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2009年11月19日

それは困る

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壊滅的なフロップ街道を驀進中とも言われる Angel John (Malayalam - 2009) Dir. S L Puram Jayasurya の撮影現場にて。スタンバイしたクルーの前で私用電話をする余裕のラルさん。スッパルスターはこうでなくちゃ。

隣接した同業者団体 AMMA (Association of Malayalam Movie Artistes)と KFPA (Kerala Film Producers Association) との間で取り交わされた無茶な協定。目的は撮影現場の綱紀粛正とトップスターのギャラの抑圧。

Henceforth all films of superstars will have to be made on a budget with the first copy not costing more than Rs 3.5 crores.

To stop too many releases the same week, from February 5, 2010 only one Malayalam release a week will be allowed. The preference of the release will depend on the censor certificate. But for festivals like Vishu, Onam, Ramzan and Christmas any number of releases will be allowed.

The superstars have also decided to reduce their salary and the entire amount will be taken as cheque payment. The other artist in a superstar film who is playing supporting roles will take salary only for the days they have worked in the film.

A Malayalam film has to be shot in 45 days with a maximum of 60 rolls of film. Shooting will start at 7am, and no mobile phone can be used by the artists on the sets. AMMA has insisted that the script of a film should be handed over to the artists by the producers at least 45 days before the shoot. This makes it easier for the artists who at times are given the script on the sets as most of the dialogues are written on the sets by the writer and directors.(Sify 記事 Mollywood- All’s well that ends well! より)

詳細な分析と論評はこちらさんにお任せしたいが、「撮影現場での携帯使用禁止」だけは切実に困る。

モノトーンな日々の中での唯一の楽しみ、マ様のケータイ絵日記(by Mr. George) をこの年寄りから奪うのかあぁぁ!

投稿者 Periplo : 02:10 : カテゴリー バブルねたkerala
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2009年11月17日

De Dana Dan

DEDANADAN.jpg

(昨日からの続き)まったく、どーしてもオスカーってのは欲しいもんなのかね。オリンピックを自分とこで開催するまでは一人前の国になったと思えない、ってのに近いような切ない心情があるんだろうか。

さすがにプリヤン先生もちょっと度を越しちゃったみたいで、

"We send trash to the Oscars. The government should request that the films selected for National Awards should be sent."(OneIndia 記事 Priyadarshan getting serious or silly? より)

っていう発言には眉を顰める向きも多いようだ。

そのセンセイの100%御莫迦保証の次作 De Dana Dan (Hindi - 2009) Dir. Priyadarshan は今月27日に封切予定。このリストのA-6にはまるはず。

投稿者 Periplo : 02:49 : カテゴリー プリヤン新作
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2009年11月16日

注目の歴史映画

harishchandra.jpg

Harishchandrachi Factory (Marathi - 2008) Dir. Paresh Mokashi が、来年3月に発表される美國学会賞外国語作品部門のインドからのエントリー作品に選ばれたというので怒り狂ってるプリヤン先生、分かりやすい人だねえ。

本作の制作苦労話についてはこちら、レビューはこちらなど。

DVD化するときは是非に Raja Harishchandra (Silent - 1913) Dir. Dadasaheb Phalke とセットで販売して欲しいもんです。

投稿者 Periplo : 00:28 : カテゴリー バブルねたothers
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2009年11月12日

傍迷惑な奴ら(5)

今回は細かいコメントなど省略。さすがにこう込み入ってくると、階段で一段踏み出しただけでもわかんなくなっちまいそうなんだ。脳味噌からこぼれ落ちないうちにメモ。

malKarthikaOld.jpgmalKarthikaNew.jpgThoothukudiKarthika.jpgkarthikaRadha.jpg
KarthikaRane.jpgSujaKarthika.jpgsuja1.jpgSuja2.jpg

上段左から Karthika, Karthika, ‘Thoothukudi’ Karthika, Radha's daughter Karthika
下段左から Karthika Rane, Suja Karthika, Suja, Suja

1.Karthika:1980年代後半にマラヤーラム映画で活躍した女優。IMDbでは Karthika (I) として、13本が登録されている。突出した才能があったとか、そういう論評にはお目にかかったことがないが、ゴールデンエイジと呼ばれた時代の作品の幾つかに主演することにより歴史に名を残している。おそらくは結婚によって引退したものと思われる。画像はこちらにあり。

2.Karthika:2000年代に活躍したマラヤーラム女優。本名はリディヤで、クリスチャン。IMDbでは Karthika (II) として、16本が登録されている。ヒロインとしての出演にはお目にかかったことなし。ケララで量産されているスリラー映画の脇役ってのが定位置か。今年めでたく結婚。おそらくは映画界から引退するものと思われる。画像はこちらにあり。

3.‘Thoothukudi’ Karthika:デビュー作となったThoothukudi (Tamil - 2006) Dir. Sanjay Ram を冠名にして呼ばれるタミル女優。この子については川縁先生に語っていただくのが筋でしょう。画像はこちら(思いきりタイトルまちがっとるが)。

4.Radha's daughter KarthikaJosh (Telugu - 2009) Dir. Vasu Varma でデビューした新人女優。母は往年のタミル/テルグ女優ラーダー維基百科によれば、ラーダーはケララの出身で夫のナーイル氏も名前からしてケララ人、カールティカは出撃ケララっ子軍団のひとりということになるわな。IMDbでは Karthika (III)。名前の由来については、こんなまことしやかな話もある。画像はこちら

5.Karthika Rane:ゴア出身の女優。ヒンディー語映画で数本の出演作あり。テレビにも出ているようだ。IMDbではフルネームで登録。ギャラリーは見つからないがインタビューあり。

6.Suja Karthika:マラヤーラム女優。バイオグラフィーは不明。やはりスリラー映画などの脇役が多い。可愛い顔してるんだけど、何かが足りない、と判断されてるのか。IMDbではフルネームで登録。画像はこちら

8.Suja:マラヤーラム女優。経歴不明、IMDbにも登録なし。この画像集みると、単なる脇役というよりは性格俳優への道を歩み始めていることが感じられる。

7.Suja:タミル人なのか、ケララ人なのか。経歴不明、IMDbにも登録なし。カラーバワン・マニ映画にアイテムダンサーとしてよく登場するらしい。タミル映画の脇役出演も少なくないようだ。切れ長の眼と広大な額がトレードマーク。画像はこちら。しかしこっちでは、ノーメイクの顔を惜しげもなく晒してる。ちょっと自棄になってませんかい?

2.3.4.だけを取り上げて ‘Karthika-Factors’ causes confusions なんて騒いでる記事もあるが、それどこじゃないぜ、と言いたい。

投稿者 Periplo : 03:36 : カテゴリー brown dwarf galaxy
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2009年11月06日

注目の異業種参入

MilkmaiDamayanti.jpg
本文とは少ししか関係してないイメージ、詳しくはこちらなど参照。

カレンダー・アートなどと馬鹿にした枕詞を被せられながらも、ケララが生んだ印度最初期の洋画家の一人にして今日の大衆宗教画の元祖でもあるラージャー・ラヴィ・ヴァルマー(1848-1906)の人気は今でも根強いものがある。

 では、なぜヴァルマーは神話画に固執し、印刷してまでその普及に努めたのでしょう。その背景には十九世紀後半のインドの民族主義の高揚があった、と私は思います。イギリスの植民地支配は同時にインド人の民族意識も高めましたが、インド人としての自己に目覚めた者は歴史と伝統文化の中に民族的アイデンティティを求めました。そのとき多数の言語という障害を越えて彼らを結びつけたのは宗教であり、古典文学でした。ヴァルマーの絵も、そこから派生した通俗的宗教画も、視覚的という長所によって、民族意識の鼓吹に大いに貢献したはずです。(長谷川明 『インド神話入門』P.8より)

なんかこの部分、黎明期の印度映画にもそっくり当てはまりそうな説明だわな。

 ヴァルマーの成功は絶大なものでしたが、すでに晩年には厳しい批判も生まれています。(中略)もうひとつのより本質的な批判は、結局俗悪な二流絵画にすぎないというものです。ヴァルマーの絵は写実的でわかりやすい反面、通俗性も十分に持ちあわせていましたから、西洋の本格的歴史画を見たことのある眼には、未熟で俗悪な絵と映るような作品もたしかに少なくありません。この批判の先鋒に立ったのは北インドのいわゆるベンガル・ルネサンスの画家たちでした。(同上)

なんだか、ベンガル芸術映画命の人がマラヤーラム映画を見たらこんなこと言いそうじゃん。

いや脱線、そういう話じゃなかった。

カメラマンとしてスタートして映画監督になったサントーシュ・シヴァンが、今度は俳優業に挑戦(それも主役で)という話。

Cinematographer-director Santosh Sivan has very quietly gone ahead and signed a Malayalam film (to be dubbed into Hindi and English) featuring Santosh as Raja Ravi Varma in the lead.

The Malayalam film entitled Magara Manju (winter mist) starts shooting next week in Cochin. It’s to be directed by the arthouse director Lenin Rajandran. (Times of India 記事 Santosh Sivan turns leading man より)

マルチタレントが多いのか、それとも単に俳優の層が薄いだけなのか、マ映画界にはよくあるんだよね、華麗なる転身て話が。ツイン監督シッディク・ラールの片割れのラールは、Kaliyattam (Malayalam - 1997) Dir. Jayaraj で俳優デビューし、Thalappavu (Malayalam - 2008) Dir. Madhupal では、ケララ州最優秀主演男優賞を受賞するところまで来た。脚本家から始めて監督兼業になったランジット(レンジットとも)は、ときどき自作でチョイ役などやっていたらしいが、Gulmohar (Malayalam - 2008) Dir. Jayaraj では主演し、シリアスで難しい役をこなしたという。クロスオーバーな人物は他にも多いが、まあまた機会を改めて書こう。

どうも脱線するな。今回の Magara Manju、ヒロインはタミル女優ラーダーの娘で先日デビューしたばっかのカールティカ。ちょっとおっかない顔なんだけど、テーマには向いてるかも。そいから、RRV画伯を主役に据えた映画の企画はかなり以前からあって、2005年の時点ではシャージN.カルン監督でアジャイ・デーヴガン主演だったが、どうやら立ち消えになってしまったようだ。一方でヒンディー語映画界では Rang Rasiya/Colour of Passion (Hindi/English - 2008) Dir. Ketan Mehta というのが制作されたが、これは外国の映画祭に出品されただけでインド国内での一般公開はされていないらしい(原因は裸体表現だという)。

それにしてもなぜサントーシュ・シヴァンなのか。まあ、シヴァンはRRVに随分と影響を受けてはいるようだ。以前の監督作Anandabhadram (Malayalam - 2005) ではオマージュともお遊びともつかない引用をやってたし、最近のインタビューでも、幼少時からの親しみを述べている。

基本的には温かい目で期待しながら見守ろうとは思っているのだが、それにしてもレーニン・ラージェンドラン監督にサントーシュ・シヴァン主演、これ、逆にしてみた方がイイのが出来そうだと思うのは止められない、正直なところ。

オマケ:ラージャー・ラヴィ・ヴァルマーの主要作品はここ行くと見られるよ。

投稿者 Periplo : 04:38 : カテゴリー バブルねたkerala
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2009年11月04日

注目のショットガン

というより衝撃のショットガンと言うべきか。

shotgun.jpg

Ram Gopal Varma's Rakta Charitra, based on the life of Paritala Ravindra, late TDP politico belonging to Ananthapur district, will see him don the real-life character of Nandamuri Taraka Rama Rao.

NTR, late CM of Andhra Pradesh, did not wear a moustache in later stages of his life and was also seen in ochre robe after he entered into politics. Varma thought it apt to ask Sinha to do the unthinkable: cut-off the moustache. Sinha, who had a foreboding initially, agreed to the maverick's demand facing stiff opposition from his friends and family. In his long career, this is cited as the first instance when the macho star will be seen without a moustache on the screen!

The BJP politico playing a dead politician is becoming a big national news for curious reasons.(Indiaglitz 記事 Shatru sans moustache in Rakta Charitra より)

しっかしどの記事もこの記事も馬っ鹿じゃねえか? ショットガンが髭剃ろうが腋毛剃ろうが大した話じゃないじゃん! へたを打ちゃアーンドラで暴動になるぜ。

主演はヴィヴェーク・オベロイ(ムンバイ育ちのアーンドラ人)、タミル俳優のスーリヤ・シヴァクマールも出演するという。

来年公開予定のこの Rakta Charitra 、ヒンディーとテルグの2バージョンが作られ、オベロイとスーリヤは共通キャストだが、NTR役はテルグ版ではあのドクタルがやるそうだ。

投稿者 Periplo : 19:15 : カテゴリー バブルねたallIndia
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2009年11月01日

ディスク情報0911

cvRedchillies.jpgredchillies.jpg

本年2月ごろに公開されて、吉例によりケチョンケチョンに貶められたアクション・スリラー。

Red Chillies (Malayalam - 2009) Dir. Shaji Kailas

Alternative transliterations:Red Chellies, Red Chillis

Cast:Mohanlal, Thilakan, Viju Menon, Siddique, Ganesh Kumar, Vijayakumar, Ranjini Jose, Jagadeesh, Manianpillai Raju, Baburaj

ディスク版元:Moser Baer

字幕:英語

DVDの障害:特になし

シンガポールを根拠地にする謎のビジネス・タイクーンOMR(Mohanlal)は、敵も多く、常に 重武装したボディーガードを従えているような人物。その彼はコーチンをベースにしたFMラジオ局も経営しており、Red Chillies の名で局の顔として知られる若い女性DJ9人は派手で享楽的な生活を楽しんでいた。2008年の大晦日の晩、レッド・チリが住む宿舎内でジゴロ稼業の男が死体で発見される。同じ頃、OMR所有の別の企業に対して抗議の座り込みをしていたコミュニストの一団が、無残に車で轢き殺される。レッド・チリが日頃乗り回していた車は彼らの血痕にまみれていた。

マッチョという芯は全くぶれることがないが、それなりに洗練の度合いを増してきているシャージ・カイラース映画は決して無視できない、というのがBaba Kalyani (Malayalam - 2006) あたりで改まった認識。本作も期待を裏切らないスリリングな展開となっていた。映像のスタイリッシュ化もますます進展。

しかし一方で手酷い批判を受けた理由も大いにわかる。まず、真相解明の手がかりとなった、とある記録装置が馬鹿馬鹿しく非現実的。そこまでは緊迫感のある展開だったのが、ここで一気に膝が笑った。

それからヒロインの不在。9人もイケイケギャルが出てくるってのに、個々のキャラにスポットライトが当たることがほとんどなく、最後まで集団でギャーギャー喚いてるだけ。これまでの作品を眺め渡しても、SK監督の女性軽視ははっきりとした傾向として浮びあがって来ている。マチズモ賛美と女性美礼賛は両立しない、とは全く思わないのだが。なにもフェミニズムの視点を導入せよなどと注文つけてるわけではない。大衆娯楽映画を作ろうというのならもうちょっと萌え要素を入れてくれても罰は当たんないと思うのだが。

それから少し遅れて公開された Sagar alias Jackie Reloaded (Malayalam - 2009) Dir. Amal Neerad とあまりにも設定が似すぎているというのもある。こちらも散々な成績だったということだが、スタイリッシュ勝負では間違いなくSAJRの方が勝っていた。この2作はお互いに喰いあってさらに損をしたのではないか。

最後に着せ替え人形と化したラルさんの問題がある。おかっぱ頭にフロントホック(爆)のグラサン、てろんてろんの柄物開襟シャツに意味不明の数珠。こーいうゴスロリ風のギミックにうっとりできたケララ人観客がどれほどいたのかが謎だ。

あ、それとこれもシンガポール・ロケ作品だよね。最近の流行なのか、Thuruppugulan (Malayalam - 2006) Dir. Johny Antony、Minnaminnikkoottam (Malayalam - 2008) Dir. Kamal 、Love in Singapore (Malayalam - 2009) Dir. Rafi-Mecartin と立て続けに遭遇してしまった。これらシンガポール・ロケの映画に共通する珍現象がある。それは…

絶対に小印度ではロケしない、ってこと! 個人的にはここなんかで主人公が買い物するシーンとかあったらそれだけで評価上がるのになあ。

投稿者 Periplo : 23:00 : カテゴリー Mohanlal Discography
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