« 2005年08月 | メイン | 2005年10月 »

2005年09月30日

座長の一言

↓Nedumudi Venu in Vietnam Colony (Malayalam - 1992) Dir. Siddique-Lal
vietnamcolony.jpg
芸域広いっつったらこの人も。ある時はアル中の古典声楽家(Bharatham)、またあるときは駐米印度大使館のダンディな一等書記官(Akkare Yakkare Yakkare)、はたまたある時はド田舎の格闘技オタク偏屈親父(Mutharam Kunnu PO)etc. カンヌ行き高等映画の主役から歴史に残りそうなサイテー映画の脇役まで、選り好みしないんだな。

全く根拠はないのだが、この人には苦労人の座長みたいな立場を当てはめてみたくなるのである。何しろタマの少ないマラヤーラム一座、団員連中のエゴをコントロールしながら適材適所に役を割り振って、最後にのこった親父役はしょうがねぇな、オレがやるわ、みたいな感じがするのだ。あくまでもタダの印象でしかないんですがね。ヴェーヌさんのデビューは アラヴィンダン映画 Thampu (Malayalam - 1978) だったということだが(The Hindu 記事)、ディスクで見られる限りどんなに遡っても、親爺役しかやってないのだな(いろいろ調べても生年は不詳)。氷山の一角しか見てないジンガイ観客の思い込みかとも思ったが、そう見当はずれでもなかったらしい。ヴェーヌさんのひっそりとした芸能生活25周年記念を報じる World Space 記事にて。

However, his unconventional looks seem to have pushed him to playing aged characters, which, he confessed in a TV interview, his children hated.

そんなヴェーヌさんの貴重な若作り画像を大公開。ほかでもないプリヤンのAyalvasi Oru Daridravasi (Neighbour the Pauper!) (Malayalam - 1986) からのワンショット。まあ、その、若作りというよりは年相応というだけなのかもしれないが…。

肝心の Ayalvasi Oru Daridravasi の感想を書きたいとこなのだが、インド映画でも言葉が分かんないと全く筋が読めないものもあるんだな、ということを痛感させられた一本としか言いようがない。完敗です。上記ヴェーヌさんをはじめ、あの人がこんなことを、という部分でのトリヴィアはあるんですがね…。ただプリヤンの名誉のために一言。本作をヒンディー・コメディ映画の古典的傑作(そしてプリヤンが愛してやまないと日頃公言している)Gol Maal (Hindi - 1979) Dir. Hrishikesh Mukherjee の丸ごとパクりだと非難しているネット・フォーラム等があるけれど、断じてそうじゃない。えーと、一部オマージュがあるみたいだけど、全く違うストーリーラインです。

話をヴェーヌさんに戻すと、最近出演したタミル映画 Anniyan に関しての Music India Online のインタビューが面白くてね。

"In Anniyan, I'm acting as Vikram's father. Tamil films are shot with modern equipment and producers are not bothered about investment. They have a market in Singapore, Malaysia, SriLanka and Japan," observes Venu and narrates an incident.

あー、タミル映画が日本では無敵っていうデマがこの人のとこまで…。

"The director was taking a 300 ft shot. For various reasons, it exceeded 16 takes. I told Sankar that, we would make one Malayalam film, with what you have spent for a shot."

今さらながら、これで目からウロコが落ちたような気がする。

マ映画がやたらとリアリズムで地に足がついていて、脚本に重点が置かれていて、キンキラ神様映画が見あたらなくて、娯楽映画でも一作あたりのミュージカルシーンが少なかったりするのはつまり、

ボンビーだったから…

なのか?

投稿者 Periplo : 00:49 : カテゴリー バブルねたkerala
| コメント (5)

2005年09月27日

80年代なのに70年代ファッション

boeingboeing.jpg

ディワリに新作を2本も同時公開するというのは、やはり凄いことなのだろうか。ボリウッド映画関連メディアでのプリヤンの評価が随分と上がってきているという感触。とくに Garam Masala前評判 は妙に高い。ボリ新作にはあまり興味が持てないなどと言ってみたけれども、うねりに押されるかたちで、原作の Boeing Boeing を(某通販会社による字幕付き画質激ワルの「カスタマイズド」)VCD で鑑賞。

Boeing Boeing (Malayalam - 1985) Dir. Priyadarshan
Starring : Mohanlal, Mukesh, Manian Pillai Raju, Jagathi Sreekumar, Sukumari, Sooman, Ashwini, Lissy

その、大モトのアメリカ映画を見てないんで大きなことは言えないけれど、典型的なハリウッド艶笑譚なんだな、これが。どういう訳だか(本当にどういう訳でなのかさっぱり分からない)部屋数がやたらと多い豪壮なフラットの住人になったマスコミ界のチンピラが、日替わりで3人のエアホステスを相手によろしくやってるうちに、フライトの変更だの婚約者&チンピラ仲間の乱入だので大騒ぎになる、というもの。このストーリーを80年代のマドラスに移植するためにプリヤンがどういう工夫をしたかというと…。

…単にスッチーにサリーを着せてみただけ。こりゃあ、いくらなんでも無理があるんでねえの?ひらひらネグリジェで野郎どもの前に平気で出てくる嫁入り前の娘さんだの何だのは。フランスのお城が舞台でパリジェンヌが主役のラブコメなんて当たり前、っていう日本の少女マンガ界並の強引さだな(若干喩えに無理ありか?オール日本人キャストで日本語歌詞のブロードウェイミュージカルと言った方が適切か)。

ストーリー&脚本はプリヤン+シュリーニヴァーサン。しかし翻案という部分ではどちらもちっとも仕事してない。で、この100%アメリカンなバタ臭映画でなぜか異様に生き生きしてるのは、モーハンラールでもムケーシュでもなく、アタイがルールさ!の家政婦役をやってるこのお方。ある時はナンブーディリ・ブラーミンのご令室Aryan)、またある時はラージプートの女族長(Saat Rang ke Sapne)、そしてまたある時は飲んだくれのアングロ・インディアン(Vandhanam)、芸域広すぎ。スクマリはん、はっきり言って大ファンでっせ!

boeingsukumari.jpg

投稿者 Periplo : 03:38 : カテゴリー プリヤン旧作
| コメント (0)

メモ

モーハンラールの自前のプロダクション会社の名前は Pranavam というのだ、Newindpress 記事

投稿者 Periplo : 00:16 : カテゴリー バブルねたkerala
| コメント (1)

2005年09月26日

ちょっとした感動

Because I am not a Malayalam speaker I am to my great dismay limited to DVDs that have English subtitles but though I have been exposed to what is perhaps only the tip of the iceberg it is still fairly obvious that this decade in Malayalam commercial cinema must rank among the finest in the country's history. I have mentioned other films here and elsewhere in the past but most recently I saw Priyadarshan's Mukundetta Sumithra Villikkunnu. I cannot state that this is among the finest Malayalam comedies of that period but it is one of the more compelling efforts without a doubt. (Naachgaana.com From Madhavan's Nostalgia to Mohanlal's Comedy in a Hopelessly Chaotic Mix! 08/29/05 より)

どこのどなたさんかは存じまへんが、非マラヤーラム語話者の北インド人が真面目にマラヤーラム商業映画を論じているブログを発見しますた。ビッグBとモーハンラールを比較するくだりはよう理解でけまへんが、引用部分をはじめとして激しく共感。

上記文中でも言及されているプロヤン旧作の新譜(変な言い方)Mukundetta Sumithra Villikkunnu だすが、同時期DVリリースの Vandhanam が、まあ、その…ちょと通好みな1本(控えめな表現)だったのにたいして、こっちは佳作。ディスクの画質は激悪なれどお勧めれす。80年代ケララのボンビー&呑気の世界を余すところ無く楽しめます(といっても舞台はチェンナイらしいのだすが)。ボリでリメイクしようとしても絶対に不可能、そんな1本。

Mukundhetta Sumithra Vilikunnu (Malayalam - 1988)
Starring: Mohanlal, Srivivasan, Ranjini, Nedumudi Venu, Innocent, Jagathy Shreekumar, Thikkurisi Sukumaran Nair, K.P.A.C. Lalitha, Sooman, Pappu, Maniyan Pillai Raju, Kochin Haneefa
タイトルの意訳:ムクンダンのボン、スミトラが呼んどるでぇ

投稿者 Periplo : 00:06 : カテゴリー プリヤン旧作
| コメント (0)

2005年09月25日

Aniyathipravu

cvAniyathipravu.jpg

ニュースというにはやや出遅れたものながら、プリヤンの Doli Saja Ke Rakhna (Hindi - 1998) の原作である Aniyathipravu (Malayalam - 1997) Dir. Fazil の DVD(英語字幕付き)が Saina から発売中。レビューはこちらなど。いつになるかわかりまへんが、そのうち客観データメインのディスクレビューを本サイトにもうぷしまふ。

ストーリーは全部同じなのに、Doli Saja Ke RakhnaKaadhalukku Mariyadhai (Tamil - 1997) Dir. Fazil → Aniyathipravu と制作順を遡って3作見てみて、やっと何を言いたいのかが分かったような気がしまふ。

3本も見てられないやという方には、正直なところ大モトのAniyathipravu がお勧めでふ。はふはふ。

投稿者 Periplo : 00:15 : カテゴリー プリヤンdisc
| コメント (0)

2005年09月22日

おい、こら

ちょっ、ちょっと待ったぁーーー! 俺のところに案内状が来なかったぜぇぇぇ!!!!

んもう、勝手なことしくさって、キィィィィーーーッ!!

Priyadarshan film festival in Mumbai from Sept 23
Created on : 09/14/2005 6:03:18 PM (NORMAL)
Mumbai, Sep 14 (UNI)

A week-long festival of selected Hindi films of noted filmmaker Priyadarshan will be held from September 23 to 29 at the Cinemax theatre here.

Being organised by people art centre (PAC) a Mumbaibased culture organisation the festival will be inaugurated by Yash Chopra, a press release here today said. The PAC is celebrating its silver jubilee while Priyadarshan, too, has completed 25 years in the film industry.

Priyadarshan's films are mostly comedies and family dramas. He has over 50 films in Malayalam, Tamil, Telugu, Kannada and Hindi to his credit.

The movies to be screened at the week-long festival include ''Muskurahat'', ''Gardish'', ''Virasat'', ''Yeh Tera Ghar Yeh Mera Ghar'', ''Hera Pheri'', ''Hungama'' and ''Hulchal''. During the festival, there will be a felicitation function to honour the filmmaker with all the leading artistes of his movies on September 27.

A monograph of the film maker compiled by senior journalist P K Ravindranath will be released.

投稿者 Periplo : 01:19 : カテゴリー プリヤン消息
| コメント (1)

こっちはとっくに

スナック菓子でお茶濁してる間に Garam Masala の方はとっくにオープンしてたみたいでつ。

GaramMasala.jpg

投稿者 Periplo : 00:00 : カテゴリー プリヤン新作
| コメント (1)

2005年09月21日

やっとケリが…

ついてないのかな。Kyun Ki だの Kyunki だの Kyonki だの。Kyon Ki...オフィシャルサイトがオープン間近。

kyunki.jpg

投稿者 Periplo : 04:48 : カテゴリー プリヤン新作
| コメント (1)

2005年09月20日

お待ちかね

11月3日同時公開に向けて、プロモーションがスタートしたプリヤンの Garam MasalaKyon Ki / Kyun Ki。まずは前者に関してお約束の打ち上げ花火、MidDay 記事

John Abraham and Akshay KumarGaram Masala, produced by Venus and directed by Priyadarshan, is in hot water. Manoj Bohra, producer of the play, Plane Crazy About Love, claims the film is a rip-off of his play, and the names of the characters and the storyline is the same. (中略) Says Bohra, 'Two years ago, I was planning a film based on Boeing Boeing. But then I decided it was commercially viable to make a play first. Now that the play is running successfully, I was planning to make a film on it; the scripting is already in progress.'

今度は演劇界からのクレーム。打ち上げ花火って言うよりは泥かけ祭りか?

Paying compliment to Mohanlal Salman says jovially , " I didn't see 'Thalavattam' because I didn't want to be complexed by Mr. Mohanlal's work . However , I would like him to see 'Kyon Ki' and tell me what he feels about my work ."

一方で晴れて無罪となったKyon Ki / Kyun Kiの主役からはこんな謙虚なコメントも。PlanetBollywood 記事

投稿者 Periplo : 00:05 : カテゴリー プリヤン新作
| コメント (0)

2005年09月18日

リメイク関係新事実

boeingboeingUSA.jpgcvBoeingboeing.jpggarammasala.jpg

トニー・カーティス、モーハンラール、アッキー君

なんのことかというと、プリヤン新作の Garam Masala のネタ元が割れたという話。これがプ氏の旧作 Boeing Boeing (Malayalam - 1985) のアップデート・バージョンだということは前から知ってたが、ここに来てそのオリジナルよりさらに20年遡るパクリ元があったことが判明、IndiaGlitz 記事

A remake of Priyan's own Malayalam movie Boeing Boeing, that was directed by him two decades back in 1985, it is a modern day adaptation of the flick that was in turn inspired by the 1960s' Tony Curtis comedy about a man who keeps various air hostesses dangling in his life.

まさかと思っていたが、Boeing (707) Boeing (707) (USA - 1965) Dir. John Rich からとはね、タイトルごとパクるとはプ様も大胆なお方。とりあえず先行2作とも今のところ未見。

Garam Masala のトリプル・ヒロインについてはMidDay 記事が詳説。あとこんな記事も(<だぁかぁらぁ、違うって)。

投稿者 Periplo : 00:35 : カテゴリー プリヤンremake
| コメント (0)

2005年09月17日

Vandhanam

看板にプリヤンを掲げてるのに、最近なんだかラルさん爆裂ファンサイトみたくなっててマズイじゃん、ってことで、しばらく前にDVDリリースされたプリヤンのVandhanam (Malayalam - 1989) を検品。いずれ客観データメインのレビューをうぷするつもりだすが、素朴な感想書かずにはいられまへん。えーと、主役は、…ラルさん。

最初の5分で分かったのは、これがプリヤンの Nirnayam (Telugu - 1991) のオリジナルだということ。つまりNirnayam はセルフリメイクだった訳だ。リメイクの舞台はハイダラーバードだったが、オリジナルではバンガロール。ストーリーはそっくりそのままカーボンコピーかと思いきや、後半が全然違う。一般的なイメージとは裏腹に、テルグ語リメイクの方がずっと論理的で社会性もある。はっきり言って、オリジナルの方のストーリーは根本的に破綻している上にやたらと冗長(3時間近くもある)。しかしこれは80年代プリヤン映画ではさほど珍しくないし、現地では結構なヒットだったらしい。

しかしそんなことはどうでもいい。

Nirnayam のオリジナルだと分かって真っ先に脳裏をよぎったのは、そう、テルグ語版で龍樹様がさらりとこなした女装シーンを、こっちでも紅太子がおやりになっているのかということ。

…やってくれてますた。さらりと、とは言いがたいが。
laljoso1.jpg
もっと見るぅ〜?

投稿者 Periplo : 01:04 : カテゴリー プリヤンremake
| コメント (5)

2005年09月15日

Garam Masala トレーラー

今年のディワリ公開が決まっているプリヤンのGarama Masala のトレーラーを発見。IndiaFM のレビューページ上にて。うぬぬ、全然面白そうじゃない。Garama Masalaに関してはこんな記事も(あ、違うか)。

投稿者 Periplo : 10:07 : カテゴリー プリヤン新作
| コメント (0)

2005年09月12日

楽しい引用

lalnayan.jpg
いまタミルで一番ホットなヒロイン・ナヤンちゃんの、出世作となった映画をVCDで鑑賞。Vismayathumbathu (Malayalam - 2004) Dir. Fazil だす。

いつものごとくコメディ仕立ての心霊ホラーで、ナヤンちゃんは幽霊役。そして霊によって、いや例によって寒いコメディシーンの連続なのだが、そんなかで一番おかしかったとこ。
sunnyjoseph.jpg
不粋な解説をすると、この名前は2005年スーパーヒットのタミル映画の原作での主人公の役名なのだ。この映画でのお医者様はインテリ役がにあうこの人

投稿者 Periplo : 03:41 : カテゴリー バブルねたkerala
| コメント (0)

2005年09月11日

そういや確かに

'Perhaps for the first time, I would be playing a humorous role, which was my desire for a long time. The movie would be completed and released this Deepavali.'

前作では正統派ブラーミン+イケメンデルモ+シリアルキラーのMPD、前前作(もっと前だったっけ?)では言葉を知らない野生児、芸域の広さを積極的にアピールしてるヴィクラムが、新作 Maja について語る NewsToday 記事

結構ヒットしたらしい Thommanum Makkalum (Malayalam - 2005) Dir. Shafi のリメイク。その他のキャストはAsin, Pasupathi, Vadivel, Manivannan, Vijayakumar, Muthukalai。

Maja.jpg

投稿者 Periplo : 00:27 : カテゴリー バブルねたtamil
| コメント (0)

2005年09月01日

お客さんは大喜び

IFGNの方で書いたことだけど、これからも追いかけることになりそうな予感がするから、こっちでもメモ。


Fazil will make a comeback with the second part of the super hit film Manichitrathazhu were Mohanlal played Dr Sunny Joseh, a psychiatrist.(Sunday Kaumudi の一行ニュース - マラヤーラム映画界怒濤の続編大特集 - より)

manichitra2.jpg

投稿者 Periplo : 11:36 : カテゴリー バブルねたsouth
| コメント (13)