚は彼の占いに従ったものではなかったために子供ができないというのだ。イルンダラカーランの霊力はとても強く、彼の手にかかれば唐揚げにされた鶏が空を飛ぶことだって可能だとさえ言われている。ヒンドゥーの呪術師なのに一帯のムスリムの人々も頭が上がらない。彼のお告げに従って、新郎新婦は慣例である花嫁の家での初夜を過ごさずに、挙式後すぐに花婿の家にやって来た。

■モイドゥッティ・ハジの最初の試み
その夜、アーミナの待つ寝所に急ぐ、期待にはち切れんばかりのハジ。しかし彼が手を掛けた途端、アーミナは気絶し、家中が大騒ぎとなり初夜はお預けとなる。

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■カランダン・ハジの後悔と怨念
情けない首尾となった初夜の話はすぐに村中に伝わり、カランダン・ハジは卵の呪の成功に快哉を叫ぶ。なぜこれほどまでに二人のハジは仲が悪いのか。実はモイドゥッティ・ハジの第二夫人マイムナは、かつてカランダン・ハジの妻だったのだ。ある日マイムナが供したビリヤニがえらく酸っぱかったということでカランダン・ハジは猛り狂い、その場で彼女を離縁してしまう。軽挙をすぐに後悔したハジだが、この地のムスリムの慣習では一度別れた妻と復縁するには、いったん妻を形式的に他の男に嫁がせた上で離縁してもらい、そこで改めて結婚しなければならない(*4)。モイドゥッティ・ハジは友人としてその一時的な夫になることを申し出たのだが、マイムナの美しさに目が眩み、彼女を本当の第二夫人にしてしまい手放そうとしない。

■祈祷師イルンダラカーランの登場
イルンダラカーランはアーミナの気絶の原因がカランダン・ハジ一味の呪によるものだと即座に見抜く。さほどに霊力の強いイルンダラカーランなので、夜な夜なこの地を徘徊するヴェッラーッタ・ポーカラ (Vellatta Poker) の悪霊に遭遇しても、彼のお札に縋れば死を免れることができる。

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■アブドゥの最初の試み
婚礼の日から程もなく、村に二人のよそ者の伐採請負人がやってくる。アブドゥ (Abdul Khader=Abdu / Mohanlal) とウスマン (Usman / Salim Kumar) は仕事を求めてコラルカル屋敷に入り込む。アブドゥは庭先でアーミナの姿を目にして釘付けになる。しかし折悪しくモイドゥッティ・ハジに見咎められ誰何される。キリチュンダン・マンゴー(*5)の木があれば剪定しますぜと苦しい言い逃れをするものの、すぐに追い出されてしまう。

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■アブドゥの二度目の試み
翌日、今度はデーツ(*6)売りに商売替えして屋敷にやってくる二人。しかしアブドゥを目の敵にするハジにまたしても撃退される。ウスマンは当初アーミナをハジの娘か妹だと思い、アブドゥの恋路を応援するが、やがて彼女がハジの妻であることを知り思いとどまらせようとする。しかしアブドゥは聞く耳をもたず、ウスマンは罪深さに震撼する。

■アブドゥの三度目の試み
さらに翌日、二人はバングル売りに扮して屋敷に入り、女衆を集めて商売する。バングルの試着を口実にアーミナの手を握り放さないアブドゥ。たちまちハジに見つかり追い出される。

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■モイドゥッティ・ハジの二度目の試み
再びアーミナの寝所にやってくるハジ。アーミナは今度はしくしく泣き出し、死んだ祖父が夢に現れたと言う。祖父のお告げによれば、ラマザーン月に彼女がハジと少しでも触れ合えばハジの命が危ないのだという。夢枕の祖父の予言はこれまでに外れた試しがないのだ。不承不承引き下がるハジ。

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■アブドゥの四度目の試み
さらに別の日、アブドゥが息せき切って屋敷に駆け込む。猛毒の大蛇が建物に入っていくのを見たというのだ。慌てて避難する家人たち。そこへ外出から戻って来たハジ。制止も聞かずにアーミナのいる部屋に直行すると案の定そこにはアブドゥの姿。叩き出されるアブドゥ。ハジはアブドゥとウスマンがすぐに村を退去しないと実力行使に出ることになると脅す。カランダン・ハジはモイドゥッティ・ハジにたてつく二人に協力を申し出る。

■最初のパンチャーヤト集会
カランダン・ハジの申し立てでパンチャーヤト集会がもたれる。商売をしようとやってきた二人に危害を加えようとするのは不当だというのだ。モイドゥッティ・ハジはアブドゥが妻に色目をつかったのだと抗弁するが、集会を仕切るムスリム・パンディット(*7)たちには聞き入れられない。結局、カランダン・ハジが二人の身元引受人になり、アブドゥはコラルカル屋敷に一切足を踏み入れないという条件で村に滞在することを許可される。カランダン・ハジはアブドゥになぜこの村にやってきたのかを尋ねる。

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■アブドゥの回想
隣村の有力なマダッパリ・ハジ (Madapalli Haji / Thilakan) のもとで働くアブドゥ。彼の亡父は身分の低い床屋だったが、ハジの娘で歳の近いアーミナとは幼馴染みだ。土地を巡る訴訟に明け暮れるハジは常に腕っ節の強い親戚の男衆を侍らせている。一方で、やはり身分の低い油屋の娘と恋仲になっている息子ウンマー (Ummer / Ganesh Kumar) とも言い争いが絶えない。アブドゥの姉ズベイダー (Zubaida=Zubaidatha / Seema) は未亡人で、二人の娘とアブドゥを細腕で育て上げた苦労人。アブドゥの恋に望みがないことを予感し、アーミナを諦めるように諭すが聞き入れられない。ある日ハジの屋敷の庭先で、アーミナの母はアブドゥにキリチュンダン・マンゴーが届いたから奥にいるアーミナにわけてもらうようにと勧める。物陰でアーミナに迫り、接吻をねだって戯れるアブドゥ(*8)。しかしその現場をマダッパリ・ハジに見咎められ、一転して追われる身になってしまう。かつてアブドゥに命を助けられた恩義を感じるウマーは彼をなんとか村から脱出させる。しかしその直後ウマーは何者かによって殺害される。

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村からコーリコード、ムンバイへと流れ、ついにはドゥバイで働くことになったアブドゥは、3年間アーミナに手紙を送り続けるが、マダッパリ・ハジによってことごとく破り捨てられてしまう。帰郷を告げる最後の手紙を握りつぶしたハジは、アブドゥがドゥバイの女性と結婚したという嘘を村中にばらまく。信じることができないアーミナはズベイダーに詰め寄るが、彼女にも真相はわからず、噂を否定することもできない。絶望するアーミナ。

やっと村に戻ってきたアブドゥ。しかし既にアーミナの婚礼が翌日に迫っていた。式の当日、アーミナの部屋に忍び込むアブドゥ。父親に逆らいきれなかったのだと泣き崩れるアーミナに、彼女を離すことはないと誓う。

■イルンダラカーランの最初の儀式
アーミナの祖父の予言を封じ込む儀式を執り行うイルンダラカーラン。これでやっと初夜が楽しめると家路を急ぐモイドゥッティ・ハジの前にカランダン・ハジが立ちはだかり、言いがかりをつけてココヤシの下に誘い込む。すかさず上からココナツを落下させるアブドゥ。ココナツは見事ハジの頭を直撃して怪我を負わせる。這々の体で帰宅したハジはそれでもアーミナに追い縋ろうとするが、階段を踏み外して転落し、さらに大怪我を負う。これで念願の初夜はまたしても遠のいた。

■イルンダラカーランの二度目の儀式
ハジの怪我が黒魔術によるものと考えたイルンダラカーランは呪い封じのために再び儀式を行う。呪をかけたココナツをハジ自身がアブドゥにぶつければ退散させることができるという。村の定期市でアブドゥをつけ回すハジ。狙いを定めて投げたココナツはよりによってパンチャーヤット長(?/Narayanan Nair)に当たってしまい、周囲にいた村人に袋叩きにされる。

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一方、事態の打開を図るカランダン・ハジは、近くある祭りの日に騒乱を起こし、その隙に二人を駆け落ちさせようと手を打つ。その日が来るまでなんとかモイドゥッティ・ハジを退け続けるようにとアーミナを励ます手紙はウスマンによって届けられる。

■モイドゥッティ・ハジの三度目の試み
頭の怪我もやっと癒えて、モイドゥッティ・ハジは三たびアーミナの寝所にやってくる。微笑みながらハジを迎えるアーミナ。しかしハジがアーミナを腕に抱こうとしたその瞬間、何者かが彼女に取り憑きハジの首を絞めようとする。アーミナの口を借りて、遠い昔に死んだ親戚の老女ティッタヤ・クッティ・アンマ(Thithayya Kutty Amma) の霊がハジに罵詈雑言を浴びせかける。結局ハジは本懐を遂げられない。

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■イルンダラカーランの三度目の儀式
取り憑いた霊を祓うためにイルンダラカーランはアーミナを鞭打つ、物陰からそれを覗き見て煩悶するアブドゥ。ハジを遠ざけるために憑き物を装うトリックは彼が考え出したことだったのだ。意気消沈して夜道を歩くアブドゥとウスマンの前に白くおぼろな人影、村人を恐怖に陥れている悪霊ヴェッラーッタ・ポーカラだ。しかしアブドゥは臆することなく後を追い、幽霊の白装束を剥ぎ取ると、なんとそこにはイルンダラカーランが。コラルカル荘園の執事チャップンニ・ナーイル (Chappunni Nair / Pujappura Ravi) の妻 (Manka Mahesh) と逢い引きを重ねるために幽霊の噂を振り撒いて村人の目を眩ましていたのだった。この醜聞を明るみに出してイルンダラカーランの権威を失墜させようとするアブドゥ。しかし弱みを握ったこの呪術師を上手く使う方が得策だと気付く。いまやアブドゥ一味の意のままになったイルンダラカーランは、モイドゥッティ・ハジに、自分の見立てが間違っていたと告白し、アーミナを離縁した方がよいと勧める。しかし意地になったハジはもはや彼の言葉に耳を貸そうとはしない。

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■イルンダラカーランの四度目の儀式
アーミナの体から出ていこうとしない老女の霊に対して、イルンダラカーランは再び除霊儀式を行う。式の過程でアーミナは屋敷の一室に閉じこめられる。そこに待っていたのはアブドゥ、やっと二人はゆっくり語り合うことができた。しかしその時訪ねてきたのはマダッパリ・ハジと親族の男たち。彼らの証言によってティッタヤ・クッティ・アンマなどという親戚は存在しなかったことが露見する。アーミナの部屋から引きずり出されるアブドゥ。その姿を見て驚くマダッパリ・ハジに対して、この男を以前から知っているのかと詰め寄るモイドゥッティ・ハジ。イルンダラカーランを取り込んでの作戦もすべておじゃんになってしまった。アブドゥ、ウスマン、カランダン・ハジは命からがらその場から逃れアブドゥの家に避難する。追っ手のモイドゥッティ・ハジと一党はカランダン・ハジの家を襲撃する。一方アーミナは自室に鍵をかけて籠もり、服毒自殺すると言い張る。幼馴染みへの執着を非難するズベイダーに対して、一緒になれないのなら恋敵を殺して自分も死ぬと激昂するアブドゥ。ズベイダーは意を決してアーミナのもとを訪れ内密な話をする。

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■二度目のパンチャーヤト集会
パンチャーヤトの指導者たちはアブドゥたちを伴ってモイドゥッティ・ハジの家を来訪する。カランダン・ハジの家への襲撃を非難するとともに、アーミナの合意を得ずに彼女を娶ったのではないかと問いただす。女性の合意のない結婚は無効である可能性もあるというのだ。そこにアーミナが自室から現れ出る。アーミナは自分が合意の上で嫁いできたと証言する、そして兄のウンマーを殺したアブドゥを許さないとも。驚愕するマダッパリ・ハジ、茫然自失のアブドゥ。人々が去ったあと、アーミナの部屋を父のマダッパリ・ハジが訪れる。アーミナはウンマーの死の真相をズベイダーから聞いたこと、アブドゥを愛することができなくなった自分は抜け殻としてこの屋敷で暮らしていくつもりであることを話す。それを物陰から盗み聞きするモイドゥッティ・ハジ。

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一夜明けてズベイダーと会ったマダッパリ・ハジは、なぜアブドゥがウンマーを殺したなどという嘘をついたのかを尋ねる。ズベイダーは、一緒になれなければ死ぬと言っている二人を生かすためには、二人が憎み合うようにし向けなければならなかったのだと言う。

一方モイドゥッティ・ハジの家では最初の妻のファティマがハジをつかまえて、自分が妊娠したことを告げる。狼狽し、このことを誰にも口外するなと言い含めるハジ。

アブドゥはこれ以上自分につきあって破滅への道を歩んではいけないと、相棒のウスマンを町に送り出す。

■クライマックス
マダッパリ・ハジの親族たちは怒りが収まらない。一族の嫡子であるウンマーを殺した上にアーミナを誘惑しようとしたアブドゥを生かしてはおけない。しかし好戦的なはずのハジはなぜか彼らを宥めようとする。そこにアブドゥが村を去ろうとしているという知らせが入る。いきり立って船着き場に向かう一同。アーミナも後を追う。市の立っている船着き場でアブドゥと追っ手との乱闘が繰り広げられる。致死的な一撃がアブドゥに振り下ろされようとした瞬間、マダッパリ・ハジは間に割って入り、ウンマーを殺したのは自分だと告白する。油売りの娘との結婚をあくまでも主張するウンマーに、結婚が許されないのは、その娘が自分と油売りの妻との不義の子であるからだと告げたというのだ。父の言葉を信じないウンマーとハジは揉み合いになり、ウンマーが過って崖から転落してしまったのが真相だったのだ。一同が立ちつくす中アブドゥは渡し船に乗る。アーミナは追い縋ろうとする。その腕を掴んで止めるモイドゥッティ・ハジ。アーミナは、誤解によってアブドゥを苦しめたことを一言だけ詫びさせて欲しいと懇願する。掴んだ腕を放さないまま、モイドゥッティ・ハジは Talaq を三回唱えて(*9)アーミナに離婚を申し渡す。そして傍らで呆然とするファティマに、お前だけが自分の妻だと告げて共にその場を去っていくのだった。

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*1 実際のロケはマラップラム県のBharatapuzha 川(ケララのガンガーとも呼ばれる)で行われたらしい。(資料
*2 Mullas are hereditary religious workers who visit homes for Qur'an and other readings, and for special functions. Regarded as having special abilities in exorcising disease and devils, they do not ordinarily preach in the mosque.(Mappila Muslims of Kerala, a study of Islamic trends by Rolland E miller P.233より)
As far as ordinary disease is concerned any mulla is capable of applying the power of a paticular ayat of the Qur'an to the problem of the patient, but special mantrums are required fot the exorcism of mental diseases, commonly attributed to demonic activity.(同P.243より)
*3 劇中では manthravadam という言葉が使われている(執り行う人物はmanthravadi)。本来はナンブーディリ・バラモンが行う白魔術・黒魔術を総称するもののようだが、ここではムスリム呪術師が登場する。(資料
*4 劇中ではこの慣習を idakettu と呼んでいる。しかしこの語で検索してみても相当するムスリム法は見つからず。あまりにも込み入った状況に対する規則であるため一般的ではないということなのか、それとも極端にローカルな掟なのか。まさか脚本家がでっちあげたものとも思えない。
*5 数あるマンゴーの中でも甘みが強く上級品種とされている。
*6 Dates, fruit from the Middle Eastern deserts, are definitely not indigenous to Kerala's tropical rainforests! However, they are somewhat common in India, perhaps due to the arrival of Muslims in India around the 12th century.(ケララ果物図鑑より)
デーツはイラクやアラブ諸国、西は北アフリカのモロッコまでの広い地域で、古くから重要な食物となっている。イスラム諸国では、デーツと牛乳は伝統的にラマザーン期間中の日没後に最初に取る食事である。(ウィキペディア、ナツメヤシの項より)
*7 パンチャーヤトを仕切るモスクの長老に対して、英語字幕では pandit (本来はヒンドゥーの学識者を指す言葉)という語があてられているが、実際の台詞では musaliyar と呼ばれているようだ。
*8 このシーンは Malamaal Weekly (Hindi - 2006) Dir. Priyadarshan でそのまま流用されている。
*9 縺れた糸を一気に解くようなこのクライマックスがおそらく‘真面目な’観客の批判をかった部分であると思われる。たとえば Padam Onnu : Oru Vilapam [Lesson One : A Wail] (Malayalam - 2003) Dir. TV Chandran に見られるように、勉学にいそしむべき年頃の少女を当人の意志とは無関係に第二・第三夫人として娶り、処女と持参金を奪った上で安易に離婚する悪習の象徴として Talaq ×3 が問題とされているというのに、ここでは魔法の杖の一振りとして便利に使われている訳なのだから(本作における最低限のモラル・メッセージは女性の意志を無視して結婚を強いてはならないということだけだ)。女性をチェスの駒としてしか描いていないという指摘は、社会改良運動的な見地からは当然だろう。しかしこういった非難を娯楽作品である本作に対して向けるのは見当違いであるように思われる。社会の慣習や親の圧力に対して敢然と立ち向かうヒロインなどを設定したら、フェアリー・テイルどころかSFになってしまう。

Avatar:Some parody of Uppu [The Salt] (Malayalam - 1986) Dir. Pavithran

Box Office: フロップ。興行的価値を超えた作品評価も全般にあまりかんばしくない。

見どころ:1960年代のマラバールのムスリム社会を忠実に再現したといわれるエキゾチックな美術&衣装とマラップラムの美しい野外風景。しかし上記のストーリー詳細をまとめるにあたって気付いたのは、それほど多種多様なセットを創出しているわけではないということ。むしろ同じ場所で似たような場面が繰り返し現れる中で、ゆったりと歯車が回転し、僅かずつ変化がが生み出され、やがてクライマックスへと収斂していく。数多く仕掛けられた伏線とその開示は一度見ただけでは消化しきれないほどだが、ランタイムを二時間半にするために無理矢理接ぎ木したような不自然なものではなく、群像ドラマとして見事にまとめ上げられている。脚本の勝利といっていいだろう。些か難点をあげるとすればヒーロー・アブドゥの人物造形がやや単調で、精彩を欠いていることだろうか。この時期のモーハンラールの水平方向への極端な大型化と相まって本作のフロップの要因となったように思われてならない。それに対してモイドゥッティ・ハジと呪術師イルンダラカーラン、二人のアンチヒーロー&コメディアンの存在感が際だっている。一途な純愛を貫くヒロイン役のサウンダリヤの熱演も共感を呼ぶ(本作スタッフへの追悼インタビュー)。

ミュージカルシーンにはあまり見るところがない。とことんローカルな背景で進行する主筋に対する箸休めとして、♪Vilakkukoluthi Varumではドラマチックなアラビアン剣士譚を、♪Onnanam Kuninmelaではすっとぼけた諧謔風味を添える意図だったと思われるが、この時期のモーハンラールの水平方向への極端な大型化のため不発に終わった。楽曲自体の出来は悪くないのに残念。

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再度の印象まとめ:「超人ヒーロー役に惑溺して絶不調期に突入してしまったモーハンラールの救済」が本作の最大のミッションだった筈なのだが、終わってみればこの時期水平方向への極端な大型化が進んでいたモーハンラールが足を引っ張ってしまう結末となった。他の俳優が演じていたらどうなっていたか、見るたびに想像させられる。

印象的なセリフ・挿話:ムスリムのハジとは積極的につきあって取り入ろうとしているナンブーディリ・バラモンの祈祷師イルンダラカーランが、低位のヒンドゥー教徒が路上を近づいてくるのには怖気を振るって遠ざけようとするアナクロニズム。

よくわからないところ:
上記*4の idakettu とよばれる慣習
オープニング&エンディング・ロールを隈無く見ても出演者の名前が一切表示されていないこと

気付いた点:これまでの情報では screenplay 担当はシュリーニヴァーサンということだったが、 オープニングのクレジットでは screenplay, dialogue, direction ともにプリヤダルシャンとなっている。シュリーニヴァーサンはストーリーのみ担当。

Nava Rasa Parameter in Priyan World
1.陶酔の映像美       ●●●●●●●●●○
2.バッカバカ        ●●●●●●●○○○
3.突っ込み         ●●●●●●●●●○
4.退き、脱力、のけぞり   ●●●●●●●●●○
5.悲劇的浄化        ●●●●●●○○○○
6.皮肉           ●●●●●●○○○○
7.オタク心くすぐる引用   ●●●●●●●●○○
8.沸き上がる疑問      ●●●●●●●●●●
9.カルチャーギャップ    ●●●●●●●●●●
( ̄〜 ̄)寂静(総合評価)   ●●●●●●●●●○

投稿者 Periplo : 03:26 : カテゴリー プリヤン旧作
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2006年09月15日

ギャラリー■Kilichundan Mambazham

(前回よりの反省)しかしイマイチ面白くなかったからといって不逞腐れてレビューのアップをさぼってばかりじゃ何のためにファンサイトやってんのかわかんないじゃん。気に入った作品からでも更新しなくては。

なので、プリヤンのマラヤーラム映画の最新作 Kilichundan Mambazham (Malayalam - 2003) の、DVDを鑑賞したうえでのレビュー改訂版を作るべく呻吟中。

とりあえず今日のとこは、ミニ・フォトギャラリーをオープンしときます。

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人物のアップが多くなってしまった。本当はこの作品の映像美の白眉は、薄明の川辺の煌めきや白昼の木漏れ日など、屋外のシーンにこそあると思う。しかし手持ちの貧弱なお道具では動きのあるシーンが捉えきれずに断念。それと、主演俳優を極力取り込むまいと随分苦労しました(とほほ)。

もうちょっとバランスのいいギャラリーを見たければこちらさんあたりをどうぞ。

本編についてもこうご期待(と一応言ってみる)。

投稿者 Periplo : 04:38 : カテゴリー プリヤン旧作
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2006年09月11日

アートムービー

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プリヤンの Chup Chup Ke (Hindi - 2006) のディスクを鑑賞。ここんとこのヒンディー映画での低調ぶり(←あくまでも筆者の主観による)から比べたらかなり良かった。でもやっぱメインサイトにレビューをageる気にもなれないんだな。

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初めてみる人だったら結構楽しめると思うし、場合によっちゃホロリとさせられるかもしれない。だけどこの作品のイイトコは全部オリジナルの Punjabi House (Malayalam - 1998) Dir. Rafi & Mecartin のお手柄なんだ。プリヤン版の脚本は、ケララ在住のパンジャブ人というのをコルカタ在住のグジャラート人に変えただけでほとんど逐語訳。オリジナルよりも確実に素晴らしいのは Sabu Cyril (本作では Art Director と共に Production Designer という肩書きもついてる、どんな権限なのかよく分からないが)の美術、Tirru のカメラ。つまりアートワイズに観ると名作。白を基調にデリケートなパステルカラーで織り上げた砂糖菓子のように繊細な色彩設計。グジャラートのイメージってあんまし持ち合わせてないから、この白無垢がサブ・シリルのクリエーションなのか巧みな引用なのかは判断つかないが。しかしオリジナルの「サウスのパンジャブ人」という、それだけで笑いを誘うような設定はむしろ洗練されないヴィジュアルでこそ活かされたのだろうから、これをもって Punjabi House の欠点とするわけにもいかない。

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言語圏によってパラダイムが微妙にずれてくことを味わうのがリメイク見比べの醍醐味だから、役者の優劣だの芸術性だのをあまりムキになって比較してもしょうがないと思っている。マ映画ファンの衆によくあるみたいに、オリジナルはモーハンラールだから良くて、それ以外の役者でリメイクしてもダメダメ、なんてことを論じても不毛だと普段は感じているのだ。しかしここまで逐語訳だと、ヴィジュアル以外ではもう役者の出来不出来を比べるしかないじゃん。

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てわけで、役者の対照リスト Punjabi HouseChup Chup Ke
1.借金まみれヒーロー:Dileep / Shahid Kapoor
2.唖者のヒロイン:Mohini / Kareena Kapoor
3.ヒロインの兄:Lal / Suniel Shetty 
4.ヒロインの叔父:Janardhanan / Om Puri
5.ヒロインの従姉妹:Neena Kurup / Neha Dhupia
6.ヒーローを拾う船主:Cochin Haneefa / Paresh Rawal
7.船主の助手:Harishree Ashokan / Rajpal Yadav
8.ヒーローの父:Thilakan / Anupam Kher
9.ヒーローの母:Manka Mahesh / Amita Nangia
10. ヒーローの婚約者:Jomol / Sushma Reddy 
11. 婚約者の父:N F Varghese / Manoj Joshi
12. ヒロインの家の執事:Indrans / Shakti Kapoor
13. 婚礼用品レンタル屋:Machan Varghese / 不明
14. 債権者:Kunchan / Asrani

いんや、1から14までどれとってもPHの勝ちとしか思えないんですわ(特に2,5,6,11)。ボリウッドに疎い筆者でも名前がわかる程度のスターを揃えたCCKだってのに。演技もさることながら、ケララ人の中でなるたけバターチキン臭い顔を揃えたPHの笑える必死さにも拍手を送りたい。

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CCKのキャスト中で最優秀演技賞を贈るとしたら、オリジナル・リメイク両方に出演のこの人。以前書いたは本当だったんだ! 物真似アーティスト出身の面目躍如、ちゃんと両方で違う演技をしてる。見事なボリウッド・デビューといっていいのではないか(皮肉じゃないよ)。

投稿者 Periplo : 03:52 : カテゴリー プリヤン旧作
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2006年07月17日

プリヤン旧作の発掘

Rakkuyilin Ragasadassil (Malayalam - 1986) Dir. Priyadarshan
Cast:Mammootty, Suhasini, Adoor Bhasi, Sukumari
IMDB のエントリーでわかるのはこれだけ。ディスク化は未。
タイトル標記のゆれ:Rakkuyilin Rajassadasil、Rakkuyilin Raagasadassil、Rakkuyilin Raaga Sadassil ラージャとラーガじゃ意味が違うだろうに、どうにかして欲しいもんだ。

かなり真剣にマ映画の将来を憂えていて、なおかつ超イジワルな語り口が堪らない varnachitram さんの記事で見つけた。


Rakkuyilin Ragasadassil - This was a rare Priyadarshan - Mammotty movie with music as the focus. Mammotty played a musician and Suhasini an accomplished dancer. Their artistic careers and ambitions played a spoiler to their marital harmony, both part ways only to be reunited in the end, their son being the catalyst for the reunion. Music was done by M.G.Radhakrishnan and the movie had both classical as well as melodious songs.

Most Notable Songs: 1) Poomukha Vaatilkal 2) Gopalaka Pahimam
Top 10 Musicals Part 2より)

そうだ、プリヤンとマンムーティの組み合わせはかなりレアなんだ。しかもそれがミュージカルとは。どーにかしてくらはい、サイナちゃん。サントラはここにあり。表題曲はこっちのページにあって、これを聞くと「らーがさだっしる」じゃなくて「らーじゃさだっしる」とうたってるわな。

それにしても、プリヤンは新作をハイペースで作ってるだけじゃなくて、(変な言い方だが)旧作もかなり増えている。つまりネット上で確認できるものが数年前よりも増えてるってことだけど。拙サイトのフィルモグラフィーもそろそろどっかで全面刷新せにゃあと考え中。

投稿者 Periplo : 00:07 : カテゴリー プリヤン旧作
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2006年05月14日

注目のボリウッド・デビュー作

Innocent, the Malayalam actor who plays Anthony manages to loom large despite having a very small role. The only letdown being Tiku Talsania's voice that fails to match his on-screen performance. After Satish Shah in 'Jaane Bhi Do Yaaron' this is definitely the most convincing portrayal of a corpse.(MouthShut.com のレビューより)

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プリヤンの Malamaal Weekly (Hindi - 2006) のディスクをやっとこさ検証。しかし予想通り低血圧な仕上がり。なんつうか、しんしんと心が冷えて行く一方なんですわ。いつもの形式のレビューをあげようという気にも今はなれまへん。

プリヤンはなんだかんだ言って結局トム&ジェリーの追っかけっこが好きなのだ(想定内のことではあるが、今回もまたサドルの取れた自転車に乗ってブスッ、てのをやってくれている)。で、クライマックスのドタバタに持ってくために、苦心してそこに到る2時間のストーリーを作っていると言う感じ。だから一応理屈は通ってるのだが醒めきっているんだな。美術はいつものサブ・シリル、撮影は Koi... Mil Gaya (Hindi - 2003) Dir. Rakesh Roshan でも評価の高かった Sameer Arya、美麗映像が出来なければ嘘じゃ、という布陣。もちろんマルビ映像。しかしプリヤンのヒンディー諸作を見ていて感じるのは、最近カラーバランスがスミっぽくなって来てないか?ということ。マラヤーラム映画時代の緑滴る映像美とはちょっと違うのだ。そしてこのせいで余計に醒めた感じが強まるんだな。これがDVDのクオリティの問題なのか、北インドの観客の嗜好なのかは分からないが、かなり気になる点。

よかったところ。
■イノセント先生の名演。
■ヒーロー&ヒロインのダンスシーンを撮影したにもかかわらずカットしたこと(おまけのメイキング映像でそういう場面があったことを確認、結局本作の歌舞シーンは一つだけとなった)。

投稿者 Periplo : 00:52 : カテゴリー プリヤン旧作
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2006年02月26日

Oru Yatra Mozhi 検証

以前のポストでディスクが手に入らないとボヤいていた謎の作品のVCDをやっと入手。

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半信半疑だったけれど、プリヤンがストーリー(だけ)を手掛けているという動かぬ証拠。映画界入りのきっかけはシナリオライターとしてだったらしいけれど、1997年のプリヤンはすでに監督として一家を成していたはずなのに不思議だったのだ。だけど改めてフィルモグラフィーを見返すと1995年 には2本のタミル映画の原作を担当していて、しかも自身の監督作はゼロ。翌1996年公開となったマルチリンガル大作 Sazaa-E-Kaalapani に追われていたのか。そして1997年は Virasat (Hindi) でボリウッドに本格的に悔い込もうとしていた時。他人のストーリーをパクりまくり、なおかつ自作を他人にリメイクさせることを激しく嫌うプリヤンにもこんな時期があったんだ。

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Oru Yatra Mozhi(Malayalam - 1997or1998) Dir. Prathap K Pothan 
Cast: Mohanlal, Renjitha, Sivaji Ganeshan, M G Soman, Nedumudi Venu, N F Varghese, Maniyan Pilla Raju, Prakash Raj, Thilakan, Sreeraman
タイトルの意味:A Farewell としている記事があるが、これは意訳か。直訳すれば「旅人の(あるいは巡礼の)言葉」ぐらいだと思うのだが、熟語なのかもしれない。

やっぱりレビューは以前取りあげたこれだけしか見あたらず。実見してほんの少しだけ充実した粗筋は以下のようなもの。

母と自分を捨てて出奔したタミル人の父親を恨み続ける怒れる青年、父親がいないということで周囲の人々からも容赦のない差別を受け続けている。村に赴任して来た父親と、そうとは知らずに親交を深めるが、やがてその男こそが殺すことを誓った父親なのではないかとの疑念を抱いて煩悶する。ゲージツ的なメロドラマといえばいいだろうか。

その後主演俳優の思い出話が見つかった。

Throughout the shooting, Sivajisir kept telling me that he was doing the film for me. "There's no other reason why I should do this Malayalam film," he said. (rediff.com のシヴァージ追悼特集中の記事より)

監督の Prathap K Pothan を紹介する記事。面白い人だね。ここには書いてないけど、タミル女優のラーディカの前夫らしい。

例によって字幕がなくて隔靴掻痒なのだけれど、シヴァージ・ガネーサンの役どころはマラヤーラム語が少しできるタミル人(そしてトレードマークである「芝居がかった芝居」はほとんど影を潜めている)。かなりの部分をタミル語で通している(と推定)。シヴァージがタミル語で話すと、他のキャストがマラヤーラム語でそれに答え、さらにシヴァージがタミル語で応じる、という不思議な、でもおそらく現実にも存在するのであろう場面が多くある。

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唯一シヴァージが芝居がかった長口舌を振るう場面にだけマラヤーラム語の字幕が入る。うーん、面白い。

ともかく、大傑作とまではいえないにせよ、この時期のマラヤーラム映画の水準は軽く超えている良作だと思うのだが、なぜここまで情報が少ないのか、やはり謎は謎のままなのだった。個人的には演技賞は怒れる若者役でもなく父親役でもなく、この人に渡したいと思いますた。

投稿者 Periplo : 01:29 : カテゴリー プリヤン旧作
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2006年02月11日

たまには本も読もう3

『キネ旬ムック インド映画娯楽玉手箱』(2000年 キネマ旬報社刊)を久しぶりに手に取る。こちとらの学習が進むにつれてどんどん味わいが増していくスルメ本だな。たまに読み直しては、別に日本公開されたわけでもないのに尤もらしくつけられた(直訳でない)日本語タイトルを見て笑う。各項目の執筆者の思い入れが反映されててオモロイんですわ。オイラもやってみようかな。

それはともかく、この本で特に貴重なのは「インド映画日本公開全作品解説」じゃないかと思う。このパートをめくってみると、実に多くのマラヤーラム芸術映画が映画祭再公開されているということがわかって圧倒される。VCDにもなってないようなレアものが。

そこで見つけたある1本。


塩 Uppu (The Salt)
86年/カラー/日本公開88年5月6日(大インド映画祭1988)/1時間57分[マラヤーラム語]
製作・原案・脚本 K. M. A. ラヒム 監督 パヴィットラン 撮影 マドゥ・アンバートゥ 音楽 シャラト・チャンドラ・マラーテ
出演 モハンマド、ヴィジャヤン・コッタラッティル、シュリー・ラーマン、マーダヴァン
*ケーララ地方。妻も娘もいる村の有力者モイドゥッティ(マーダヴァン)は、夫のいるアーミナを自分の妻とした。イスラム教では合法的に4人まで妻をめとることができたからだ。20年後、モイドゥッティが亡くなり、アミーナは前夫アブ(モハンマド)を訪ねる。
*イスラム教徒の社会を取りあげ、運命にもてあそばれるアミーナという女性を描く。
87年インド国際映画祭出品作(前掲書P.185より)

これを読んでピンときたアナタはかなりのプリヤンマニア。自慢じゃないがあたしゃピンときましたね。


1960年代のマラバール地方マッラプーラム県の小村。
村一番の地主モイドゥクッティ・ハジ(シュリーニヴァーサン)は、子供ができないことを理由に村娘のアミナ(サウンダリヤ)を3番目の妻として迎え入れようとしていた。アミナを妻にすべしとの御宣託を土地の祈祷師(ジャガティ・シュリクマール)からもらったハジはいい歳して彼女にに夢中だが、アミナの方はなんとか運命から逃れるすべはないかと思いを巡らしている。
そんな折、アブドゥ・カデル(モーハンラール)は仲間のウスマン(サリム・クマール)と共に、ハジの家を訪れ、アミナを垣間見て彼女に釘付けになってしまう。様々な行商人に身をやつしてアミナに接近しようと試みるアブドゥだが、その度にハジの手下達に打ちのめされ、ついには村から追い出されてしまう。アブドゥはカランダン・ハジ(コーチン・ハニーファ)に匿われ、そこで自らの過去を告白する。実は彼とアミナは幼な馴染みで、そのころから結婚を誓いあった仲だったのである。彼が婚資を稼ぐために湾岸に出稼ぎに行っている間に、アミナの父マダプッリ・チェクッティ・ハジはモイドゥクッティ・ハジに強引に娘を嫁けようとしていたのだ。
アブドゥは村人達の協力を受けながら、なんとかアミナを自分のもとに取り戻そうとする。

そうなんだ、プリヤンの Kilichundan Mambazham (Malayalam - 2003) はこの Uppu のパロディだったんだね、きっと。またひとつ「オタク心くすぐる引用」を発見してしまった。ありがとう、『インド映画娯楽玉手箱』さん。しかし現在のところ引用元オリジナルを鑑賞するすべはなさそう、なんとかしてけろ、サイナさんorスーリヤさん(泣。

参考資料
■IMDbによるスタッフ・キャスト一覧(上記引用のものと微妙に異なる)

■ネット上でおそらく唯一の粗筋解説

Meleri Moosa ruined himself with obsessive litigation migrates to a new area with his daughter Amina and her husband Abu. At the new place the wealthy Moidutty claims Amina as his wife ignoring Abu's protest. Twenty years later Amina is alone while her father still indulges in litigations, her son leads a dissolute life and her daughter elopes with the chauffer.

Direction: Pavithran
Screenplay: K M A Rahim
Cast: P T Kunjumohammad, Vijayan Kottarathil, C V Sreeraman, Jayalalitha
Cinematography: Madhu Ambat
Music: Saratchandra Marathe

ヒロインのアーミナ役をやったジャヤラリタはもちろんあのジャヤ様じゃない。以前こちらさんで話題になってたジャヤ・ラリタさんである可能性が濃厚。
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芸術映画に出そうな感じじゃないけどね。

投稿者 Periplo : 02:24 : カテゴリー プリヤン旧作
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2006年01月31日

気が遠くなるようなスリム

プリヤン・フィルモグラフィーに新事実。

Mohanlal was my junior in school and college. When he bagged the villain's role in Fazil's debut film, `Manjil Virija Pookal,' I joined the unit as an associate director.(The Hindu インタビュー、The magic lies in packaging より)

プリヤンの監督デビュー作が Poochakkoru Mookkuthi (Malayalam - 1984)。それ以前に脚本を手がけたものが幾つかあることは知ってたが、アシスタント・ディレクターもやっていたというのは初耳。しかもそれがファーシルのデビュー作で、モーハンラールの(おそらく最初にクレジットされた)悪役デビュー作だったというのは感慨深い。Manjil Virija Pookal (Malayalam - 1980) のディスクなどは今のところ見あたらず。資料といえるものもこれぐらい。

きっとこんな感じだったんだろうね(このイメージの出典は不明)。
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投稿者 Periplo : 23:08 : カテゴリー プリヤン旧作
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2006年01月12日

雨が降りゃ、太鼓屋が叩く

尋ねディスクのコーナー。
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プリヤンの旧作 Mazha Peyyunnu Maddalam Kottunnu (Malayalam - 1986) のタイトルの意味(だけ)が判明。こちらの全然関係ないブログ上で。ケララ童謡の歌詞からとったものということになるんだな。かつてVCDが存在したことだけは確かなのだが、現在取り扱っているショップは見あたらず。トレイラーはこちらさんで。

フォーラムなんかでの評価は結構高いんだけどね。プリヤン映画で唯一の MoMa 共演作。コメディだそうです。

投稿者 Periplo : 03:11 : カテゴリー プリヤン旧作
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2005年10月11日

お貞ちゃん

サダちゃんてそんなに芸歴あったのか? プリヤンのMegham (Malayalam - 1999) のヒロインは当初サダちゃんにオファーがきていたという話。

Q: On Malayalam girls making hay in Kollywood?
A: No doubt of their talent. Had always wanted to do Malayalam films. Offers did come my way to act with Mammotty and in a film directed by Priyadarshan. Only my busy schedule came in the way. The healthy competition is good thanks to the influx of Malayalam heroines.
(News Today インタビューより)

この記事によればサダちゃん(Sadha, Sada, Sadaf)はプネー出身のBohra Muslim らしい。

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投稿者 Periplo : 00:03 : カテゴリー プリヤン旧作
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2005年10月05日

謹んで訂正

誰も気にしてる奴はいないとは思うけど。

以前の記事で、プリヤン旧作 Poochakkoru Mookkuthi の主演女優を奥さんのリシーと書いたのだけれど、ただのイージーミスですた。ヒロインはこの人、メーナカーさんでした。もう随分前に引退しちゃったんだね。ちなみにこのツインヒーロー映画の主役片割れシャンカル氏(もちろんこの人とは別人)は制作当時には若手トップの一人だったらしいが、モーハンラールの台頭によって徐々にスターダムから遠ざかり、現在は芸能界から完全に消えてしまっているらしい(俳優組合AMMAのフォトギャラリーにも見あたらず)。変化がないように見えるマ映画界だけども、やっぱり多少の浮き沈みはあるものなんだ。

↓はネット上でなかなか見つからないプリヤンの奥さん Lissy の貴重画像(セクシー系ではないんだな)。
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Poochakkoru Mookkuthi[Nosering for the cat] (Malayalam - 1984) Dir. Priyadarshan
Starring : Mohanlal , Shankar , Menaka , Nedumudi Venu , Sukumari , Jagathi Sreekumar , Sooman , Shankaradi , Sreenivasan , Pappu , Janardhanan

この映画 のマニアックな見どころは


1.プリヤンの初監督作である。
2.モーハンラールの(おそらく)初のヒーローものである。ディスクで見られるモーハンラール出演作としても最初期のものになるのではないか。
3.きっかり20年後にプリヤン自身によって Hungama (Hindi - 2004)としてリメイクされてヒットし、さらにIntlo Srimati Veedhilo Kumari (Telugu - 2004)、Jootata (Kannada - 2005) とリメイク・ドミノ現象を引き起こした。

という三点ぐらいか。つまりマニア以外には全くお勧めできない一本てことだな(ため息)。でもいいんだい、誰も分かってくれなくとも(;_;)。こんなシーン見て明け方にいっ、いやぁぁぁ〜んて叫べたんだから。

投稿者 Periplo : 00:49 : カテゴリー プリヤン旧作
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2005年09月27日

80年代なのに70年代ファッション

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ディワリに新作を2本も同時公開するというのは、やはり凄いことなのだろうか。ボリウッド映画関連メディアでのプリヤンの評価が随分と上がってきているという感触。とくに Garam Masala前評判 は妙に高い。ボリ新作にはあまり興味が持てないなどと言ってみたけれども、うねりに押されるかたちで、原作の Boeing Boeing を(某通販会社による字幕付き画質激ワルの「カスタマイズド」)VCD で鑑賞。

Boeing Boeing (Malayalam - 1985) Dir. Priyadarshan
Starring : Mohanlal, Mukesh, Manian Pillai Raju, Jagathi Sreekumar, Sukumari, Sooman, Ashwini, Lissy

その、大モトのアメリカ映画を見てないんで大きなことは言えないけれど、典型的なハリウッド艶笑譚なんだな、これが。どういう訳だか(本当にどういう訳でなのかさっぱり分からない)部屋数がやたらと多い豪壮なフラットの住人になったマスコミ界のチンピラが、日替わりで3人のエアホステスを相手によろしくやってるうちに、フライトの変更だの婚約者&チンピラ仲間の乱入だので大騒ぎになる、というもの。このストーリーを80年代のマドラスに移植するためにプリヤンがどういう工夫をしたかというと…。

…単にスッチーにサリーを着せてみただけ。こりゃあ、いくらなんでも無理があるんでねえの?ひらひらネグリジェで野郎どもの前に平気で出てくる嫁入り前の娘さんだの何だのは。フランスのお城が舞台でパリジェンヌが主役のラブコメなんて当たり前、っていう日本の少女マンガ界並の強引さだな(若干喩えに無理ありか?オール日本人キャストで日本語歌詞のブロードウェイミュージカルと言った方が適切か)。

ストーリー&脚本はプリヤン+シュリーニヴァーサン。しかし翻案という部分ではどちらもちっとも仕事してない。で、この100%アメリカンなバタ臭映画でなぜか異様に生き生きしてるのは、モーハンラールでもムケーシュでもなく、アタイがルールさ!の家政婦役をやってるこのお方。ある時はナンブーディリ・ブラーミンのご令室Aryan)、またある時はラージプートの女族長(Saat Rang ke Sapne)、そしてまたある時は飲んだくれのアングロ・インディアン(Vandhanam)、芸域広すぎ。スクマリはん、はっきり言って大ファンでっせ!

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投稿者 Periplo : 03:38 : カテゴリー プリヤン旧作
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2005年09月26日

ちょっとした感動

Because I am not a Malayalam speaker I am to my great dismay limited to DVDs that have English subtitles but though I have been exposed to what is perhaps only the tip of the iceberg it is still fairly obvious that this decade in Malayalam commercial cinema must rank among the finest in the country's history. I have mentioned other films here and elsewhere in the past but most recently I saw Priyadarshan's Mukundetta Sumithra Villikkunnu. I cannot state that this is among the finest Malayalam comedies of that period but it is one of the more compelling efforts without a doubt. (Naachgaana.com From Madhavan's Nostalgia to Mohanlal's Comedy in a Hopelessly Chaotic Mix! 08/29/05 より)

どこのどなたさんかは存じまへんが、非マラヤーラム語話者の北インド人が真面目にマラヤーラム商業映画を論じているブログを発見しますた。ビッグBとモーハンラールを比較するくだりはよう理解でけまへんが、引用部分をはじめとして激しく共感。

上記文中でも言及されているプロヤン旧作の新譜(変な言い方)Mukundetta Sumithra Villikkunnu だすが、同時期DVリリースの Vandhanam が、まあ、その…ちょと通好みな1本(控えめな表現)だったのにたいして、こっちは佳作。ディスクの画質は激悪なれどお勧めれす。80年代ケララのボンビー&呑気の世界を余すところ無く楽しめます(といっても舞台はチェンナイらしいのだすが)。ボリでリメイクしようとしても絶対に不可能、そんな1本。

Mukundhetta Sumithra Vilikunnu (Malayalam - 1988)
Starring: Mohanlal, Srivivasan, Ranjini, Nedumudi Venu, Innocent, Jagathy Shreekumar, Thikkurisi Sukumaran Nair, K.P.A.C. Lalitha, Sooman, Pappu, Maniyan Pillai Raju, Kochin Haneefa
タイトルの意訳:ムクンダンのボン、スミトラが呼んどるでぇ

投稿者 Periplo : 00:06 : カテゴリー プリヤン旧作
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2005年07月15日

Oru Yatra Mozhi

(昨日よりの続き)たとえば Oru Yatra Mozhi(Malayalam - 1997or1998) Dir. Pratap K Pothen。タイトルは Oru Yaatra Mozhi とも Oru Yatramozhi とも。

oruyatramozhi.jpg
画像は『タミル映画百科事典』のカラー口絵上の貴重なスチル。ただしタミル語吹き替え版が上映された記録は見当たらず。

最近見つけた同作のストーリー紹介ページ。なんでも生き別れになった実の父を復讐のために殺すことを誓った息子が、そうとは知らずに父親と邂逅するというメロドラマらしい。プリヤンはストーリーライターとしてのみの参加。そもそもなんでこの映画を自分のサイト中のディスクレビューにアップ(空欄だらけで)したのかも今となっては不明。その時点ではVCDぐらいは細々と流通していたのかもしれないが、現在この映画のディスクは見当たらず。

シヴァージ、モーハンラールが共演しているというのに、なぜレビューがほとんど見当たらないのか。なぜDVDがリリースされないのか、そしてなぜプリヤンが一切言及しないのか、はたまた過去のプリヤン映画にこの作品の原作に相当するものが存在するのか否か? 謎は深まるばかり。

投稿者 Periplo : 01:46 : カテゴリー プリヤン旧作
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2005年07月12日

カリーナ様お召し物

kareena1.jpgプリヤンの昨年の大ヒット、Hulchul は昨今のボリ映画の例に倣って各種のスポンサーがバックについていたのだが、その中で主演のカリーナ・カプール嬢の衣装を担当したブランドが判明。

以前に見つけた記事ではムンバイが本拠地のBIBA というブランド名だったのだが、結局のところボリ女優ご用達のハイソなプレタポルテ、sheetal に落ち着いたようだ。1980年代末から頭角を現しはじめたこのタカビー・ブランドについては、日本語で書かれたこの本に非常に詳しい情報あり。

ソースは実踏調査結果。シンガポールのインド人街に同ブランドのブティックができていて、そこにカリーナ嬢のお姿が Hulchul のロゴと共にディスプレイされていたのだ。

ディスプレイは他にもあり、

ホントは店の中から撮りたかったのだが、相手がいくらアバウトなインド人といえど、伸びるジーンズ+ウエストポーチの怪しい中年がニヤけながら入店したら警察に通報されるんじゃないかと思ってねぇ(泣。

投稿者 Periplo : 02:00 : カテゴリー プリヤン旧作
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2005年06月28日

プリヤン猛語録

"The music of Hulchul stems from the script"   indiaFM.com によるインタビューより。

いや、ヌケヌケと。同作の音楽が過去のタミル映画のサントラからの流用であるってのは、極東のサウスファンにすらバレてるってのに(この映画の制作時期にMDのヴィディヤサーガルはスーパースターの最新作でそれどこじゃなかったのは分かってたから若干プリヤンに同情すらしてたのだが)。やっぱ生き馬の目を抜くムンバイでやってくにはこのくらいじゃないと、って見本か。

Hulchulでの楽曲の使い回しについては ディスクレビューの見どころ(3)を参照。

投稿者 Periplo : 01:58 : カテゴリー プリヤン旧作
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2005年06月27日

Thenkasipattanam

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プリヤンが Hulchul でワンシーンをパクッたらしい映画のタミル語リメイクを鑑賞。わざわざ本サイトにレビューを上げるほどでもないが、結構面白かったのだ。

オリジナル:Thenkasi Pattanam (Malayalam - 2000) Dir.Rafi - Mecartin Cast: Suresh Gopi, Dileep, Lal, Samyukta Varma, Kavya Madhavan, Geethu Mohandas, Salim Kumar
オフィシャルサイト(いつまでもつか)、レビュー
※キャスト中の Lal というのはモーハンラールのことではもちろんない。Siddique-Lal の ラールだ(ケララ人でも時々混同するみたいだ、のちにラールさん違いだということがわかったこの記事とか)。相方と仲間割れしてからは俳優としての仕事も多いらしい。

今回見たタミル・リメイク:Thenkasipattanam (Tamil - 2002) Dir.Rafi Cast: Sharat Kumar, Napoleon, Devayani, Samyukta Varma, Ashwathy, Vivek, Charlie

さらにリメイク情報
Incidentally, the film was remade in Telugu as 'Hanuman Junction' starring Arjun - Jagapathi Babu, but that version came nowhere near the Malayalam original's success. It is being made in Kannada too with Ravichandran and Shivraj Kumar and the shooting is on. Whether these two - Tamil and Kannada versions reach the level of success of the original Malayalam film - one has to wait and watch.
http://www.chennaionline.com/location/thenkasi.asp
ヒンディーでリメイク権買ったプロデューサーもいる。

Thenkasipattanam とは「テンカーシーの菓子」の意味らしい。テンカーシーはタミルナードゥ州南部 Tirunelveli District の実在の村。ケララ州との境にある。

nezumi.jpgいい歳した荒くれオヤジが二人して萌え萌え〜になって大暴れ、というのがストーリーの概要。ワザと田舎臭さを演出したタコ踊り系のミュージカルシーンが秀逸。複雑な四角関係にある2組の男女がそれぞれ伴侶となる相手を取り違えたまま結婚式になだれ込みそうになる、というシュールな展開を堅実な脚本がしっかり支えている。このあたり、プリヤンがよく口走る'situational comedy'、'comedy of error' としてはプリヤン以上に上手いのではないか。



悪役は、またしてもこの人が隈取りメイクで登場。もしやこっちが本職なのか?
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パクリ問題については Hulchul ディスクレビューのNote 2を参照。予想通り牛の着ぐるみを使ったギャグシーンがそのまんま流用されている。そして無意味に長大なこのシーンはThenkasipattanam でも Hulchul でも、全く不要でリズムを壊している理解不能なもの。なぜこれをリスクをおかしてまでパクってみたのか、ようわかりまへんわ、プリヤンさん。

投稿者 Periplo : 00:27 : カテゴリー プリヤン旧作
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