« 2009年12月 | メイン | 2010年02月 »

2010年01月31日

字幕付き、無料、合法

herapheri.JPG
merebaap.JPG

以前から気になってはいたのだが、どうやらタイトルは少しずつ増えてきているようなのだ。シェマルー社など幾つかのヒンディー映画DVD版元が YouTube 上で提供するまるごと一本映画シリーズ。なんと字幕付き。

プリヤン先生作品に関して言うと、

Hera Pheri (Hindi - 2000)
Hulchul (Hindi - 2004)
Mere Baap Pehle Aap (Hindi - 2008)

の3本が鑑賞可。ものによってはデフォルトでは字幕表示がないのもあるが、画面右下の「キャプション機能」をオンにすると出てくる。

せこいモニターで時々カクカクしたりする動画の鑑賞は苦痛だが、安くない送料払ってせっかく買っても映らないディスクよりはなんぼマシか。

投稿者 Periplo : 03:04 : カテゴリー プリヤンdisc
| コメント (0)

2010年01月25日

注目の巡礼映画

thathwamasi.jpg

今年もシャバリマラ・アイヤッパン寺院の巡礼シーズンは大騒ぎのうちに終った。12月30日に幕開けし、1月15日のマカラジョーティとそれに続くダルシャンで最高潮に達し、20日に閉幕。

民族大移動のあるところには必ず人死にの危険が付きまとう。1月12日にはアーンドラからの11人の巡礼者が交通事故で命を落とした。シャバリマラの警備のために臨時投入された警察官は2300名にもなるという(この写真は迫力だ)。一方で寺院は空前の119.15カロール・ルピーの収益をあげたという記事も。

シャバリマラの本殿に掲げてある Thathwamasi という聖句をそのままタイトルにしたマラヤーラム映画が間もなく公開になるらしい。その聖句「そは汝なり」とは、神と向き合う巡礼のひとりひとりこそが神である、という教えを意味すると考えられている。

ヴィシュワ・チャイタニヤ監督による本作は、そのシャバリマラの警護にあたることになった無心論者の警察官(Vineeth)と信心深いその妻(Lakshmi Gopalaswamy)を巡る物語であるようだ。予想されるのはその警察官が何らかの啓示を得てアイヤッパン神に帰依するようになるというストーリー展開だよね。

ヒンドゥー教の教義体系をちゃんと学習したことはないのだが、神様映画を幾つか見るうちに体得されてくるものも少しはある。まず神にまみえるというのは帰依者にとって最大の法悦であるということ。そして神は簡単にはその姿を現してはくれないということ。これはと目をかけた信徒に対しても、まずは何ものかに窶した姿で現れるんだな。神様は変装がお好き。そして最後の最後になってやっと本来の姿でダルシャンを与えてくれるのだ。そのあたりは Annamayya などが典型的に示している。

そして多くの神話映画では、観客は変装した神の視点で信徒を見下ろすというナラティヴが採用されている。つまり観客は主人公の前に突然現れる不思議な人物が神であることを知りながらストーリーを追うことになる。

ところが、近年のマラヤーラム神話映画ではこれが必ずしも常道ではない。神は観客からも隠されていて、クライマックスに至ってやっとその本性を顕す(最低でもインターミッションあたりまでは隠れている)というパターンが採用されることがあるのだ。マラヤーラム神話映画は極端に制作数が少ないというだけではなくて語り口にも特徴があるのだ。なのでマラヤーラム神話映画を語るにあたってはネタバレの危険が伴ってしまう。神話映画というジャンルを付与するだけでもバレてしまうのだから始末におえない。筆者は2000年以降に公開された作品のうち、神話・バクティ映画に分類されうるものをこれまでに3本見ているのだが、そのタイトルをここで明かすわけにはいかない。ジャヤラーム主演のあれには腰を抜かした、とだけしか言えん。

そんな中公開されるこのThathwamasi (Malayalam - 2010) Dir. Viswa Chaithanya、いきなり神がかったタイトルを持ってきて、神さんのスチルまで公開しちゃってるんだ。もうこれは注目しない訳にはいかんのよ。

投稿者 Periplo : 08:27 : カテゴリー バブルねたkerala
| コメント (3)

2010年01月05日

今頃ナンだが

MumbaiCutting.jpgMumbaiCutting2.jpg

昨年は10人の監督の競作オムニバス Kerala Cafe (Malayalam - 2009) でひとしきり騒いだが、実はこれには同趣旨の先行作品があったということに今頃気付いた。

Mumbai Cutting (Hindi - 2009) Dir. Sudhir Mishra, Rahul Dholakia, Revati, Rituparno Ghosh, Kundan Shah, Anurag Kashyap, Shashanka Ghosh, Ruchi Narain, Jahnu Barua, Manish Jha, Ayush Raina
Cast : Soha Ali Khan, Jimmy Shergill, Sonali Kulkarni, Ranvir Shorey, Vinay Pathak, Sushant Singh, Tara Sharma, Tejaswini Kolhapure, Raima Sen, Palash Sen, Shruti Seth, Rahul Dev, Deepak Dobriyal, Dipannita Sharma, Kavita Kaushik, Samrin, Sanjay Narvekar, Mahek Chel, etc.

こちらは11人の監督、テーマはもちろんムンバイ。Kerala Cafe にも参加していたレーヴァティ監督も一編撮ってる。

題名の由来というか、意味というかは、以下のようなものらしい。

Mumbai Cutting is a title which will leave the non-bombayites wondering about the name. But it's guaranteed to bring a smile to all those faces who have actually had a chai on the street where an entire glass of tea is called 'full' and a half cup of tea is referred to as a cutting. And it's impossible to think of any other term which is so unique to theMumbai common man as the word 'cutting'. Really wish the directors had explained this term at the beginning of the film.(Buzz18の レビューより)

つまり路上で売られているチャイにまつわる言い回しということなのだが、椰子國オムニバスの方は「カフェ」と来ている。ムンバイ・チャイの公開は6月頃らしい。一方椰子國茶館は11月封切り。この2作の間には影響関係があるのかどうなのか。レーヴァティ監督にインタビューして尋ねてみたいわ。

投稿者 Periplo : 23:48 : カテゴリー バブルねたhindi
| コメント (0)

2010年01月04日

建設的提言

Happy ...be Happy

Happy (Telugu - 2006) Dir. A. Karunakaran の同名のマラヤーラム語吹き替え版のポスター。椰子國でのアッル‘クソガキ’アルジュンの人気には瞠目すべきものがある。ウィキペディアによれば、2003年のヒーローデビュー以降の全作が吹き替え公開されているという。確かに椰子國明星さん方が持ってないもの全てが備わっている、ように思える、この餓鬼には。

* * * * * * * *

日頃ヘラヘラしたことしか書いてないが、これでも一応マ映画に関しては定点観測ヲチャーを自認しているのだ。定点観測とは、「日本にいて可能な範囲で出来る限りマ映画の新作を観る、たとえどんなに嫌な予感のするものであっても」ぐらいの意味だ。

なので2009年を振り返った総括がしたいとこなのだが、今日現在のところ2009年公開作全リスト(2008年に関してはこういうのがあった)が見つからない。公開作総数すら分からない。【詳細が判明したら後日追記】

■ケララ州政府文化部のマ映画全リストは1999年で止まってる。

■マラヤーラム俳優組合AMMAのリストでは40本が挙がっているが、これは幾らなんでも少なすぎ。

■Sify の総括記事によれば、78本のオリジナル・マ映画+12本の吹き替えで合計90本が公開されたという。そして78本のうち10本が利益を上げた作品だという。同記事の結論は豊穣な一年という評価。

■IndiaGlitz の同趣旨の記事によれば、公開総数は78本で、これは他言語からの吹き替えを含む数字だという。そしてこのうちヒットと呼べたものは1割だとも。

■アルン・トーマスさんの個人ブログには作品一覧がアップされていて、吹き替え映画を除くカウント法で61本を数えている。

今のところ、IndiaGlitz 説とアルン・トーマス説を折衷して、60余本のオリジナル・マ映画+16~17本の吹き替え映画で合計78本の封切りとするのが妥当かと思っている。これは、純正マラヤーラム映画62本+吹き替え22本で全84本だった2008年と比べて若干下降したということになる。吹き替え映画の中身はおそらくほとんどがテルグ映画(カンナダ映画吹き替え公開は現状ではまだ例外的)。ハリウッド作品を中心とした英語映画、そしてヒンディー映画、タミル映画は吹き替えも字幕もなしでコンスタントに公開され続けている。これらの公開本数を知る術がやはり見つからないのだ。しかし、トリヴァンドラム、コーチン、コーリコードの3大都市で上記3言語の映画が常にそれぞれ最低1本は小屋でかかっていることを考えれば、少なくとも合わせて年間30本ぐらいには達しているのではないか。

正確な数字が出せなくて気持ち悪いが、2009年のケララでは110本超の映画が封切られ、そのうち60本余りがストレートなマラヤーラム映画だったということになるか。これは比率としてはタミル映画界などと比べて特に低いものとは思われない。

そんな中で昨年末の記者会見でのモーハンラールの発言が波紋を呼んでいる。

Superstar Mohanlal has suggested restriction in release of foreign and other Indian language films during festival seasons in Kerala. He was pointing to films `Avtar' (English) and `Vettaikaran' (Tamil), which are running in more than one theatres in a centre, during the X'mas season. He was addressing a meet the press programme organised by Thiruvananthapuram Press Club on Wednesday in connection with release of his film `Ividam Swargamanu'. ``We must regulate the release of films from outside the industry. So that we can save Malayalam film industry. Many other States are practising it." he added. (My-Kerala 記事 Mohanlal proposes restriction of other language films より、太字は引用者による)

いかなスーパースターとはいえ、一俳優の発言に大騒ぎするのもどうかと思うが、確かに発言の内容もどうかと思うものだ。この手の規制の話は南印の他の地域でもよく持ち上がるが、実際にそういう保護主義を制度化しているのはカンナダ映画界だけじゃなかったっけ? お蔭でカンナダ映画が富み栄えてるって話は聞いたことないなあ(こちら参照)。

* * * * * * * *

一方で、製作本数において圧倒的なプレゼンスを誇り(Tolly's bigger than Bolly)ながら、この先彷徨える映画界になってしまうかも、のテルグ界。

Andhra Pradesh Chief Minister K. Rosaiah Wednesday said the continuing attacks on film shootings in and around Hyderabad by Telangana supporters may force the Telugu film industry to shift back to Chennai.

Assuring full protection, the chief minister urged all political parties to ensure that the industry stays in Hyderabad.

The campaign over Telangana has caused huge losses to the film industry, with thousands boycotting movies of some actors and continuing attacks on the shooting of some others opposed to Telangana's creation. (Yahoo! Movies 記事 Telugu film industry may shift to Chennai, warns Rosaiah より)

2009年12月上旬の会議派中央政府による突然のテランガーナ分州「決定」から荒れまくりのアーンドラ・プラデーシュ(行政区分についてはこちらなど)。独立派のTRSと同地の極左マオイスト勢力、当初は独立を支持していたが現在はUターン中のチルさんのPRPや態度の煮え切らないAPコングレスの主流派、それに徹底抗戦のAPコングレス内反主流派やTDPが入り乱れて大変なことになってるみたいだ。

テランガーナの各地で独立派(あるいはそれを騙った連中)による暴動が頻発し、映画の撮影クルーを標的にした妨害・攻撃も枚挙に暇がないほどだという。

The chief minister regretted that the shootings of actors like Mahesh Babu and Junior NTR who have said nothing on Telangana were also attacked.

Last week the protestors also attacked film shootings of veteran actor-producer Mohan Babu's son M. Manoj and actor-turned-politician Chiranjeevi's nephew Allu Arjun.

Both Mohan Babu and Chiranjeevi are opposing the bifurcation of the state. (同上)

攻撃の理由というのが、結局のところテルグ・メジャー映画はコスタ・アーンドラ出身者が牛耳っているから、というしょーもないもの。でもこれは確かに事実なんだ。

この問題が持ち上がる前からだって、テルグ映画界の体質は不健全そのものだった。カーストベースで対立する荒れるファンクラブとか、大スターの間での度を越した内輪揉め(でなければ各種行事の折々にあそこまでフラタニティを強調したりはしないだろう)、露骨なビッグバジェット映画優遇政策とか。でありながら、信じがたいまでに娯楽的偏差値の高い(個人的には印度一だと思っている)プロダクトの数々。やはり映画というのは汚泥に咲く蓮花なのか。

トーキーの開始からしばらくはカルカッタに、その後1936年にラージャーマンドリーに移り、独立後は長らくチェンナイを中心地としていたというテルグ映画界、1980年代末から90年代にかけて時の州首相NTRのイニシアチブでかなり人為的にハイダラーバードに引っ越してきて今日に至っている(資料)わけなのだが、再びチェンナイへ出戻るなんて事態が本当に起きるのだろうか。

“At least 25 per cent of the Telugu cinema production is likely to come to Chennai. Already many production managers are calling their counterparts in Chennai to line up shooting spots and equipment,” said V.C. Guhanathan, president of the Film Employees’ Federation of South India. Those who wish to continue to shoot in Andhra are moving their schedules to Visakhapatnam or Tirupati, he added.(The Telegraph 記事 Telangana storm drives films to TN より)

なんてのを読むとテルグ映画界のチェンナイ・シフトはAP州首相ロサイアー氏の単なる脅かしとも思えなくなってくる。

* * * * * * * *

ここまでお付き合いくださった読者の方々には既にご明察のことと思うが、よーするにラルさん及び椰子國政府関係者の方々には以下のことを提言したいのである。

セコい保護主義に走ったり、生ぬるいバイオレンス映画を作ったりする小手先の療法に頼らずに、今こそテルグ映画を椰子國に誘致しませんかい?!

椰子の木陰に血の雨が降る♪マ映画ルネッサンスの幕開けだ!

投稿者 Periplo : 20:26 : カテゴリー バブルねたsouth
| コメント (0)

2010年01月03日

初笑い

初夢の次は初笑い。

newyear2010.jpg

こんなとこでどうだしょう? Japanese PM falls for Deepika Padukone (OneIndia 2009年12月30日記事)

投稿者 Periplo : 23:20 : カテゴリー バブルねたallIndia
| コメント (0)

2010年01月02日

お年玉

swetha.JPG

お年玉が欲しいのはオイラのほうだい!などと子供のようなことを言うのはやめよう。皆様の初夢の幸多きことを祈念して、シュウェちゃんのドリーム・シークエンスを。

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

投稿者 Periplo : 00:43 : カテゴリー miscellaneous
| コメント (0)