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2011年03月28日

レビュー:Bhargavinilayam

Bhargavinilayam01.jpg

いまから5年も前に書いた記事白黒時代の名作2に補追。

印度におけるホラー映画の(特に初期の)歴史というのは、大変興味深いテーマに思えるのだが、一愛好家が入手できる資料・鑑賞できる実作品は非常に限られていて、サックリとした要約ですら難しい。

ヒンディー映画に関しては、それでも多少のテキストが見つかる。ウィキペディアの Bollywood horror films の項には、1940年代から60年代にかけて公開されたホラー映画4本が挙げられている。この維基百科リスト(なぜか80年代まででストップ)、およびその筋では有名なサイト Bubonic Films のリストでも、またその他の資料でも、最初のホラー映画を Mahal (Hindi - 1949) Dir. Kamal Amrohi とするところでは一致している。これはホーンテッド・マンション+輪廻転生モチーフだという。比較的楽に手に入れられそうなのでそのうち見てみようと思う。

それから、1970年代末からはラムゼイ兄弟という、B級ホラーを専門に手がける制作者集団が現われている。この兄弟の送り出した作品群は、世界のモンド映画愛好家からは一定の注目を集めているようだ。ヴィジュアルはこんな感じ。正直な話、あんまし観たくないかも。

サウスのホラーに転じるとどうか。これがもう、絶望的なまでに資料がない。地道に一作一作をあたって行くしかないという感じ。これまでにも何度か書いてきたが、その中ではマラヤーラムは実作品で入手できるものがずば抜けて多い。「マラヤーラム界はホラー映画王国」と言い切ってしまうのには躊躇が残るが、他の3言語圏よりも盛んであるということについては間違いないと思う。今回はウィキペディアの散漫なリストのなかで最古のものとなっている白黒映画について紹介。

cvBhargavinilayam.jpgBhargavinilayam (Malayalam - 1964)

Director:Aloysius Vincent
Cast: Madhu, Prem Nazir, Vijaya Nirmala, Adoor Bhasi, Kuthiravattom Pappu, P J Anthony

タイトルのゆれ:Bhargavi Nilayam, Bhaargavi Nilayam,
タイトルの意味:House of Bhargavi

VCDの版元:Harmony
VCDの字幕:なし
VCDの障害:あり、下記参照

2006年に本作を4枚(2作品)組VCDで鑑賞した際には、ディスク1は問題なかったのに、ディスク2が最初の5分程度しか再生できなかった。その後シングル(2枚組)VCDが再発売となったので買ってみたのだが、そちらもディスク2がアウト。どちらもディスク2の盤面の同じ箇所に気泡のような汚れが付着していた。昨年後半になってダメ元でもう一度同じディスクを買い(さらに再生機も買い替え)たところ、めでたく全編通して見ることに成功したのだった。

なんでそこまで意地になったかというと、やはり5年前に観た最初の1時間超がなんとも素晴らしかったからだ。

まずは原作となったヴァイコム・ムハンマド・バシールのマラヤーラム語の短編小説、 Neela Velicham [Blue Light] から。英訳での分量だが僅か11ページほど。1952年に発表された短編集 Paavappettavarude Veshya の中の一篇。

【原作小説のあらすじ】
転居癖のある独身の小説家(名前は明かされない)は、ある日執筆に向いていそうな村はずれ(場所もまた一切明かされない)の一軒家を見つける。ひどく感じの良いその家が空家だったということに驚きながらも、彼は早速2か月分の家賃を前払いし、意気揚々と引っ越してくる。彼が入居を最初に知らせに行った郵便局員は、その住所を聞いて絶句する。郵便局員が言うには、その家では過去に不自然な人死にがあり、それ以降夜になると無人のはずの家の中で妙な物音がしたり、水道の水が勝手に流れ出したりと、不可解な出来事が起こるようになったというのだ。小説家は予想もしていなかった話に驚く。次に毎日の食事の出前を頼みに行った食堂では、従業員がさらに詳細を語ってくれた。不自然な死に方をしたというのはその家の娘、21歳のバーガヴィだった。彼女には深く愛し合った恋人がいたのだが、その恋人は最後に彼女を裏切り別の娘と結婚してしまった。その結婚式の夜にバーガヴィは自宅の井戸に身を投げて自死したのだという。幽霊が女であると聞き、小説家の緊張は半減する。「豪勇でもなければ臆病でもない」と自認する彼はその家でなんとか暮らしていこうと考える。

その家で迎えるはじめての夜から、彼は目に見えない幽霊に話しかける、バーガヴィ・クッティ、と(※)。彼は自分がこの家に住む事の許し、バーガヴィへのいたわり、蓄音機でかける音楽の話など、様々な物事についてしゃべる、まるで共に暮らす妻に対するかのように。食事の後、彼が執筆をはじめようとすると、背後に何かの気配が感じられた。振り返っても誰もいない。落ち着かず家の中を歩き回る彼の目に、窓の外の漆黒の闇の中に何かが一瞬光るのが見えた。

しかしそれ以上のことは何も起こらず、彼は2ヵ月半以上をその家で安穏と過ごす。最初の頃には熱心だったバーガヴィへの語りかけも、やがてなおざりになり、時々彼女のことを思い起こすだけになっていった。ある夜、執筆が佳境に入り夢中になっていた小説家は、卓上灯が消えそうになっているのに気がつく。執筆を中断したくない彼は、補充のケロシン油を求めて街中の銀行で夜勤をしている知人を訪ねる。油を分けてもらいすぐに引き返そうとしたところに雨が降り出し、やむなく知人とカードゲームで時間を潰し、結局家に戻ったのは3時間後の真夜中だった。

そこで彼が目にしたのは、消えかけていたはずの灯火が煌々とあたりを照らし出し、全体が青い光で満たされた書斎だった。(粗筋了、なおこの要約は英訳アンソロジー Poovan Banana And Other Stories を基にしている)

※クッティ(kutty)というのもなかなか訳しにくい言葉である。「~ちゃん」よりも用途が広い。単独で呼びかけで使われることもあるし、また正式な人名の一部となることもある。

Bhargavinilayam02.jpgBhargavinilayam03.jpgBhargavinilayam04.jpg

【寸評】
原作のストーリーはこれで全部、掌小説的というか、スケッチというか、劇的な展開は何もない。これをそのまま映画化するのは絶対無理だ。で、いろいろと変更を加えて起伏のある展開にしたわけだが、まあ、ふつう文学作品の映画化がそうであるように、細やかなニュアンスが飛び、ヒロイズムや勧善懲悪モラル、通俗的なロマンスなど(さらにはコメディまでも)が幅をきかせることになった。だが、IMDbを見ると、原作者のバシールが、ストーリーライターだけでなくダイアローグを担当しているとある。つまりこれは原作者も了承の上での改変ということだったのか。結果としては本作は大ヒットしたという(The Hindu 記事による)。

上に書いたように、文学的な深みという点ではかなり後退してしまった本作だが、それでも強力に推したいのは、超自然的な存在が自らを顕示するシーンの信じがたい美しさのためだ。それ以降多数作られたマラヤーラム・ホラー映画でもこれを超えたものは無いように思える。ただし、5年前の感想にも書いたが、効果音の演出が激しく安物じみていて、50年近く前の作品だとしても、もうちょっとどうにかならなかったものかと思えてしまう。しかし一方で上記の顕現シーンにおける楽曲の美しさはたとえようもない。以前に紹介したドキュメンタリー Cinemayude Kalppadukal(本作の監督であるA ヴィンセントも出演している!)でも、時代の証人たちが本作の音楽の特別さについて語るシーンがある(40:00~46:00のあたり)。

そして上に挙げたような本作の美点は、ほとんどが前半、つまりディスク1の範囲内にあるのだ、実のところ。苦心してやっと観たディスク2は、長大なフラッシュバック、つまりヒロインのバーガヴィがどのように恋人(映画では誠実な恋人というキャラクターに変更されている)と巡りあい、愛し合い、非業の最期を遂げたかという説明となっている(詳細なストーリー解説はウィキペディアにあり)。このクリシェをなぞった回想部分では、前半での緊張感がほとんど失われてしまっているのが残念。それじゃあ、この間の探求が無駄だったかというと、やっぱ人生捨てたもんじゃない、ディスク2ではヒロインのヴィジャヤ・ニルマラの美貌が炸裂しているのだった。

Bhargavinilayam05.jpgBhargavinilayam06.jpg
Bhargavinilayam08.jpgBhargavinilayam07.jpg

ヴィジャヤ・ニルマラ、出生地や出生年は不明ながら今日のアーンドラ・プラデーシュの出身であることはほぼ間違いない。子役として出発し、本作でヒロインデビュー。その後タミル、テルグ映画にも出演し、特に後者ではクリシュナとの共演でヒットを多く飛ばし、二人は銀幕上のベストカップルとされた。その後なんとクリシュナの第二夫人(後妻ではなく)となって世間を驚かせた。マヘーシュ・バーブの継母という事になるが、自身の初婚でもうけた実子ナレーシュもまた俳優(当サイトでは主演作を紹介したことがある)。中年以降は監督に転じ、最も多作な女性監督としてギネスブックにも掲載されたという。現在は、(夫ともども)なにやら妖気漂うような佇まいだが、このデビュー作での可憐さには声を失った。

なので、最後まできちんと再生できる本作VCDの流通はやはり大変にめでたいことなのだった。

投稿者 Periplo : 00:39 : カテゴリー バブルねたkerala so many cups of chai
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2011年03月23日

Project 2009:その7

ここまでお付き合い下さった皆さんに感謝しつつ連載の最終回。なお、最初に宣言したように、総潰し企画はこの2009年をもって終えることにしている。2010年については筆者が興味の赴くままに見た範囲内(それでも全体の半数程度はいっていると思う)の総括をそのうち行う予定。まだ幾つか残ってる注目作を潰した上で、2,3ヶ月以内にアップしたいと思っている。


☆☆☆☆☆(星ゼロ) 観られなかった

kathaParayumTheru.jpgKadha Parayum Theruvoram 

Director:Sunil
Cast:Kalabhavan Mani, Padmapriya, Punathil Kunhabdulla, Master Akash, Master Javed, Master Abhinav, Master Amith, Master Mahek

タイトルの意味:Talking a story of streets (?)
タイトルの揺れ:Katha Parayum Theruvoram

ジャンル:アート

メモ:カラーバワン・マニとパドマプリヤの出演作がなぜディスクにならないのかと訝しく思っていたが、実際のところはストリート・チルドレンの苦難を描く芸術作品で、二人は助演ということらしい。でも見てみたいけどね。

オフィシャルサイト:http://kadhaparayumtheruvoram.blogspot.com/
備考:http://en.wikipedia.org/wiki/Katha_Parayum_Theruvoram
http://www.metromatinee.com/News/Katha%20Parayum%20Theruvoram-891-1
http://popcorn.oneindia.in/title/3750/kadha-parayum-theruvoram.html


Dalamarmarangal.jpgDalamarmarangal 

Director:Vijayakrishnan
Cast:Vinu Mohan, Sai Kumar, Indrans, Kochu Preman, Meghanathan, Jayakrishnan, Harikumaran Thampi, Shruti Lakshmi, Nirmisha, Surya Mohan, Shoba Mohan, Kanakalatha, Lissy Jose, Limu Shankar

タイトルの意味:Whispers of the Petals

ジャンル:パラレル?

メモ:文芸作品に基づいた殺人ミステリ仕立ての女性映画のように思われる。ソングシーンが二つほど。またインド国内の幾つかの映画祭でも公開されているが、ネット上のレビューは芳しくない。主演の(というか一応筆頭にクレジットされているだけかも)ヴィヌ・モーハンは、そろそろヒーロー路線を諦めて脇役に転じる時期か。すでにもう「ショボい2世3世スター」の殿堂に入っちゃってるしね。

オフィシャルサイト:http://www.dalamarmarangal.com/
備考:http://en.wikipedia.org/wiki/Dalamarmarangal
http://popcorn.oneindia.in/title/1707/dalamarmarangal.html
http://www.sify.com/movies/malayalam/review.php?id=14908752&ctid=5&cid=2428
http://www.indiaglitz.com/channels/malayalam/preview/11556.html
http://nowrunning.com/movie/6496/malayalam/dhala-marmarangal/index.htm
http://entertainment.oneindia.in/malayalam/top-stories/2009/vijaya-krishnan-dalamarmarangal-020909.html
http://www.malayalasangeetham.info/m.php?6570


cvParibhavam.jpgParibhavam 

Director:K A Devaraj
Cast:Abhilash, Kripa, Machan Varghese, Kulapully Leela, Laxmi Sharma, Jagathy Sreekumar, Jagadhesh, Mala Aravindan

タイトルの意味:Sorrow

ジャンル:青春

メモ:がーっ、まとめに入ろうとしてる今になってVCD発売済ということが分ってしまった。遠くなく実見して、良作なら紹介することにしますです(観たくないなあ…)。

備考:http://en.wikipedia.org/wiki/Paribhavam
http://nowrunning.com/movie/4907/malayalam/paribhavam/index.htm
http://popcorn.oneindia.in/title/1487/paribhavam.html
http://www.cinecurry.com/movie/malayalam/paribhavam
http://www.bharatstudent.com/cafebharat/movie_reviews_2-Malayalam-Paribhavam-Movie-Review-4,783.php


Raman.jpgRaman 

Director:Biju Kumar
Cast:Anoop Chandran, Avantika Agarkar

ジャンル:アート

寸評:ケララの村で暮らす発達障害で聾唖の若者と、アメリカのグローバル支配に異議を唱えイラクに赴く女性ジャーナリストの生き様が対比的に語られるという。このビジュ・クマールという監督については前作でデビュー作でもある Saira (Malayalam - 2006) を観ていて、お堅い作風ながら一流の出演者(いや、その、ナヴィヤ・ナーイルの眼鏡が案外良かったとかそういうんじゃなくて汗)の芝居を愛でる楽しみを味わったのだが、今回は、…ちょっとキビしいかもしれん。

備考:http://entertainment.oneindia.in/malayalam/top-stories/2009/raman-cairo-film-festival-170909.html
http://entertainment.oneindia.in/malayalam/top-stories/2009/anoop-chandran-raman-movie-200109.html
http://www.nowrunning.com/movie/5488/malayalam/raman/index.htm
http://www.cinemaofmalayalam.net/bijukumar.html
http://www.thehindu.com/arts/cinema/article943944.ece


Bioscope.jpgBioscope 

Director:K M Madhusudhanan
Cast:Walter Wagner, Murugan, Ramgopalbalaj, Nedumbram Gopi, Bharathan Njarakkal, T V Gangadharan, Mekha Rajan, Kuttiyedathi Vilasini, Nilamboor Ayesha, Anusha Mohan

ジャンル:アート

メモ:2008年度作品を対象にした国家映画賞で審査員特別賞を受賞してるので戸籍の上では2008年作品。2009年に一般公開されたのかどうかも今ひとつよく分らない。1920年代に映写機(バイオスコープ)を購入し常設館で映画上映を始めたトリシュールのヴァルンニ・ジョセフ(Varunni Joseph)をモデルとしながらも、自由にストーリーを展開しているという(ケララでの初期の映画上映に関してはこちらなど参照)。出演者リストを見ても知ってる名前がひとつもないという不安はあるものの、これも機会があれば是非見てみたい。Zinemaya さんあたりで取り扱ってもらえないかねえ。

オフィシャルサイト:http://www.bioscopethefilm.com/http://www.madhusudhanan.com/00filmsb.html(監督サイト)
備考:http://www.indiaglitz.com/channels/malayalam/article/40179.html
http://malayalam.galatta.com/entertainment/malayalam/livewire/id/A_story_on_Bioscope_17257.html
http://www.lifestyleblogindia.com/2010/10/ncpa-presents-bioscope-malayalam-film-with-english-subtitles/

捕足

これで、2009年に公開された全72本のご紹介を終えたいと思う。最初に断ったように、ここでのランキングは極端に個人的なものだし、それからこの72本で本当に全部という確証も持てないので、一応現地の芸能ニュースサイトなどによる2009年総括記事も紹介しておく。

Metromatinee による Malayalam Cinema - 2009 (同サイトはこの年から取りまとめをはじめている、2010年もあり)

ウィキペディアによる Malayalam films of 2009

rediffによる Top Malayalam films of 2009

indianterminal掲示板での Malayalam Cinema 2009

ヴィヴェーク・ランジットさんの Worst Movies of 2009 MalayalamBest Movies of 2009 Malayalam、しかし言わせて貰うが、ワーストのほう、てんで甘いね。まあフツーのケララ人観客が見る映画ってのはこの辺ぐらいまでなんだろね。

昨年もお世話になったアルン・トーマスさんの Malayalam Films Released in 2009Malayalam Movie Report 2009Best Malayalam Movies of 2009


どうしてもひと言

特定の人物なりものなりを、完膚なきまでに批判し否定するというのは、なるべく避けるべきだとは思っている。相手を慮ってというよりは自衛の気持ちからだ。適当に褒めて流すのに比べて、正面切って悪口を書くというのは、その書き手の度量が出やすく、高度な技術を要するものだと思うから。どうも悪口には、論者の理解の深さ(浅さ)だけでなく、人間性、それからユーモアのセンスというものまでもが焙り出されてしまうように感じる。それが恐ろしいから、「どうだろね」という作品に対しても、普段は主演俳優の腹回りだの、ソングシーンの野暮ったさだの、周辺的な事柄をおちょくってお茶を濁したりしてるわけなのだが、今回ばかりは黙っていてはいけないという気持ちになった。

2009年に4年(マラヤーラム映画としては5年)の沈黙を破って Moz & Cat を発表したファーシル監督だが、完全に終わってる。もう一度言う、ファーシルは終わってしまった。あの Manichithrathazhu (Malayalam - 1993) の監督が、完全に老耄の世界に行ってしまったのである(号泣)。

Says Joshiy, director, "Fazil is the only star among us. Even if he does not make a movie for five years, he is still a star director. (The Hindu 記事 His experiments with cinema より)

前にも一度引用したことのある記事だが、この Moz & Cat の後でもスター監督ファーシルのブランド力が通用するとはもう思えない。まだディスク化されていないので実物を検証できないが、この2月には Living Together (Malayalam - 2011) が公開されている。しかし捲土重来を期して送り出されたはずの本作も観客からは完全にそっぽを向かれてしまった(控えめな言い方)。

何が悪いのかと言うと、ひとえに「娯楽映画なのに芸術映画並みにストーリーが分らない」ということだ思う。もともとが、各種の人間関係の中での心理の微妙な震えを描くのが上手い人だった。その繊細な描写が、いつからか作者の独りよがりに堕していき、観客は完全においていかれることになってしまった。人間関係のダイナミズムの描写におけるロジックの飛躍または破綻と、一方でのストーリーの停滞、これが Moz & Cat の後半で観客が目にした全てだった。

そして振り返って確信したのは、ファーシルが Moz & Cat で急におかしくなってしまったのではないということ。2000年に入ってからの全作が妙なことになっているのだ。前作 Oru Naal Oru Kanavu (Tamil - 2005) でも既に症状ははっきり出ていたのに、何が何だか分らないのはこっちの理解力が足りないせいだと考えていた。Life is Beautiful (Malayalam - 2000) では、字幕がないから分らないのだと自分に言い聞かせた。Vismayathumbathu (Malayalam - 2004) は、ホラーストーリーの様式美によってかろうじて救われた。Kai Ethum Dhoorathu (Malayalam - 2002) は名作 Aniyathipravu (Malayalam - 1997) の劣化コピーであるというだけでなく、若者達の人物造形からコスチュームに至るまでの表現センスが90年代半ばで止まってしまっていることをはっきり示していた。

Aniyathipravu (Malayalam - 1997)、 Manathe Vellitheru (Malayalam - 1994)、Arangetra Velai (Tamil - 1990) など、90年代には佳品が多いが、一方で Pappayude Swantham Appoos (Malayalam - 1992) のように、考えすぎて訳わかんなくなっちゃったものもある。兆候はすでにあったのだ。以前にプリヤン先生が Manichithrathazhu の半分以上は自分が撮ったようなもんなのよ、と自慢していた(ソースは消滅、魚拓とっときゃよかった)のを読んで、いつもの吹かしだと思ってたが、実は名作とされるものは皆影武者がやってたんだったりして、とあらぬことまで想像してしまう。

こうして、巨匠・名匠と言われた人物の凋落を目の当たりにするのは、なんとも寂しいことである。ただ、何かの間違いで近年のファーシル作品を見てしまった人(特にビギナー)には、これがマラヤーラム映画のスタンダードだとは思って欲しくないのだ。ただそれだけの気持ちから、ここにひと言書かせていただいた。

もういいから息子のマネージャーでもやっとけや。
theFazils.jpg
ヤラセ臭ぷんぷんの Sify 記事 Mohanlal at Fazil's house から。

投稿者 Periplo : 12:13 : カテゴリー バブルねたkerala
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2011年03月21日

Project 2009:その6

いよいよラスト、心臓破りの急坂に突入。ゴールは見えた、残りは6本。しかしあまりにヘビーな内容に沈痛な面持ちで言葉少なに。

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★☆☆☆☆(星1つ) …観なかったことにしよう

cvPerumal.jpg Perumal 

Director:Prasad Velacherry
Cast:Babu Antony, Riyaz Khan, Madhu, Seema, Lakshmi Sharma, Narayanan Kutty, Jagathy Sreekumar, Kalpana, Lena, Kalasala Babu, T P Madhavan, Pala Chali, Sreelatha, Sadiq, Ambika Mohan, Anil Murali, Kollam Thulasi

タイトルの意味:Perumal=name of god, a synonym of Lord Vishnu
タイトルの揺れ:Thirunakkara Perumal, Perumaal

VCDの版元:Highness
VCDの字幕:なし

ジャンル:人間ドラマ
キーワード:異宗教間結婚、村の鎮守の例大祭、プロデューサーのごり押し出演、デビュー監督(?)

寸評:コメントはパスということで…(疲)。

備考:http://www.nowrunning.com/movie/5814/malayalam/thirunakkara-perumal/index.htm
http://www.metromatinee.com/movies/index.php?FilmID=2459-Perumal
http://en.wikipedia.org/wiki/Thirunakkara_Perumal
http://popcorn.oneindia.in/title/1260/thirunakkara-perumal.html
http://malayalam.galatta.com/entertainment/malayalam/livewire/id/Perumal_A_film_on_cross_cultural_issues_18778.html


cvMozCat.jpgMoz & Cat 

Director:Fazil
Cast:Dileep, Ashwathy Ashok, Baby Nivedhitha, Rahman, Harisree Asokan, Manoj K Jayan, Jagathy Sreekumar, Janardhanan, Jaffer Idukki, Sudheesh, Anoop Chandran

タイトルの揺れ:Moss & Cat, Moss n Cat , Moss n' Cat

DVDの版元:Central
DVDの字幕:英語

ジャンル:ファミリー・コメディ
キーワード:子連れ詐欺師、コメディ・オブ・エラーズ

寸評:ファーシル終わってる…(涙)。後から異例の自己批判してみてももう遅い。「納期に追われてやっつけ仕事になっちゃったの~」って言われてもねえ。

備考:http://en.wikipedia.org/wiki/Moss_%26_Cat
http://www.screenindia.com/news/moz-and-cat-wasted-effort/452228/
http://movies.rediff.com/review/2009/apr/15/moz-cat-is-disappointing.htm
http://www.metromatinee.com/movies/index.php?FilmID=1568-Moz%20N%20Cat
http://nowrunning.com/movie/reviews/moviereview.aspx?movie=6000&rid=2114
http://www.dileepfansclub.co.cc/news/tag/moss-and-cat/
http://www.indiaglitz.com/channels/malayalam/preview/11024.html
http://specials.rediff.com/movies/2009/apr/07sl1-fazil-on-moz-n-cat.htm
http://sify.com/movies/Fazil-is-back-with-Moz--Cat-imagegallery-malayalam-jejr2Ijbaih.html


cvBhagavan.jpgBhagavan 

Director:Prasanth Mambully
Cast:Mohanlal, Daniel Balaji, Lakshmi Gopalaswami, Lakshana, Sreenath, Ibrahim Kutty, Sudheesh, Guruvayur Sivaji, Vivek, Sreejith Ravi, Lena, Baby Nayantara

タイトルの意味:God
タイトルの揺れ:Bhagavaan

DVDの版元:Moser Baer
DVDの字幕:英語

ジャンル:スリラー
キーワード:産婦人科、テロリスト、ゴッドハンド、変態医者、デビュー監督

寸評:モーハンラール出演作のディスク情報は一応当サイトの看板企画なので、本来はこういうまとめで紹介する前に、独立したエントリを上げてしかるべきだったのだが、とりかかろうとするたびに眩暈と吐き気に襲われて断念していた(泣)。これまでラルさんのサイテー映画といったら Vamanapuram Bus Route (Malayalam - 2004) Dir. Sonu Sisupal がブッちぎりだと思ってたけど、本作もかなりのものだ。責め苦の続く時間が短いということで、かろうじて同率首位を免れたって感じだ。ランタイムは1時間38分。これを僅か一日(実働19時間)で撮影したというのが売りだった。しかし…やっぱ後日個別エントリを立てよう。

備考:http://www.zonkerala.com/magazine/bhagavan-review-61.html
http://www.hindu.com/fr/2009/01/30/stories/2009013051000200.htm
http://ibnlive.in.com/news/mohan-lals-latest-bhagavan-shot-in-12-hrs/80175-8.html
http://entertainment.oneindia.in/malayalam/top-stories/2008/mohanlal-bhagavan-record-121208.html
http://www.artkerala.com/node/7659
http://www.my-kerala.com/movies/2009/01/bhagwan-starring-mohanlal-and-lakshmi.shtml
http://movies.rediff.com/review/2009/may/18/bhagavan-is-tardy.htm
http://www.nowrunning.com/movie/6283/malayalam/bhagavan/review.htm
http://specials.rediff.com/movies/2009/mar/12slide1-mohanlal-film-shot-in-a-day.htm


cvKanchipurathe.jpgKanjipurathe Kalyanam 

Director: Fazil & Jayakrishna
Cast:Suresh Gopi, Mukesh, Muktha George, Sreejith Ravi, Harishree Asokan, Jagadheesh, Innocent, Pala Charlie, Indrans, Machan Varghese, Manga Mahesh, Zeenath, Jagathy Sreekumar, Geetha Vijayan, Surabhi, Rajmohan Unnithan, Pooja, Nanda Kishore

タイトルの意味:Marriage of Kanchipuram
タイトルの揺れ:Kancheepurathe Kalyanam

DVDの版元:Empire
DVDの字幕:なし

ジャンル:コメディ
キーワード:タミル訛りマラヤーラム語、マラヤーラムちゃんぽんタミル語、万年総角、デビュー監督

寸評:監督のファーシル&ジャヤクリシュナというのは本作でデビューのデュオということで、↑のレビューで「終わってる」と評したベテラン監督のファーシルとは無関係らしい(しかしそれ以上のバイオグラフィーは不明)。これが本作に関するもっともいいニュース。

備考:http://www.nowrunning.com/movie/6400/malayalam/kancheepurathe-kalyanam/index.htm
http://en.wikipedia.org/wiki/Kancheepurathe_Kalyanam
http://www.cinecurry.com/movie/malayalam/kancheepurathe-kalyanam
http://entertainment.oneindia.in/malayalam/top-stories/2008/suresh-mukesh-kancheepurathe-kalyanam-250608.html
http://sify.com/movies/malayalam/review.php?id=14889815&ctid=5&cid=2428
http://www.bharatstudent.com/cafebharat/movie_reviews_2-Malayalam-Kancheepurathe_Kalyanam-Movie-Review-4,746.php
http://www.imdb.com/title/tt1443352/


cvDecentParties.jpgDecent Parties 

Director:Abraham Lincoln
Cast:Jagadheesh, Meera Vasudev, Jagathy Sreekumar, Bijukuttan, Sai Kumar, Narayanan Kutty, Zeenath, Guruvayoor Sivaj, Machan Varghese, Vijaya Raghavan, Salim Kumar, Mukesh, T P Madhavan, Meenu Kuriyan, Devichandhana, Murali K Annad

DVDの版元:Empire
DVDの字幕:なし

ジャンル:人情コメディ(?)
キーワード:映画監督志望、ビデオ撮影屋、自身の役で特別出演、デビュー監督

寸評:映画を最後まで見通して、レビューの類も色々読んだのだけど、結局この英語のタイトルが何を示して付けられたのかわからず仕舞い。わからないといやあ、本作でデビューしたエイブラハム・リンカーン監督。不思議な名前の持ち主の多いケララだが、これはどう考えてもペンネーム。しかしこれじゃあどう検索してもプロフィールは浮かび上がってこないだろう。晩年のグル・ダットの出演作が、実質的にはセルフ監督作であるにも拘らずダミー監督を立てていたのではないかという疑惑(理由は先行した監督作品のあまりの不評)は有名だが、リンカーンさんもそういう影武者なのじゃないかとすら勘ぐってしまう。もしもホントの大将が、↑のレビューで「終わってる」と評したファーシル監督だったらどうしよう(泣)。

備考:http://www.indiaglitz.com/channels/malayalam/preview/10963.html
http://www.nowrunning.com/movie/6551/malayalam/decent-parties/index.htm
http://en.wikipedia.org/wiki/Decent_Parties
http://www.metromatinee.com/movies/index.php?FilmID=3056-Decent%20Parties
http://kerala9.com/news/movie-decent-parties-review/


cvKeralotsavam.jpgKeralotsavam 2009 

Director:Shankar Panicker
Cast:Vinu Mohan, Vishnupriya, Nedumudi Venu, Guruvayoor Sivaj, Salim Kumar, Kalabhavan Mani, Ganesh Kumar, Shankar Panicker, Baiju

タイトルの意味:Kerala Festival Mission 2009
タイトルの揺れ:Keralotsavam Mission 2009

DVDの版元:Highness
DVDの字幕:英語

ジャンル:スリラー
キーワード:イスラム原理主義、テロリスト、芸能学校、オーッタパラム、デビュー監督

寸評:娯楽映画だろうとアート映画であろうと、印度映画でイスラム原理主義テロを扱う以上はテロリストが挫折する話になるのは当然だ。その決められた枠の中でいかに観客をエモーショナルに揺さぶるかは脚本家と監督の腕の見せ所のはず。予想外の結末などない、つまりクリシェに陥りやすい難しいジャンルなのだ。監督デビュー作でこういうジャンルに挑んだシャンカルさんは蛮勇の人なのか、何にも考えてないのか、それとも両方なのか。パシュトゥーン人みたいな格好したイスラム原理主義テロリストがケララで白昼走り回ってるシーンでは転げまわって笑わせてもらったぜよ。

当網站の関連ポスト:2009.12.23(監督について)
備考:http://en.wikipedia.org/wiki/Keralotsavam_2009
http://popcorn.oneindia.in/title/2880/keralotsavam-2009.html
http://www.cinecurry.com/movie/malayalam/keralotsavam-2009
http://www.thaindian.com/newsportal/entertainment/the-making-of-keralotsavam-2009_100228184.html
http://www.metromatinee.com/movies/index.php?FilmID=3068-Keralotsavam%202009
http://www.imdb.com/title/tt1450752/
http://thebollywoodactress.com/movie-review-keralotsavam-2009/
http://malayalam.galatta.com/entertainment/malayalam/livewire/id/Shankar_turns_director_with_Keralotsavam_2009_27713.html
http://www.nowrunning.com/movie/6630/malayalam/keralolsavam-2009/index.htm
http://www.indiaglitz.com/channels/malayalam/preview/11139.html

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次回は落穂拾いといわゆる総括。お楽しみに。

Decent Parties
Decent Partiesのポスター。我ながらよくこんなもんまで撮影してあったもんだと感嘆しきり

投稿者 Periplo : 00:27 : カテゴリー バブルねたkerala
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2011年03月19日

Project 2009:その5

評判の良い映画を観てよかったよかったと書くのは誰でもやってる。当PNGの真骨頂は誰のために作られたのか、ホントに誰かが見たのかもわからないヤバ目の作品にも頭からダイブするところにあるのだ。気を引き締めてお付き合いいただきたい16本。

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★★☆☆☆(星2つ) 観るんじゃなかった…

cvRedchillies.jpgRed Chillies 

Director:Shaji Kailas
Cast:Mohanlal, Thilakan, Biju Menon, Siddique, Ganesh Kumar, Vijayakumar, Ranjini Jose, Jagadeesh, T P Madhavan, Sukumari, Vijayaraghavan, Jagannatha Varma, P Sreekumar, Nedumudi Venu, Manianpillai Raju, Baburaj

タイトルの揺れ:Red Chellies, Red Chillis

DVDの版元:Moser Baer
DVDの字幕:英語

ジャンル:スリラー
キーワード:イケイケぎゃる軍団、シンガポール・マフィア、ゴスロリ、フロントホックのグラサン

寸評:もう若干記憶が曖昧になってるんで、1年以上前にあげたレビュー↓を読み返してみたんだけど、スリラーとしては評価すべきところもあるように自分で書いてるんだよね。なのになぜ2つ星になったかっていうと、ラルさんと並んで映画の顔になるべき女性が不在だったってのが大きかったと思う。添え物でもいいし、ギャルでなくてもいいから、一人ぐらいキャラのたった女性に出てきて欲しかった。

当網站の関連ポスト:2009.11.01(ディスク情報)
備考:http://en.wikipedia.org/wiki/Red_Chillies_(film)
http://www.imdb.com/title/tt1399081/
http://entertainment.oneindia.in/malayalam/reviews/2009/red-chillies-review-190209.html
http://tvmtalkies.com/archives/607
http://www.screenindia.com/news/red-chillies-stylish-and-slick/430284/
http://www.rediff.com/movies/2009/feb/16review-red-chillies-not-hot.htm
http://www.bharatstudent.com/cafebharat/movie_reviews_2-Malayalam-Red_Chillies-Movie-Review-4,636.php
http://www.indiaglitz.com/channels/malayalam/review/10878.html
http://www.nowrunning.com/movie/5750/malayalam/red-chillies/index.htm
http://www.sify.com/movies/malayalam/review.php?id=14856622&ctid=5&cid=2428
http://popcorn.oneindia.in/title/1046/red-chillies.html
http://www.metromatinee.com/movies/index.php?FilmID=1524-Red%20Chillies


cvHaylasa.jpgHaylasa 

Director:Thaha
Cast:Suresh Gopi, Muktha, Suraj Venjaramoodu, Cochin Haneefa, Beeman Raghu, Vijaya Raghavan, Thilakan, Rajan P Dev, Lalu Alex, P Sreekumar, Abu Salim, Machan Varghese, Jaffer Idukki

タイトルの意味:Thaha has borrowed the title ‘Hailesa’ from the popular labourer’s chant in Kerala which give a sort of energy to the lead character. ( Indiaglitz レビューより)
タイトルの揺れ:Hailasa, Hailassa, Heylasssa, Haylassa, Hailesa

DVDの版元:Moser Baer
DVDの字幕:英語

ジャンル:コメディ
キーワード:包帯ぐるぐる巻きコメディ、孤独な金持ちと変な使用人

寸評:スレーシュ・ゴーピは、重量級の(特にポリス)アクション・ヒーローとしてぶれのない路線をひた走り、近年の出演作はほとんどマラヤーラム映画であるにも拘らず、州外にも相当数のファンを持っているという。しかし国家映画賞を受賞した演技力の持ち主はそれだけでは満足できないようで、かなり積極的にオフビートな、あるいはシリアスな映画にも出演(必ずしも主演でなくとも)している。本作はそういう努力の延長線上にあるコメディのようなのだが、ちょっと笑いの方向性を誤ってしまったようだ。ボリショイサーカスの熊が自転車にのる芸ほどにも笑えなかったもん。

備考:http://en.wikipedia.org/wiki/Hailesa
http://www.imdb.com/title/tt1352712/
http://www.indiaglitz.com/channels/malayalam/preview/10782.html
http://nowrunning.com/movie/moviepage.aspx?movie=5931
http://www.sify.com/movies/malayalam/review.php?id=14853051&ctid=5&cid=2428
http://www.metromatinee.com/movies/index.php?FilmID=2163-Hailessa-Hailessa&Show=Photos
http://entertainment.oneindia.in/malayalam/top-stories/2009/hailesa-sureshgopi-muktha-george-280109.html
http://entertainment.oneindia.in/malayalam/top-stories/2008/sureshgopi-thaha-movie-hailesa-141008.html
http://malayalam.galatta.com/entertainment/preview/malayalam/previewnews/n/1298/movie/Hailesa.html
http://movies.bizhat.com/review_hailesa.php
http://movieraga.indulekha.com/2009/02/07/review-hailesa/


cvNammal.jpgNammal Thammil 

Director:Viji Thampy
Cast:Prithviraj, Geethu Mohandas, Jagathy Sreekumar, Siddique, Indrajith, Revathi, Suhasini, Balachandra Menon

タイトルの意味:Between us

DVDの版元:Moser Baer
DVDの字幕:英語

ジャンル:学園青春
キーワード:薄毛兄弟死闘、出生の秘密

寸評:実のところ星2つはかなりの大盤振る舞い。レーヴァティ様とスハーシニ様、2人のお母様女優にそれぞれひとつずつ謹呈したものと理解していただきたい。

備考:http://en.wikipedia.org/wiki/Nammal_Thammil
http://www.indiaglitz.com/channels/malayalam/preview/7621.html
http://entertainment.oneindia.in/malayalam/top-stories/2009/nammal-thammil-movie-260309.html
http://www.nowrunning.com/movie/1426/malayalam/nammal-thammil/index.htm
http://popcorn.oneindia.in/title/2048/nammal-thammil.html
http://www.metromatinee.com/movies/index.php?FilmID=2911-Nammal%20Thammil


cvSamastaKerala.jpgSamastha Keralam PO 

Director:Bipin Prabhakar
Cast:Jayaram, Sera, Priyanka, Jagathy Sreekumar, Jagadheesh, Guruvayoor Sivaji, Irshad, Suraj Venjaramoodu, Salim Kumar, Kalabhavan Prachod, P Sreekumar, Balachandran Chullikaad, Premkumar,Janardhanan, Shaju, Kunchan, Kochu Preman

タイトルの意味:Perfect Kerala Post Office
タイトルの揺れ:Samastha Keralam P.O., Samasthakeralam P.O

DVDの版元:Central
DVDの字幕:英語

ジャンル:コメディ
キーワード:パンチャーヤット政治、ガンジー主義者

寸評:例によって、見通すのにかなり根気を要求される政治まみれヴィレッジ・コメディ。自分が言葉も現地事情も分らないガイジンだからなのかとも思ったが、「只今上映中」のVNさんも、「最後まで観るとゾンビみたいになっちゃうかもよ」と警告している。不用意に近づかないほうがいいと思う。

備考:http://en.wikipedia.org/wiki/Samastha_Keralam_PO
http://www.nowrunning.com/movie/6116/malayalam/samastha-keralam-p-o/index.htm
http://www.indiaglitz.com/channels/malayalam/review/10924.html
http://www.metromatinee.com/movies/index.php?FilmID=1593&Show=Photos
http://popcorn.oneindia.in/title/1201/samastha-keralam-po.html
http://www.bharatstudent.com/cafebharat/movie_reviews_2-Malayalam-Samastha_Keralam_P_O-Movie-Review-4,711.php


cvCalender.jpgCalendar 

Director:Mahesh Padmanabhan
Cast:Navya Nair, Zarina Wahab, Prithviraj, Mukesh, Jagathy Sreekumar, Manianpillai Raju, Mallika Sukumaran, Usha, Kottayam Nazir

DVDの版元:Harmony
DVDの字幕:英語

ジャンル:人間ドラマ
キーワード:クリスチャンもの、母娘愛憎

寸評:プリヤン先生の旧作で知って以来気になってた80年代の美人ヒロイン、サリーナ・ワッヘーブ(ウィキペディア情報だとアーンドラプラデーシュの出身とのこと)のカムバック作だというので期待したが、筋の通らない弱い脚本で気の毒だった。しかしその後(ヒンディー映画の話題作なども含めて)堅実に脇役出演を続けてくれているようなのでホッとした。本作の評価としてはクリスチャン映画の収集家以外にはあまりお勧めしたくない。

備考:http://en.wikipedia.org/wiki/Calendar_(2009_film)
http://www.imdb.com/title/tt1447777/
http://www.metromatinee.com/movies/index.php?FilmID=1603
http://nowrunning.com/movie/moviepage.aspx?movie=6207
http://entertainment.oneindia.in/malayalam/top-stories/2009/zarina-wahab-calendar-200309.html
http://www.indiaglitz.com/channels/malayalam/review/10851.html
http://sify.com/movies/Zarina-Wahab-Pritviraj--Navya-in-Calendar-imagegallery-malayalam-jfnnFteiigb.html
http://www.zonkerala.com/magazine/calendar-review-65.html


cvIvarVivahitharayal.jpgIvar Vivahitharayal 

Director:Saji Surendran
Cast:Jayasurya, Bhama, Suraj Venjaramoodu, Samvritha Sunil, Siddique, Rekha, Devan, Mallika Sukumaran, Navya Nair, Anoop Menon, Suresh Krishna, Leela Kulappully, Nedumudi Venu, Ganesh Kumar

タイトルの意味:If they married?
タイトルの揺れ:Ivar Vivahitharaayal, Ivar Vivahitharaayal...?

DVDの版元:Central
DVDの字幕:英語

ジャンル:ラブコメ
キーワード:男権主義、発達障害、コーチン、ポンディシェリー、中産階級、FMラジオジョッキー

寸評:モデストな布陣からすると予想外のヒットとなったらしい。本作の成功によってジャヤスーリヤは小悪人のタイプキャストから抜け出してヒーローのオファーを続々と受けるようになったそうだ。といっても本作、精神年齢が中学生並みの甘やかされた大卒野郎の痛い系コメディなのだが。それにしても、作中でサムちゃんが演じるヒーローの親友のキャラは謎だ。ヒーローとの間の過度のスキンシップ&冗談関係&色恋沙汰への世話焼き、それでいながら疚しいことは何もしていないという都合の良さ。時々見かける類型だけど、ホントにこういうのってあるんだろうか。

備考:http://en.wikipedia.org/wiki/Ivar_Vivahitharayal
http://www.imdb.com/title/tt1458924/
http://www.metromatinee.com/movies/index.php?FilmID=3007
http://criticzone.blogspot.com/2009/06/ivar-vivahitharayal-review.html
http://sify.com/movies/Ivar-Vivahitharayal-imagegallery-malayalam-jeburLcjccc.html
http://www.nowrunning.com/movie/6414/malayalam/ivar-vivahitharayal/index.htm
http://www.zonkerala.com/magazine/ivar-vivahitharayal-review-77.html
http://movies.rediff.com/slide-show/2009/jul/06/slide-show-1-jayasurya-on-life-after-ivar-vivahitharayal.htm
http://www.indiaglitz.com/channels/malayalam/review/10964.html


cvDoctorPatient.jpgDoctor Patient 

Director:Viswanathan
Cast:Jayasurya, Radha Varma, Suraj Venjaramoodu, Jagathy Sreekumar, Mukesh, Anoop Chandran, Mala Aravindan, Bijukuttan, Manikuttan, Manianpillai Raju,Kulappulli Leela

タイトルの揺れ:Dr. Patient

DVDの版元:Empire
DVDの字幕:英語

ジャンル:コメディ
キーワード:癲狂院、医者を名乗る患者、日本語Tシャツ

寸評:統合失調症の治療院を舞台に医療とヒューマニティを問う、というと凄い映画みたいだが、まあ出演者の顔ぶれを見れば想像がつくようなコテコテのやつ。唯一の救い、というか評価すべき点は、こういう偏見まみれで馬鹿馬鹿しいものが隠蔽されずに堂々と公開されるっていうとこかな。

備考:http://en.wikipedia.org/wiki/Dr._Patient
http://popcorn.oneindia.in/title/2003/doctor-patient.html
http://www.zonkerala.com/magazine/doctor-patient-review-79.html
http://entertainment.oneindia.in/malayalam/top-stories/2009/doctor-patient-shooting-progressing-060109.html
http://www.nowrunning.com/movie/6192/malayalam/doctor-patient/index.htm
http://www.indiaglitz.com/channels/malayalam/review/11004.html
http://www.bharatstudent.com/cafebharat/movie_reviews_2-Malayalam-Doctor___Patient-Movie-Review-4,785.php
http://www.metromatinee.com/movies/index.php?FilmID=2382


cvMalayali.jpgMalayali 

Director:C S Sudhesh
Cast:Kalabhavan Mani, Niya, Jagathy Sreekumar, Murali, Salim Kumar, Bijukuttan, Shivaji Guruvayoor, Sadique,KPAC Lalitha, Madhu Warrier, Irshad, Pala Charlie, Jaffer Idukki

タイトルの意味:People of Kerala
タイトルの揺れ:Malayalee

DVDの版元:Highness
DVDの字幕:なし

ジャンル:人間ドラマ
キーワード:タラワッドのリゾートホテル化、パラニ、田圃の乱闘

寸評:超退屈な「全てを犠牲にする長兄/総領息子」もの。お約束の田圃の中での乱闘シーンの最後に、カラーバワン・マニが自分が浸かってる田圃の泥水で口をすすぐシーンがあって仰け反る。これもまたヒロイズム&マッチョの表出ってやつ?

備考:http://en.wikipedia.org/wiki/Malayali_(2009_film)
http://popcorn.oneindia.in/title/3961/malayali.html
http://www.nowrunning.com/movie/6027/malayalam/malayali/index.htm
http://www.metromatinee.com/movies/index.php?FilmID=2566-Malayali


cvBharyaOnnu.jpgBharya Onnu Makkal Moonnu 

Director:Rajasenan
Cast:Rajasenan, Sithara, Kalpana, Indrans, Guruvayoor Sivaji, Rahman, Sindhu Menon, Jagathy Sreekumar, Mukesh, Subair, Janett, Drishya, Sumithra

タイトルの意味:One Wife and Three Children
タイトルの揺れ:Bharya Onnun Makkal Moonnu

DVDの版元:Moser Baer
DVDの字幕:英語

ジャンル:ファミリー
キーワード:ドバイ出稼ぎ、マチ金キョーフの取立て、異教徒間恋愛結婚、奥様ハンカチのご用意を

寸評:人情コメディのアルティザンとして人気の高いラージャセーナンが自ら主演に挑んだということで話題になったようだが、この生温いお涙頂戴が続く2時間超は拷問に近かった。もう勘弁して欲しい。

備考:http://en.wikipedia.org/wiki/Bharya_Onnu_Makkal_Moonnu
http://www.zonkerala.com/magazine/bharya-onnu-makkal-moonnu-105.html
http://popcorn.oneindia.in/title/2367/bharya-onnu-makkal-moonnu.html
http://www.cinecurry.com/movie/malayalam/bharya-onnu-makkal-moonnu
http://www.nowrunning.com/movie/6625/malayalam/bharya-onnnu-makkal-munnu/index.htm
http://www.iaglitz.com/channels/malayalam/preview/10862.html
http://www.metromatinee.com/movies/index.php?FilmID=3062-Bharya%20Onnu%20Makkal%20Moonnu
http://www.bharatstudent.com/cafebharat/movie_reviews_2-Malayalam-Bharya_Onnu_Makkal_Moonnu-Movie-Review-4,829.php
http://entertainment.oneindia.in/malayalam/top-stories/2009/bharya-onnu-makkal-moonnu-250609.html
http://movies.rediff.com/review/2009/jul/27/malayalam-film-review-bharya-onnu-makkal-moonuu.htm


cvOruPennun.jpgOru Pennum Randaanum 

Director:Adoor Gopalakrishnan
Cast:M R Gopakumar, Indrans, Seema G Nair, Nedumudi Venu, Jagannathan, Vijaya Raghavan, Mala Aravindan, P Sreekumar, Sudheesh,Jagadeesh, Praveena, Sukumari, Babu Namboothiri , Ravi Vallthol, Manoj K Jayan, Subair

タイトルの意味:One Woman and Two Men
タイトルの揺れ:Oru Pennun Randu Aanum, Oru Pennun Randaanum, Oru Pennun Randu Annum, Oru Pennum Randaanum

DVDの版元:Star Vision
DVDの字幕:なし

ジャンル:アート
キーワード:職業としての盗み、召使との火遊び、間男

寸評:こういう作品を字幕無しで観てあれこれと評するのも空しいが、たとえば Shadow Kill [Nizhalkkuthu] (Malayalam/Tamil - 2002) あたりと比べても近年さらに禁欲的になってきてるんじゃなかろうか、ゴーパーラクリシュナン先生。ソングや踊りを入れて欲しいとまでは言わないが、映画というメディアが持ってるポテンシャル、それからケララという土地の持つ豊かさをあえて抑制するような作風にはどうしても諾えない。

備考:http://en.wikipedia.org/wiki/Oru_Pennum_Randaanum
http://entertainment.oneindia.in/malayalam/top-stories/2009/oru-pennum-randu-aanum-250609.html
http://www.imdb.com/title/tt0997161/
http://popcorn.oneindia.in/title/3155/oru-pennum-randaanum.html
http://popcorn.oneindia.in/movie-cast/3155/oru-pennum-randaanum.html
http://reflectionsofpassions.blogspot.com/2010/08/movie-review-oru-pennum-randaanum.html
http://keralaviews.wordpress.com/2009/08/08/oru-pennum-randanum-short-stories-from-adoor-gopalakrishnan/
http://www.nowrunning.com/movie/6907/malayalam/oru-pennum-randaanum/index.htm
http://cities.sulekha.com/sri-lanka/-/gampaha/543806/review.htm


cvSudharil.jpgShudharil Shudhan 

Director:Jayaraj Vijay
Cast:Indrans, Laxmi Sharma, Kalabhavan Mani, Master Ganapathy, Mukesh, Mamukoya, Maniyanpillai Raju, T G Ravi, Sudheesh, Kollam Thulasi,Geetha Vijayan, Sona Nair, Sai Kumar, Master Kannan, Baby Drishya

タイトルの意味:God in purity (?)
タイトルの揺れ:Shudharil Sudhan

DVDの版元:Moser Baer
DVDの字幕:英語

ジャンル:人間ドラマ
キーワード:恐るべき子役、ティー・エステート、ストライキ、スト破り

寸評:ずっと前に、インドランスか主役をやる事になる!と書いてそれっきり忘れてしまっていたのだが、本作として結実したようだ。しかしながら、通常の意味の主役とは程遠く、途中退場。クライマックスの最もエモーショナルな部分を担うのは、天才子役マスター・ガナパティ君なんだ。2008年の総潰しの時から注目していたのだが、この子が将来その才能を大いに伸ばしていくのか、ちまちまと小器用な脇役になるのかはまだ分らない。先物買いの人にはお勧めしたい。

備考:http://en.wikipedia.org/wiki/Shudharil_Shudhan
http://nowrunning.com/movie/moviepage.aspx?movie=6182
http://www.bharatstudent.com/cafebharat/movie_reviews_2-Malayalam-Shudharil_Shudhan-Movie-Review-4,871.php
http://movies.rediff.com/report/2009/sep/07/south-malayalam-movie-review-shudharil-shudhan.htm


cvDuplicate.jpgDuplicate 

Director:Shibu Prabhakar
Cast:Suraj Venjaramoodu, Rupasri, Maithili, Riza Bava, Salim Kumar, Bijukuttan, nnocent, Machan Varghese, Beeman Raghu, Lalu Alex, Manianpillai Raju, Ryaz Khan,Ambika Mohan

DVDの版元:AP International
DVDの字幕:英語

ジャンル:コメディ
キーワード:他人の空似

寸評:コメディアンがヒーローをやるというのは、マラヤーラム映画に限らずとても興味を持っており、なおかつ心情的に肩入れしてしまう現象なのだが、本作は明らかな失敗作。スラージが萎縮して、演技に迷っているのがはっきり見て取れる。コメディアンのなかで色が白めで上背がある奴を選んで、ギャラ安めの適当なヒロインとグラサンをあてがい話題づくりをすれば一丁上がり、みたいな安易な発想が制作側にあったのではないか。たとえば Maryada Ramanna (Telugu - 2010) でSSラージャマウリが見せたような、役者と脚本のキャラクターを摺り合わせる細やかな彫琢、楽しいギミックの敷設などは本作には期待すべくもないのだった。

備考:http://en.wikipedia.org/wiki/Duplicate_(2009_film)
http://www.indiaglitz.com/channels/malayalam/review/11114.html
http://popcorn.oneindia.in/title/2881/duplicate.html
http://www.my-kerala.com/movies/2009/06/duplicate-starring-suraj-amritha.shtml
http://www.nowrunning.com/movie/6550/malayalam/duplicate/index.htm
http://www.metromatinee.com/News/%60Duplicate'%20Suraj's%20heroine%20changes-1058-1


cvRobinHood.jpgRobinn Hood 

Director:Joshiy
Cast:Prithviraj, Narain, Bhavana, Biju Menon, Jaffer Idukki, Salim Kumar, Samvritha Sunil, Jayasurya, Anil Murali, P Sreekumar, Pala Charlie, T P Madhavan, Lena,Majeed, Shobha Mohan, Janardhanan, Pavan, Poojappura Radhakrishna, Nandu Pothuval

タイトルの揺れ:Robin Hood, Robinhood, Robinhood - The Prince of Thieves

DVDの版元:Central
DVDの字幕:英語

ジャンル:トレンディ犯罪ドラマ
キーワード:義賊、キャッシュカード情報不正取得、リゾートプールで水泳帽、私立探偵

寸評:もしかしてこのストーリー、1970年代から映画撮ってる大ベテランのジョシ監督(最近ではやっぱり Twenty:20 が代表作か)がモーハンラール&マンムーティの共演で企画していたのが何らかの事情でお蔵入りしちゃったものなんじゃないだろか。オフィスの大掃除でひょっこり脚本が出てきたんで、埃を掃ってチョイと今どきのハイテク風味(と監督が思ってるもの)を付け加えてみただけなんだったりして。劇中のぴい君となれん君を80 年代の二大巨頭に脳内変換しながら観ると凄く面白い。星5つにしてもいいくらいだ。それにつけてもジョシ監督の気の若さよ。

備考:http://en.wikipedia.org/wiki/Robinhood_(2009_film)
http://www.nowrunning.com/movie/6708/malayalam/robinhood/index.htm
http://www.indiaglitz.com/channels/malayalam/review/10013.html
http://www.metromatinee.com/movies/index.php?FilmID=3055-Robinhood
http://www.zonkerala.com/magazine/robin-hood-review-141.html


cvKappalu.jpgKappalu Muthalali 

Director:Thaha
Cast:Ramesh Pisharady, Sarayu, Suraj Venjaramood, Bijukuttan, Narayanan Kutty, Bheeman Raghu, Mala Aravindan, Kochu Preman, Jaffer Idukki, Jagadheesh, Mukesh, Thilakan, Indrans, Salim Kumar, Bindu Panicker, Kaviyoor Ponnamma, T P Madhavan

タイトルの意味:Ship Owner
タイトルの揺れ:Kappal Muthalali, Kappalumuthalali, Kappal Muthalaali

DVDの版元:Blue Berry
DVDの字幕:なし

ジャンル:コメディ
キーワード:リゾート開発、考古学遺物、ハウスボート、象のアイヤッパンが泳ぐ!

寸評:無名の男女のペアをフィーチャーしたC級映画ながら、脇役陣は贅沢。つまり結構有名な俳優でも、一握りのスーパースター以外ならギャラは格安ってことなのか。内容はというと、余所者を完膚なきまでに拒絶するしゃべくりコメディ。しかし冒頭10分の(本筋とはほとんど無関係な) Yamadonga (あるいは冥界もの全般か)のパロディに悶笑。閻魔大王役はティラカン、チトラグプタ役はインドランス。モチーフは「貧乏」。

備考:http://en.wikipedia.org/wiki/Kappal_Muthalaali
http://www.nowrunning.com/movie/7130/malayalam/kappal-muthalali/index.htm
http://www.imdb.com/title/tt1666166/
http://www.indiaglitz.com/channels/malayalam/preview/11232.html
http://www.indiaglitz.com/channels/malayalam/article/49897.html
http://entertainment.oneindia.in/malayalam/top-stories/2009/kappal-muthalali-november-171109.html
http://2dmovie.com/news-940-REVIEW-KAPPAL-MUTHALALI.html
http://malayalam.galatta.com/entertainment/malayalam/livewire/id/Thaha_Kappal_Muthalali_25636.html
http://www.metromatinee.com/movies/index.php?FilmID=3130-Kappal%20Muthalali
http://kerala9.com/news/kappal-muthalali-review-malayalam-movie-kappal-muthalali-user-review/
http://www.sify.com/movies/malayalam/review.php?id=14921582&ctid=5&cid=2428


cvMybigfather.jpgMy Big Father 

Director:Mahesh P Sreenivasan
Cast:Jayaram, Unda Pakru, Kaniha, Baburaj, Suraj Venjaramoodu, Machan Varghese, Jagathy Sreekumar, Salim Kumar, Innocent, Narayanan Nair, Kochu Preman, Majeed, Ambika Mohan, Devan, T G Ravi

DVDの版元:AP International
DVDの字幕:英語

ジャンル:人情コメディ
キーワード:ビリヤニ作り名人、幼時退行

寸評:マ映画界きってのイロモノ俳優ながらなかなか順調なキャリアを積んでいるウンダ・パクル(akaアジャイ・クマール、akaギネス・パクル、デビュー作でのイメージ)とジャヤラームが父子役をやるという、多分にネタに依存したコメディ。ジャヤラームの踊りっぷりが潔くて良い。ヴィニートみたいにダンサー兼業の奴を除いたらマ映画でもトップクラス。つまりそのくらい平均レベルが低いってことだが。作品自体について他に書くことないものかと考えたが、特にないのだった。

備考:http://en.wikipedia.org/wiki/My_Big_Father
http://movies.rediff.com/report/2009/dec/07/south-review-my-big-father.htm
http://www.bharatstudent.com/cafebharat/movie_reviews_2-Malayalam-My_Big_Father-Movie-Review-4,989.php
http://www.nowrunning.com/movie/6916/malayalam/my-big-father/index.htm
http://www.indiaglitz.com/channels/malayalam/review/11716.html
http://www.nowrunning.com/movie/6916/malayalam/my-big-father/index.htm
http://movies.rediff.com/report/2009/sep/23/south-malayalam-movie-my-big-father.htm


cvMegatheertham.jpgMeghatheertham 

Director:U Unni
Cast:Saikumar, Manikuttan, Kaviyoor Ponnamma, Aparna, Siddique, Urmila Unni, Bindu Panicker, Narayanan Kutty, Kochu Preman, V K Sreeraman, Sona Nair, Mamukoya, Majeed, Subbulakshmi

タイトルの意味:Cloud of Sacred Water (?)

VCDの版元:Saina
VCDの字幕:なし

ジャンル:人間ドラマ
キーワード:ミュージカル、芸道、大熟年ロマンス、Amrithvarshini、デビュー監督、雨を降らすラーガ

寸評:芸道もの、というか、芸道を背景にしたマラヤーラム映画にはいくつか秀作も挙げられるが、これはかなり達人向け。あ、達人ていうのは、芸能見巧者ってことじゃなくて、マ映画のトワイライトゾーンに耐性のある人って意味だよ。いくら芸達者な脇役軍団の皆さんとはいえ、年齢設定が無茶苦茶、演技力でカバーできる範囲を超えてると思う。なにしろサイ・クマールカヴィユール・ポンナンマがカップルってんだから。大熟年の歌いっぷり、弾きっぷりは見事ではあるが、さすがに咀嚼・嚥下できなかった。このソングシーンのイメージを見て平静でいられる人にのみお勧め。

備考:http://www.indiaglitz.com/channels/malayalam/review/10869.html
http://www.nowrunning.com/movie/5886/malayalam/meghatheertham/index.htm
http://popcorn.oneindia.in/title/622/meghatheertham.html
http://malayalam.galatta.com/entertainment/malayalam/livewire/id/Meghatheerth...

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とりあえずお笑い担当の顔を並べてみました、ってだけの Kappalu Muthalali のポスター。C級感がプンプン。

投稿者 Periplo : 19:22 : カテゴリー バブルねたkerala
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2011年03月17日

Project 2009:その4

マニフェストとかが苦手なんで、今まで正面きって言ったことはなかったけど、当博客はこれでもいちおう情報集積サイトを目指してるのだ。サウス印度の映画に関する馬鹿馬鹿しいあれこれを紹介するのが身上。ネタがあって、まとめる時間がとれて、アップロードを可能にするインフラが生きてる限りは、これからも下らない情報を発信し続ける所存。その主旨に沿ったもの以外のことは書かないのでご了承いただきたい。

あなたは定められた行為をなせ。行為は無為より優れているから。あなたが何も行わないなら、身体の維持すら成就しないであろう。(上村勝彦訳『バガヴァッド・ギーター』P.44より)

随分間が空いてしまったけれど、中断していた2009年公開マラヤーラム映画目録の続き。傑作とは言いがたいけど何かしらの見どころはあるはず、の星三つの後半17本。

******************************************************************

★★★☆☆(星3つ) 玉石混交の大バザール(その2)

cvOrukkuka.jpgOrkkuka Vallappozhum 

Director:Sohanlal
Cast:Rejith Menon, Shilpa Bala, Thilakan, Jagadheesh, Meera Vasudev, Pala Charlie, Krishna Chandran, Master Dhananjay, Baby Malavika, Y S Vinu, Bindu Varappuzha, Sini Prasad, Wade Sabian, Sherley Arathy, Ashraf, Shibu, Sreedhar

タイトルの意味:Remember once a while

VCDの版元:Highness
VCDの字幕:英語

ジャンル:メロドラマ
キーワード:イドゥッキ、英植民地下の利益受容階層、チェンダ敲き、村の娼婦、ピーラメードゥ、デビュー監督

寸評:VCDなんだけど珍しく字幕つき。イギリス植民地時代を懐かしむような雰囲気を醸し出す序盤にオオッと驚いたが、結局それは情緒のみでストーリーには結びつかず後退して行き、甘酸っぱい青春時代の回顧という通俗的なメロドラマに収まってしまうのだった。

備考:http://www.indiaglitz.com/channels/malayalam/preview/10609.html
http://www.nowrunning.com/news/news.aspx?it=20291
http://en.wikipedia.org/wiki/Orkkuka_Vallappozhum
http://www.imdb.com/title/tt1359433/
http://entertainment.oneindia.in/malayalam/top-stories/2009/orkkuka-vallappozhum-release-070109.html
http://www.filmysouth.com/Malayalam_Movie_Synopsis/Orkkuka_Vallappozhum/January-07-2009/Orkkuka_Vallappozhum.html


cvLoveSingapore.jpgLove In Singapore  

Director:Rafi-Mecartin
Cast:Mammootty, Navneet Kaur, Nedumudi Venu, Salim Kumar, Bijukuttan, Suraj Venjaramood, Jayasurya, Rajan P Dev, Lalu Alex, Machan Varghese, Sukumari, Manga Mahesh,Janardhanan, Sruthi Lekshmi , Geetha Vijayan, John Kokken, Master Salim Kumar

DVDの版元:Central
DVDの字幕:英語

ジャンル:コメディ
キーワード:高飛び、証券詐欺、ポルトガル風人名

寸評:制作途中ではLove in Bangkokの仮称がふられていた時期もあったらしい。つまりロケーションはどーでもよかったってことだわな。コメディとしてはエグ味が勝っていてあまり気持ちのいい笑いとはいえない感じ。デュオ監督ラーフィ&メカーティンのいつものマジカルタッチは期待しないこと。

備考:http://specials.rediff.com/movies/2009/jan/07sl4-mammoottys-love-in-singapore.htm
http://www.nowrunning.com/movie/6002/malayalam/love-in-singapore/1993/review.htm
http://sify.com/movies/malayalam/review.php?id=14844073&ctid=5&cid=2428
http://www.rediff.com/movies/2009/jan/27malayalam-review-love-in-singapore.htm
http://www.indiaglitz.com/channels/malayalam/review/10825.html


cvAayiratil.jpgAayirathil Oruvan 

Director:Sibi Malayil
Cast:Kalabhavan Mani, Sujatha, Shammi Thilakan, Senthil, KPAC Lalitha, Thilakan, Sudheesh, Salim Kumar, Janardhanan, Kochu Preman, Madhupal,Oduvil Unnikrishnan, Irshad, Anil Murali

タイトルの意味:One Man in a Thousand
タイトルの揺れ:Ayirathil Oruvan

DVDの版元:AP International
DVDの字幕:英語

ジャンル:人間ドラマ
キーワード:借金地獄、臓器売買、持参金問題、ビリヤニ

寸評:2002-03年頃に撮影されていたのだが、良く分らない事情でお蔵入りして、やっと09年に公開となったという。なので、2006年に他界したウンニクリシュナンさんが出てきてビックリしたりする。撮影当時大きな問題となっていた借金苦による自殺の多発だが、公開の頃になると鮮度の落ちたネタと感じられ、あまり好意的な受容にはならなかったようだ。シリアスに徹したカラーバワン・マニの芝居は良かった。ちなみにこのディスク、国産民生機で認識されず。ウィンドウズ系再生ソフトでエンコード問題により音声再生が不可、マック系再生ソフトおよび外国製民生機で再生できた。なお、同名の1965年および2010年のタミル映画とは無関係。

備考:http://www.nowrunning.com/movie/6358/malayalam/aayirathil-oruvan/index.htm
http://entertainment.oneindia.in/malayalam/top-stories/2009/aayirathil-oruvan-release-200209.html
http://www.rediff.com/movies/2009/feb/23malayalam-review-aayirathil-oruvan.htm
http://malayalam.galatta.com/entertainment/review/malayalam/reviewnews/n/1403/movie/Aayirathil%20Oruvan.html
http://www.indiaglitz.com/channels/malayalam/review/10968.html
http://movies.bizhat.com/review_ayirathil_oruvan.php
http://en.wikipedia.org/wiki/Aayirathil_Oruvan_(2009_film)
http://www.imdb.com/title/tt1547442/


cvBharyaSwantham.jpgBharya Swantham Suhruthu 

Director:Venu Nagavalli
Cast:Jagathy Sreekumar, Mukesh, Urvashi, Padmapriya, Jyothirmayi, Kochu Preman, Thilakan, Harisree Asokan, Sukumari, Gopi

タイトルの意味:Your wife is your best friend

DVDの版元:Moser Baer
DVDの字幕:英語

ジャンル:暗黒メロドラマ
キーワード:美人局、家庭崩壊、茶髪、熟年よろめき

寸評:小心者の熟年男が、お調子者の友人の誘いに乗り危ない世界に足を踏み入れて大火傷、という捻りも何もない教訓話。ジャガティ先生、ムケーシュ、ウールワシと、お笑いにも強い芸達者が主演なのだが、あまりにイタ過ぎる展開に全く笑えなかった。

備考:http://en.wikipedia.org/wiki/Bharya_Swantham_Suhruthu
http://nowrunning.com/movie/4127/malayalam/bharya-swantham-suhruthu/index.htm
http://www.indiaglitz.com/channels/malayalam/review/9268.html
http://www.bharatstudent.com/cafebharat/movie_reviews_2-Malayalam-Bharya_Swantham_Suhruthu-Movie-Review-4,665.php


cvBanaras.jpgBanaras 

Director:Nemom Pushparaj
Cast:Vineeth, Kavya Madhavan, Navya Nair, Suresh Krishna, Suraj Venjaramood, Harishree Ashokan, Nedumudi Venu, Jagathy Sreekumar, Devan, Anoop Chandran, Kalaranjini, Urmila Unni, Bineesh Kodiyeri, Vijay Menon

タイトルの意味:Varanasi

DVDの版元:Blue Berry
DVDの字幕:なし

ジャンル:ロマンス
キーワード:やっ、やっちまったぁぁぁ~! コミュナル騒乱、 政治風刺街頭劇

寸評:動乱を背景にしたドラマチックな映画を作ろうとすると椰子國はどうも具合が悪いようだ。だもんでわざわざ 北インドまで出張って行く訳なのだが、インドきっての宗教都市のくすんだ景色に物語が沈んでしまっているように思えた。マ映画で一番踊りの上手い3人が主演だが、ゴリっとしたダンスは一曲だけで勿体無い。返り血まみれのいつものやつとは一味違ったヴィニートの「やっちまったぁぁぁ~!」にはウケた。

備考:http://www.indiaglitz.com/channels/malayalam/review/10619.html
http://www.rediff.com/movies/2009/apr/27review-banaras.htm
http://malayalam.galatta.com/entertainment/review/malayalam/reviewnews/n/1443/movie/Banaras.html
http://movies.sulekha.com/malayalam_banaras_cast-crew.htm
http://www.my-kerala.com/movies/labels/Banaras.shtml
http://www.screenindia.com/news/banaras-barely-spectacular/449559/
http://www.nowrunning.com/movie/5899/malayalam/banaras/index.htm
http://entertainment.oneindia.in/malayalam/top-stories/2009/banaras-love-story-170409.html


cvBhumiMalayalam.jpgBhoomi Malayalam 

Director:T V Chandran
Cast:Suresh Gopi, Priyanka Nair, Padmapriya, Samvrutha Sunil, Krapa, V K Sreeraman, Irshad, Nedumudi Venu, Govind Padmasurya, Arun, Anoop Chandran, Laximi Sharma,Indrans

タイトルの意味:The Soil of Malayalees
タイトルの揺れ:Bhoomimalayalam, Bhumi Malayalam

DVDの版元:Moser Baer
DVDの字幕:英語

ジャンル:アート
キーワード:女性問題、階級問題、良心的コミュニスト

寸評:7人のケララ人女性が、因習・あからさまな暴力・差別といったものと向き合っていかに生きていくかを描いた真面目な映画。作品自体は典型的なフェミニズム・メッセージ系の造りでそれほど心動かされるものではない。しかし、エキゾチックな魅力でガイジンを魅了して止まない椰子國のお姉さま方が、「踏み固められた、しかし狭い道」をちょっと外れることによってどんな困難に直面するのか、とてもよく分るのである。教育映画としての価値あり。

オフィシャルサイト:http://www.tvchandran.com/ (監督サイト)
備考:http://alexp0205.wordpress.com/2009/05/08/bhoomi-malayalam/
http://varnachitram.com/2009/05/04/bhoomi-malayalam/
http://jadeflowers.blogspot.com/2009/05/bhoomi-malayalam.html
http://www.nowrunning.com/movie/reviews/moviereview.aspx?movie=5812
http://sify.com/movies/malayalam/review.php?id=14885169&ctid=5&cid=2428
http://movies.rediff.com/slide-show/2009/may/19/slide-show-1-bhoomi-malayalam-salutes-women.htm
http://www.thehindu.com/fr/2009/01/09/stories/2009010960030100.htm
http://tvmtalkies.com/archives/703


cvBlackDaliya.jpgBlack Daliya 
 
Director:Baburaj
Cast:Suresh Gopi, Vani Viswanath, Baburaj, Vijaya Raghavan, Sai Kumar, Anil Murali, Arun, Kollam Thulasi, Devan, Geetha Vijayan, Pala Charlie, Ponnamma Babu, Kalsala Babu, Sadiq, Laxmi Gopalaswamy, Ramya Nambisan, Urmila Unni, Tami Dushyantha, Suja Naidu, Teena Ponnamma, Ruksha, Jisna Ali, Althara, Kavitha Nair, Pavithra, Thegika, Sherry Minhas

タイトルの揺れ:Black Dalia, Black Dahlia

DVDの版元:Blue Berry
DVDの字幕:なし

ジャンル:クライムスリラー
キーワード:イケイケ・ギャルズ、死体遺棄、婦警さん、変態警官

寸評:当初の期待値があまりに低かったために実見して予想外に面白かった。万年チンケ悪役バーブラージの初監督作。日頃のルサンチマンを晴らすための自作自演超人ヒーローものだったらどうしようと身構えていたのだが、そういう要素は全く無く、ヨメのお色系アクション女優ワニ・ヴィシュワナートをマニッシュに輝かせるためのものだった。なんとも美しい夫婦唱和ではないか。

備考:http://www.bharatstudent.com/cafebharat/movie_reviews_2-Malayalam-Black_Dahlia-Movie-Review-4,737.php
http://www.indiaglitz.com/channels/malayalam/review/10845.html
http://sify.com/movies/malayalam/review.php?id=14886879&ctid=5&cid=2428
http://en.wikipedia.org/wiki/Black_Dalia
http://www.nowrunning.com/movie/6232/malayalam/black-dalia/index.htm
http://in.movies.yahoo.com/news-detail/44463/Black-Dalia.html
http://entertainment.oneindia.in/malayalam/previews/2009/black-dalia-preview-070109.html


cvVellathuval.jpgVellathooval 

Director:I V Sasi
Cast:Ranjith Menon, Nithya Menon, Seetha, Lalu Alex, Kalabhavan Shajohn, Vijaya Raghavan, Balachandran Chullikadu, Ganesh Kumar, Ambika Mohan, Seema, Jagathy Sreekumar, Sithara, Anil Murali

タイトルの意味:White Feather
タイトルの揺れ:Vellathuval

DVDの版元:Blue Berry
DVDの字幕:なし

ジャンル:青春
キーワード:青春彷徨、飲んだくれ親父、厳格すぎる母

寸評:夢見るティーンエージ乙女による現実からの逃避行とその苦い結末を、ふわふわと漂う羽毛のように非現実感をもって描き出したかったものと思われる。対するヒーローとの間に性的な緊張感をあまり生じさせないというのは印度映画としては割と珍しい試みだと思うのだが、では乙女の夢は奈辺にありや、というと制作者にもあまりわかっていなかったのではないかと感じられる。ママに叱られてフテくされた7歳児の家出と本質的には違わないものになってしまったのが残念。

備考:http://en.wikipedia.org/wiki/Vellathooval
http://www.imdb.com/title/tt1442391/
http://www.indiaglitz.com/channels/malayalam/preview/10840.html
http://nowrunning.com/movie/moviepage.aspx?movie=6231
http://movies.rediff.com/review/2009/may/25/review-vellathooval.htm
http://www.sify.com/movies/malayalam/review.php?id=14889870&ctid=5&cid=2428
http://popcorn.oneindia.in/movie-synopsis/695/vellathooval.html


cvBeyond.jpgVilaapangalkkappuram 

Director:T V Chandran
Cast:Priyanka Nair, Suhasini, Thilakan, Biju Menon, V K Sreeraman, Sudheesh, Zeenath, Irshad, Shanta Devi,Narayanan Nair, Indrans, M R Sopakumar, Praveen, Roseline, Nandhu

タイトルの意味:City of Elegies (?)
タイトルの揺れ:Vilapangalkkappuram, Beyond the Wail

DVDの版元:Blue Berry
DVDの字幕:なし

ジャンル:アート
キーワード:コミュナル紛争、グジャラート、ムスリム婚姻制度

寸評:センサー認証は2008年、一般劇場公開は2009年と推測される。ソングシーンはひとつ、上映時間は88分。コミュナル暴力に巻き込まれて心身に痛手を負った若い女性が、安全なケララに避難した後にもさまざまな困難に見舞われるというストーリー。今世紀に入ってからのコミュナル衝突としては最悪の2002年グジャラート暴動を背景としているが、批判の対象はケララ社会であるという点は好感が持てる。

オフィシャルサイト:http://www.tvchandran.com/ (監督サイト)
備考:http://www.indiaglitz.com/channels/malayalam/preview/9684.html
http://movies.rediff.com/report/2009/jun/16/vilaapangalkkappuram-review.htm
http://sify.com/movies/malayalam/review.php?id=14893898&ctid=5&cid=2428


cvEePattanatil.jpgEe Pattanathil Bhootham 

Director:Johny Antony
Cast:Mammootty, Kavya Madhavan, Ramraj (Pithamagan Mahadevan?), Rajan P Dev, Sphadikam George, Suresh Krishna, Abu Salim, Beeman Raghu,Vimalraj, Baburaj, Salim Kumar, Suraj Venjaramoodu, Cochin Haneefa, Thilakan, Innocent, Janardhanan, Bindu Panicker, Unda Pakru, Charutha, Kollam Thulasi, Vijaya Raghavan

タイトルの意味:Ghost in the City, again (?)
タイトルの揺れ:E Pattanathil Bhootham, Pattanathil Bhootham

DVDの版元:AP International
DVDの字幕:英語

ジャンル:児童
キーワード:サーカス、魔術師、魔法の小瓶、脳味噌2ミリグラムの魔人、アンコールワット

寸評:1967年のタミル作品 Pattanathil Bhootham とは直接の関係はない。最初スチルを見た時は、お笑い路線を突っ走り中のマンムーティがついにばい菌役に挑戦か!と仰け反ったが、実際はアラジンの魔法のランプ型の魔人なのだった。それにしてもこんな贅沢なお子様映画をあてがわれるとは何とも羨ましいのだ、ケララの子供たち。

当網站の関連ポスト:2010.05.10 (ソングシーンについて)
オフィシャルサイト:http://epattanathilbhootham.blogspot.com/
備考:http://entertainment.oneindia.in/malayalam/reviews/2009/ee-pattanathil-b
hootham-review-140709.html
http://www.cinefundas.com/2009/07/12/eee-pattanathil-bhootam-malayalam-movie-review
http://en.wikipedia.org/wiki/Ee_Pattanathil_Bhootham
http://www.imdb.com/title/tt1447783/
http://sify.com/movies/malayalam/review.php?id=14898813&ctid=5&cid=2428
http://www.indiaglitz.com/channels/malayalam/review/10822.html
http://www.bharatstudent.com/cafebharat/movie_reviews_2-Malayalam-Ee_Pattanathil_Bhootham_-Movie-Review-4,801.php
http://entertainment.in.msn.com/gallery.aspx?cp-documentid=3041809
http://www.nowrunning.com/movie/6193/malayalam/eee-pattanathil-bhootam/index.htm


cvPuthiyaMukham.jpgPuthiya Mugham 

Director:Diphan
Cast:Prithviraj, Bala, Meera Nandan, Priyamani, Sai Kumar, Shammi Thilakan, Ajay Kumar, Nedumudi Venu, Shoba Mohan, Anil Murali, Jagadeesh, Sona Nair, Jagathy Sreekumar, Vijaya Raghavan, Jaffer Idukki, Manga Mahesh, Sudheesh, Pala Charlie, Kalasala Babu, Manraj, Subair

タイトルの意味:New Face
タイトルの揺れ:Puthiyamukham, Pudhiya Mugham, Puthiya Mukham

DVDの版元:AP International
DVDの字幕:英語

ジャンル:バイオレンス
キーワード:パーラッカード、ケララ・アイヤル、幼少時の虎馬、学園内暴力

寸評:本作のスーパーヒットによって、プリトヴィラージは「ソロ出演で客が呼べるほぼ唯一の若手スター」としての地位を不動のものとしたという。念のため確認したいのだが…いや、もう止めとこう。本作の評価を巡っては師匠とも大論争してしまった。なお、同名の1993年タミル映画とは全く関係ない。

備考:http://en.wikipedia.org/wiki/Puthiya_Mukham
http://www.nowrunning.com/movie/6449/malayalam/puthiya-mugham/index.htm
http://malayalam.galatta.com/entertainment/review/malayalam/reviewnews/n/1569/movie/Puthiya%20Mugham.html
http://popcorn.oneindia.in/title/2366/puthiya-mukham.html
http://www.indiaglitz.com/channels/malayalam/review/11037.html


cvRahasiya.jpgRahasya Police 

Director:K Madhu
Cast:Jayaram, Riyaz Khan, Harishree Ashokan, Indrans, Ganesh Kumar, Samvritha Sunil, Jagathy Sreekumar, Managala, Shivani, Mala Aravindan, Sindhu Menon, Ananya, Manga Mahesh, Suraj Venjaramoodu, Sudheesh

タイトルの意味:Secret Police
タイトルの揺れ:Rahasiya Police

DVDの版元:Moser Baer
DVDの字幕:英語

ジャンル:ミステリ
キーワード:他人の空似、トドゥプラ、下らない動機、変な目こぼし

寸評:ジャヤラーム主演なので、呑気な田舎の駐在日誌になるかと思いきや、殺人推理物に転じる。なのでヒロインらしいヒロインが登場しない。サムちゃんも、シンドゥ・メーノーンも不発。ラストでは定式に則り、一番犯人らしくない奴が犯人だと分るのだが、あまり鮮やかな謎解きとはなっていない。

備考:http://www.zonkerala.com/magazine/rahasya-police-review-102.html
http://www.nowrunning.com/movie/6639/malayalam/rahasya-police/review.htm
http://www.indiaglitz.com/channels/malayalam/review/11130.html
http://en.wikipedia.org/wiki/Rahasya_Police
http://www.cinecurry.com/movie/malayalam/rahasya-police
http://movies.rediff.com/report/2009/jul/27/malayalam-film-review-rahasya-police.htm
http://www.india-server.com/news/rahasya-police-pre-release-review-9835.html
http://www.artkerala.com/node/9711
http://keralawap.com/review/rahasya-police.php
http://varnachitram.com/2010/07/10/rahasya-police-review/


cvRitu.jpgRitu 

Director:Shyamaprasad
Cast:Nishan K P Nanaiah, Asif Ali, Rima Kalingal, Jaya Menon, K Govindankutty, M G Sasi, Siddharth

タイトルの意味:Season
タイトルの揺れ:Rithu

DVDの版元:Moser Baer
DVDの字幕:英語

ジャンル:ニューウェーブ青春
キーワード:IT産業、文学、高原の湖、グループ男女間の友情

寸評:どう評言したらいいのか苦しむということでは今回取り上げた中で断トツ。透明な抒情を感じさせる画面と、生臭い男女&男男関係の暗示(暗示にとどまるのだが)の組み合わせにはどうにも現実味が感じられない。感じる必要はないのか。ただ、これらの2つのエレメントのうちの前者については、暑くて湿気たっぷりな椰子の國の若い衆にとってはかなり新鮮だったのではないか。洋モノじゃなくマ映画でこういう世界が創出されたことに。主演のニシャン君がカルナータカ州クールグの出身(しかもその後もマ映画出演続行)、というのも珍しい。

オフィシャルサイト:http://ritumovie.com/
備考:http://www.mediasplash.in/2010/04/ritu-%E2%80%93-a-fresh-season/
http://writelife.wordpress.com/movies/
http://www.our-kerala.com/index.php?section=cinema_main&action=review_detail&id=386
http://enchantingkerala.org/movie-reviews/rithu-movie-review.php
http://nsfilm.blogspot.com/2009/08/ritu-malayalam-movie-review-must-watch.html
http://www.nowrunning.com/movie/6723/malayalam/ritu/index.htm
http://en.wikipedia.org/wiki/Ritu_%28film%29
http://movies.rediff.com/report/2009/aug/14/south-malayalam-movie-review-ritu.htm
http://www.cinemaofmalayalam.net/shyamaprasad.html
http://www.thehindu.com/fr/2009/06/26/stories/2009062651360100.htm
http://old.musicindiaonline.com/ar/i/movie_name/11759/1/


cvKanaKammani.jpgKaana Kanmani 

Director:Akku Akbar
Cast:Jayaram, Padmapriya, Baby Niveditha, Biju Menon,Suraj Venjaramood, Sukumari, Vijaya Raghavan, Nedumudi Venu, Ambika, Pala Charlie

タイトルの意味:One Pupil of the Eyes
タイトルの揺れ:Kana Kanmani, Kanakanmani

DVDの版元:Moser Baer
DVDの字幕:なし

ジャンル:ホラー
キーワード:アディラッパリーの滝、高原の洋館、憑きもの、異宗教間結婚

寸評:例によって全然怖くないホラー。しかしこっちもすっかりマ映画ホラーの独自の美学に浸かってるんで、憑きものが暴れるシーンでは拍手喝采。ただしそこに行き着くまでに大家族のソープをたっぷり一時間以上字幕無しで見るのはちょっとしんどい。同じ監督による Gauri: The Unborn (Hindi - 2007) のリメイク。ヒンディー版オリジナルの評判はどうだったのかね。

当網站の関連ポスト:2010.03.19(ロケ地情報)
備考:http://en.wikipedia.org/wiki/Kana_Kanmani
http://www.nowrunning.com/movie/6839/malayalam/kaana-kanmani/index.htm
http://www.keralapals.com/2009-kaana-kanmani-review-wallpapers-pictures/
http://movies.rediff.com/review/2009/sep/07/south-malayalam-review-kaana-kanmani.htm
http://www.indiaglitz.com/channels/malayalam/review/11288.html
http://www.sify.com/movies/malayalam/review.php?id=14908566&ctid=5&cid=2428


cvOruBlack.jpgOru Black & White Kudumbam 

Director:Saiju Anthikkad
Cast:Jayasurya, Kalabhavan Mani, Bhama, Jaffer Idukki, Suraj Venjaramoodu, Bijukuttan, Anoop Chandran, Sudheesh, Kiran Raj, Vinaya Prasad, Lalu Alex, Janardhanan, Kochu Preman, Kottayam Nazeer, Kollam Thulasi, Ponnamma Babu, Manga Mahesh, Narayanan Kutty

タイトルの意味:A Black-and-White Family
タイトルの揺れ:Oru Black and White Kudumbam

DVDの版元:Moser Baer
DVDの字幕:英語

ジャンル:コメディ
キーワード:色黒コンプレックス、90年代コメディ、ヴィザ・ブローカー、デビュー監督

寸評:王家の血筋を引く妻と駆け落ちによって結ばれた色黒トラック野郎、そして妻に似て色白に生まれた息子を巡るコメディ。例によって美味しいとこ持ってっちゃうのはカラーバワン・マニ。老け役やって、歌って踊って、大暴れ。なお、本作でデビューの監督シャイジュ・アンティッカードの経歴は不明。調べた限りではベテラン監督サティヤン・アンティッカードとの血縁関係はないようだ。

備考:http://www.nowrunning.com/movie/6233/malayalam/oru-black-and-white-kutumbam/review.htm
http://movies.rediff.com/review/2009/sep/04/south-review-malayalam-oru-black-and-white-kudumbam.htm
http://en.wikipedia.org/wiki/Oru_Black_And_White_Kudumbam
http://malayalam.galatta.com/entertainment/malayalam/livewire/id/Oru_Black_And_White_Kudumbam_19823.html
http://sify.com/movies/malayalam/review.php?id=14908749&ctid=5&cid=2428


cvUthara.jpgUthara Swayamvaram  

Director:Remakanth Sarju
Cast:Jayasurya, Roma, Lalu Alex, Suraj Venjaramood, Balachandra Menon, Kiran Raj, Geetha Vijayan, Harishree Ashokan, Indrans, Shobha Mohan, Janardhanan, Sukumari, Sudheesh, Sai Kumar, Majeed, Kulappulli Leela, Narayanan Kutty

タイトルの意味:Uthara's Own Choice
タイトルの揺れ:Utharaswayamvaram

DVDの版元:Central
DVDの字幕:英語

ジャンル:ラブコメ
キーワード:女高男低階級差恋愛、バンガロール、パーラッカード、プリヤン先生ネタ、売買春検挙

寸評:全部どこかで見たような山や谷のあるラブコメ。それはそれでいいんだけど、ちょっと長い。一番面白かったのは、男女の関係を“a Priyadarshan film with lots of colours and songs during the romantic phase, a Sathyan Anthikkad family saga during the years just after the marriage, a Shaji Kailas style action sequences later on and finally, a silent phase as in an Adoor Gopalakrishnan film as the couple gets older.” なんて言ってるお笑いシーンかな。タイトルの意味についてはこちら参照。

備考:http://en.wikipedia.org/wiki/Utharaswayamvaram
http://malayalam.galatta.com/entertainment/review/malayalam/reviewnews.asp?n=829670483
http://www.nowrunning.com/movie/6899/malayalam/uthara-swayamvaram/index.htm
http://www.indiaglitz.com/channels/malayalam/preview/11426.html
http://movies.rediff.com/slide-show/2009/oct/27/slide-show-1-south-malayalam-movie-uttara-swayamvaram-in-pix.htm
http://entertainment.oneindia.in/malayalam/top-stories/2009/utharaswayamvaram-jayasurya-100809.html


cvGulumaal.jpgGulumaal 

Director:V K Prakash
Cast:Kunchacko Boban, Jayasurya, Mithra Kurian, Suraj Venjaramood, Bijukuttan, Nedumudi Venu, Salim Kumar, Devan, Pala Charlie, Maniyanpillai Raju, Valsala Menon, Samvritha Sunil, Majeed, Siddique(director)

タイトルの意味:Fraud
タイトルの揺れ:Gulumal, Gulumal-The Escape

DVDの版元:Central
DVDの字幕:英語

ジャンル:クライムコメディ
キーワード:詐欺、大芝居、ラージャー・ラヴィ・ヴァルマー画伯の絵、コンビニ万引き

寸評:原作はアルゼンチン映画 Nueve Reinas とも、それにインスパイアされたハリウッド映画 Matchstick Men とも、それにインスパイアされたアビシェーク・バッチャン主演の Bluffmaster! であるとも。スラプスティックなトム&ジェリーの追っかけっこはマ映画にしてはテンポが良くてよろしい。クライマックスのどんでん返しに納得できるかどうかは人次第だ。

備考:http://en.wikipedia.org/wiki/Gulumal-The_Escape
http://movies.rediff.com/report/2009/dec/07/south-review-gulumal.htm
http://www.indiaglitz.com/channels/malayalam/review/11605.html
http://www.nowrunning.com/movie/6826/malayalam/gulumal/index.htm
http://www.metromatinee.com/movies/index.php?FilmID=3064-Gulumaal
http://sify.com/movies/Gulumaal--The-Escape-is-a-comic-caper-imagegallery-malayalam-jh2nurghbaj.html


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Gulumaal のポスター。ここに出てくるようなコスプレはイメージスチルで本編には登場しないことも多い。

投稿者 Periplo : 23:55 : カテゴリー バブルねたkerala
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2011年03月10日

たまにはドキュメンタリー1103

2ヶ月ぶりの更新にドキドキだ。いや単に鼻下2ミリまで仕事漬けで身動きできなかったってだけなんだけど。なんだか文字の書き方まで忘れちまってるようで怖いんだ。中断する前には、何だか新企画の予告をぶち上げたり、連載をしていたようなおぼろげな記憶もあんだけど、いきなり再開するのは無理だ。ぼちぼちリハビリめいたことから始めて行こうと思う。

ケララの衆の間で、存命中の映画監督の中でもっとも敬意を持たれているのは、何だかんだ言ってやっぱりアドゥール・ゴーパーラクリシュナン先生のようだ。実際のところセンセイの映画をどのくらいの人が観てるのかはっきりは分からないのだが、少なくとも表立って悪口言ってるのは、今やマ映画界公式悪役に認定されたティラカンのおっちゃんぐらいだ(こちらのインタビューなど参照)。

まあケララの衆も、一定期間おきに国内外の立派な映画賞を獲ってきてくれる監督に妙な絡み方をしたくはないのだと思う。ただし先生の映画作品が本当に皆さんに愛されているのかどうかについては疑問が残る。敬して遠ざけるってとこかな。それとは対照的に、没後20年を経てもいまだに映画ファンが個々の作品について熱っぽく語り合い、昨今の映像作家たちの体たらくと引き比べてはその不在を嘆く監督がいる。それが、1980年代のマ映画黄金時代の立役者、Pパドマラージャン(1945-1991)だ。

1945年にアレッピー近郊で生まれたパドマラージャンは、地元で学業を終えた後オールインディアラジオに就職してアナウンサーを務める。1965年の就職にあたって移り住んだトリシュールは、当時文化的に大変な活況を呈していたようで、トリヴァンドラムに引っ越すまでの3年間のこの街での経験と交友は、彼の文学的な資質を大いに刺激したとされている。

1970年に入ってまず小説家として認められ、次に映画の脚本ライターとして高い評価を得た。監督として名声を確立した後も脚本家業は続き、特にバラタン監督とのコンビで生み出した作品群には名作とされるものが多い。

初監督作は Peruvazhiyambalam (Malayalam - 1978) で、以降18本の監督作(全てマラヤーラム語)を送り出した。自らの小説の映画化も少なくない。才能の発掘という面でも有名で、その監督作によってデビューを果たした新人の中には、アショカン、ラフマーン、ジャヤラームなどがいる。

作風を一言で言うのは難しいが、ソングシーンを含む通常の娯楽映画のフォーマットのなかで、独自の文学的世界を展開したということには誰にも異論は無いだろう。テーマとなったのは愛と性、反逆や裏切り、犯罪や変節といったもの。インド映画全般にみられるモラリティの図化とは一線を画した、人間の心の生々しい諸相を不思議な香気をもって描き出した。

僅か18本の監督作ながら、これまでにも書いてきたような「80年代マ映画の壁」によってガイジンが気軽に鑑賞するのは難しい。当網站で紹介したのは Thoovanathumbikal (Malayalam - 1987) と Namukku Parkkan Munthirithoppukal (Malayalam - 1986) のみ。他に字幕付きで鑑賞できる作品としては、Kariyilakkattu Pole (Malayalam - 1986) と Aparan (Malayalam - 1988) が今のところ見つかっている。

そのパドマラージャンに関してのドキュメンタリーがDVDとして発売になったので、早速取り寄せてみた。

cvKadalkkaattiloru.jpgKadalkkaattiloru dooth  (Malayalam - 2010) Dir. Rajesh Menon

副題: Ode of Ocean
ランタイム:約1時間21分
公開:不明。センサー認証日は2009年12月31日
字幕:英語(焼きこみ)
DVDの版元: Winds & Waves Communications
DVDの障害:現在のところ特になし
DVDの入手先: MaeBag など

ともかく本作に関しては情報が少ない。こちらのデータベースを見ると、今年または昨年の1月にトリシュールで限定的上映がされたらしい。あと監督のラジェーシュさんの個人ブログがあるけど、マラヤーラム語なのでお手上げ、それ以外にはネット上での言及が一切見つからない。ディスクの版元も聞いたことの無い名前で、なおかつ映画の製作会社と同じ、多分自費出版に近いものなのだろう。

内容はというと、まあオーソドックスな手法で、家族友人から始まり批評家、裏方、そして綺羅星のスターさんたちにいたるまでがその思い出を語るというもの。パドマラージャン作品を一本でも見てる人には興味深いと思う。もちろんそうでない人には全くお勧めできないが。全編を通して、やはりスターさんの証言が一番のアトラクションであると思えるので、誰が登場するかはあえてここでは書かないでおこう。

ともあれ今年はパドマラージャンの没後20周年に当たるので、本作に限らず新たな資料や質の良いディスクが出てきてくれないだろうかというのがガイジンの切なる願い。

資料ではないが、パドマラージャン脚本+バラタン監督コンビで送り出された Rathinirvedam (Malayalam - 1978) のリメイクが間もなく公開になるという。旧作の主演は往年のセクシー女優ジャヤバーラティ。それをリメイクするとなったらヒロインはもうこの人しかいないでしょう、シュウェちゃんことシュウェータ・メーノーンさんの登場だ。2011年版 Rathinirvedam の監督はTKラージーヴ・クマール、楽しみだあ。

Rathinirvedam.jpg

投稿者 Periplo : 22:55 : カテゴリー バブルねたkerala
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