« 2007年04月 | メイン | 2007年06月 »

2007年05月20日

ディスク情報0705

poomukhapadiyil.jpgthoovanathumbikal.jpg

久しぶりにMohanlal Discographyに追加。新発売というわけじゃなくて、どういう訳かこれまで入手できなかったものをやっとゲットしたということだけど。

Poomukhapadiyil Ninneyum Kathu (Malayalam - 1986) Dir.Bhadran
Cast : Mammootty, Rahman, Srividya, Cicily, Sulakshana, Thilakan, Mohanlal, Philomena
ラルさんは悪役。病的なまでに癇性で、嫉妬深い妻を演じるシュリーヴィディヤの迫真の演技と高貴な美しさが見どころ。怒った顔も美人てのに弱いんよ、儂。

Thoovanathumbikal [Butterflies in the spraying rain] (Malayalam - 1987) Dir. P Padmarajan
Cast : Mohanlal, Parvathi, Sumalatha, Ashokan, Babu Namboothiri, Srinath, Sukumari, Jagathi Sreekumar, Shankaradi, M G Soman
芸術か、パラレルか、分類に迷う文芸作品。ネット上のレビューはあまり多くないが、熱狂的な讃辞を寄せているものがほとんど。ここしばらくテルグの道を邁進してた身には、かなり晦渋なストーリーラインで、熱でそう。ケララの文化的首都を自認するこの街が主なロケ地。そしてラストシーンはパーラッカード県 Ottapalam 駅。ロケ地マニア的には陶酔の一本。

投稿者 Periplo : 02:53 : カテゴリー Mohanlal Discography
| コメント (0)

2007年05月18日

Andala Ramudu 2

andalaramudu.jpg

(前回よりの続き)話がわき道に逸れてしまったけれど、本作の映画としての出来は可もなく不可もなくといったところか。確かに暴力シーンのないストーリーは心休まるし、コメディアン・スニールが華麗なステップを踏む場面は鮮やかな印象を残しはするのだが。これでテルグ映画のトレンドが転換する訳でもないし、スニールの役者人生が大きく変わるものでもなさそうだ。そのへんのところは本人も充分に分かっているらしいことがうかがわれる The Hindu のインタビュー In a larger-than-life role。似たようなことは Achanuranghatha Veedu (Malayalam - 2006) Dir. Lal Jose でのシリアス演技がかなりの評判を呼んだマ映画界お笑いサリム・クマールも言ってたっけ。

結局のところ、コメディアンのヒーロー映画というのは、観客には箸休め、コメディアンには皆勤特別手当みたいなもんなんだろうかね。タミルの若手トップコメディアン・ヴィヴェックが主演した Solli Adippen (Tamil - 2007) Dir. SAC Ramki なんかの場合はどうなってるのか、興味を惹かれる。

andalaramudu2.jpg本作では、ヒーローを演じる(といっても所謂「無垢なる愚か者」という設定で充分に間抜けで笑いをとるキャラなのだが)スニールのサイドキックとしてさらに二人のコメディアン(ブラフマーナンダンとヴェーヌ・マーダヴ)を配している。このあたり、何か強迫的なまでに堅固なテルグ・フォーミュラが感じられる。出演作をちゃんとカウントしたら間違いなくギネスブック入りするであろうブラフマーナンダンには、この手の皆勤賞が与えられたことがあるのだろうか。 idlebrain によるインタビューを読むと、この人は自分の職業に対して随分とニヒルな見方をしているのだなと思える。

もう一方のお笑い役、中堅のヴェーヌ・マーダヴ(上の写真の左)は次回作 Bhookailas [Bhookailas..ekaram yabhai kotlu] (Telugu) Dir. Siva Nageswara Rao でヒーローデビューの予定。Hungama (Telugu - 2005) Dir. S V Krishna Reddy を初主演としている記事もあるが、これは他の大勢のコメディアンと掴み合いするようなストーリーらしい。それに対して今度の Bhookailas は、ソロのソングシーンはあるわ、外国(タイ)ロケはするは、ヒロインは4人もいるわで大変なことになってるらしい。コテコテのヴェーヌ・マーダヴがどういうダンスを見せてくれるのか。

話を Andala Ramudu に戻していつもの箇条書きインプレッション。
■基本的に三枚目設定のスニールが唯一イケメンとしてお膳立てされるのが歌舞シーン。全部で5曲あるダンスシーンのかなりの部分を、グラサン姿で通している。以前見た別の映画でもそうだったんだけど、そこらのタダの人がスターさんに変身するための仕掛けとして、グラサンというのはもの凄い威力を発揮するようなのだ。単にクールに見せるお洒落アイテムというのを超えて、なにか化学反応を誘導する魔法の装置のような。南印グラサン文化についてはまだまだ探求が必要。
■中盤のコミカルなシーンでクリシュナ神の出で立ちで現れるスニール(上の写真)。この青塗りメイクが素晴らしい。これまでの神様メイクっつったら、ペンキを頭から浴びせかけただけって感じの皮膚呼吸困難症になりそうな仕上がりばっかだったけど、ここでは以前のものとは明らかに一線を画したナチュラルメイク藁。地肌の黒を活かしつつパウダーをはたいた透明感のあるテクスチャー。メイクアップ・アーティストの名前は分かんないけど、今後の神様映画(特にヴィシュヌ系)のヴィジュアルがますます洗練されたものになっていくのではないかと思われる。(お仕舞い)

投稿者 Periplo : 04:38 : カテゴリー バブルねたtelugu
| コメント (0)

2007年05月13日

Andala Ramudu 1

コメディアンや悪役が主役を張る映画というのに何故だか惹かれる。テルグ界の若手コメディアンのトップであるスニールがヒーロー役だってんだから期待も高まるってもんだ。

Andala Ramudu (Telugu - 2006) Dir. P Lakshmi Narayana
Cast : Sunil, Arthi Agarwal, Akash, Kota Srinivasa Rao, Dharmavarapu Subrahmanyam, Kondavalasa, Lakshmipti, Ramachandra Rao, Lakkimsetty, Chalapati Rao, Vadivukkarasu, Brahmanandam, Venu Madhav

異業種からの進出といっても、悪役→ヒーローの方が、コメディアン→ヒーローよりも楽勝なんじゃないかと思う。悪役が結局のところ、鏡に映したヒーロー像に過ぎないことはよくあるから。ヒーローと張り合うくらい男前で、金持ちで、腕っ節の強い悪役という設定はそんなに無茶じゃない(一般的でもないが)。しかしコメディアンとなるとそうはいかない。ヒーローVS悪役とは違う立ち位置にあって、笑わせるというよりは笑われることに専念しなければならないから。コメディアン・イメージが定着した俳優を主役に据えるためには脚本にも芝居にもそれなりの工夫が必要。

しかし、この映画、のっけからそういう興味とは別のところで興奮させられた。

promotion1.jpg
promotion2.jpg
promotion3.jpg

一曲目のヒーロー登場ソング、スニールが村人と一緒に踊るシーンに現れる、チランジーヴィ主演の Shankar Dada MBBS (Telugu - 2004) Dir. Jayant C Paranji の宣伝車。一同はこの自転車が通り過ぎるまでしばらく踊りを中断してリスペクトするんだ(自分の尊敬する人物へのオマージュを作中で表現する、これぞ主役の特権)。

これについちゃ、最近読んだばっかりだったの。

In Madanapalle town an orchestra in procession through the main thoroughfares of the town publicizes all new releases, regardless of language (figure 31). The practice is believed to be four to five decades old.(S V Srinivas, Hong Kong Action Film in the Indian B Circuit [Published in Inter-Asia Cultural Studies, volume 4, number 1, 2003 (april). Pp. 40-62.] P.15より、親ページはこちら

どえらい特殊テーマ論文で、テルグ初心者にとってはなかなか消化できない部分も多いのだけれど、AP州の田舎でのBグレード映画の配給を巡るアナーキーな状況が垣間見えて面白かったのだ。上記引用箇所には思わず赤線引いた。この古式床しき街頭宣伝が2006年公開の映画中に出てくるとは。実際に現地でどれだけ残ってるのかは計り知れないけれど、オフィシャルサイトだのなんだのよりはこういうライブ感ある宣伝の方がテルグ界では実効性があるのかもしれない、何となくそう感じた。(一旦終了)

投稿者 Periplo : 05:34 : カテゴリー バブルねたtelugu
| コメント (1)

2007年05月08日

ペレストロイカは革命である

あんまし吃驚しすぎて自分でもなに言ってんのか分かんないや。

slimntr1.jpgslimntr2.jpg
slimntr3.jpg

モーハン・バブーのプロデュース、Manoj Kumar, Shiela 主演で制作中のRaju Bhai (Telugu) Dir. Surya Kiran のオーディオお披露目式典(4月28日)に現れたヒョロッとした人なつこいニイちゃん。キャプション見てもしばらくは信じられなかった、この子だとはさ。

なんで筆者がこんなに腰抜かしてるのか分からない人は Allari Ramudu (Telugu - 2002) Dir. B Gopal のオフィシャルサイト でも覗いてみてくだせえ。

allari.jpgなぜなのか、そしてどうやったのか、またファンクラブはどう出るのか、疑問はつきないが、神様ファンタジーであるとも言われている次回作 Yama Donga (Telugu) Dir. S S Rajamouli を固唾をのんで待ちたい。

やっぱり信じられないやという人は以下のギャラリーで自分で確かめてみて下せえ。
idle brain
Bharat Waves
teluguone


投稿者 Periplo : 01:37 : カテゴリー バブルねたtelugu
| コメント (0)

2007年05月03日

初スチル

BhoolBhullaiya.jpgプリヤン先生の期待のリメイク、Bhool Bhulaiya [Bhool Bhullaiya, Bhool Bhulaiyaa] (Hindi - 2007) の初スチルがお目見えだす。IndiaGlitz 記事によれば公開は8月末とのこと。

なお、注目の薔蘭ちゃんですが、こちらのブログ情報によれば、

In the movie, Vidya plays a dancer and director Priyan was shocked to learn that the actress had two left feet.

Vidya however; took on the challenge and learned Kathak in just a month’s time. The actress had the choreographer train her every day in an apartment that she rented near her Chember home. Vidya would practice for hours until she had perfected the art.

Vidya amazed not only Priyan but, her costar Shiney as well with her new acquired dancing talent as she could dance like a pro.

For a song sequence, Vidya was required to dance while Shiney was to admire her but, Shiney was so impressed seeing her dance that he got excited and lifted the actreess.

The shot was, “Okayed” by Priyan but, poor Shiney couldn’t move as he had sprained his back real bad and it took him a day to recuperate from the sprain.

なんとも頬笑ましく和やかな撮影風景じゃござせんか。それにしても‘左足が二本’つう言い回し、印度語には慣用句としてあるんだろうか。以前にもどっかで聞いたことあるよな。

投稿者 Periplo : 02:50 : カテゴリー プリヤン新作
| コメント (0)

2007年05月02日

希望と自信を与える映画?

AyeA1.jpgAyeA2.jpgAyeA3.jpg

以前にちょこっとだけ取り上げた映画をまた引っ張り出してしまった。Aye Auto (Malayalam - 1990) Dir. Venu Nagavally を実見した人っているんだろうか。レビューは Encyclopaedia of Indian Cinema P.495 以外には見あたらず。

やっぱりオートリクシャーってのは印度の一般市民にとっても手強い相手みたいなのだ。一ヶ月前に滞在したコーチンでも、新聞紙上で「雲助オートに天誅!」キャンペーンが張られていて、善良な市民の皆さんから多数の投書が寄せられていた。

そんな記憶も新しいなかで見つけた NewKerala.com 記事 Kerala's auto-rickshaws vroom up for golden jubilee。コーチンのオートが1957年に営業を開始してから50年になるのを記念して、'Hey Auto 50 years' なる催しが行われたというのだ。コーチンのオートはケララでは最も歴史が長いのだという。州都トリヴァンドラムでサービスが始まったのはやっと1970年代に入ってから。以降、爆発的に増加するオートリクシャー運送を支えるために、1984年にはトリヴァンドラム郊外に州営の Kerala Automobiles Limited (KAL) という車体製造工場が設立された(たぶんこれだあ)が、なぜか州内での競争に勝ち残ることができず、現在ではもっぱら北インドに販路を求めているという。

記事中で一番感銘を受けたのが以下の部分。

"This profession got a real boost with the blockbuster Malayalam film 'Hey Auto' in the 80s in which superstar Mohanlal played the lead role. It was a film that showed the auto driver in a positive role," said Kuttapan, an auto driver here.

(タイトルやリリース年を思いきり間違えてるのは措いといて)そうか、社会から爪弾きにされてた運ちゃんたちは、ラルさんが純情ドライバーを演じるこの映画に勇気づけられたのか。いや、エエ話やね〜。

これまで本作をマラヤーラム映画史上で一、二を争う腰砕けソングシーン(マ映画ではかなりハイレベルの戦いとなるのだが)がある、という点でしか認めてなかった自分の浅はかさを深く反省。

AyeA4.jpgAyeA5.jpg
AyeA6.jpgAyeA7.jpg

いつものお願い:これほどにヒューマニスティックかつ歴史的価値のある映画、是非ともDVD化してくだせえ。>業界関係者様

付記:Odayil Ninnu (Malayalam - 1965) Dir. K S Sethumadhavan [Encyclopaedia of Indian Cinema P.385] は、人力車牽きの男の悲惨な一生がテーマだった。1960年代にまだ人力車だったのだろうか。サイクルリキシャ関連映画の情報も募集中。

投稿者 Periplo : 05:00 : カテゴリー バブルねたkerala
| コメント (0)