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2013年02月24日

Vishwaroopam 上映について

「3月のJ-テルグ」と書きそうになっておっとっと…。今回はタミル映画、そして(技術的なトラブルがなければ)英語字幕付き。川口でやるよ。

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Vishwaroopam (Tamil - 2013) Dir. Kamal Haasan

原題:விஸ்வரூபம்
タイトルのゆれ:Vishwaroopa(ヒンディー語版のタイトル)
タイトルの意味:God of Omniscience (BollyMeaning さんによる解説も参照)

Cast:Kamal Haasan, Rahul Bose, Shekar Kapur, Pooja Kumar, Andrea Jeremiah, Jaideep Ahlawat, Naser, Samrat Chakrabarti, Zarina Wahab, Miles Anderson, James Babson, Jude S Walko, Chris Kotcher, Greg Sammis, David Scott Diaz, Melissa Bayer, Hayat Asif, etc.

■日時:2013年3月9日16:00開映予定 
※インターミッション中には別料金での軽食サービスもあり
■事前予約での料金:大人2300円/5歳以上12歳以下の子供1000円/5歳未満の子供は無料(座席なし)
■字幕:英語
■上映時間:ネット情報によれば約148分
■会場:埼玉県川口市、SKIPシティ、彩の国ビジュアルプラザ http://www.skipcity.jp/access/
※家族チケット料金などに関しての詳細は、主催者公式サイトhttp://www.indoeiga.com/を参照のこと
■参考レビュー集成:http://periplosjottings.blogspot.jp/2013/02/vishwaroopam-tamil-2013.html

メールによる事前予約をお勧めします。
メールのタイトルは「Vishwaroopam ticket booking」などとし、
1. Name:申し込み代表者のお名前をローマ字でここに記入
2. Number of tickets / adults:大人の人数を算用数字でここに記入
3. Number of tickets / children:子供の人数を算用数字でここに記入
以上の必要項目を埋めてmovieinfo@indoeiga.comまでメールして下さい。支払いは当日劇場受付で。残席がある場合予約は上映前日まで可能、上映前に確約の折り返しメールが届くはずです。

今回に限り、電話予約も可能(ただし英語)080-3575-2404 / 080-3454-2366 / 080-3417-5595

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昨年末ごろからこの2月まで、様々な意味で世間を賑わせていた話題作がついに上映。タミル映画界ではラジニと並ぶ二大巨頭の一人だってのにこれまで日本では劇場公開がなかった(映画祭で『愛は至高のもの (Anbe Sivam)』が公開されただけ、と思うんだけど、勘違いだったら申し訳ない)カマルハーサン(カマラーハーサンとも)の主演・監督作だ。1954年生まれの58歳、幼少時から子役として映画出演していたが、成人した後のデビューは1970年頃。そして Apoorva Raagangal (Tamil - 1975) Dir. K Balachander のヒットによってスターダムにのぼり、以後ラジニカーントとともにタミル映画界のトップランナーとして走り続けてきた。冠名は「ユニバーサル・スター」。もちろんタミル映画が主だが、その他の南印3言語圏作品、ヒンディー語映画にも満遍なく出演している。芸風を無理に一言でまとめると、理知的な演技派+(古典の素養をベースにもつ)スーパーダンサー。そしてナルシシズム的傾向もあるかもしれない。演技力を見せつけるような1人n役ものが多いのも、このナルシシズムの延長にあるのではないかと筆者は考えている。そのためか、監督やその他の裏方と対立することも時に起こり、今作のように自らプロデュース・監督を務めることも増えてきている。スクリーン上ではキス魔、そしてオフスクリーンでもかなりの艶聞家として知られる。二人の娘のうち、長女のシュルティはすでに女優として活動を始めており、次女のアクシャラもデビューが近いという噂もある。現在のところ日本語字幕付きで見られるカマル主演作は、『ボス その男シヴァージ (Sivaji The Boss)』、『ロボット (Enthiran)』のシャンカル監督による『インドの仕置人 (Hindustani)』だけということになると思う。

本作の公開を巡ってのゴタゴタについてはウィキペディアの Controversies related to Vishwaroopam が丁寧にまとめてくれているので、長々とは書かない。最も深刻だったのは、ムスリムに対する偏見を助長する表現があるとしていくつかのムスリム団体から上映中止を求める法的な訴えがなされたこと。タミル・ナードゥ州を始めとした主要マーケットで、実際に一旦封切られたものが中止となり、結局検閲を通ったフィルムに更に手を加えることで何とか折り合いがつき、上映は再開された。しかしカマルの声明を信じるなら、この改変は本質的なものではなく、幾つかのシーンでサウンドとセリフが削られただけということだ。つまり元々のストーリーにも本質的に偏見などなかったということにはなりはしないか。なので、そういう意味での問題作を期待して観に行くと肩すかしを喰わされるのではないかと思う。あくまでも娯楽的な、NYとアフガニスタンを舞台にした手のこんだスパイ・アクション・スリラーなのだ。事前にストーリーについて予習をしておきたいという人はカーヴェリ川長治さんの日本語によるレビューを参照されたい。

通例だと共演女優、音楽監督などについても一言ぐらいは書くところなのだが、残念ながらプージャー・クマール、アーンドリヤー・ジェレマイヤーのツインヒロインについてはほとんど語れることなし。助演者の中では悪役をやるというラーフル・ボースが何と言っても一番の目玉だろう。コルカタ出身、ヒンディー語映画界きってのインテリ系、作品への予備知識がなくとも、この顔が出てくるならばきっと異色作に違いないと思える、安心のブランドだ。他に『エリザベス』の監督として名高い(しかし過去には Mr. India も撮ってるってのが凄いとこだよね)のシェーカル・カプール、ナーサル、サリーナ・ワッヘーブなんていうところが注目か。

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本作の上映中止はマレーシアにも一時的に及んだ。その最中にKL街頭に掲げられていたファンクラブによるポスター。

【蛇足】
昨日に発表されたこのイベント、実はその時点で既に200名様のタミル人の予約が入ってたそうだ。恐るべし、タミル人の集結力。しかし予約入れは速攻でも当日の会場への集まりはとってもマイペースというのは先日の Thuppakki 上映の際に実証済み。インターミッションも、200人超の皆さんがフード・ストールに押し掛けて全員が軽食にありつくまでに一体どのくらい時間がかかるのか、考えただけでちょっと気が遠くなる感じだ。遠方からいらっしゃる方は時間に余裕をもって臨まれたい。また、会場のキャパは325席、タミル人さん達の人数はこれからも増えるだろうから、遠路川口まで出かけてやろうという人はやっぱり予約を入れとくのが無難でしょう。

投稿者 Periplo : 21:29 : カテゴリー バブルねたtamil
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2013年02月19日

2月のJ-テルグ

プラバース、見参だ。
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またしても間近になっての告知で済んません、再び会場を川口に戻しての上映。

Mirchi (Telugu - 2013) Dir. Koratala Siva

原題:మిర్చి
タイトルのゆれ:Varadhi(撮影中の仮称)
タイトルの意味:Red chillies
Cast:Prabhas, Sathyaraj, Anushka Shetty, Richa Gangopadhyay, Nadhiya Moidu, Brahmanandam, Sampath Raj, Subbaraju, Rakesh Varre, Satyam Rajesh, Srinivasa Reddy, Adithya Menon, Nagineedu, Raghu Babu, Benarji, Supreeth Reddy, Hema, Karthik, Mamilla Shailaja Priya, Hamsa Nandini, etc.

■日時:2013年2月23日14:00開映予定、終映は17:00ごろ 
※インターミッション中には別料金での軽食サービスもあり
■料金:大人2200円(予約2000円)/5歳以上12歳以下の子供1200円(予約1000円)/5歳未満の子供は無料(座席なし)
■字幕:なし
■上映時間:ネット情報によれば約155分
■会場:埼玉県川口市、SKIPシティ、彩の国ビジュアルプラザ http://www.skipcity.jp/access/
※家族チケット料金などに関しての詳細は、主催者公式サイトhttp://www.indoeiga.com/を参照のこと
■映画公式サイト:http://www.mirchithemovie.com/index.php
■参考レビュー集成:http://periplosjottings.blogspot.jp/2013/02/mirchi-telugu-2013.html

メールによる事前予約をお勧めします。
メールのタイトルは「Mirchi ticket booking」などとし、
1. Name:申し込み代表者のお名前をローマ字でここに記入
2. Number of tickets / adults:大人の人数を算用数字でここに記入
3. Number of tickets / children:子供の人数を算用数字でここに記入
以上の必要項目を埋めてmovieinfo@indoeiga.comまでメールして下さい。家族チケットをご希望の場合はその旨お書き添え下さい。支払いは当日劇場受付で。残席がある場合予約は上映前日まで可能、上映前に確約の折り返しメールが届くはずです。

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【釣り書き】
本作がデビューとなるコラターラ・シヴァ監督による、ロマンス+アクション映画。2月8日に封切られ、批評家受けはそこそこでしかなかったものの、興行成績の方は順調に伸びているらしい。

ストーリーは、例によって余り分かりすぎてしまわないよう横目でチラ見したところによると、ミラノに住む主人公(プラバース)が同郷の女の子(リチャー・ガンゴーパーディヤーイ、第ニヒロイン)と知り合い、色々あってニ人が故郷に戻ると、ファクショニストたちの血みどろ抗争に巻き込まれ、さらにそれまでは隠されていた過去のエピソードの開示の中で第一ヒロイン(アヌシュカ・シェッティ)が登場する、というような話。そしてウルトラ暴力の末に「暴力はよくない」というメッセージも謳い上げられるらしい。まあ、これまでに幾度となく作られてきたラーヤラシーマ・ファクション映画のヴァリアントであることは間違いない(ただし、本作の舞台設定はラーヤラシーマではなくグントゥール北部のパルナードということになっている)。なので当然ネット上の評判は良くない。とあるブロガーさんが、いかに本作が近過去のヒット作の要素の寄せ集めであるかを躍起になって記事にまとめて下さっていて、大変参考になる。

しかしインテリ連中から何を言われようとヒットはヒット。みんなプラバースの男っぷりと、ツイン・ヒロインのセクシーなあれやこれや、デーヴィ・シュリー・プラサードの音楽で満足してるんだよね。おっと、ブラフミー先生のコメディーもたっぷりトッピングされてるってのを忘れちゃいかんやね。

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主演のプラバース(オフィシャルサイトあり)について簡単に。本名はウッパラパーティ・プラバース・ラージュ、1979年生まれ。オジに1970-80年代のヒーロー俳優だったウッパラパーティ・クリシュナム・ラージュをもち、キャリアの第一歩を踏み出すに当たっての力添えがあったものと推測される。2002年にデビューしたのち、ロマンチックコメディー Varsham (Telugu - 2004) Dir. Sobhan が大ヒットしてトップヒーローの一員となった。こいつもやっぱりかなりデカイ。しかも、前にも一度紹介したこの写真(右から3番目)を見ると一目瞭然、「これ反則じゃないすか」ってくらいの、トリウッドきっての小顔(隣のNTRジュニアの半分くらいじゃないのか)なのだ。そして、上に掲げた写真で分かるように、大男の割にはなんかお洒落、なんだよね。まあ、いっくら洒落倒してみても、そこはテルグ映画、どうせ最後はこーなるんだけどさ。

まあ、この体躯を生かした迫力あるアクションと、ロマンチックなシーンにも対応できる甘いマスクの共存、ていうのが売りってことになるかな。

第一ヒロインのアヌシュカ・シェッティは、2005年デビューとは思えないほどのベテラン感が漂っている。出身はカルナータカ州マンガロールということだが、フィルモグラフィーではテルグ映画が圧倒的で、しかも多くがマへーシュやナーガールジュナといった大スターとの共演。最初からかなりセクシーな路線で攻めてきていたが、ブロックバスターとなった Arundhati (Telugu - 2009) Dir. Kodi Ramakrishna では単独主演者として金縛り演技で映画を支え、単なるお色気姐さんではないことを見せつけてくれた。本作では田舎のお嬢さんを演じるということでこれまた楽しみ。

第二ヒロインのリチャー・ガンゴーパーディヤーイはデリー生まれのベンガーリー、でもやっぱり仕事はテルグがメイン。2010年デビューでまだ新人に近い扱いながら、都会派のグラマーガールという芸風はかたまりつつあるようだ。

その他に、タミル映画界の大物サティヤラージ、最近カムバックを果たしたナディヤ・モイドゥなどの登場が注目される。また個人的にはテルグのイイ顔悪役軍団(しかし決してメイン悪役にはならない)からのスッバラージュシュプリート・レッディといった連中が拝めるのが嬉しくてならないのだ。

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投稿者 Periplo : 19:53 : カテゴリー バブルねたtelugu
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