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2008年04月29日

別の映画とみるべきか

kucheludu.jpg

3月15日、ラジニカーント・ゲスト出演(とはいってもほとんど主演扱い)のテルグ映画 Kucheludu (Telugu) Dir. P Vasu の Muhurat(撮影開始ファンクション)がハイダラーバードで華々しく行われた。

この映画、以前のエントリーで話題にした、今年注目のリメイク輪廻 Katha Parayumbol (Marayalam - 2007) Dir. M Mohan、Kuselan (Tamil) Dir. P Vasu、Billoo Barber (Hindi) Dir. Priyadarshan のうちの、Kuselan の吹き替え。通常のラジニ映画のテルグ語版と違って、ラジニ以外のキャストのかなりの部分が入れ替えになるみたいだ。そのあたりの楽しいいきさつはこちらなどで。これからもまだまだ続きそうで目が離せまへん。

個人的に一番興味深いのは上にリンクした式典でのラジニのスピーチ。

During late 1970's I was pretty busy both in Telugu and Tamil. It was difficult for me to shuttle between Hyderabad and Chennai. Balachandar suggested that I should settle in one of these languages. When I asked Mohan Babu for suggestion, he said that there are many politics in Telugu field and asked me to settle in Tamil.

スター誕生秘話としても、テルグ・タミル映画界の比較としても、示唆するところの多いスピーチだ。どうもテルグの映画風土というのは、部外者のちらりと漏らす言葉からしか窺えない部分が多いんじゃないかという気がしてねえ。

投稿者 Periplo : 23:58 : カテゴリー バブルねたsouth
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2008年04月28日

Ecce! : Krishna Bhagawan

ぽっちゃり頬っぺで愛嬌満点のはずなのに、額のあたりに悪という字が浮き出て見えませんかい。

KrishnaBhagawan1.jpgKrishnaBhagawan2.jpg

Krishna Bhagawan
Bhagavan, Bhagavaan とも。前回挙げた Kondavalasa が典型的なのーたりん系のお笑いを得意とするのに対して、こっちは典型的不良。アロハシャツのポン引きスタイルが似合う奴だ。福顔=お人好しとは限らないんだな。

wikipedia によれば1965年、東ゴーダーヴァリ県生まれ。それ以外はなーんもわかんない。IMDbのフィルモグラフィーも2000年過ぎのものばかりで、不備もいいとこ。最近のネタとしては、例によってだが、John Apparao 40 Plus (Telugu - 2008) Dir. Kuchipudi Venkat でヒーロー役をつとめたがイマイチな評判だったということ。この映画の John Apparao なる主人公の名前は John Abraham のもじりらしい。そんなことより、ヒロインがシムランだってのには驚いたね。なんかこう価値観がシェイクするというか…。

しかし、こういう「3枚目を主人公に据えてみました」とは違う本物のイケメン役を、遠い昔にやってたこともあるのだ(写真右)。デビュー作(あるいはデビューから遠くない頃の出演作) Maharishi (Telugu - 1988) Dir. Vamsy でのこと。この作品、Darr (Hindi - 1993) Dir. Yash Chopra の原作だという(噂がある)のは割りと知られていない話かな。ヒンディー版でいうところのSRKの、じゃなくてサニー・デーオールの役をやってたのだ。

こいつがいつ頃イケメン路線をあきらめてお笑いに転じたのか、そのあたりを探るためには空白の1990年代の出演作を潰さなければならないのだが(面倒臭い)。

投稿者 Periplo : 05:53 : カテゴリー Scribble : Ecce Homo
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2008年04月26日

Ecce! : Kondavalasa

Kondavalasa1.jpgKondavalasa2.jpg

Kondavalasa Lakshmana Rao

「テルグの左卜全」と仮に呼んでいる。しかしもっと似てる奴がいたような気がするのだが思い出せない(悶々)。

wikipediaによれば1946年西ベンガル州 Kharagpur 生まれ。つづめて呼ぶときは Kondavalasa となるようだ。このクラスのお笑いの人はこれが分かっただけでも大収穫、と思っていたら indiaglitz による砂金のように貴重なインタビュー I am indebted to Vamsi — Kondavalasa が見つかった。

Draksharamam Saroja took me for a stage-play called 'Allade Maa Vooru'. Incidentally, noted director Vamsi watched that play. He told me to meet him in Hyderabad. Later, I took voluntary retirement, got my daughter married and reached Hyderabad on Vijayadasami Day, that is on October 25, 2001. Peddi Rama Rao, son-in-law of Devadas Kanakala, took me to Vamsi and he gave me an opportunity to play the role of Potti Raju in 'Avunu… Valliddaru Ishtapaddaru…'. Fortunately, that character earned good recognition among the audiences. It is Vamsi who was responsible for my present stature. He is like a Godfather to me. I am indebted to him.

意外にも、この人の映画デビューは2000年を過ぎてからの Avunu Valliddaru Ista Paddaru (Telugu - 2002) Dir. Vamsy だったんだわな。四半世紀以上お馬鹿を続けてる大ベテラン、勝手にそんな風に思いこんでいたのだけど。それにしても、これだけコメディアンが溢れかえっているというのに、50を過ぎた新人をスカウトして転職までさせてしまうヴァムシ監督は凄い人だすね。

投稿者 Periplo : 16:39 : カテゴリー Scribble : Ecce Homo
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2008年04月25日

Ecce! : Kallu Chidambaram

KalluChidambaram.jpg
こんな写真ばっか載せてっと、ただでさえ少ないアクセスがますます先細りになりそうだな。

Kallu Chidambaram

例によってバイオ情報絶無。IMDb での登録本数はわずか6本。おいおいおい、ってとこだあ。1990年代初頭には既にデビューしていた、ということがかろうじて分かるだけ。

一度見たら忘れない顔の筆頭、時に "Kallu" Chidambaram とも綴られる。 "Kallu"ってのは元々の芸名じゃなくて、出世作に関係のあるネームなのかも。だから省略して呼ぶときはチダンバランさんなんだと思う。

余談ながら、テルグ人の名前は、日本と同じ姓+名の呼び方と、欧米&北印仕様にアジャストした名+姓の方式が混然としていてややこしいことこの上ない。当サイトでは分かる範囲内で日本と同じ方式でいくつもりだす。Nagarjuna Akkineni じゃなくて Akkineni Nagarjuna 方式。

なんていう脱線でお茶を濁しているうちに、チダンバランの貴重なインタビューが見つかったあああ…と思ったらテルグ語ページですた。しかし掲載の写真は一見の価値あり。

投稿者 Periplo : 01:17 : カテゴリー Scribble : Ecce Homo
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2008年04月24日

Ecce! : M S Narayana

MSNarayana1.jpgMSNarayana2.jpg

M S Narayana

省略してMSと呼ばれることもあるらしい。シュブラクシュミーとは違うよ。あまりドタバタはやらない方だと思うが、イッちゃってる度はかなり高い。どちらの星のご出身ですか、ってなくらい。観客(カメラ)の視線を意識しながら間合いをとる、という作業をやってるように見えないんだな。実際はやってるんだろうけど。

バイオ情報は少ない。wikipedia によれば1950年ヴァイザグ生まれ。それ以外の経歴はよく分からん。近年のホットなネタは、息子のヴィクラム(こいつだ、体型を別にしたらオヤジに似てるね、地球人ぽいけど)をヒーロー俳優として売り出そうと躍起になってることか。自ら監督までしたデビュー作 Koduku (Telugu - 2004) Dir. M S Narayana は鳴かず飛ばす。それにも懲りず、再び息子をフィーチャーして Bhajantreelu (Telugu - 2007) Dir. M S Narayana を送り出した。さすがに今度はツインヒーローの一人、と遠慮して見せたが、やっぱり駄目。監督としてのMSも俳優としてのヴィクラムも、もうけちょんけっちょん。

やっぱり上手くいかないもんだね。Bhajantreelu 制作のために自分への出演依頼を17本分も断ったなんて悲話もあったらしいけどね。17本って1ヶ月分ぐらいかな?

それからこっちの記事によりゃYSRの熱烈なファンらしい。

投稿者 Periplo : 01:16 : カテゴリー Scribble : Ecce Homo
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2008年04月23日

この人を見よ

止むに止まれぬ事情から新カテゴリー 《Scribble : Ecce Homo》 を追加。

いやね、テルグ映画で凄いことのひとつは、かなりの作品にコメディアンが5人以上出てくるとこなんですわ。しかも1人の大物+複数の小者という配分じゃなくて、トップクラスが惜しげもなく一度にぞろぞろと。それに加えて台詞が数行あるかないかってくらいのBクラスがまた束になって。強力なコメディアン組合の存在を想像したくなるくらい。

過去にはKitakitalu (Telugu - 2006) Dir. EVV Satyanarayana という一本の作品に42人のお笑いが出演した記録があるそうだ。
Kitakitalu.jpg

こいつらの顔と名前が一致しないとエラく気持ち悪い。一般に顔だけしか分からない脇役俳優の名前を知るには、ターゲットが確実に出演してることを目撃した複数作品のキャスト表を付き合わせて、両方に共通する役者名を潰していくことなんだけど、テルグじゃ効かない。だってほとんどの映画に一個大隊が出動してんだもん。

なのでともかく顔と名前が一致した奴からリストアップしていって、消去法で潰すための資料にするのだ。細かいバイオ(ほとんど分かんないと思う)とか代表作(多分そんなの無いよ)とかトリヴィアとかは後からおいおい。コメディアンから始めるけど、そのうち悪役・脇役も混じってきそう。homo とはいっても女優さんも扱う予定。

投稿者 Periplo : 02:32 : カテゴリー Scribble : Ecce Homo
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2008年04月19日

踊るガセねた

全国の、いえ全世界の Bommarillu ファン、リメイクマニアの皆さんご免なさい、かもしんないです。

SSbramaniyan.jpg
Santhosh Subramaniyam (Tamil - 2008) Dir. Raja のスチル、念のため。

以前からずっと、プリヤンの次回作 Mere Baap Pehle Aap は、アクシェイ・カンナ、ジェネリア主演で Bommarillu (Telugu - 2006) Dir. Bhaskar のリメイクになると書いてきましたが、リメイクはリメイクでも元ネタが違うものである可能性が出てきやした。

The film's poster makes us wonder if Mere Baap Pehle Aap is a copy of Malayalam hit, Istham, starring Dileep, Navya Nair, Nedumudi Venu, Innocent and Jayasudha.

In the original film, best friends Nedumudi Venu and Innocent are middle-aged single men, who are always on the lookout for women that Innocent can marry. But instead of love, the two only find trouble.

Nedumudi Menu's son, Dileep, decides to help them out until one day, Dileep learns that his father frequents a younger girl, Navya Nair's home.(rediff 記事 First Look: Priyadarshan's Mere Baap Pehle Aap より)

cvIshtam.jpgそーなんです、今年初めにちょろっとだけ流通して立ち消えになってしまっていたこの話が、ここに来て突然浮上してきたんだす。この混乱のそもそもの発端は1年以上前のこの記事から。ニティン・カプール(プリヤンを擁する)のチームと、ボニー《南北の架け橋》カプールのチームとが Bommarillu リメイク権のダブルブッキングでトラブってるという話だった。この勝負、結局どういう決着がついたのか分からず終い。

これまで MBPA のストーリーに関して流れていた僅かな情報が、父子関係がベースになっている、というようなものだったのと、ヒロインがゲンちゃん、というのですっかり攪乱されてしまった。真に受けて期待しちゃった皆さん、どーも済みません。

本日現在、Istham のVCDは相変わらず品切れ中。Bommarillu のヒンディー・リメイクについては、ちょっと古いけどこんな楽しい話も流通中(と、またガセネタを振りまく)。

投稿者 Periplo : 21:36 : カテゴリー プリヤン新作
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2008年04月17日

初スチル?

プリヤンのプロデュースによる Poi Sollaporom (Tamil) Dir. Vijay なるコメディが今月末に封切り予定とされていたのだが、先月末以降ふっつりと消息が途絶えた。コピーライト問題でもくすぶっているのだろうか。

Director Vijay impressed the audience with his debut film Kreedom with Ajith. He has completed a film now titled “Poi Sollaporom” which is being produced by Priyadarshan. The film has Karthik (husband of RJ Suchithra and Kanda Naal Mudal fame), Mouli, Haneefa and many others. According to the director, Poi Sollaporom is a hardcore comedy film which will be enjoyed by everyone. Though the scenes may appear serious, the film will be a laugh riot just like Avvai Shanmugi and Michael Madana Kama Rajan and there will be an undercurrent of soft romance and affection right thorough. Srikumar has scored music for the film which is set to hit the theatres on April 25th.(Tamilstar3月19日記事 Kreedom Vijay approaches Nayanthara より)

まあ、そんなに待ちわびてる訳でもないけどさ。それよりも Poi Sollaporom のあとに控えているという夢の芸術映画の方が気になってさ。

kanjivaram.jpg過去に幾度となく言及されてきたものの、具体的進展の全く見えなかった Kanjivaram (Tamil) にスチル写真らしきものが出現。主演がプラカーシュ・ラージというのは変更無し、ヒロインとして新たにシュレーヤー・レッディの名前が挙がっている。チェンナイ育ちのアーンドラ娘、なぜかマラヤーラム映画界でブレーク(というのは言い過ぎか)。確かに芸術映画向けの顔立ちかも。

The film portrays the story of hand loom weavers and their lives during 1940s and their Prakash Raj does the leading role and Sreya Reddy pairs up with him. The highlight of the film is that, none of the artistes are taking a single penny for the film. The film is being made at a cost of 1.45 crores(ChennaiOnline 4月8日記事 Coming Soon........ A Preview より)

俳優全員がボランティア出演てマジかいな。

Having produced and kept a Tamil film 'Poy sollaporom' ready, he is now producing 'Kanjeevaram' on behalf of his Four Frames jointly with T.Series Audio. Priyadarshan releases his films only after exhibiting them in film festivals around the world.(Tamilstar3月25日記事 Priyadarshan's 'Kanjivaram' より)

映画祭出品の後一般公開?まずいよ、そりゃ賞がとれないとお蔵入りってことになりゃしないかい?

投稿者 Periplo : 00:35 : カテゴリー プリヤン新作
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2008年04月16日

もうひとつのリメイク対決

SantoshSB.jpgMBPA.jpg
しっかし、右のポスター(ネット初出画像)には萎えるなあ。何考えてんだ。

Katha Parayumbol (Malayalama - 2007) Dir. M Mohan のリメイクを、プリヤン(タイトルは Billo Barber に決定)とPヴァース(タイトルは Kuchelan または Kuselan)が同時にやるってんで(過去記事)世間は Chandramukhi vs Bhool Bhulaiyaa 以来の因縁の対決と騒いでるけど(騒いでるのは儂だけ?)、もういっちょリメイク対決が起きてるのを誰も気付いてないのかなあ。Bommarillu (Telugu - 2006) Dir. Bhaskar のタミル・ヒンディー同時リメイクっていう。

Santhosh Subramaniyam (Tamil - 2008) Dir. Raja
Cast : Jayam Ravi, Prakash Raj, Genelia, Kausalya, Geetha, Premji Gangai Amaran, Sayaji Sinde, Santhanam, Sathyan, Srinath, Vijayakumar, Sadagopam Ramesh, M S Basker, Pushpavanam Kuppuswamy, Manikka Vinayagam, Mano Bala, Keerat, Sathya Krishnan

今月10日に封切られてまずまずの好意的レビューがネットには並んでる。監督のラージャは事実上のデビュタントらしい。プロモ画像などを見ると楽曲、脇役からカット割りまでオリジナルから貰えるものは全部いただいてきましたって感じなんで、まあ、新味はないけど安心して見てられるものには仕上がってそうな予感。

Mere Baap Pehle Aap (Hindi - 2008) Dir. Priyadarshan
Cast : Akshaye Khanna, Om Puri, Genelia Dsouza, Naseruddin Shah, Shobhana, Paresh Rawal, Rajpal Yadav, Manoj Joshi, Archana Puran Singh

こっちは6月6日公開予定。音楽はヴィディヤサーガル。撮影地はゴア、アレッピー、チェンナイということぐらいしか分からず。キャストも誰がどの役をやるんだかイマイチ分からなくて不安感倍増。新人監督とリメイク対決して敗北するってのはちょっとみっともないから頑張って欲しいもんです。

投稿者 Periplo : 01:04 : カテゴリー プリヤン新作
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2008年04月04日

Rest in Peace : N Gopalakrishnan

訳あって速報できなかった死亡記事。N Gopalakrishnan、フィルム編集プロフェッショナル、3月9日没、74歳。

He has served as the editor for most of the films directed by Priyadarshan in Malayalam, Tamil and Hindi. He was known as ‘Ambi Annan’ in film circles.

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Gopalakrishnan has worked with most of the prominent directors of Malayalam cinema. But he had a special relation with Priyadarsan for whom he had worked for nearly 50 films.(Newindpress 記事、Veteran film editor Gopalakrishnan dead より)

プリヤン組の常連だったこの人は、結局ネット上では顔が分からず仕舞い。

顔写真が無いながらもこのベテランの横顔が微かにうかがえる貴重な記事も見つかった。kerala4u 記事 FILM EDITOR-N GOPALAKRISHNAN

Gopalkrishanan has edited films in five languages. For a few Kannada films he had done the role of the dubbing artiste as well.

Thaenmaavin Kombathu was my first production. It was a super hit. Many advised me not to venture into production. It is a risky business. But I want to produce just one more film God willing,” says this experienced hand.

Ambi AnnanThenmavin Kombath (Malayalam - 1994) のプロデュースを手がけたという話は同じ時期に別のソース(後述)からも入ってきた情報だったので、裏がとれたようで嬉しい。こうやって一本の映画に係わった人々が色んな角度から眺められるようになってくると(例:カメラマンはこの人だった)やっぱり面白みが増してきますね。もちろん本編がそれなりに面白い映画だからこそなのだけれどね。

投稿者 Periplo : 00:43 : カテゴリー バブルねたallIndia
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