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2006年08月13日

Japan 関連3

LalBose.jpg
お宝は、自室のディスク腐海に沈んでいた。勢いで買ってそのまま忘れ去っていたVCD。

Iniyenkilum... (Malayalam - 1983) Dir. I V Sasi, Scr. T Damodaran
タイトルの意味:「美味なり、されど…」???? 自信ないです、誰か教えて。 At least now
タイトルの表記のゆれ:Eniyenkilum..., Iniyengilum..., Ini Enkilum...etc.

全く無関係な調べものをしていたらふと目に留まった一節。

Extraordinary and long-drawn out melodrama contrasting conditions in Kerala with those in Japan. A group of performers from Kerala are invited to Japan, but they are left stranded when their criminal host disappears. With the assistance of Nambiar (Nair), a benevolent Tokyo-based Malayali, they learn about the Japanese economy, initiating - on their return - a series of reformist movements that end up with the revolutionary overthrow of corrupt leadership.

ありがとう、Encyclopaedia of Indian Cinema さん(P.460)。ネット上では粗筋・レビュー等は見当たらず。

キャストは以下の通り。
Mohanlal, Seema, Rateesh, Lalu Alex, Ravindran, T G Ravi, Balan K Nair, Captain Raju (以上、確実に来日していることが確認できた人物), Mammootty, Sreenivasan, Janardhanan, C I Paul, Pratap Chandran, Shankaradi, Vincent, Paravoor Bharathan, Adoor Bhasi, Kothuku Nanappan, Kunjandi, Trichur Elsi, Santhakumari, Thodupuzha Vasanthi, Rani Padmini, Sunitha Sharma (以上、お留守番組、または役柄不明の人物)

ランタイムは約2時間40分。字幕無しだと辛い辛い。最初の40分で一同がケララを出発するまでのいきさつ(この舞踊団の技量が卓越したものではないことは最初のダンスシーンでバレる)、20分ほど香港で戯れて、次の40分で日本でひと騒動、残りはケララに戻って大揉め。ハッキリ言って壊れた映画、メッセージは基本的には シャンカルの Indian (Tamil - 1996), Mudhalvan (Tamil - 1999), Anniyan (Tamil - 2005) と同じです、ハイ。

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画像は左上から、東京タワーの下をゾロゾロ歩くご一行様、原宿駅前ホコ天でタケノコ族(orz)のパフォーマンスを鑑賞する皆さん、鎌倉大仏前で深刻な相談ごとをするメンバー(画面に映ってる3人しか行かせてもらえなかったみたいだ)、ビル建設現場で働くラルさん。

その他のロケ地は、秋葉原、アジア会館、新宿西口高層ビル街、印度大使館、スズキの自動車工場、広島原爆ドームなど。しかし上のショボい画像群を見てもらえばわかるように、ミドルショットがほとんどで、素人の旅行ビデオと大差ない。この連中が路上で歌舞音曲の狼藉を働くのは唯一香港でだけなんだ。当時の日本の映画ロケに対する不寛容が図り知れるといったらそれまでだが、今更ながらにMGRの偉大さを思い知らされてしまった。

タイトルロールで唯一名前が表示される日本側関係者はこの人だけ(しかしその割には珍妙な着こなしのユカタがでてきたりして退くのだが)。VCDではカットされているエンディングロールが見られればもっと情報が掴めるのかもしれない。

1983年つったら、まだ MoMa も新進ヤングスター、キャスト中のトップバリューはシーマだったと思われる。一番の熱演はいつもの間抜けなギャング役のラジュー隊長。はあああ、理屈では分かるが残念だね、野外ロケが難しいのだったらせめて芸者をあげてどんちゃん騒ぎをする場面でもでっちあげて両巨頭の腹踊りぐらい見せて欲しかったよ。

投稿者 Periplo : 23:23 : カテゴリー バブルねたkerala

コメント

スクープですね。久々に興奮しました。御目出度うございます。
おそらく某掲示板で次の書き込みをした御仁も喜んでおられることでしょう(笑)。

…次良丸章氏の記事によれば、日本でロケが敢行されたインド映画として、
「...その他に、少なくともモハンラール主演のマラヤーラム語映画がある」そうです。
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/movie/456/1017762723/43


それにしても、インド映画百科事典に記述があるとはまったく盲点でした。通常、百科事典にエントリーされるのは大ヒット作、話題作、映画賞受賞作など質的評価の高い作品のいずれかであると思われますが(恐らく当たらずとも遠からずでしょう)、ラル様出演の日本ロケ映画は、これまで全く消息が浮かんで来なかったことから、そのどれでもないという偏った先入観があり、調査を怠っていたことが悔やまれます。ご紹介のMaEbagのページではスーパーヒット作となってますね。

二匹目のドジョウを狙うべく改めて百科事典を「Japan」でキーワード検索しましたが、残念ながら成果なし。「Japanese」で検索すると、日本に関わりのある映画をいくつか発見することができました。全部戦争関連で、さほど面白くもないですが。
http://www.amazon.com/gp/reader/1579581463/ref=sib_dp_srch_pop/103-9927141-6055838?v=search-inside&keywords=japanese&go.x=12&go.y=10

投稿者 kubo : 2006年08月14日 01:48

新発見、おめでとうございます。ペ様の日頃の精進の賜物というべきではないですか。

ところで、

>メッセージは基本的には シャンカールの Indian (Tamil - 1996), Mudhalvan (Tamil - 1999), Anniyan (Tamil - 2005) と同じです

とは?

だ・か・ら・イ・ン・ド・は・駄・目・な・ん・だ!

でしょうか?

投稿者 慕夏子 : 2006年08月14日 15:39

kubo 様、慕夏様、

労いのお言葉ありがとうございました。華の週末を費やした甲斐があったというものです。これでアタクシも模範研究員の末席に連なることが許されるでしょうか。

>kubo 様、

>インド映画百科事典に記述があるとはまったく盲点でした。

この本、アマゾンの Search inside に入っていたのですね、知りませんでした。貴重な検索tips ありがとうございました。

本作の興行成績については皆目分かりませんが、正直なところ「日本ロケ」がなければ最後まで見通せなかったかも。何ったってマ映画ですから、首里城正殿での大群舞など元から期待してませんでしたが、屋外ロケ@ジャパンで一番リールを割いているのが、タケノコ族ってのがねぇ…。

>慕夏様、

>だ・か・ら・イ・ン・ド・は…

またキョーレツなことを。字幕無しだからそこまで言い切るのも躊躇されますが、「インド」を「ケララ」に置き換えたぐらいのメッセージは伝わりました。ラル様が広島原爆ドームの前に佇むシーン(合成かも)があって、どこぞのアーカイブの原爆投下映像も挿入されてましたから。

投稿者 Periplo : 2006年08月15日 01:07

作中、キャプテン・ラジューが、養老の瀧が1階に入ってる雑居ビルから出てくるシーンがあったのを思い出したので、キャスト欄を訂正しますた。

投稿者 Periplo : 2006年08月15日 01:18

Iniyenkilum...というタイトルの意味は、「At least now...」ぐらいのものなのかもしれない。大した根拠なし、別の映画でIniyenkilum というセリフに上記のような英語字幕が振られていたから。

投稿者 Periplo : 2006年09月10日 17:16

>タイトルの意味は、「At least now...」

そのようですね。傍証発見。
http://www.citwf.com/film228774.htm

投稿者 kubo : 2006年09月12日 19:28

>傍証発見。

はっ、このDB、自分でも見っけて某所に××してたのに、本作については確認してまへんでした。ありがとうございます。

投稿者 Periplo : 2006年09月13日 03:26