« 2016年01月 | メイン | 2016年03月 »

2016年02月27日

3月のタミル&マラヤーラム映画上映

Sethupathi の再上映と併せて一日二本の南インド映画祭り。ランチスナックにも大層期待がもてる。

一発目

Sethupathi4.jpg

Sethupathi (Tamil - 2016) Dir. S U Arun Kumar

原題:சேதுபதி
タイトルの意味:主人公の名前。セードゥパティには元々は「守護者・警護者」という意味がある。
タイトルのゆれ:Sethupathy, Sedhupathy, etc.

Cast:Vijay Sethupathi, Ramya Nambeesan, Vela Ramamoorthy, Linga, Vivek Prasanna, etc.

Music:Nivas K Prasanna

公式トレーラー:https://youtu.be/dK5E8mzmD6w
全曲ジュークボックス:https://youtu.be/_EW5TdJCUSw

都合により Sethupathi の上映はとりやめとなりました

ニ発目

Maheshinte1.jpg

Maheshinte Prathikaram (Malayalam - 2016) Dir. Dileesh Pothan

原題:മഹേഷിന്റെ പ്രതികാരം
タイトルの意味:The Revenge of Mahesh
タイトルのゆれ:Maheshinte Prathikaaram, etc.

Cast:Fahadh Faasil, Anusree, Soubin Shahir, Alancier Lay, Aparna Balamurali, Jaffer Idukki, Dileesh Pothan, Sujith Shankar, Saiju Agustine, Lijomol Jose, K L Antony, Vijilesh, etc.

Music:Bijibal

公式トレーラー(英語字幕つき):https://youtu.be/_KY8Du4WWew
全曲ジュークボックス:https://youtu.be/sJLsgEWGYNA

■日時:2016年3月5日、14:00開映(当日券販売および予約チケットの引き換えは13:00頃から開始、映画は17:00前に終了)
■料金:大人1800円、5-15歳の子供1000円、5歳以下の子供は無料(座席なし)
■字幕:英語
■上映資材:DCP
■上映時間:ネット情報によれば約121分
■会場:埼玉県川口市、SKIPシティ、彩の国ビジュアルプラザ http://www.skipcity.jp/access/
※別料金で、上映前(12:30~)にはランチ、インターミッションにはスナックの販売あり。下の申し込みフォームからチケットと同時に予約可。

■主催者公式サイト:http://www.celluloidjapan.com/
■参考レビュー集成:http://periplosjottings.blogspot.jp/2016/02/maheshinte-prathikaram-malayalam-2016.html

※事前予約をお勧めします。申し込みフォームの入り口はこちら。万が一の直前の急な変更や今後の案内などもメールで受信できるようになります。

【粗筋】
イドウッキ郡の田舎町プラカーシュに住むマヘーシュ(Fahadh Faasil)は、冠婚葬祭の撮影で生計を立てているカメラマン。幼馴染で今は看護婦をしているサウミャ(Anushree)への思いを打ち明けようとしている。しかしある日、スタジオの近くの路上で起きた喧嘩に巻き込まれ、とある人物から公衆の面前で手ひどく侮辱される。同じころに失恋もしてしまったマヘーシュは失意のどん底に沈む。後にジムソン(Sujith Shankar)という名の溶接工であることが分かったその相手に復讐し、屈辱を晴らす日まで裸足で通すことを決意した彼の前に、魅力的な女性ジンシ(Aparna Balamurali)が現れる。

【主要キャラクター/キャスト】イメージは本作のスチルからではないものも混じっている
MaheshinteCast.jpg

■マヘーシュ・バーヴァナ(ファハド・ファーシル)
片田舎で親父の写真館を受け継ぎ、町の何でも屋カメラマンとして仕事をしている呑気な男。Chaappa Kurish あたりから始まり、Bangalore Days にいたるまで、「金持ちの嫌な奴」をやらせると痺れるほどに上手かったファハドだが、本作ではお人好しをまた巧みに演じているという。さらに復讐を誓ってからの変容も見どころのひとつなのだという。
■サウミャ(アヌシュリー)
マヘーシュの幼馴染で、今は看護婦として北インドで働いている。現実的な女性。演じるアヌシュリーは、ファハドと共演の Diamond Necklace でデビューした。その後大ブレイクをしたとは言いがたいのだが、Ithihasa なんかでの格好良さを見てしまうと、勿体無く使われている逸材と思えて仕方ない。貧乏なマラヤーラム映画界だが、こと人材に関してはとても贅沢に浪費しているのだ。
■ジンシ・アガスティン(アパルナ・バーラムラリ)
失恋を経験したしたマヘーシュが出会って惚れる相手。アパルナは本作が2本目となる新人。しかし演技は既に高く評価されており、ミーラ・ジャスミンの再来という声まで上がっている。
■クリスピン(サウビン・シャーヒル)
ベービの額装店にアシスタントとして雇われる男。PremamCharlie にも出ていたサウビンは、本作でも筆頭のお笑い担当。

その他の登場人物
■ヴィンセント・ヴァーヴァナ(KLアントニー):マヘーシュの父
■ベービ(アランシヤル・レー・ロペス):マヘーシュの商売仲間、写真の額装店を営む
■クンニュモン(ジャーファル・イドゥッキ):サウミャの父
■ソニア(リジュモール・ジョース):ベービの娘

【釣り書き】
監督のディリーシュ・ポータンは本作がデビュー。脚本家や脇役俳優として12年も映画界にいて、やっとデビューした人らしい。製作のアーシク・アブと主演のファハド以外は大変に地味なキャスト&スタッフだが、ふたを開けたところ大好評。タイトルに「復讐」を掲げていながらも、南インドお約束の鎌や鉈が飛び交い血飛沫が舞い上がるのとはかけ離れた、上質のユーモアがエレガントに描かれているのだという。ネットにあがったレビューはいずれも大変にお行儀よく、徹底的にネタばれを避けて、復讐の手法については全く触れていない。そのサスペンスは英語字幕つきの画面で、イドゥッキの美しい風景とともにゆっくり堪能したい。

Maheshinte2.jpg

投稿者 Periplo : 13:14 : カテゴリー バブルねたkerala
| コメント (0)

2016年02月20日

2月のタミル映画

お巡りをカッコよく演じられて初めてタミルのスーッパルスターへの道が開けるんだぜ(笑、じゃなくて、割とマジ)。

Sethupathy1.jpg

Sethupathi (Tamil - 2016) Dir. S U Arun Kumar

原題:சேதுபதி
タイトルの意味:主人公の名前。セードゥパティには元々は「守護者・警護者」という意味がある。
タイトルのゆれ:Sethupathy, Sedhupathy, etc.

Cast:Vijay Sethupathi, Ramya Nambeesan, Vela Ramamoorthy, Linga, Vivek Prasanna, etc.

Music:Nivas K Prasanna

公式トレーラー:https://youtu.be/dK5E8mzmD6w
全曲ジュークボックス:https://youtu.be/_EW5TdJCUSw

■日時:2016年2月21日、15:00開映(当日券販売および予約チケットの引き換えは14:00頃から開始、映画は18:00前に終了)
■料金:大人2200円、5-15歳の子供1000円、5歳以下の子供は無料(座席なし)
■字幕:英語
■上映資材:DCP
■上映時間:約122分
■会場:千葉県市川市、イオンシネマ市川妙典(こちら参照)

■主催者公式サイト:http://www.celluloidjapan.com/
■参考レビュー集成:http://periplosjottings.blogspot.jp/2016/02/sethupathi-tamil-2016.html

※事前予約をお勧めします。申し込みフォームの入り口はこちら。万が一の直前の急な変更や今後の案内などもメールで受信できるようになります。

【粗筋】
マドゥライに住むセードゥパティ(Vijay Sethupathi)は、真面目で有能な警官で、家庭ではよき夫、よき父だった。同僚警官が惨殺された事件を捜査する中で、マドゥライの有名なドンであるヴァーッティヤール(Vela Ramamoorthy)が事件の黒幕であることを彼は察する。しかし、犯人逮捕に向けて動き出した彼の前に、腐敗した警察の組織の壁が立ちはだかり、同時に家族にも危険が迫ってくる。

【主要キャラクター/キャスト】イメージは本作のスチルからではないものも混じっている
SethupathyCast.jpg

■Kセードゥパティ(ヴィジャイ・セードゥパティ)
マドゥライ警察署に勤めており、ACP(アシスタント・コミッショナー)への昇進も近い。職務に忠実で、正義と信じるものを真摯に追求するタイプだが、エンカウンターとかもやっちゃうらしい。演じるVJSについては、昨年の Naanum Rowdy Dhaan のところで簡単に書いた。
■その妻(ラミャ・ナンビーサン)
二児の母。演じるラミャは基本的にはマラヤーラム女優で、プロフィールはここにちょっと書いた。タミル映画では地味なキャリア。しかし、VJSと組んだ Pizza だけは大当たり。
■ヴァーッティヤール(ヴェーラ・ラーマムールティ)
主役のペア以外のキャストがなかなか発表されなかった本作だが、この人も名前だけでさっぱりよく分からない。どうやら本業は文筆家(映画の脚本も書く)で、映画出演は2,3作目であるらしい。しかし確かにカメラの前に引っ張ってきたくなるみごとな面構え。タミル映画に久しく登場しなかった、静かに怖い悪役と絶賛されている。

Sethupathy3.jpg

【釣り書き】
監督のSUアルンクマールは本作が長編劇映画としては第2作目となる新進。短編映画 My Darling Padmini が認められ、同作を発展させ、VJSを主役に据えた Pannaiyarum Padminiyum (Tamil - 2014) で長編デビュー。筆者も遅まきながら見てみたのだが、タミル呑気映画として傑作。半世紀ほど前のタミル南部の田舎をユートピアとして描きながらも、基調としてのリアリズム描写が見事だった。ただし、批評家からの評価は高かったもの、興行的にはいまひとつだったらしい。本作では、印象的なリアリズムを保持しながら、ヒロイックなアクションやスリラー要素も取り入れて、正調でありながら飽きさせないエンターテインメントに仕上がっているという。

そしてそのエンターテインメントの全てを背負っているのがVJS。2010年から主役出演、2012、13年にブレイクしたVJSにとって(当人がそれを望んでいるのかどうかは分からないが)、信頼すべき警官像を演じることは、カルトスターからトップスターへの橋渡しになるのではないかと思われる。タミル(あるいはサウス)では、トップスターといわれる俳優たちのほとんどが、警官役でアタリをとっている。それをやらずにスターダムにのし上がったのはシッダールトぐらいしか思いつかない。誰かはここでは書かないが、大スターで警察の制服が致命的に似合わない珍しい奴もいるけれど、それは例外的。サウスの衆にとって、現実の警察官がなるべくかかわりたくない恐怖の存在である度合いは日本の比ではないのだけれど、同時に、スクリーン上のカーキには男らしさの純粋結晶を読み取るものであるようなのだ。

グラサンと黒々とした髭、隙のない(ぱっつんぱっつんとも言う)カーキの着こなしの典型的な荒ぶるお巡り、舞台はマドゥライ、敵役は絹のヴェーッティ(タミル語でのドーティ)が似合う奴、漲ってくる何かが期待できそうだ。

ひょえ~、怖いよ~。
Sethupathy2.jpg

投稿者 Periplo : 02:17 : カテゴリー バブルねたtamil
| コメント (0)

2016年02月11日

2月のJ-テルグ

「バタフライ効果」がキーワードのひとつらしい。ロンドンでNTRが変な髪型にすると川口でカオスが起きる、とか(違う)。

NannakuPrematho1.jpg

Nannaku Prematho (Telugu - 2016) Dir. Sukumar

原題:నాన్నకు ప్రేమతో
タイトルの意味:To father, with love
タイトルのゆれ:Nannaku Premato, etc.

Cast:NTR Junior, Rakul Preeth Singh, Rajendra Prasad, Jagapathy Babu, Srinivas Avasarala, Rajiv Kanakala, Ashish Vidyarthi, Noel Sean, Thagubothu Ramesh, Vennela Kishore, Sithara, Naveen Neni, Liza van der Smissen, Madhubala (guest appearance), etc.

Music:Devi Sri Prasad

公式トレーラー(英語字幕つき):https://youtu.be/Om69gF1iiT4
全曲ジュークボックス:https://youtu.be/ID9a7VwQZ-w

■日時:2016年2月14日、13:30開映(17:00ごろに終了)
■料金:大人2400円(予約2200円)、5-15歳の子供1200円(予約1000円)、5歳以下の子供は無料(座席なし)
■字幕:英語
■上映資材:DCP
■上映時間:ネット情報によれば約168分
■会場:埼玉県川口市、SKIPシティ、彩の国ビジュアルプラザ http://www.skipcity.jp/access/
※別料金で上映前にはランチ、インターミッションにはスナックの販売あり。下の申し込みフォームからチケットと同時に予約可。

■映画公式サイト:http://www.jrntrofficial.com/
■主催者公式サイト:http://www.indoeiga.com/、(FB)https://www.facebook.com/IndoEiga-387150801377796/
■参考レビュー集成:http://periplosjottings.blogspot.jp/2016/02/nannaku-prematho-telugu-2015.html

※事前予約をお勧めします。申し込みフォームはこちら。万が一の直前の急な変更や今後の案内などもメールで受信できるようになります。

NannakuPrematho2.JPG

【粗筋】
ロンドンに住む富豪スブラマニヤム(Rajendra Prasad)は癌で余命数ヶ月と診断されていた。彼は3人の息子に、自分がかつてラメーシュ・チャンドラ・プラサードという名前の裕福な実業家だったこと、クリシュナムールティ・カウティリヤ(Jagapathy Babu)という男に騙されてその地位を失ったあと、スブラマニヤムと名前を変え、苦労して再び現在の地位に這い上がったことを打ち明ける。彼は息子たちがクリシュナムールティに復讐することを望む。三男のアビラーム(NTR Junior)は、言葉を濁す兄たちを尻目に、クリシュナムールティの築き上げたコングロマリットを30日以内に崩壊させると宣言する。その足がかりとして、彼はクリシュナムールティの娘ディヴィヤーンカ(Rakul Preeth Singh)に近づく。

NannakuCast.jpg

【主要キャラクター/キャスト】イメージは本作のスチルからではないものも混じっている
■アビラーム(NTRジュニア)
ロンドン育ちの富豪の息子。父の復讐を、腕力ではなく心理戦によって成し遂げようとするクールな奴。幾何学に通じ、ハッカーとしても有能。
■ディヴィヤーンカ(ラクル・プリート・シン)
クリシュナムールティの娘。
■スブラマニヤム/ラメーシュ・チャンドラ・プラサード(ラージェーンドラ・プラサード)
アビラームの父。クリシュナムールティの裏切りのせいで名前を変えて生きざるを得なかったことを恨み、死病に冒されながらも復讐を望む。
■クリシュナムールティ・カウティリヤ(ジャガパティ・バーブ)
スブラマニヤムを騙してのし上がった実業家。アビラームと互角に渡り合う頭の切れる悪役。
■アビラームの兄弟(シュリニーヴァース・アヴァサラーラ)
主人公の二人の兄のうちシュリーニヴァースを取り上げたのは、この俳優がちょっと知的で独特なユーモアのセンスをもっているから。セルフ監督作でもある Oohalu Gusagusalade は必見。

その他の登場人物
■アビラームの兄弟(ラージーヴ・カナカーラ)
■サトパール・シン/カピル・クマール(アーシシュ・ヴィディヤールティ)
■ディヴィヤーンカの母(マドゥバーラー)

【釣り書き】
テルグ映画界で「斜め上行く」系ナンバーワンのスクマール監督が、批評家からは一定の評価を受けながらも興行的には惨敗した1-Nenokkadine から二年ぶりに世に問う意欲作。NTRジュニアと組むのは初めて。幸いにして本作は評判・売り上げともに上々。インドでの封切りから1ヵ月後に、満を持して(そして例によって突然に)川口で上映となる。バイオレンスを最小限にとどめた(←テルグ映画にしては、だが)という復讐譚に期待が膨らむ。

毎度毎度ファンサービスとして何かしらのギミックを仕掛けてくるNTRジュニア。前作 Temper のときはチラ見せした腹筋だった。本作ではもちろん「サリーちゃんのパパ」ヘアーなわけだが、さすがに半年間も同じものを見せられると、突っ込み疲れてもう何も言えんわ。冷静冷徹に作戦を巡らすクールなヒーロー像、一方で父とのエモーショナルな絆に揺さぶられる孝行息子のイメージという、これまであまりなかったタイプの芝居に今回は注目したい。

なんか楽しそうだな、おい!
NannakuPrematho3.jpg

投稿者 Periplo : 23:44 : カテゴリー バブルねたtelugu
| コメント (0)