« 10月のタミル映画上映:その3 | メイン | 11月のJ-テルグ:その1 »

2015年10月24日

11月のマラヤーラム映画

文通、そして雨が重要なモチーフになっているという。

ENM1.jpg
ENM2.jpg
ENM3.jpg

Ennu Ninte Moideen (Malayalam - 2015) Dir. R S Vimal

原題:എന്ന് നിന്റെ മൊയ്തീൻ
タイトルの意味:From Yours Moideen(手紙の結びの文句)
タイトルのゆれ:Ennu Ninde Moideen, Ennu Ninte Moidin, etc.

Cast:Prithviraj, Parvathy Menon, Saikumar, Tovino Thomas, Bala, Sashi Kumar, Lena, Sudheer Karamana, Sudheesh, Sivaji Guruvayoor, Kalaranjini, Roshan, Surabhi Lakshmi, Indrans, Sija Rose, Subeesh Sudhi, Sneha Raj, Devi Ajith, Emine Salman, Shilpa Raj, Charutha Baiju, George Tharakan K J, Krishna Namboothiri, etc.

Music:M Jayachandran, Ramesh Narayan, Gopi Sunder

公式トレーラー:https://youtu.be/b_iPKIpiAm0
全曲ジュークボックス:https://youtu.be/cJPqS-EelwM

■日時:2015年11月1日、14:00開映(12:00ごろランチ開始、13:00ごろチケット販売・引き換え開始、17:00ごろに終了)
■料金:大人1800円、5-15歳の子供1000円、5歳以下の子供は無料(座席なし)
■字幕:英語
■上映資材:DCP
■上映時間:ネット情報によれば約167分
■会場:埼玉県川口市、SKIPシティ、彩の国ビジュアルプラザ http://www.skipcity.jp/access/
※別料金で上映前にランチあり、インターミッションにはスナックの販売あり。下の申し込みフォームからチケットと同時に予約可。

■主催者公式サイト:http://celluloidjapan.com/
■参考レビュー集成:http://periplosjottings.blogspot.jp/2015/10/ennu-ninte-moideen-malayalam-2015.html

※事前予約をお勧めします。申し込みフォームの入り口はこちら。万が一の直前の急な変更や今後の案内などもメールで受信できるようになります。

【粗筋】
1960年代のマラバール地方。コーリコード(カリカット)近郊のムッカム村に2つの名家があった。両家の当主、ウンニ・モイディーン・サーヒブ(Saikumar)とコッターッティル・マーダヴァン(Sasikumar)は宗教を異にしながらも親友同士で、村社会の中でもムスリムとヒンドゥーの友好的共存を態度で示し続けていた。ウンニ・モイディーン・サーヒブの息子モイディーン(Prithviraj)とマーダヴァンの娘カーンチャナマーラ(Parvathy Menon)は家族ぐるみの付き合いの中での幼なじみだったが、成長した二人が互いに恋心を抱いたとき、周囲の人々によって引き裂かれる。モイディーンは見合い婚を強いる父との口論の末、家を離れる。カーンチャナマーラは学業を中断させられ、家に軟禁される。いつか結ばれる日まで待つことを選択した二人は、信頼できる使用人の助けで文通を始める。そして20年近い年月が流れるが…。

【主要キャラクター/キャスト】イメージは本作のスチルからではないものも混じっている
ENMcast.jpg


■モイディーン(プリトヴィラージ)
裕福なムスリムの家庭に生まれながら社会主義に惹かれて活動家となる。文学を愛好すると同時にサッカーに魅いられてもいる。演じるプリトヴィラージについては昨年の Kaaviya Thalaivan の時に書いた。一説には、本作のモデルとなった実在のカーンチャナマーラは、プリトヴィの主演を条件に映画化を許可したという。
■カーンチャナマーラ(パールヴァティ・メーノーン)
医者になることを目指して勉強する聡明なヒロイン。社会的な不正に対して果敢に声を上げる積極性の持ち主だが、保守的な家族の前に、夢を諦めさせられる。演じるパールヴァティは、Bangalore DaysUttama Villain で登場済み。空恐ろしくなるほどの演技の幅を持つ女優で、本作では上にあげた2作とは全く違うたたずまいで登場することが予想される。
■ウンニ・モイディーン・サーヒブ(サーイクマール)
「ムッカム村のスルタン」と称される名家の当主。熱心な国民会議派の支持者で、社会主義者となった息子にに激怒し、口論を絶やさない。マラヤーラム映画悪役二大巨頭の一人であるサーイクマールについてはこちらに書いた。
■パーットゥンマ(レナ)
モイディーンの母。終盤で大変重要なシーンがあるらしい。若返りに向けてフルスロットルのレナさんだが、今回は老け役。
■コッターッティル・セードゥ(バーラー)
カーンチャナマーラの兄弟。カーンチャナマーラの運命をなすすべなく傍観する。
■ムッカム・バーシ(スディール・カラマナ)
モイディーンの友人。
■アッチュ(トヴィノー・トーマス)
カーンチャナマーラに密かに恋する若者。
■コッタンガル・アチュダン(シヴァージ・グルヴァイユール)
カーンチャナマーラのオジ。
■その他
カーンチャナマーラの父役としてシャシクマールの名前がクレジットされているが、おそらくはタミル映画俳優兼監督のMシャシクマールではなくカンナダ俳優のシャシクマールが登場するものと思われる。[11.02追記]違いました、出てきたのはマラヤーラムのセミプロ俳優のASシャシクマール

ENM4.jpg

【釣り書き】
マラバール地方では大変有名で、しかも当事者が存命している実話に基づいたストーリーだという。

ムスリムとヒンドゥーという異なるコミュニティーに属していたため、愛し合いながら引き裂かれた二人は、駆け落ちか、親の定めた別の相手との結婚か、どちらか一つを選ばざるをえないと思われた。しかし結果として、「ただじっと時機を待つ」という第三の道が二人を導くことになる。離れ離れになった恋人をつないだのは文通というか細い糸だった。

文通というのは映画には馴染みにくいモチーフと思われるのだが、これに果敢に挑んだ作品も時に見つかる。当網站では過去に Pokkisham を紹介した(これもヒンドゥー&ムスリム・ロマンスだった)。文通もので、なおかつ実話に基づく近過去の歴史もの(1960年代から80年代という設定)という一筋縄ではいかない素材を、新人監督RSヴィマルがどのようにまとめ上げたのか、大変に興味深いところだ。なお、ヴィマルは2006年に、カーンチャナマーラに取材して、二人の恋物語を Jalam Kond Murivetaval というドキュメンタリーフィルムにして発表している。

本作もまた、ケララ州外で上映される全てのプリントに英語字幕がつくという(こちらのレビューによる)。今回はソングにも字幕が付与され、かなりレベルの高い出来であるという。良い方向性なので、なんとかこれがスタンダードになってほしいもんです。

投稿者 Periplo : 23:33 : カテゴリー バブルねたkerala

コメント

コメントしてください

サイン・インを確認しました、 . さん。コメントしてください。 (サイン・アウト)

(いままで、ここでコメントしたとがないときは、コメントを表示する前にこのウェブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)


情報を登録する?