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2007年01月29日

藍こそすべて

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Nuvvostanante Nenoddantana [if you say you're going to come, do you think I'm going to say no] (Telugu - 2005) Dir. Prabhu Deva
Cast : Siddarth, Trisha, Prakash Raj, Sunil, Srihari, Veda, Santoshini, Nandita, Tanikella Bharani, Giri Babu, Parachuri Venkateswara Rao, Geetha, Jayaprakash Reddy, Chandra Mohan, Narsing Yadav, Narra Venkateswara Rao, Abhishek, Raghubabu, Sana, Pavala Syamala, Master Nandu, Gundu Hanmantha Rao
Story : Veeru Potla, Screenplay : M.S. Raju, Dialogue : Gopalakrishna Paruchuri, Venkateswara Rao Paruchuri, Cinematographer : Venu Gopal, Art Director : Vivek, Music Director : Devi Sri Prasad, Choreographer : Prabhu Deva
※タイトルについては、略記になっていないにもかかわらずNVNVの呼称もよく見かける。

いやあやられましたね。テルグといやあ、巨岩巨石がゴロゴロするデカン高原のイメージに相応しい荒々しい作風のものばっかだと思いこんでいたアタシの頭こそが石でした。バイオレンスアクション、神様映画に加えて、最近じゃラブコメもあるんすよ、ラブコメ。より正確に言うならば本作はラブコメ95%、スポコン4%、バイオレンス1%(とはいえ、このバイオレンスは通常のテルグのレベルと比較すると準備体操にもなってないのだが)。

人も中年に到ると、ティーンエイジャーの恋愛遊戯なんぞに感情移入するのもいい加減馬鹿馬鹿しくなってきて、勢い熟年オッさん俳優の大立ち回りものに傾きがちになるんだけれど、本作に関しては全編余すところなくひゃらひゃら楽しめたのでした。

■事前に分かっても問題ない程度の粗筋
ロンドン在住の大富豪NRIのドラ息子サントーシュ (Siddarth) は親戚の結婚式に列席するためにインドにやってくる。親戚の家で巡り会った花嫁の友達シュリ (Trisha) と喧嘩しながらも惹かれあっていくが、彼女は両親を早くになくした農家の娘。不釣り合いなカップルはサントーシュの母をはじめとした親族一同によって無理矢理引き離されてしまう。あきらめきれないサントーシュは単身シュリの住む村にやってくるが、そこに立ちはだかっていたのは彼女の親代わりの兄シヴァラーマクリシュナ (Srihari) だった。都会の軟弱人種を忌み嫌う兄はサントーシュに厳しい農作業の試練を課す。

農村が舞台とはいっても、もちろんリアリズムではない。要約してしまえば他愛ないフワフワした話なのだけれど、脚本・撮影・美術・演出が見事なんだな。

マ映画界出身のヴェヌゴーパール・ナーイルのカメラは全編にわたって様々な階調の青を捉えて美しい。とはいってもアート臭が鼻につくほどムキになってはいないのが好もしい。本作のテーマカラーが青だということはDVDジャケ(数種あるのだが)のデザイン部門にも伝わったようだ、インド映画ジャケでこんなエディトリアルデザインを見たのは初めてかもしれない(笑。

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映像のチョコマカしたお遊びも多数。一例を挙げるならば、主人公が農村で働いていることを知って仰天した父 (Prakash Raj) がロンドンから駆けつけるシーン。稲穂の上を涼しげに漂う蜻蛉の映像に飛行機の轟音が被さったりするのだ。

脚本・演出の巧みさも。息子を連れ戻そうと試みる父が農村のカルチャーショックを全身で受け止める場面。ここでのプラカーシュ・ラージは何度見ても笑える(一方ではスニールによるベタベタのコメディもあるのだが)。さらに今時のラブコメだからキスシーンもばっちりあるのだが、この挿入のされ方が絶妙。お堅いサウスの観客でも100%納得できるものだったのではないか。ススんでるはずのボリウッドで最近あったこんなこととは無縁だったろうな。

例によって元ネタも暴露済み。Pyar Kiya To Darna Kya (Hindi - 1998)Dir. Sohail Khan と Maine Pyar Kiya (Hindi - 1989) Dir. Sooraj R Barjatya だそうだ。しかしパクリだろうとなんだろうと、これをまとめ上げた監督のプラブデーヴァは偉い。注目の新進監督と言っていいのじゃないだろうか。

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それにしてもファンキーなお百姓やらせたらPDの右にでる奴ぁいないね。

投稿者 Periplo : 05:12 : カテゴリー so many cups of chai

コメント

タイトルの意味は、プラブデーヴァ自身によれば、If you are coming, I won't say no だそうだ。
http://www.ibnlive.com/news/being-prabhu-deva-dancing-king/15733-8-single.html

投稿者 Periplo : 2007年02月08日 01:02

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