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2016年09月03日

9月のJ-テルグ

テーマは環境保護&都市の緑化!?なのか(それはそうと、いつものチェックのシャツがキマってるな)

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Janatha Garage (Telugu - 2016) Dir. Koratala Siva

原題:జనతా గ్యారేజ్
タイトルの意味:主人公が勤める自動車・二輪車修理工場の名前。Janatha は公衆、大衆、人民の意。
タイトルのゆれ:Janata Garage, etc.

Cast:NTR Jr, Mohanlal, Samantha, Nithya Menon, Unni Mukundan, Saikumar, Devayani, Suresh, Rahman, Sithara, Ajay, Rajiv Kanakara, Brahmaji, Benarjee, Vidisha Srivastava, Vennela Kishore, Kajal Aggarwal, etc.

Music:Devi Sri Prasad

公式トレーラー(英語字幕付き):https://youtu.be/7O4Hm070Bc8
全曲ジュークボックス:https://youtu.be/WvNntMg1ivw

■開催日:2016年9月4日(日)
■時間:13:30開映
■料金:大人2400円(予約2200円)、5-12歳の子供1200円(予約1000円)、5歳以下の子供は無料(座席なし)
■字幕: 英語
■上映資材:DCP
■上映時間:ネット情報によれば約153分(163分説もあり)
■会場:埼玉県川口市、SKIPシティ、彩の国ビジュアルプラザ http://www.skipcity.jp/access/
※インターミッションに別料金でスナックの販売あり。

■映画公式サイト:https://www.janathagarage.com
■主催者公式サイト:http://indoeiga.com/
■参考レビュー集成:http://periplosjottings.blogspot.jp/2016/09/janatha-garage-telugu-2016.html

※事前予約をお勧めします。申し込みフォームはこちら。万が一の直前の急な変更などもメールで受信できるようになります。

【粗筋】 
ムンバイ育ちのアーナンド(NTR Jr)は環境問題の専門家。調査の一環でハイダラーバードにやってくる。些細な諍いごとをきっかけに、「ジャナター・ガレージ」のオーナーであるサティヤム(Mohanlal)と知り合う。サティヤムは1980年代にこの地で修理工場を始めた人物で、地域の人々が窮状に陥ると惜しみなく手を差し伸べることで知られている。一介の町工場の主でありながら、人々の信望が厚く、現在は政治家や官僚からも一目置かれていている。アーナンドを見込んだサティヤムは、彼にジャナター・ガレージの一味に加わるように求める。アーナンドとサティヤムの共闘の相手は誰なのか、そして二人の関係とは?

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【主要キャラクター/キャスト】 写真は省略。公式サイトのキャスト一覧を参照
■アーナンド/NTRジュニア
ムンバイ育ちのテルグ人で、名門インド工科大出の環境問題研究科・運動家。自然を破壊する罰当たり者を目にすると、自然の猛威そのもののように荒れ狂う。メッセージを前面に押し出した本作にかけるNTRジュニアの意気込みは、こちらのインタビューなどで。
■サティヤム/モーハンラール
どんなポンコツでも直しちゃうぜ、捻じ曲がったパーツは素手で叩いて真っ直ぐにしてやるぜ、という「人民修理工場」のオーナー。抑圧された貧しい人々に救いの手を差し伸べる大親分。その人徳と信望によって州首相(テランガーナの?APの?)にすら一目置かれているという。今作ではラルさんの声はセルフダビングではなく、ムールティという人が吹き替えているそうだ。
■ダナ/サマンタ
ムンバイに住むアーナンドの恋人。ジュニアとラルさんがツインタワーとしてそそり立つ本作ではあまり長い出演ではないらしい。
■?/ニティヤ・メーノーン
こちらも極めて短い出演時間。ただし、レビューによると、本作では希少な笑いの場面をつくっているという。
■ラーガヴァ/ウンニ・ムクンダン
サティヤムの息子だが、父とは正反対に野心家で、上昇志向を満たすためには反社会的な手段をとることも厭わない。最初はファハド・ファーシルにオファーされていたという噂もある役柄。演じるウンニ・ムクンダンは、デビューから5年目の若手マラヤーラム俳優。どうもうまくニューウェーブに乗り切れていない人だが、自慢の小顔と筋肉とでテルグ映画界に売り出しがかけられるか。
■ムケーシュ/サチン・ケーデーカル
不動産業を中心としたコングロマリットのトップに立つ実業家。サティヤムとは長年の宿敵。

【トリヴィア】
ガレージという単語はインド(というか英語)の場合、単なる駐車場ではなく、自動車修理工場を指す。そこで油と汗にまみれて働くメカニックは、インド映画世界では、ある種いなせなイメージをもって描かれることが多い。無双の強さを誇る庶民のヒーローの平時の姿みたいな設定の作品も少なくない。

そんなメカニックたちを何人も擁するガレージのオーナーが、ほとんど影の政府とでもいえるほどに発言力を持っている。そして、鉱物資源マフィアともつながりを持つ悪徳実業家と対立するのだが、そこに鉄砲玉兼理論家みたいな若いのがやってきて自然保護のために共闘する。書いてて唖然とするような設定だ。

本作の一番の目玉は何といってもモーハンラールとNTRジュニアの共演。モーハンラールは20年ぶりのテルグ映画出演と騒がれたが、20年前の Gandeevam (Telugu - 1994) はソングシーンのみのカメオだった。本作と、一足早く公開された Manamantha (Telugu - 2016) とが、実質的なテルグ・デビューといっていいだろう。同時に、ラルさんがマラヤーラム以外の映画界のトップヒーロー主演作に客演したものとして、ヴィジャイと共演の Jilla (Tamil - 2014)、プニートと共演の Mythri (Kannada - 2015) と連なる、いわばシリーズの総仕上げといってもいいだろう。

テルグ映画を長らく見続けてきた者にとって、トップスターのビッグバジェット作品にエコロジーなんていうテーマが取り上げられるのは隔世の感がある。しかしここで注意しておきたいのは、日本でぼんやりと流通している「環境保護=反体制」というイメージは、必ずしもインドでの実情とは合致していないということ(ラディカルで反体制的な運動も存在はしているが)。2014年のモーディー政権の発足からほどなくして始まった「クリーン・インディア・キャンペーン(Swachh Bharat Abhiyan)」は、かなり活発な官製運動として現在も継続している(効果のほどについては、筆者はあまり楽観視していないが)。実際に、経済成長のただなかにある10億の人々の営みの環境へのインパクトは、場所によっては街の見栄えとかそういったものを越えて危機的なレベルにあるとも思われるのだ。

昨年公開作の中ではかなりのヒットとなった Srimanthudu (Telugu - 2015) で、僻村の開発にスポットライトをあてたコラターラ・シヴァ監督が、今回はどんな視点を提供するのか、そして娯楽要素をどのように織り込んでくるのか、期待して臨みたい。

環境破壊するやつは絶対許さないマン。これは私闘ではなく環境保護活動だっ!
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投稿者 Periplo : 01:15 : カテゴリー バブルねたtelugu

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