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2008年09月30日

Ecce!:Lakshmipathi

Lakshmipathy とも。フルネームは Chittajallu Lakshmipathi Rao というらしい。

lakshmipathi1.jpglakshmipathi2.jpg
右はおそらくは遺作である Mangatayaru Tiffin Center (Telugu - 2008) Dir. Venky から。

眉毛から上が異常に長いデカ頭がトレードマークのコメディアン。しかし正直なところこの人を意識するようになったのは今年2月の急逝を知ってからだった。享年55歳。

Lakshmipaty who had started out as an anchor and comedy artiste on television, was given a break by his brother in Mahesh’ Bobby. He has been seen in several films till recently. His death has come as a shock to his family as he dropped dead in his bathroom. His body was later found by his relatives after he was missed.(IndiaGlitz 2月7日記事 Lakshmipati, Kalpana Rai are no more より)

しかも不思議というか不気味というか、きっかり一ヶ月前に弟である映画監督の Shoban が、40歳の若さで心臓発作により急死していたのだ(TeluguCinema 1月7日記事 'Varsham' director Shobhan passed away 参照)。

こちらのいまひとつ胡散臭い記事によれば、ラクシュミパティの死の遠因は過度のアルコール摂取にあったという。そしてその葬儀にはこの人だけしか参列しなかったというのだが本当だろうか。何があったのかは分からないが、遅まきながら合掌。

投稿者 Periplo : 02:33 : カテゴリー Scribble : Ecce Homo
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2008年09月29日

Ecce!:Melkote

唐揚げ屋の親爺とは違うんだぜ。

melkote1.jpgmelkote2.jpg

この人物についても長らく名前の手掛かりがつかめず悶々としていた。いつもチョイ役、それも必ず大学教員とか病院長とか、高度に知的なホワイトカラー役。基本的にお笑いとは無縁。一度ぐらいチャイ屋の親爺とかやって欲しいもんである。

全然関係ないロケ地関係の調べ物をしていて行き当たった The Hindu 記事 Yudhvir award for Shankar S. Melkote。そうか本名は Shankar S Melkote なんだ、しかも記事のどこにも俳優業のことは触れられていない。印英文学の巡回朗読会を行う Little Theatre という団体を率いての活動が認められての表彰。後から見つけたもひとつ別の記事では、巨大撮影所のオーナーとして有名な Ramoji Rao によってテルグ&カンナダ映画界に招き入れられたということが述べられている。映画の中でも英語の台詞をしゃべる率が結構高いよ、この小父さん。

検索に当たってなんで melkote なんてネームを思いついたかというとだな、カルナータカ州マイソール郡のメルコートには Raya Gopura ちゅうナイスな遺跡があって、そこでアイシュワリヤ・ラーイさんがレインダンスを踊ったからなんじゃ、ふぉっふぉっふぉっ。

写真は Chatrapathi (Telugu - 2005) Dir. S S Rajamouli より。
chatrapathi.jpg

投稿者 Periplo : 02:01 : カテゴリー Scribble : Ecce Homo
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2008年09月28日

資料系アップデート0809-2

sivajiBaskaran.jpgSivaji Ganesan
(The Legends of Indian Cinema シリーズの一冊、他のラインナップはこちら参照)
著者:S Theodore Baskaran
版元:Wisdom Tree
発行年:2008年8月
定価:Rs.195-

全120頁のお手軽本。体裁は先行する SIVAJI GANESAN:The Making of a Legend (by Roopa Swaminathan, Rupa & Co.)と似たビジュアル本形式だけど、こっちの方が読みでがありそう。何よりも、著者が(英語で執筆している)タミル&サウス映画史の第一人者といっていいだろうバスカランなので、ベーシックなレファレンス本となる可能性大。深〜い事情があって現在読むのを中断してるのだけど、MGRとのスターダム争いや不発に終わった政界進出など自伝ではあまり多くが語られなかった部分にも頁を割いているという。

付録:The Hindu による出版記念式典の様子、バスカランのプロフィール(2003年)

投稿者 Periplo : 17:21 : カテゴリー バブルねたtamil
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2008年09月27日

大部屋以上明星未満★21

Sooraj Venjaramoodu [Suraj Venjaramood / Suraaj Venjarammoodu]

突如シーンに躍り出た超新星を紹介しちゃうのだ。

SurajVenjaramud.jpgなどと大上段に振りかぶってみたが、在日日本人が捕捉できるマ映画最新情報っていうのは、現地と比べて大体1〜2年の時差があるのだ(これでも随分早くなったほうなんじゃ、こちら参照)。もちろんネット記事だけならリアルタイムで入ってくるけど、ディスクでそれを検証して、となるとね。そんなんだから、最新トレンドに喰らいついてくのはモトから無理、「いつのものであれ、おもろいヤツに巡り会えればそれでいいや」を基本姿勢にするしかないのである。だけどこれだけ勢いのある新人を目にすると、たとえ蛍光灯でもやっぱり取り上げない訳にはいかない、そんだけのパワーがあるんだよね。

生年不詳。オッさん顔だが20代後半〜30代始めぐらいではないかと推測。州都トリヴァンドラム出身、ご多分に漏れず物まね芸人としてスタート。獅子鼻で顔グロ、一瞥しただけで笑いを誘われるコメディアン顔だけど、彼の強みは実はその台詞にあるという。唯一見つかったインタビューを元にしていると思われる The Hindu の記事によれば、トリヴァンドラムでも市南東の Kanjiramkulam と呼ばれる地域に特徴的な方言を自在に操る(実は彼自身はこの地区の出身者ではなく、ここの訛りも意識的に‘習得’したものだという)その台詞回しが馬鹿受けらしいのだ。

映画デビューは IMDb によれば Kottaram Vaidyan (Malayalam - 2004) Dir. Satheesh Venganoor、これは見てないけど、おそらくはほとんど話題になることもなく終わった作品と思われる。翌年の、自身では出演しなかった作品 Rajamanikyam (Malayalam - 2005) Dir. Anwar Rasheed によって転機が訪れる。この映画で主演のマンムーティは、これまでの殻を打ち破って軽快なコメディと目を覆いたくなるようなダンスで観客を驚かせ、同作は空前の大ヒットとなった。公開当時最も取りざたされていたのはマ様の幼稚園のお遊戯風の痛いダンスだったが、実際にディスクで見てみると、本作での本当の目新しさはその声色・特徴的な訛りにあったことは素人目(耳)にも歴然。このワンシーン他の映画のそれとをちょこっと比べるだけでもイメチェンの激しさがわかろうというもの。このトリヴァンドラム訛りについて、マ様直々の指名で方言指導をしたのが他ならぬスーラージ君だったのだ(しかしながら、本当に「指導」だけだったのか、実は「吹き替え」までやってたのではないか、という疑念を筆者はいまだに拭うことができない)。

翌年には Rasathanthram (Malayalam - 2006) Dir. Sathyan Anthikkad、Classmates (Malayalam - 2006) Dir. Lal Jose などのヒット作に名を連ね、2007年には観る映画全部に顔を出してんじゃないかと錯覚するくらいの常連に。

これまでマ映画界の若手お笑いといったら、サリム・クマールの独壇場だったけれど、別にSKを排除することなく(そして先輩コメディアン連中とも)仲良く一緒のフレームに収まっている。これはコメディに関しての「マ映画のテルグ化」を予感させるようで非常に喜ばしいことじゃ。

SurajVenjaramud1.jpg

スラージの詳しいフィルモグラフィーは今のところ IMDb しかない。実はここに挙がってるものの半数以上が既にDVDで鑑賞可能になっている。コメディーショーの動画も多数あり。ここでは掛け合いもの独演ものを紹介しておこう。並み居るマ映画明星の皆さんを前にしてその明星の物真似をするという、なかなかに見応えのある内容。一言も分からないにも拘わらず釣られて笑ってしまった。こういうのを見るとケララの伝統芸能のひとつである mimicry が基本的には高度な声帯模写なのである(ヴィジュアルはあまり関係ないのだ)ということがよく分かる。

投稿者 Periplo : 00:18 : カテゴリー brown dwarf galaxy
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2008年09月26日

ディスク情報0809

cvKuselan.jpgcvKathanayakudu.jpg

それにしても早いね。Kuselan (Tamil - 2008) /Kathanayakudu (Telugu - 2008) Dir. P Vasu のDVDがほぼ同時に発売。どちらも版元は AP International、通販屋さんを信じるならば英語字幕付き。

随分前から一人で騒いでいたマラヤーラムのオリジナルはVCDさえ未発売。言っても詮ないことながら、何とかならないものか、この状況。

一方、ほとんど出来上がってディワーリー公開を待つばかりだったプリヤンによるヒンディー・リメイク、Billo Barber はというと、Kuselan の予想外の苦戦を受けて、一部撮り直しに入っているという。公開も来年に延期、ホントに最悪の場合お蔵入りすらあるのではないだろうか。ともかく、Chandramukhi vs Bhool Bhulaiyaa 対決の時もそうだったけど、プリヤンは自分が関与してないリメイクに対しては「洟も引っかけねえ」という姿勢をいつもとり続けていて、今回も「マラヤーラムの原作に忠実にリメイクするだけ、タミル・テルグ版でのラジナイゼーションなんぞ知ったことではない」と言明していた。それでいながら今回の撮り直し&延期、やっぱり十二分に意識していることを証明したことになる。もちろんシビアな興業の世界では、非難される筋合いは全くないことではあるが。

投稿者 Periplo : 00:23 : カテゴリー プリヤンremake
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2008年09月25日

さすがに疲れた

cvIshtamDVD.jpgcvMBPA.jpg

Ishtam [Eshtam] (Malayalam - 2001) Dir. Sibi Malayil と Mere Baap Pehle Aap (Hindi - 2008) Dir. Priyadarshan とを一日で見たら。言うまでもないけど MBPAIshtam の順だよ。

MBPA のディスク版元は Shemaroo、英語字幕付き、再生障害は特になし。以前VCDが見つからないとこぼしたことのある Ishtam はこのほど Moser Baer からDVDが発売になった、ただし字幕無し・低画質(2000年を過ぎてからの作品なのにえらく古ぼけたものに見えてしまうのは荒れた画質のせいか)。

おおかた予測していたとおり綺麗なくらいのカーボンコピー、ヒンディー語リメイクはオリジナルにない莫迦みたいなソングシーンを幾つか追加しただけ、オリジナル版に字幕がついてなくともほとんどノー問題。

だから優劣を仮に付けるとしたらやっぱり俳優の好みしかない。

IshtamMBPA の主要キャスト対照表
ヒーロー:Dileep - Akshaye Khanna
その父 :Nedumudi Venu - Paresh Rawal
その兄 :Sreenivasan - Manoj Joshi
父の友人:Innocent - Om Puri
ヒロイン:Navya Nair - Genelia
その父 :Balachandra Menon - Naseeruddin Shah
音楽教師:Jayasudha - Shobhana
婦警さん:Kalpana - Archana Puran Singh

ううーん、キャラごとに軍配が左右してしまう。

今回のプリヤン先生のリメイクで画期的だったのは、オリジナルから引き継いだ掛け合いによる笑いに焦点を絞り、いつものトムとジェリーの追っかけっこを極力抑えたという点。逆にズルッと来たのは、途中舞台がケララ州アレッピーに移る部分。ケララ州政府観光局提供かというぐらいの典型的なプロモーション画像、ただし20年前の。こういう映像、マラヤーラム映画なら絶対つかわないだろうな、と直感できるもの。このあたり、お客さんに合わせてプロダクトを作り分けるプリヤン先生の面目躍如というとこだね(憎まれ口)。

オリジナル・リメイクを通して強烈なカルチャーギャップとして立ちはだかるのは、中年〜老人の恋愛&結婚に対する異常なまでの嫌悪感。古典的な区切りに従うならば林棲期にあたる人間の恋愛沙汰に対する、周囲の激しい忌避感と恥の感覚。これがストーリーの要となっているのだ。作中では一言も語られることはないが、老人の性に対する嫌悪が底にあるのかもしれない。

老人(初老)の恋愛をテーマにした映画には、たとえば Preethi Prema Pranaya (Kannada - 2003) Dir. Kavitha Lankesh なんてのがあった。ラブラブのお二人さんの傍らで苛立ち、羞恥心に身を竦める息子達の身勝手さが描かれていたのだが、マイルドなストーリー展開と裏腹に、なにか消化しきれない読後感を残したのだった。それからマ映画では Pavithram (Malayalam - 1994) Dir. Rajeev Kumar ていうのがあった。所帯を構えて久しい息子に子供ができないのを案ずる老夫婦が、相も変わらず仲良くしてたらなんと老妻が身籠もってしまった、というのがストーリーの端緒。老夫婦を演じるティラガンとシュリーヴィジャヤの、なんともやるせない、身の置き所のない困惑が痛いほどに伝わる名場面だった。

えーと、何の話だったっけ。いつもどおり「おもろさも中くらいなり」のMBPA だったけど、ゲンちゃんにモーヒニーアーッタムのコスチュームを着せてみたプリヤン先生の洒落心には感謝したい、多分こんなのもう見られないからね。

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MBPA03.jpgMBPA04.jpg

投稿者 Periplo : 01:08 : カテゴリー プリヤン旧作
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2008年09月24日

ものは言いよう

某国でテレビニュースを見ていて行き当たったネタ。

golmaalrtns.jpg

またしてもラジニ様をダシにした話題作り、近く公開のGolmaal Returns (Hindi - 2008) Dir. Rohit Shetty に関して。本作はGolmaal (Hindi - 2006) Dir. Rohit Shetty の続編、プリヤン先生が大好きなGolmal (Hindi - 1979) Dir. Hrishikesh Mukherjee とは無関係。

It is a film meant to tickle the funny bone but 'Golmaal returns' could end up doing a little more than just that. The makers of 'Golmaal returns' raised a few eyebrows when they proclaimed that they have spoofed none other than Rajnikanth. The film's director Rohit Shetty, has spoofed not just a Saif tatoo on one of his characters, he has also taken a dig at Rajnikanth's blockbuster 'Sivaji'.

Taking on the might of Rajni by ridiculing 'Shivaji', the makers of forthcoming Bollywood comedy, 'Golmaal Returns' are treading a risque path. Rohit Shetty, Director 'Golmaal Returns' said, "We were in Hyderabad when we went to watch 'Sivaji' and the film has some stuff which was haywire, so we decided to do that, in a film like Golmaal, because even Golmaal Returns is a haywire film."

Not one ever for originality, Shetty's sense of humour could rankle many worshippers at the Rajni temple. Considering that every Rajni film opens with milk baths of giant cutouts of the star and at least with a month's advance booking, Golmaal director might just have plunged his pet project into peril with the Southern film fans. However, in bollywood any publicity is good publicity.(TIMESNOW の9月15日記事 'Golmaal returns' to take on Rajni の全文)

よーするに、監督のローヒト・シェッティさんがハイダラーバードで見た Sivaji The Boss の「イカれ具合」が気に入ったんで、イカれたコメディ映画である自身の次作にも取り入れてオチョクってみました、ってことらしいのだ。しかーし、実際にそのミュージカルシーン♪Tha Kar Ke を見てみるとだねえ、全然パロディになっちゃいないのよ、単なるミュージカルシーンのリメイク。素直に言えばいいのにさ、「Sivaji のソングシーンがめっちゃ格好良かったから真似してみたくなったの」ってさ。

しかし、一方でニュアンスが相当違う記事も見つかっている。

Shetty said that the song is inspired from Rajnikanth's film Sivaji and gave all credit for it to director Shankar. The song features all the actors from the film and is filled with action sequences in it a la Rajnikanth style.(Business of Cinema の9月13日記事 Promos and song of Golmaal Returns unveiled より)

こちらを信じるなら、シェッティ監督はシャンカル監督のクリエーションに対して率直に謝辞を表明しているんだな。こういう話は記者の胸三寸でどうのようにでも変わっちまうのんなのかねえ。

投稿者 Periplo : 00:54 : カテゴリー バブルねたallIndia
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2008年09月23日

資料系アップデート0809

drRajkumar.jpgDr. Rajkumar: The Inimitable Actor With A Golden Voice
A N Prahlada Rao 著、C N Ramachandran, Alladi Jayashri 訳
2008年、Sapna Book House刊、Rs.100-
※現状でインド国外から通販可能なサイトは見当たらず。見つかったら追記します。

カンナダ映画界の不世出の名優ラージクマール (1929-2006) の公式伝記(そういう言葉は使われていないが事実上そうだと考えて差し支えなさそう)。カンナダ語版はドクター・ラージの在世中2005年に上梓されていた、今回の英語版はその後の出来事に関して加筆した増補版でもある。

基本的には出演作、そしてそのスタッフを列記した単調な本。Vinod Raj とその母 Leelavathi(この二人はドクター・ラージの葬儀には剃髪して参列したそうだ)に関する記述などを期待するのは無理というもの。

それでもこれが英語版で出てくれたのはありがたい。こういう流れがこれからも続いてくれますように。ネタ示唆のラーキン氏に再び感謝。

付録:The Hindu 記事 Book on Rajkumar to be released in New Jersey

投稿者 Periplo : 22:51 : カテゴリー バブルねたkannada
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2008年09月22日

復帰

LissieJCT.jpg

いつものビョーキのせいでちょっとブランクがありましたが、またぼちぼち始めていくつもりだす。

写真はエルナクラム市街北部の Lissie Junction 付近。名前の由来はこのそばにある Lisie Hospital にあることはまず間違いないんだけど、ついね。ビョーキっていってもここに入院してた訳じゃないよ、念のため。

投稿者 Periplo : 15:14 : カテゴリー miscellaneous
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2008年09月08日

大部屋以上明星未満☆20

Samvritha Sunil [Samvrutha Sunil]
久しぶりに女の子ちゃんを紹介しちゃうもんね。

sam01.jpg
sam02.jpgsam04.jpg
Arabikatha (Malayalam - 2007) Dir. Lal Jose より。

まえにちょこっと写真を掲載した時はまだまだ駆け出しっていう感じだったんだけど。

カーヴィヤ・マーダヴァンさんが本当に結婚&引退しちゃうのかどうかはわかんないけど、次世代のマ映画の女王候補に入れてもいいんじゃないかという気がしているんだ、このサムちゃんは。伝統的なぽっちゃり系(でもこれはこの先変わるかもしれない)、まん丸オデコがかわゆいんじゃ。

ウィキペディア によれば2004年デビュー、しかしその割りに出演作は少ない、学業と並行しての芸能活動だったから若干抑え気味だったらしいのだ。本数だけじゃなくて役柄もなんだかなー、ってのが多かった。ありがちな八重歯の妹ちゃん、それからいきなり殺されちゃう役とか、回想シーンにしか出てこなかったりとか。第一ヒロインとしての出演作はあるのかもしれないけどまだ見たことがない。

それが、Arabikatha でいきなり大人っぽい女医さんとして出てきてオオっと唸った。正確に言うとドゥバイで開業している中国人鍼灸医のケララ人アシスタント(そんなのホントにいるのかいな)、旗袍もえらく似合ってた。まあ、本作でもセカンドヒロインに変わりはなかったのだが(八重歯もそのまま)、存在感がぐっと増していい感じになってきてるんだよね。

The Hindu による2006年のインタビューでは、まだ学業を終えてないと言っていた。翌年の同紙インタビューでは、やや曖昧ながら女優業への意欲を見せている。

マ映画界の次世代ヒーローなんぞあまり真面目に考える気になれないけど、トップヒロインの候補としてサムちゃん、頑張って欲しい。頼むからタミル&テルグに行ったきりにならないで~。

付記:Arabikatha については、そのうちちゃんとレビューをと思いながらも手が付けられず。とりあえずここでは挿入歌♪Choraveena Mannil を紹介。勇ましくてかつ哀調を帯びた赤色民謡、上手く作るもんだなあ。新進のMD、Biji Bal のナンバーにおセンチを刺激されて耳について離れなくなっちゃった(涙)。

投稿者 Periplo : 03:02 : カテゴリー brown dwarf galaxy
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2008年09月07日

政略結婚

最初はいつもの芸のないボリ映画リメイク元暴露記事なのかとも思ったんだけど。

It's a marriage of southern content and northern cash. (Kaveree Bamzai による India Today 記事 Mumbai meets Chennai より)

要するにボリウッドの制作会社がサウス(主にタミルか)の映画制作ビジネスに進出し始めた、という現象を述べているのだ。サウスのコンテンツをいただいて来てボリウッドでリメイクするだけ(もちろんそれも今でも盛んだけど)の時代じゃないらしい。資本力において勝っているムンバイベースの製作会社が、相対的に低コストで、なおかつ効率的な制作能力で北に勝っているサウス映画に直接投資を始めたってことらしい。サウスの映画を北でディストリビュートするということでは全然なく。

Not everyone is happy with this state of affairs. Director S. Ramanarayanan, also president of the Tamil Film Producers' Council, has said the entry of the Mumbai corporate world has inflated star salaries down the line, beyond the reach of southern majors.

But lower costs and greater transparency are among the major factors attracting them. With even newcomers like Ranbir Kapoor and Imraan Khan being paid in the vicinity of Rs 6 crore, established actors like Babu (who don't get more than Rs 1 crore) seem like bargains.(同上)

ここにある Babu ってのは多分 Mahesh Babu のことなんだろね(トホホ、この筆者の南インド人名に関する知識も大したことないね)。

Because what the southern industry lacks in size (a Hindi blockbuster now releases across more than 1,800 screens whereas even Sivaji: The Boss got only 600 screens worldwide), it makes up for in sheer originality. It's a relationship that looks like it will last, even if neither actually learns to speak the other's language.(同上)

悲観的なのか楽観的なのかよくわからない結びだけど、普通に考えるとあまり健全な状態とは言い難いのではないか。作っているプロダクトの何が良いんだかわからない人間が財布の紐を握ってるってのは。

投稿者 Periplo : 00:37 : カテゴリー バブルねたallIndia
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2008年09月06日

Ecce!:Ashish Vidyarthi

ashishV.jpg

悪役もとりあげちゃうもんね。アーシシュ・ヴィディヤールティの顔はテルグ映画を見始めてかなり初期に覚えた、そのくらいインパクトのある憎まれ面。代表作は良く分かんないけどPokiri (Telugu - 2006) Dir. Puri Jagannath の悪徳警官は典型的な嵌り役という感じ。巨悪というよりは卑劣漢を好演するタイプ。数は少ないながら似たような役をタミル映画でもマラヤーラム映画でもこなしている。

しかし未見の Drohkaal (Hindi - 1995) Dir. Govind Nihalani では国家映画賞助演男優賞まで獲得しているのだった。テルグ映画の悪役として出まくってるイメージがあるのだが、IMDbのフィルモグラフィー見ると、やっぱりヒンディーの方が出演本数は多いか。

北インド人であることはまず間違いないだろうと思っていた、その出生地は Wikipedia ではニューデリー、Telugupedia ではケララのタラッセリとなっていて食い違っている。どうでもいいことだけど気になっていたのだった。まあ、後者が正しいにしても北インド人の両親がたまたまケララに住んでいたということだろうけど。ちなみに出生年も前者で1965年、後者で1967年となっている。

ところが(これもまた悪役をやってる人にはよくある話だが)オフスクリーンの優雅な生活を紹介する記事で一気にルーツがわかっちまった。

It is a sort of homecoming for the son of Govind Vidyarthi, who hails from Thalassery in Kerala.

"I do have roots here still, though we lived in Delhi all along. My mother is a Bengali and I can speak a bit of Malayalam." (The Hindu 記事 The right moves より)

うーん、半分ケララ人半分ベンガル人でデリー育ちの元演劇人だったのか。それと、もういっちょ別の The Hindu インタビュー(2004年)では、Landmark Foundation なる団体のお陰で人生が変わったということを熱っぽく語ってるのだが、どう見てもただのMBA養成校でさっぱりわからん、なにか同名の別団体があるのだろうか。

投稿者 Periplo : 02:28 : カテゴリー Scribble : Ecce Homo
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2008年09月04日

注目の文芸映画

kavyamadhavan.jpg

本当のところ、当初は『あたいのじっちゃん、象、飼ってたの』の映画化を考えていた。しかし原作を再読してみて、バシールがこの小説の中で描き出した、こうした類の純情はすでに存在していないと感じた(ので映画化を断念した)。

Actually I thought of Entuppuppakkoranendarnnu. But when I read the story again, I felt that the kind of innocence Basheer was talking about in that story no longer existed.(Cinemaofmalayalam に掲載のアドゥール・ゴーパーラクリシュナンへのインタビューより)

最近封切られたラルさん主演の文芸もの Aakashagopuram (Malayalam - 2008) Dir. K P Kumaran は地味系作品ながら、近年では珍しいくらいの絶賛をもって批評家に迎えられているようだ(一例)。よかったね、ラルさん。ストーリーはイプセンの戯曲『棟梁ソルネス』の翻案。監督のKPクマーランはアートフィルム一筋の人らしい、どうりでこちとらが名前を知らなかったわけだ。

そのクマーラン監督、芸術映画の監督には珍しいくらいのテンポのよさで早くも次回作の構想を発表。

To be produced by Medient, the yet-to-be-named film is based on the famous novel 'Ente Uppappakkoru Aanayundayirunnu' (My Grandpa Had an Elephant), written by the inimitable Malayalam writer Vaikkom Muhammed Basheer. It is learnt that Revathy, Jagathy Sreekumar and Dileep too would be playing key roles in the film along with Kavya.(Galatta 記事 K.P. Kumaran to direct Kavya より)

なんと、大昔にゴーパーラクリシュナン先生が諦めた Ente Uppappakkoru Aanayundayirunnu の映画化だという。しかもキャストも商業映画最前線の有名俳優で揃えて(原作を読んでいれば、ここに挙がっている人名がどの役をやるのかもほとんど察しがつく)。文芸ものというのは普段は食指が動く分野ではないのだが、これはやっぱり注目。

それに加えて、この記事によると、主演のカーヴィヤ・マーダヴァンさんは年内に結婚する意志を表明してるらしい、ただし花婿は未定(←凄いね、これ)。ってことはラスト出演作になるのか、カーヴィヤさんがいなくなったらマラヤーラム映画界はどうなってしまうのか。いろんな意味で気になるプロジェクト。

ちなみに原作小説に関して言うと、日本語訳『あたいのじっちゃん、象、飼ってたの』(山際素男訳、出帆新社刊)は英訳からの重訳。どちらかといえば、これの元本である英語訳‘Me Grandad 'ad an Elephant!’がお勧めかも。

投稿者 Periplo : 02:55 : カテゴリー バブルねたkerala
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2008年09月02日

御近影?

lizzy-tan04.JPG
Odaruthammava Aalariyam (Malayalam - 1984) Dir. Priyadarshan より

Google がやってる orkut というSNSをご存知でしょうか?日本のSNSのきめ細かなサービスとは程遠い、すごく雑なサイト。それが呼び寄せるのかインド人メンバーが異常に多いらしい。ひとつのテーマでコミュニティが乱立して、しかも相互に全くつながりがない。やり取りされてる内容は、ほとんどが「スキだああああ~!」系の絶叫ばっかし。少なくとも印度映画に関しては資料性は低い。ただし、特定の俳優の一本の出演作単位とか、異常に細かいテーマでトピックが立っているんで覗いていて飽きない面もある。

で、あるんですね、「Lissy Priyadarshan」ていうコミュニティが。例に漏れず内容は薄い。だけんどコミュニティのトップ写真にあるんですよ、リシーたんの御近影と推定される映像が。敢えて盗載しまへん、夢を壊されたくないという人はスルーすることをお勧めしますです。

それにしてもどこから引っ張ってきたんだろ、あの画像。

投稿者 Periplo : 02:39 : カテゴリー バブルねたkerala
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2008年09月01日

コンビ復活か

Billoo Barberはまだスチルも公開されてないけど、プリヤンのネクストについては複数のプロジェクトが記事になってる。

そのひとつはタイトル未定のヒンディー映画、エイズについての正しい知識を啓蒙するための教育映画らしい。主演はラルさん。

The World AIDS Control Organization has now joined hands with some Indian film-makers of repute, Santhosh Sivan, Meera Nair, Vishal Bharadwaj and Priyadarshan to help spread awareness about AIDS through films. The former three have already teamed up to produce projects dealing with AIDS, which were funded by "Bill and Melinda Gates Foundation".

Priyadarshan will be directing a similar social interest film soon with Mohan Lal in the lead role. Shooting for the film is expected to commence soon in Mumbai.(IndiaGlitz 記事 Filmmakers to help spread aids awarenessより)

この記事にある既に公開済みのプロジェクトはここで見られる。

Galatta の記事では来年中盤の公開だそうだ。

投稿者 Periplo : 02:53 : カテゴリー プリヤン消息
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