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2007年04月27日

Autokarai ?

まったくもう、椰子國のポスターには困ったもんだ。

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どーしてこう、野郎の写真ばっか載せるかねえ?! 客の掴みってのを知らないんじゃないの? それともこういう作風の方が椰子國のオーディエンスにとっては掴みになるんだろうか。

Chotta Mumbai (Malayalam - 2007) Dir. Anwar Rasheed
Cast : Mohanlal, Siddique, Bhavana, Jagathy Sreekumar, Saikumar, Rajan P Dev, Kalabhavan Mani, Suraj Venjaramoodu, Ramu, Narayanankutty, Kochupreman, Indrajith, Manikuttan, Bheeman Raghu, Santhosh Jogi, Vinayakan, Sanusha, Mallika Sukumaran, Rani, Saranya, Baburaj, Manianpilla Raju, Vijayakumari

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こーんなロリロリのギャルが出てくるってのにさ。

Rajamanikyam (Malayalam - 2005) で朴念仁のマ様をコメディとダンスに目覚めさせたアンワル・ラシードの期待の第2作で、今度はラル様と組んだというコメディ。と、一応書いてはみたものの、あんまし興味が持てなかった。

舞台はフォート・コーチン、陽気なヤクザ者ヴァスコ (Mohanlal) が、陽気な仲間達と繰り広げるハチャメチャ騒動の数々、というようなストーリーらしい。だいたい、ラルさんの父親役をやるのがサイクマール(wikipedia によれば1963年生まれ)、恋人役がバーヴァナちゃん(、1985年生まれ)という時点で、もうこれが国家映画賞狙いじゃないってことは分かるってもんだ。ラルさんは1960年生まれ。

だもんでレビューも斜め読みしかしてなかったんだけど、次の一節にギョッとしたね。

Meanwhile Thalai meets Latha (Bhavana), better known as 'Parakkum Latha’, as she is an autorikshaw driver and her father (Rajan.P.Dev) is a perpetual drunk.(Sify.com レビューより)

ギャルのオートリクシャー! 生活のためにやむなく、ってマジにそんなのいる訳? もしホンマにこんなリキシャに遭遇したら、オジさん乗り込んでもう降りないもんね、札ビラ切って借り切りにしちゃうもんね。いや正味な話、こんなナイスな輸送機関があったなら、コーチン(じゃなくてもいいんだけどさ)観光振興の切り札としてイケる思うんだすが>各都市観光局様、交通局様。

まあ、ギャラリー見ても、オッさん連中の写真ばっか。ホントにバーちゃんがオート乗り回したり、制服着用で踊ったりするシーンがあるのかどうかははなはだ疑問だけんど。オート映画マニアとしてはこれからも注目。

投稿者 Periplo : 03:35 : カテゴリー バブルねたkerala

2007年04月22日

旅芸人の記録

いや、これはホントに記録としての価値大アリだと思う。

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Sri Kanaka Mahalaxmi Recording Dance Troop (Telugu - 1987) Dir. Vamshi
Cast : Naresh, Madhuri, Kota Srinivasa Rao, Tanikella Bharani, Mallikharjunarao, Nirmalamma, Vijaya Y., Rallapalli, Sandhya, Bheema Raju, Viswanatham, Venkatesh, Rambabu, Veerraju
タイトル表記の揺れ:Sri Kanaka Mahalakshmi Recording Dance Troupe
DVD版元:KAD
字幕:英語(歌詞除く)

テルグ映画ディスクは結構な名作でも一度品切れになってしまうと再プレスがない、という不吉な噂を耳にしたんで、メガスターの若い頃のものを買いだめしとこうと思ってカートに放り込んだ一枚。実はチル出演作ではなかったんだけれども。

ネットのレビューは見当たらない、通販サイト上のこれぐらい。あー、それと監督のヴァムシという人はクリシュナ・ヴァムシとは別人で、カルナータカの出身らしい。

■ネタバレ度の低い粗筋
舞台はアーンドラの沿海地方。叔父の営む食堂の手伝いをしているゴーパーラン (Naresh) は巡回舞踊団の花形ダンサーでもある。彼に思いを寄せる幼なじみのシーター (Madhuri) は舞踊団に欠員が出たのを幸いと、強引に入団し、まんまとプリマの座におさまる。シーターの果敢なアタックで二人は相思相愛の仲となるが、彼女に懸想する照明係のドラバブー (Tanikella Bharani) は座長 (Kota Srinivasa Rao) を巻き込んで、恋路の邪魔を企てる。

いんや、何が凄いって…

■この舞踊団というのが、映画タイトルからも推察できるように、レコードプレーヤーの音楽に合わせて踊る、クチパク舞踊団だってこと。
■でもって、そのことからも推察できるように、レパートリーは100%テルグ映画ダンス。
■劇中の設定では座長以外のメンバーはすべてタミル人だということになっている、これは現実の移動舞踊団の何らかの傾向の反映なのか。
■本作が成立した1987年当時、テルグ映画のダンスは今日見られるような高度なテクニックや洗練された映像設計を備えたものではまだなかった。したがって本作中のフィルミー・ダンスもチープなエレキギター伴奏付き盆踊り+ラジオ体操といったところ。
■にもかかわらず、この連中の公演が劇中ではどえらい人気を博しているのだ。もちろんフィルムダンス公演が人を集めるためには映画上映自体も盛んに行われていなければならない筈だが、映画興行と並立してこういう古拙な味わいのショーが成り立っているということに眩暈。
■ダンサーは男性4人、女性3人からなる。女性ダンサーが曲目に応じてどんな女優の役でもこなすのに対して、男性ダンサーは役が固定していて、実在の映画スターの名前にジュニアをつけて呼ばれる。つまりソックリさんショー(全然似てないのに)でもあるわけ。
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これがジュニア NTR。いっとくけどこの子はまだ小学校にも上がってないよ、この頃。
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これがジュニア ANR。
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これがジュニア・クリシュナ。
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そしてこれがジュニア・チランジーヴィ(出番少ない)。

うーん、今からきっかり20年前のアーンドラには本当にこういう世界があったのか、それともノスタルジックな虚構として組み立てられた映画なのか。ともかく、田舎が舞台のおトボケ人間喜劇はマラヤーラム映画の独壇場かとも思っていたのだけれど、テルグ映画だって捨てたもんじゃない、ってことがよく分かった棚ボタの一作なのでした。

投稿者 Periplo : 03:10 : カテゴリー so many cups of chai
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2007年04月14日

衝撃の一作 その2

マドゥライの北東約85km、カーライクディ Karaikudi を中心とした70余の村々(シヴァガンガ県北部にあたる)は非公式にチェッティナード(Chettinad/Chettinadu)とよばれ、タミル文化史において特異な地位を占めている。この地の有力な商人カーストであるチェッティヤール(シェッティヤールとも)は19世紀から20世紀にかけて東南アジアを中心とした国外に進出、緊密なネットワークを構築して、莫大な富を築き上げた。その富の一部はタミル・ナードゥ州南部のこのチェッティナードに還流し、チェッティナード・マンションと呼ばれる豪壮な邸宅群として結実した。また肉食を忌避しない彼らの贅沢な食文化も広く受容され、今日ではタミル・ナードゥ州全域に「チェッティナード料理」を看板に掲げるレストランが見られるまでになっている。

ここ10年ほどの間にチェッティナード文化リバイバルはある種の流行となり、タミル映画のなかでもカーライクディ周辺をロケ地にしたものが出てくるようになった。たとえば Kandukondain Kandukondain (Tamil - 2000) Dir. Rajiv Menon、Ji (Tamil - 2004) Dir. Lingusamy、Sivakasi (Tamil - 2005) Dir.Perarasu などなど。

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(前回よりの続き)この Arjun でも、邪なバーラー・ナヤガル、アンダル夫妻の住むマドゥライ市内の邸宅の内部として実在のチェッティナード・マンションが使われている。このホール(名称は調査中)だ。これは合成画像なのかもしれない。

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凄いのはこの建物の外観。ミーナークシ寺院をすぐ隣に見下ろす位置に(!)あるという設定。ミュージカルシーンには寺院と邸宅がいっぺんに映る超ロングショットがある。つまり80キロ離れたカーライクディでロケしたんじゃなくて、これも寺院と一緒におっ建てたセットってことになるわな。ちなみにこの建物はこちらに掲載されている Kanadukathan Palace を明らかに模している(別の資料も)。 

さらにはミーナークシ寺院の四方を取り囲む外壁部分を舞台にしたミュージカルシーンもあり。これも明らかにセット。

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紅白のダンダラが寺院の外壁。ご丁寧に政治家のカットアウトや政党旗まであしらって。

陀羅尼先生の大盤振る舞いでもう充分にモトはとれたような気分になるのだが、それだけでは終わらない。

この映画のラスト30分のアクションシーンについて書こうと思いはしたものの、やはり文章で中途半端にネタばらしをしてしまうのは気が引ける。これでもかこれでもかと畳み掛ける執念のスタント、主人公をどこまでも絶体絶命の危機的状況に追い込んでいく、ほとんど劇画的なチェイスにアドレナリン大放出。これを実写(部分的にCGを使用しているとはいえ)で撮ろうなどと考える奴はいないよ、普通。そしてこれらを貫くのが、夫婦の愛以上に濃密な、血によって運命づけられた兄妹の絆という、まことに古風なテルグ映画のテーマであることも興味深い。

ともかく、エクストラヴァガンザとかポトラッチとか、インド映画の原点の興奮を味わいたいという人には大推奨の一作なのでした。

saritha.jpg追記1:本作の最優秀演技賞は、極悪チェッティヤール妻役のサリターさんに授与したいと思います。冷血という言葉を使うにはそぐわない、生暖かい邪悪の息吹。内面の狂気が堰を超えて外面にまで滲みだしてきたかのような人間獣ぶり。共演者を喰っちまう癖のあるプラカーシュ・ラージを顎で使って完全に三下扱いする分厚い存在感。タミル出身のサリターは、Kバーラチャンデル監督に見いだされ、Maro Charitra (Telugu - 1978) Dir. K Balachander のヒロイン役でデビュー。…って、サリター様についてこんな隅っこでチョコチョコ書いちまうのは畏れ多いな。これはまた項を改めて(例のシリーズで)書くことにしよう。とりあえずここでは2005年のインタビューをリンク。

追記2:久々に筆者が異様な興奮に巻き込まれた本作、しかし現地での興行成績は、「フロップではないけどスーパーヒットでもない」というものだったらしい。え”ー、どーしてさ? 既に過去のものとなっていたこの映画、ところがひょんなことから2007年2月になってタミル語の吹き替え版が公開されることになった。理由はヒロインとして(といっても実はストーリーにはほとんど絡まないアイテムガールに限りなく近いヒロイン)シュレーヤーちゃんが出演してるから。これもひとつの Sivaji 効果。タミル語吹き替え版のタイトルは Varenda Maduraikku

(この項、またどっか別んとこで続くかも)

投稿者 Periplo : 01:33 : カテゴリー so many cups of chai
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2007年04月13日

衝撃の一作

何年もインド映画を見続けてると、それなりにスレてきて、生半可な刺激には動じなくなってくるのだが、これには度肝を抜かれた。

cvArjun.jpg Arjun (Telugu - 2004) Dir. Guna Sekhar
Cast : Mahesh Babu, Shriya, Keerthi Reddy, Prakash Raj, Saritha, Kalabhavan Mani, Raja, Murali Mohan, Kalabhavan Mani, Rajan P Dev, Nassar, Veerendra Chouhan, Kamala Krishna Murthy, Jyothy, Ganesh, Tanikella Bharani
Music : Mani Sharma
Camera : Sekhar V Joseph
Art : Thota Tharani
Stunts : Vijayan
Choreography : Raju Sundaram, Lawrence
DVD版元 : Movie Time Video
字幕 : なし(ジャケに英語字幕付きとの表示があるが大嘘)

そう、このディスクには字幕がついてないのだ(それに画質もイマイチ)。だけどこれまでのインド映画人生中で、字幕なしの痛痒をほとんど意識することもなく、これほどに惹き込まれた作品は無かったと断言できる。他に類を見ない異様なほどの熱気の横溢。

■ストーリーの大枠
ハイダラーバードの平凡な中流家庭に暮らす双子の兄妹(姉弟?)。妹のミーナークシ (Keerthi Reddy) は大学の同級生ウダイ (Raja) に恋心を抱いているが、告白できずにいる。卒業によって別れ別れになる間際になって、ウダイはミーナークシへの愛を打ち明け、それにもかかわらず両親のいるマドゥライ(タミル・ナードゥ州南部)に戻り見合い結婚をするつもりであることを手紙で告げる。兄 (Mahesh Babu) は妹の懊悩を知り、両親と妹を伴ってマドゥライに赴き、優柔不断なウダイに決断をせまり、ついに両人を結婚させる。ウダイの両親、バーラー・ナヤガル (Prakash Raj) とアンダル (Saritha) の夫婦は、マドゥライの名家の当主ながら利権のためなら殺人にも手を染める冷血な守銭奴。表向きは新婚カップルを祝福しながらも、ウダイと資産家の娘との縁談が破棄されたことに深く失望し、折りをみてミーナークシを謀殺しようと試みる。

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まず驚かされるのは南印きっての名刹のひとつ、マドゥライ・ミーナークシ寺院内で繰り広げられる歌舞シーン&アクションシーン。テルグ名物被り物軍団が堂宇狭しと踊りまくるは、聖なる黄金の蓮が鎮座する Potramaraikulam で水中アクションをおっ始めるはで、口あんぐり。いくら何でもありの南印だからってこんなことやっちゃってエエんかいな?

で、例によってムキになって調べてみたところ、これが美術担当 Thota Tharani によって、ハイダラーバードの郊外に設営された「ほぼ実物大」のセットだったことを知り、再び呆然。

WALK INTO the `Meenakshi temple' and you will find it replete with a gopuram, the sacred tank, the sanctum sanctorum. The mammoth film set recreated for the Telugu film Arjun at Gandipet is the handiwork of well-known art director Thota Tharani. According to the film's director Gunasekhar (who also directed Okkadu) it is the second largest set after the palace set of Bollywood's Devdas. The Madurai temple set has created ripples of excitement and curiosity ever since it came to limelight. "It is almost the same size as the original temple - perhaps just about 25 feet less to make it suitable for the film. It measures approximately 350 feet by 200 feet," says Tharani. While the construction of the temple at Madurai spanned hundreds of years, the set was constructed in six months and cost about Rs. four crore.

It took Tharani (the only art director awarded with a Padma Shri) about a fortnight to work on the drawing plan. "I was not given permission to photograph but I made several sketches," says Tharani. The art maestro crafted this set , a labour of love, after considerable research. "It's by the grace of God that I could do it," says Tharani who relates an interesting anecdote. "About a year and a half ago somebody predicted I would build a temple and I didn't believe it. I was perhaps destined to build this temple." And Tharani's conceptualisation is authentic with every inch being built with great care. (The Hindu 記事 Setting new highs より)

Chandramukhi なども手がけた高名な陀羅尼先生については、もちろん以前から知ってはいたが、サブちゃんと比べて、いまひとつ作家性が判別できず、どちらかというと悪趣味ゴテゴテ系のものばかり見せられてるような気がしてた。だけどやっと分かった、この人の真骨頂はテルグの巨大セットで開花してるんだあ。

Arjun の衝撃はまだまだ続くのだった…。(次回に続く)

投稿者 Periplo : 02:12 : カテゴリー so many cups of chai
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2007年04月12日

Story : Priyadarshan

もうプリヤン先生には未使用ストーリーなど残っていないんじゃないかと思ってたけれど。

Seven Arts, the banner that has brought out many memorable films, is all set to make its 25th film. The film will be directed by hit-maker Viji Thampy. A main attraction of this film is that it will feature story by Priyadarshan and screenplay and dialogues penned by Jagadeesh. Yet untitled, it will have in the cast Innocent, Jagathy Sreekumar, Jagadeesh, Salim Kumar, Bineesh Kodiyeri, Harisri Ashokan, Kavya Madhavan and Ramya Krishnan. It's Azhagappan who will crank the camera for the venture, which will commence in a matter of a few months.(Screen 記事 Seven Arts' next is their 25th film の全文)

マラヤーラム・コメディアン全員集合のこの映画、この先も注意深くヲチ。

投稿者 Periplo : 23:09 : カテゴリー プリヤン消息
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2007年04月09日

絵日記風に

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年中行事のため中断しとりましたが、予告通りパワーダウンして再開。

写真はいずれもAbraham & Lincoln (Malayalam - 2007) Dir. Pramod Pappan の街頭ポスター。シュウェちゃんはますます凄絶なB級お色気顔になってきた。

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投稿者 Periplo : 03:38 : カテゴリー miscellaneous
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