« 2012年10月 | メイン | 2012年12月 »

2012年11月11日

資料系アップデート1211

パンチャタントラじゃなくてパンチタントラだ。

これ本当に資料か?と悩みつつも、今のところ日本語での紹介は見当たらないので、とりあえずメモしとく。

cvRajiniPunch.jpgRAJINI'S PUNCHTANTRA - BUSINESS AND LIFE MANAGEMENT THE RAJINIKANTH WAY

著者:P C Balasubramanian, Raja Krishnamoorty
版元:Rupa
発行:2012年(初版)
版型:A5版
頁数:124(モノクロ)
主な販売サイト:Amazon.com
定価:Rs.95-(インド国内)

※本書は2010年に New Horizon Media 社から RAJINI'S PUNCHtantra: TRUTHS THAT FIT ALL のタイトルで刊行された書籍が、版元を変えて再発売されたもののようだ。ニューホライズン社からはカラー英語版とタミル語版も出ている。

仮に日本語版を出すとしたら、タイトルは『ラジニ様の決め台詞に学ぶビジネスと人生の極意』ってあたりだろうか。えーとつまり、16 Vayathinile (Tamil - 1977) Dir. Bharthiraja から『ボス その男シヴァージ (Sivaji The Boss)』(Tamil - 2007) Dir. Shankar にいたるまでのラジニ様出演作の中から、極めつけの決め台詞を精選し、ビジネスシーン、それに人生全般への応用方法を各1ページを割いて詳説するというもの。哲学書コーナーとビジネス書コーナーとタレント本コーナー、三カ所に配置されうるという戦術が鮮やか。

たとえば、16 Vayathinile からは「How is this? (Ithu eppadi irukku)」というのを引いて来ている。ビジネスにおいては、常にチームの中でコンセンサスをはかることが大切で、チームリーダーは頻繁にこの問いを投げかけるべきであると。人生全般においても、家族から政党まであらゆる種類の社会的ユニットの中で、個々の成員の意見をすくいあげて行く姿勢が大切なのである、勝手な思い込みで独断専行することは避けなければならないと。

どうよこれ?(正直どーでもいい)

rajni1.jpgrajni2.jpg

投稿者 Periplo : 02:17 : カテゴリー バブルねたtamil
| コメント (0)

2012年11月03日

【日程変更】12月のJ-テルグ

※当初「11月のJ-テルグ」のタイトルで当記事をアップしていましたが、予定上映日一週間前に突然の日程変更、12月8日になりました。お出かけになる前には必ずhttp://www.indoeiga.com/で日時と場所を最終確認して下さい。

12月7日追記:8日の上映は再度延期になりました。詳しくはこちらを参照して下さい。

まさかトップ写真にこんな爺ちゃんの画像をアップする日が来ようとは思わなかったぜ。日本人向けのマイルドな味付けとかそういうの全くなしのJテルグ、容赦のない本場ものの攻勢だ。

ShirdiSai1.jpg

Shirdi Sai (Telugu - 2012) Dir. K Raghavendra Rao

原題:శిరిడి సాయి
タイトルのゆれ:Shiridi Sai
タイトルの意味:シリディー村のサーイー・バーバー
※以下のプレビューでは日本での慣例に従い「シルディ村」「サイババ」の表記を採用する。またその他の人名・地名は基本的にはテルグ語スクリプトに従ったので、マラーティー語やヒンディー語の表記とは異なっているかもしれないことをご了承いただきたい。

Cast: Nagarjuna, Srikanth, Srihari, Sarath Babu, Sai Kumar, Kamalini Mukherjee, Rohini Hattangadi, Sayaji Shinde, Brahmanandam, Dharmavarapu Subrahmaniam, Tanikellla Bharani, Ali, Ananth, Bhavani, Dipali Dodke, Devendra Dodke, P Koushik Babu, Nagesh Bhosale, Ravi Bhat, Rujuta Deshmukh, Vinaya Prasad, Dinkar Gawande, Edward

■日時:2012年12月8日、12:00ごろ開場、13:00開映予定(16:00ごろ終映予定)※12:00ごろから別料金でのランチサービスあり、またインターミッション中には別料金での軽食サービスもあり
■料金:大人1800円(当日券)1500円(予約)/5歳以上12歳以下の子供1000円(当日券)500円(予約)
■字幕:なし
■会場:埼玉県川口市、SKIPシティ、彩の国ビジュアルプラザ http://www.skipcity.jp/access/
■映画公式サイト:http://www.shirdisaimovie.com/
※家族チケット・予約方法など上映に関しての詳細は、主催者公式サイトhttp://www.indoeiga.com/を参照のこと
■ 参考レビュー集成:http://periplosjottings.blogspot.jp/2012/10/shirdi-sai-telugu-2012.html

ShirdiSai2.JPG

【バクティ映画とは何か】
いやー、もしかしたら日本初じゃないだろか、本格的なバクティ映画の上映というのは。そこにいきなりサイババ爺ちゃんなものだから、冒頭のような詠嘆が思わず口をついて出たのだ。

これもまでも当網站では各種の神話・バクティ映画を紹介してきたが、「神話(mythological)」と「バクティ(またはディヴォーショナル)」の区別については、あまりに煩雑になるのを避けるため、敢えてスルーしてきたのだった。しかしやはりこの機会に簡単にアウトラインを書いておいたほうが良いかもしれない。

神話映画とは、主としてヒンドゥー教の二大叙事詩やプラーナなどのストーリーやキャラクターを下敷きにした、神々と英雄の物語。インド映画の曙の時代から作られ続け、南インドでは1950-60年代が最盛期。さすがに現代では死滅したジャンルかと思っていたところに現れた昨年の大ヒット Sri Rama Rajyam (Telugu - 2011) Dir. Bapu には度肝を抜かれた。ラーマーヤナの最終章ウッタラ・カーンダにもとづいたこのSRRはシリアスで悲痛極まりないものだったが、神話映画には意外なほどに滑稽味に富んだものも少なくない。一般的な見どころは、キンキラの衣装やセット、時代がかった大芝居、稚気溢れる特撮、そうは言ってもありがたい神さんのダルシャン(御開帳)、といったところだろうか。

一方、バクティ映画はというと、歴史上に実在した(とされる)信徒・聖人を主人公としている。もちろん神さまも登場して、聖者と神の交感が語られもするのだが、基本的には地上の人間の行跡が主筋となる。神話映画と比べるとより真摯な雰囲気で、薄物をまとった天女の舞などもない。その語りは主人公ただ一人に集中する傾向があり、そのため役者には高い演技力が要求される。ヒンドゥー教の聖人にはバジャナ・サンプラダーヤヴァーラカリー・サンプラダーヤに代表されるような、讃歌を通じて信仰を広めた人々が多かったため、バクティ映画もまた通常よりも多めの楽曲で彩られることが多い。こういうことを書くと、なんだか地味で説教臭くて退屈なジャンルのように思われてしまうかもしれないが、よくできたバクティ映画は、異郷の不信心者が観ても金縛りになるようなスペクタクルとなることがあるのだ。爺ちゃん婆ちゃんから子どもたちまでが楽しめる、真のファミリー映画ジャンルといってもいいかもしれない。

ともかくここで声を大にして太字で言いたいのは、バクティ映画もまた娯楽映画の一部であるということ。聖人伝、それもサイババということで、ニューエイジ風の胡散臭いものを感じてしまう日本人もいるかもしれないが(そしてそれは無理もないことなのだが)、平易な語り口(寸止めや暗示的表現を嫌い、全てを映像化せずにはおかないインド映画の特徴がよく現れている)と音楽的なエクストラヴァガンザの中に、インドの宗教映画のもつ熱というものを感じることが出来れば拾いものだ。残念ながらド退屈なものであったとしても、それはそれ、神々しい光と音の中で至福のまどろみに身をゆだねる贅沢な2時間半を楽しんでいただきたい。

ShirdiSai4.jpg

【シルディ・サイババについて】
19世紀後半から20世紀初頭にかけて活躍したこの聖者は、日本では昨年逝去したサティヤ・サイババ(この人はシルディ・サイババの生まれ変わりであると自称した)と比べて知名度が低いが、インドではむしろこちらのサイババの方が絶大な人気を得ている。インド思想史・宗教史の中で時折現れるシンクレティズム的志向性をもった聖人。数々の興味深い逸話と奇跡に満ちた生涯はこれまでにも何度も各言語で映画化・TVドラマ化されてきた。ウィキペディアの記事以外に、このサイババについて日本語で大まかなアウトラインを知ることができる文書がないものかと検索してみたのだけれど、出てくるのは「なにこれ怖い」みたいなのばっかで頭抱えてしまった。とりあえず英語だけど、神さまコミックで有名な Amar Chitra Katha シリーズの Tales of Sai Baba が iPhone & iPad 用のアプリ(無料サンプル有料完全版)になってるのを紹介しておく。通俗的な逸話の集大成みたいなものだけど、実際の映画も充分に通俗的なものだと思うので予習には最適だと思うよ。

【主な登場人物】 ※カッコ内は俳優名
今回は粗筋ではなく、映画オフィシャルサイトに掲載されている主なキャラクター(多くが実在した人物である)について簡単に紹介してみよう。ただし映画中で描かれるエピソードはここに紹介するものから改変されている可能性もある。

SSB01sai.jpg■シルディ・サイババ(ナーガールジュナ)
19世紀前半から1918年までを生きた聖人。マハーラーシュトラで特に厚く信仰されているダッタトレーヤー神の6番目の生まれ変わりとされている。その出自(出身地、両親の宗教、本名など)については諸説があり謎に包まれている。16歳で初めてシルディ村(現在のマハーラーシュトラ州アフマドナガル郡にある)に現れ、ニーム樹の下で瞑想しながらしばらく滞在したが、その後放浪生活に入りその中で悟りに到る。数年の後シルディ村に戻り、数々の奇跡によって徐々に人々の尊敬を集めるようになり、帰依者を増やしていった。常にファキール(イスラームの托鉢行者)の出でたちで生活し、「神は単一である」と説き、ヒンドゥー、イスラームの各聖典に通暁し、双方の宗教行為を実践した。高度なヨーガによって自らの肉体を律し、一方で歌唱や踊りによって法悦境にいたることもしばしばあったという。

SSB02dasuganu.jpg■ダーサガヌ(シュリーカーント)
パンディットと称された非常に高い学識の持ち主で、また一方ではマハーラーシュトラの大衆演劇タマーシャーを愛し、自身はキールタン(讃歌)歌唱の名手でもあった。当初はサイババに対して批判的で公然と論戦を挑むなどしたが、その聖性に触れて改心し、熱烈な信徒となる。1909年にボンベイ管区の警官の職を辞してからはサイババの側を離れることがなかった。ダーサガヌの活動によってサイババの名声はシルディとその周辺からボンベイなどの都市部にまで広がることになった。彼が創作したサイババ讃歌は今日でも歌われ続けている。

SSB03mahalspathi.jpg■マハルサーパティ(サラト・バーブ)
シルディを訪れたサイババが最初に出会った貧しい僧侶。家は代々鍛冶屋であったが、カンドバ神への信仰が厚く、村のカンドバ寺院の事実上の僧侶となっていた。寺院を住処にしようとしたサイババに対して、彼がムスリムの寺院への立ち入りは許されないと述べて止めたので、サイババは荒廃した村のモスクに起居することになった。その後マハルサーパティはサイババの熱心な帰依者となる。1886年の有名な奇跡(三日の間サイババの魂ががその肉体を離れ、再び戻って来たという出来事)の際には、主のいない肉体を抱えて守り通した人物でもある。

SSB04wales.jpg■ウェールズ(シュリーハリ)
(おそらくは架空の)イギリス軍の大佐。はじめはサイババに敵対していたが、後に帰依者となる。劇中では現存するサイババの有名な写真を撮影した人物ということになっている。

SSB05radhakrishna.jpg■ラーダークリシュナ・マーイー(カマリニ・ムカルジー)
熱烈なクリシュナ信者で、ミーラー・バーイへの憧れから常に白衣をまとい、タンプーラを手にしていた。やはり最初はサイババに敵対的で、サイババが自らが起居するモスクをドワールカーマーイー(神話中のクリシュナ神の住処の名前に由来する)と称したことに対して激しく異議を唱えた。サイババの信徒となってからは、祭事などを取り仕切る重要な役割を担うようになった。

SSB06bhatia.jpg■バーティヤー(サーヤージー・シンデー)
(おそらくは架空の)シルディ村の金融業者。常にサイババに敵対的でありつづけたが、最後にはサイババに許しを乞うことになる。

SSB07chandpatil.jpg■チャーンド・パーティル(ナーゲーシュ・ボースレー)
サイババが二度目にシルディに現れる直前に出会った旅人。道中乗っていた馬が行方不明になり途方にくれていたところ、サイババの千里眼によって馬を取り戻すことができたため、彼を自宅に招待する。その後親族の結婚式でシルディに赴く際にサイババに同行を求め、サイババはそれに応じる。結婚式が終わった後、サイババは一人シルディに残り住み着くことになる。

SSB08nanavali.jpg■ナーナーヴァリ(サーイ・クマール)
バラモン出身の行者。彼のようなサドゥーはパーガルと呼ばれ、静謐な求道者というよりは、反社会的でエキセントリックな行動をあえてすることを好み、村社会の中では実質的には狂人と看做されていた。このナーナーヴァリはサイババに対して敵意を示した人物として各種の伝記に登場する。

SSB09booti.jpg■ブーティ(タニケッラ・バラニ)
ナーグプルの大富豪。コレラに罹患したところをサイババの手当てによって回復したことから熱烈な帰依者となり、シルディのサイババ寺院建設の立役者ともなった。彼が参詣者の休憩所とするために建造した建物は、その後サイババの埋葬地となり、今日ではサマーディ・マンディルと呼ばれている。

SSB10bhaijabai.jpg■バーイジャー・バーイ(ヴィナヤ・プラサード)
バーヤージー・バーイとも。シルディの村長ガナパト・ラーオ・パーティール・コーテーの妻。初期からの熱心な女性信徒の筆頭として各種文献に名前が残っている。サイババがつつがなく毎度の食事を摂るのを見届けてからでなければ自分も食べ物を口にしないと誓っていた。

SSB13tatya.jpg■ターティヤー(カウシク・バーブ)
バーイジャー・バーイの息子、フルネームはターティヤー・コーテー・パーティール。幼時からサイババの薫陶を受ける。マハルサーパティと彼の二人だけが、サイババとともにモスクで起居することを許された。サイババの晩年、組織化された宗教行事が行われるようになった頃には、渉外担当的な役割も果たした。

SSB11gangabhai.jpg■ガンガー・バーイ(ローヒニ・ハッタンガディ)
若き日のサイババがシルディのニーム樹の下で瞑想する姿を最初に目撃した老婦人。おそらくは架空のキャラクター。

SSB12lakshmibhai.jpg■ラクシュミー・バーイ(ルジュター・デーシュムク)
フルネームはラクシュミー・バーイ・シンデー。サイババの食事の世話や、住処であるモスクの清掃などを受持った。女性信徒の中では彼女だけが夜間にもモスクに立ち入ることを許されていた。死の直前のサイババは、彼女に9ルピー分の硬貨(信仰の九つのあり方を象徴するといわれる)を渡して祝福した。

SSB14mahanti.jpg■マハンティ(バヴァーニ)
バーティヤーの妻。サイババへの夫の攻撃に胸を痛め、何とかその敵愾心を和らげよう努める。

SSB15nayak.jpg■ナーヤク(ダルマヴァラプ・スブラフマニアム)
バーティヤー宅に出入りしていた家畜仲買人。

SSB16shyaama.jpg■シヤーマ(デーヴェーンドラ・ダードケー)
シルディ近郊出身のバラモンで本名はマーダヴラーオ・デーシュパーンデー。最も熱烈な帰依者の一人として各種文献に名前が記されている。当初はシルディ村に教師として赴任して来たが、やがてサイババに帰依するようになり、数年後の転任命令を拒み職を辞して村に留まり続けた。晩年のサイババの秘書的な役割もこなしていた。

SSB17nana_chando.jpg■ナーナー・チャンドールカル(ラヴィ・バット)
アフマドナガルの副長官を務めたバラモン。社会の上層部の人々の間にもサイババの名前を広めることに功績があった。ダーサガヌが初めてシルディにやって来たのも彼の誘いによってのものとされている。彼の娘が難産で苦しんでいた際に、馬車の御者に変じたサイババが特効薬としてのウディー(聖灰)を届けるのを助けた逸話は有名。

SSB18venkusa.jpg■ヴェーンクシャ
少年時代のサイババの導師。本名はゴーパールラーオ・デーシュムク。ジントゥルの地方長官を務めた後にセールー村に私塾を開き宗教教育を行った。伝説では、ハイダラーバード藩王国の小村パトリ(現在はマハーラーシュトラ州)のバラモンの家系に生まれたサイババは、両親の死によってムスリムのファキールの夫妻に引き取られ、さらにその後のファキールの死にともないヴェーンクシャに引き取られたという。少年の利発さは他の学生たちの嫉妬をかい、サイババは危うく殺されかけたが、師に助けられて死地を脱し、彼はシルディに向けて旅立ったという。

SSB19Sandeham.jpg■サンデーハム(ブラフマーナンダム)
ウェールズ大佐の部下。

SSB20appdapp.jpgダップー(アナント)とアップー(アリー)
コメディアン二人組。

【キャスト・スタッフについて】
出演者については筆者も知らない俳優も多いので逐一は書かない。っていうか公式サイトのギャラリーとか見てもナグさん一色で脇の人たちはのイメージはほとんどないじゃん。

その主演のナグさんについては、例によって「説明不要」で済ましたくなったけど、最低限のことだけを書いておく。父はテルグ映画界の生ける伝説、アッキネーニ・ナーゲーシュワラ・ラーオ(通称ANR)。1924年に生まれたANRは幼時から巡回演劇の世界で鍛えられ、1940年代中頃に映画デビュー、50年代から70年代までNTRシニアと人気を二分する大スターとして君臨し、88歳の現在も矍鑠としてフィルモグラフィーを更新中の大長老。ANRの次男として1959年に生まれたナーガールジュナは1986年に映画デビューしており、チランジーヴィが半引退状態の今、バーラクリシュナ、ヴェンカテーシュとならびテルグ界の熟年大スターの筆頭。長男のナーガ・チャイタニヤ、甥のスマント、スシャント、最近カムバックした妻のアマラなどからなる芸能一家の世帯主的存在。一貫した芸風は「気障な色男」。でありながら、Kラーガヴェーンドラ・ラーオ監督と組んだ Annamayya (Telugu - 1997) では15世紀ヴィジャヤナガル朝に生きた大宗教詩人を演じきって大向こうを唸らせた。さらに同監督と組んで送り出した Sri Ramadasu (Telugu - 2006) もヒットを記録している。今回の Shirdi Sai はナグ+KRRコンビのバクティ映画としては第三弾ということになる。それにしても当年53歳のナグさん、本作撮影期間中はオフスクリーンでもこんな姿を晒していて、そうだよな、もう息子もデビューしたことだし、枯れた感じになってくるのも無理ないや~、としみじみさせておいて、撮了後すぐに別の場に現れた時にはこの安ホスト風。「おみそれいたしました」と低頭することになったのだった。参考までに、ナグさん中心にアッキネーニ一族まとめて応援しちゃうもんね、というファンサイトはこちら

1942年生まれのKラーガヴェーンドラ・ラーオ氏、テルグ映画のオーディオリリースや制作発表などをネットで追いかけている人にはお馴染みのこの風貌。しかし知る人ぞ知る話なのだが、この人ただのパーティー小父さんじゃなくて実は映画監督もやってるのだ。それも「映画の皇帝」の称号をもち、1970年代中頃から映画を撮ってる大ベテランだ。100本を超える監督作の初期には、ANRとNTRがシュリーデーヴィーを相手にベルボトムで踊り狂う Satyam Sivam (Telugu - 1981) なんてのもあって凄い。これだけのキャリアになると作風もとても一言ではまとめられるものではないが、ナグさんと組んだ上記の2作に加えて、チランジーヴィをキャスティングしてインド映画史上最もカッコいいシヴァ神のナタラージャを実現させた Sri Manjunatha (Telugu/Kannada - 2001)、NTRの名作Panduranga Mahatyam (Telugu - 1957) Dir. Kamalakara Kameswara Rao を息子のバーラクリシュナ主演でリメイクし新しい解釈を加えたPandurangadu (Telugu - 2008) などバクティものにも際立った手腕を見せている名匠とだけ書いておこう。

音楽担当の、こちらもベテランMMキーラヴァーニ先生については、クドクド書くよりも、上に言及した Annamayya の一曲 ♬Eaemoko をサンプルとしてリンクするだけで充分な気がしている。

ShirdiSai3.jpg

投稿者 Periplo : 11:51 : カテゴリー バブルねたtelugu
| コメント (0)