« 5月のJ-テルグ2 | メイン | 6月のJ-テルグ »

2016年05月23日

【時刻変更】6月のカンナダ映画

ヴィジュアルからして陰鬱な気配が立ち込める、期待のスリラー。テーマはなんと「交通安全」。
Uturn1.jpg

U-Turn (Kannad- 2016) Dir. Pawan Kumar

原題: ಯು ಟರ್ನ್
タイトルのゆれ:U-turn, U Turn, etc.

Cast:Shraddha Srinath, Roger Narayan, Radhika Chetan, Dileep Raj, Skanda Ashok, Krishna Hebbale, Pavan, Naveen, Divya, Pramod Shetty, Aarna Kulkarni, Kennedy, etc.

Music:Poornachandra Tejaswi

公式トレーラー(英語字幕つき):https://youtu.be/Kdh5P8dtMXA

■開催日:2016年6月4日(土)
■時間:14:0013:15開映(1時間前頃からチケット引き換え・販売開始、映画は16:00前に終了予定)
■料金:大人1500円、6-15歳の子供100円、5歳以下の子供は無料(座席なし)
■字幕: 英語
■上映資材:DCP
■上映時間:ネット情報によれば約121分
■会場:埼玉県川口市、SKIPシティ、彩の国ビジュアルプラザ http://www.skipcity.jp/access/
※インターミッションには別料金でのスナックの販売あり。

■映画公式サイト:http://www.uturnthefilm.com/
■主催者公式サイト:なし
■参考レビュー集成:http://periplosjottings.blogspot.jp/2016/05/u-turn-kannada-2016.html

※事前予約をお勧めします。申し込みフォームは、こちら。万が一の直前の急な変更や今後の案内などもメールで受信できるようになります。なお、この申し込みフォームはオートリプライに対応していません。申し込みから確認メール返送までしばらく時間がかかることがあります。

※記入に当たっては、「Organization」の項目は「NA」などと適当に。末尾の「I know and understand Tokyo Kannada Balaga」は、あまり意味がないけれど、素直に「Yes」をチェック。Tokyo Kannada Balagaとは在京カンナダ人会のこと。

Uturn2.jpg

【粗筋】
バンガロールに住む、ニュー・インディアン・エクスプレス紙(実在の英字紙)のインターン記者のラチャナ(Shraddha Srinath)は、ある日警察に出頭を命じられる。殺人事件の容疑者としてだった。不審死を遂げたスンダル(Pramod Shetty)という男の家を、彼女が少し前に訪れていたためだった。事件を担当する警察官ナーヤク(Roger Narayan)は、ダブル・ロード陸橋で車線分離の縁石を壊して違法なUターンを行っている二輪車のライダーたちについて、彼女が記事にするために追っていたことを知る。そのこととスンダルの死には何か関係があるのか。ナーヤクと職場の同僚アーディティヤ(Dileep Raj)の助けを得て、自らに降りかかった嫌疑を晴らすためのラチャナの探求が始まる。

【主要キャラクター/キャスト】イメージには本作のスチルからではないものも混じっている。

UturnCast.jpg

■ラチャナ/シュラッダー・シュリーナート
ニュー・インディアン・エクスプレスの駆け出し記者。IT技術者から転身した。演じるシュラッダーは本作がデビュー2作目。もともとは法律事務所にいたが、演技への夢を捨てきれずに退職した。昨年のマラヤーラム映画 Kohinoor での脇役が最初のチャンスとなった。念願のカンナダ映画&主演デビューとなる本作での演技は絶賛されている。こちらにバイオグラフィーあり。
■GKナーヤク/ロジャー・ナーラーヤン
バンガロール市警、バイヤッパナハッリ署のサブ・インスペクター。演じるロジャー・ナーラーヤンはバンガロール生まれで、90年代に子役として何本かの映画に出演したが、長じてからはアメリカ・ロサンゼルスに移住し、TVを中心とした俳優業をやっていた人。本作がカンナダ映画のヒーローデビューとなる。公式サイトあり。
■アーディティヤ/ディリープ・ラージ
ラチャナの同僚。演じるディリープ・ラージは主としてTV連続ドラマでキャリアを築いてきたが、2010年あたりから映画への脇役出演も増加中。
■マーヤー/ラーディカー・チェータン
CBI(中央情報局、インドの諜報および特別捜査のための機関)オフィサー。昨年上映された RangiTaranga で主役だったラーディカーは、本作では特別出演。それにしても、ホラーやスリラーに向いた独特の雰囲気を持っている人だ。
■?/スカンダ・アショーク
スカンダは2006年のマラヤーラム映画 Notebook でデビューした。長らく誰もがこの人をケララ人と信じていたが、数年前に本当はカンナダ人なのだと明かして(隠してたわけじゃないだろうが)皆を驚かせた。

その他
■?/クリシュナ・ヘッバーレ
■スンダル/プラモード・シェッティ
殺人事件の被害者。

【トリヴィア】
あの Lucia のパワン・クマール監督の3年ぶりの新作だ! Lucia を見ている人にならこれだけで充分、余計な付け足しは不要なところだが、未見の人に対しては、どこから説き起こせばいいのか、途方に暮れるところもある。まあともかく、監督が一番のスター!な映画である。

パワン・クマールは、2011年に Lifeu Ishtene でデビューし、続く Lucia がカルト的な成功をおさめた監督、当年34歳。今作でやっと3作目ということは新進の部類に入るが、それ以前には脚本家や脇役俳優として活動していた。特にヨーガラージ・バット監督と組んでストーリー・脚本を担当した Manasaare (2009) と Pancharangi (2010) は、どちらも傑作。とはいえ、その名前が知れ渡ったのは2013年の Lucia のヒット以降だろう。作品そのものと並んで特筆すべきなのは、クラウドファンディングで資金を調達し、大スターを使わず(使えず、なのか)、知恵を絞ったクレバーな脚本で勝負し、作品を劇場とともにオンラインでも公開する、というオルターナティブな映像作家としての姿勢。また、フェイスブックやブログ上で日々の生活の雑感や映画界への辛辣な批評をコンスタントに公開している饒舌な人でもある。本作のために集まった資金は2500万ルピー、Baahubali The Beginning の製作費12億ルピーの48分の1でしかない。しかし、カルナータカの衆がこのパワンの新作に寄せる期待は、テルグの衆がラージャマウリ監督新作に寄せるそれと同等か、それ以上なのではないかと思っている。

低予算オルターナティブ系作家なので、テーマや舞台背景は、自分が住むバンガロールの現実に根差したものだ(そこに幻想的な何ものかが織り交ざるのだが)。本作のテーマである交通問題も、愛娘を自家用車で保育園に送り迎えする中で着想されたものだという。

My story is based on our popular Double Road flyover, which had no reason to be there... but is there! (laughs) And everyone who has lived in Bengaluru has seen it take different shapes - one day it was a one way, and then suddenly it had a divider. It is the only flyover with a signal. As a Bengalurean, I found that glitch in the flyover very important.(The Hindu のインタビューより)

ここで述べられているフライオーバー(陸橋)というのは、今日のインドを象徴するインフラの一つだと筆者は思っている。バンガロールに限らず、州都クラスのインドの都市はどこであれ、慢性的な交通渋滞と、そこからくる大気汚染に悩まされている。無秩序でとめどない市街地の拡大とマイカーの激増に、都市計画が完全において行かれて、打つ手がなくなっている状態。地下鉄や近郊電車がやっと建設され始めたが、網の目のネットワークには程遠い。東京の首都高速のような高規格自動車専用道は今更作りようがない、といった状況で、付け焼刃的に幹線道の立体交差化が盛んに行われているのだ。もちろんそれに効果がないとは言えないが、そのルート策定や工事の発注には往々にして汚職がまつわりつき、また手抜き工事による悲惨な事故も時に聞こえてくる。

トレイラーやポスターから判断すると、劇中のダブル・ロード陸橋というのはインディラナガルにあるこれのことであるらしい(ダブル・ロードという俗称は他の地区にもある。リッチモンド・サークル近辺のもう一つのダブル・ロード陸橋だったらご容赦を 5月24日追記:この記事からするとリッチモンド・サークルの方かも)。もともとデザインに問題がある立体交差で、不心得者がさらに分離帯を改変したりすることからくる阿鼻叫喚の交通地獄、都市型スリラーの舞台として申し分ないのではないだろうか。

Uturn3.jpg

投稿者 Periplo : 00:09 : カテゴリー バブルねたkannada

コメント

"Half the films would not even recover the money spent on posters. Five per cent of the films recover their cost and another five per cent make profits."
Producers be aware while investing. This is the truth.. like in any business. So pls invest smartly.
Audience of Karnataka have paid 6.4cr to the U TURN film as of today. But what comes to PKS eventually is just about 2.2cr. The rest goes in theatre rentals, muktiplex cuts and distribution cuts.
So at 2.2cr and a lil more.. we might just recover the investment... and that is considered as lucky today.
Now what about the other 90 films which didnt even do this.... !!! Scary right.
So plan well... spend as much as needed... dont waste funds .. no matter whose it is.

https://www.facebook.com/pawanfilms/posts/10154114159171014

http://www.bangaloremirror.com/entertainment/south-masala/Riding-high-Sandalwood-fortunes-take-a-U-turn/articleshow/52874815.cms

投稿者 Periplo [TypeKey Profile Page] : 2016年06月23日 16:48

コメントしてください

サイン・インを確認しました、 . さん。コメントしてください。 (サイン・アウト)

(いままで、ここでコメントしたとがないときは、コメントを表示する前にこのウェブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)


情報を登録する?