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2013年12月31日

【日程変更】マラヤーラム映画新作上映1401

マラヤーラム映画の上映もこれからシリーズ化するのだ。こうしちゃいられねえ。

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Escape from Uganda (Malayalam - 2013) Dir. Rajesh Nair

原題:എസ്‌കേപ് ഫ്രം ഉഗാണ്ട

Cast: Rima Kallingal, R Parthiban, Vijay Babu, Joju George, Tashu Kaushik, Winston Witecker, Micheal Wawuyo, John Bagenda, Wilberforce Mutete, Anita Kyalimpa, Carlos Ombonya, Mukesh

公式トレーラーhttp://youtu.be/bkEKEx4lSOc
ソング全曲ジュークボックスhttp://youtu.be/hs2kHj53GL0

■日時:2014年1月26日、午後3:00開映 通関の問題からフィルムの到着の遅れが生じ、当初予定の18日から変更となった。
■料金:大人1900円、10歳以上の子供1000円
■字幕:なし
■上映資材:DCP
■上映時間:ネット情報によれば約1時間55分
■会場:埼玉県川口市、SKIPシティ、彩の国ビジュアルプラザ http://www.skipcity.jp/access/
■映画公式サイト(FB):https://www.facebook.com/EscapeFromUgandaOfficial
■主催者公式サイト(FB):https://www.facebook.com/CelluloidJapan
■参考レビュー集成:http://periplosjottings.blogspot.jp/2013/12/escape-from-ugandamalayalam-2013.html
※上映に際しては途中10分程度のインターミッションあり。別料金でインド・スナックのサービスあり。また、ペットボトルなどの自販機も会場にあり。

※事前予約をお勧めします。申し込みフォームの入り口はこちら。万が一の直前の急な変更や今後の案内などもメールで受信できるようになります。

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【前半部の粗筋】
シカ・サミュエル(Rima Kallingal)とジャヤクリシュナン(Vijay Babu)は異カースト恋愛が親から認められず、駆け落ち結婚をしてウガンダに移り住む。デザイナーをしていたシカは自分のブティックを開くことに成功し、ジャヤクリシュナンもカフェの店長の職を得、やがて二人の間には一人娘も生まれる。満ち足りた平穏な生活のさなか、ある日突然にシカは二人の女性の殺人の容疑で逮捕され獄に送られる。まったく身に覚えのない濡れ衣だった。殺された女性のうちの一人は市長の娘で、要人の家族に対する犯行とみなされたことはシカの立場を一層悪くした。ジャヤクリシュナンは同郷の弁護士フィロース(Mukesh)を頼るが、彼は事務所で何者かに射殺されてしまう。絶望したジャヤクリシュナンの前に現れたのは、金をはらえば非合法手段でシカを解放することを請け負うと嘯くアントニー(Parthiban)という男だった。(粗筋了)

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本作の見どころはふたつあると思う。ひとつは、マラヤーラム映画界で事実上トップ・ヒロインの地位を獲得したと言っていいだろうリマ・カッリンガルが主演で、アクションをこなすらしいこと。準ミス・ケララ出身ではあるものの、あまりに個性的な美貌。マラヤーラム映画が伝統的に求めていた良妻賢母的な女性像とは、演技する前から大きく隔たっていた。文芸的な若者映画Ritu (Malayalam - 2009) Dir. Shyamaprasad でデビューしてからしばらくはお色気担当的なキャスティングが多かった。容姿の存在感に演技の迫力が追いついたのは、なんといっても衝撃作 22 Female Kottayam (Malayalam - 2012) Dir. Ashiq Abu によって(しかし筆者は同年の Nidra も捨てがたいと思っている)。この11月にはその 22 Female Kottayam のアーシク・アブ監督と華麗なる地味婚を挙げたが、結婚を期に引退などということは毛頭も考えていないと言明しており、この先も楽しみである。

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ふたつめの見どころ(であると同時に不安点でもある)はもちろんウガンダ。全編をアフリカで撮影したというのは、マラヤーラム映画ではもちろん初、インド映画としても初めてかもしれない。一般的に印度人の、あるいは印度映画の外国観というのは、あからさまに差別的で、一番の上国は西欧と米国、東アジア「平たい顔族」の諸国に対してはアンビバレント、ブラック・アフリカに対してはブルータルとしかいいようのない偏見が示されることが多い。多くのレビューでスリラーとしては凡庸と評されてしまった本作だが、アフリカがどのように描かれるかという点ではかなりスリリング。最初に題名を聞いたときは、悪名高いアミン大統領時代のウガンダが舞台かと思ったが、どうもそうではないらしく、設定はバリバリの現代。過去の暗黒時代の糾弾という逃げ道もないわけだ。ああ、ホントにドキドキする。

監督のラージェーシュ・ナーイルは Annum Innum Ennum (Malayalam - 2013) でデビューし、本作が2本目となる新人。監督を志す前の会社員時代に何年かウガンダに暮らしていたことがあるそうだ。そのあたりはインタビュー動画(英語)を参照。なお、今回上映は残念ながら英語字幕つきではないが、作中ではマラヤーラム語の他に、タミル語、英語、フランス語、スワヒリ語、キニャルワンダ語、ルガンダ語などが飛び交う恐るべき多言語映画ということだ。英語を解する人ならば結構ストーリーは分かるのではないかとも推測される。

その他のキャストでは、タミル俳優のパールティバンが、かなり重要な役どころを担うようだ。ガングロ+縮毛+ギョロ目+獅子鼻の典型的なサウス顔、そして不細工だが男気にあふれる奴というような役どころが印象に残るパールティバンは、Melvilasom (Malayalam - 2011) [ここで紹介した]が高い評価を得て以来、時々マラヤーラム映画にも顔を見せるようになってきている。マラヤーラム映画界からは、ベテランのムケーシュも短い時間ながら登場し、渋いところを見せてくれそうだ。

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ヒロイン・リマの走りっぷりも見どころのひとつだそうだ。

投稿者 Periplo : 00:38 : カテゴリー バブルねたkerala
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