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2017年04月02日

4月のマラヤーラム映画

86人の新人が一気にデビューと言えば聞こえはいいが、要は素人俳優をかき集めたということ。しかしそれが異例のヒットとなってロングラン中というのだから、そりゃ見なきゃという気にさせられる。しかしまあ何より気になるのは豚ちゃんだ。

AngamalyDiaries1.jpg

Angamaly Diaries (Malayalam - 2017) Dir. Lijo Jose Pellissery

原題:അങ്കമാലി ഡയറീസ്
タイトルの意味:アンガマーリ日記(アンガマーリはコーチン近郊の実在の町

Cast:Antony Varghese, Reshma Rajan, Ullas Jose Chemban, Kichu Tellus, Vineeth Vishwam, Bitto Davis, Tito Wilson, Sarath Kumar , Sinoj Varghese, Merin Jose Pottackal, Sreekanth Dasan, Anandhu, Anson Antony, Binny Rinky Benjamin, Sruthy Jayan, Amrutha Anna Reji, Jolly Chirayath, Athira Patel, Sreeja Das, Benny Varghese, Akash Dev, Milton Raju, Sandeep C, Chemban Vinod Jose, etc.

Music:Prashant Pillai

■開催日:2017年4月8日(土)
■時間:15:00開映(チケット販売・引き換えは14:00ごろから、上映は17:45ごろ終了予定)
■料金:大人2200円、5-15歳の子供1000円、5歳未満の子供は無料(座席なし)
■字幕: 英語
■上映資材:DCP
■上映時間:ネット情報によれば132分
■会場:千葉県市川市、イオンシネマ市川妙典(こちら参照)

映画公式サイト(FB):https://www.facebook.com/Angamalydiaries/
公式トレーラー(英語字幕付き):https://youtu.be/4yRBJCrjabU
全曲ジュークボックス:https://youtu.be/Xgpf0gixtzU

■主催者公式サイト:http://www.celluloidjapan.com/en/home/index
■参考レビュー集成:http://periplosjottings.blogspot.jp/2017/03/angamaly-diaries-malayalam-2017.html

※事前予約をお勧めします。申し込みフォーム入口は、こちら。万が一の直前の急な変更や今後の案内などもメールで受信できるようになります。

【粗筋】
コーチン北郊のすすけた町アンガマーリ。その住人たちは独特の方言と、豚肉料理への嗜好によって知られていた。アンガマーリの慎ましい家庭に生まれたヴィンセント・ペッペ(Antony Varghese)は、勉強が苦手な平凡な子供だったが、草サッカーのエースで同時にギャングでもあるバーブジーに憧れ、自分もギャングになることを考える。学校からドロップアウトした彼は、曲折の末に、仲間たちとともに豚肉仲買のビジネスを始めることになる。物事が順調に運びかけたかに見えたその時に、予期せぬトラブルが彼らを襲う。

【主要キャラクター/キャスト】
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■ヴィンセント・ペッペ/アーントニ・ヴァルギース
アンガマーリ生まれの短気で喧嘩早い男。勉強が苦手でギャングになることに憧れる14歳から、様々な運命の変転を経験した30歳過ぎまでが描かれる。演じるアーントニ・ヴァルギースは、86人の新人の一人で、これまでは短編映画に出演していた人だという。舞台となるアンガマーリの出身。
■リッチ/レーシュマ・ラージャン
ヴィンセントの恋人。演じるレーシュマは看護婦さんをやっていた人だそうだ。
■アッパーニ・ラヴィ/サラト・クマール
ヴィンセントと対立するグループのボス。サラト・クマールはアーントニと並んで本作の新人俳優の中では最も評価された演技者であるという。
■チェンバン・ヴィノード・ジョース(自身の役で特別出演)
チャーリー』の船頭さん役でこの顔を覚えている人も多いはず。本作では一番名前の知られた演技者として特別出演をするだけではなく、脚本家として屋台骨を支えており、称賛が寄せられている。やはりアンガマーリの出身。

【トリヴィア】
マラヤーラム・ニューウェーブ映画の旗手の一人と言っていいであろうリジョー・ジョース・ペッリッシェーリ監督の日本初上映。2010年にリベンジ・スリラー Nayakan でデビュー。翌年の City of God は、いわゆるグランドホテル形式。いずれもスタイリッシュな映像への志向性が高いものの、それが上滑りした感のあるものだった。大化けしたのは三作目の Amen によって。伝統的な生活を送るクリスチャンのコミュニティを舞台に、魔術的リアリズムと形容したくなる寓話的空間を創出し、批評家から高い評価を得るとともに、興行的な成功も収めた。一作おいて第五作目となる本作では、一転してリアリズムによって田舎町の暴力的な年代記を描く、「ハードコア・ローカル(katta local)映画」だという。タミル・ニューウェーブを見ている現地の映画好きには、やっと我々の間からも SubramanyapuramSoodhu Kavvum みたいなのが出てきた~と感激してる連中もいるという。「リアリスティック」と「ロウ(raw)」というのは、今やインテリ系シネゴアーの呪縛みたいなものになってる感があるな。

このLJP監督の作風として特異なのは、スタイリッシュ映像への志向性、そしてブラック・ユーモアとともに、技術的な局面で様々な実験を試みること。今作でのチャレンジは、1000人近いエキストラを画面に収めたクライマックスシーンンを11分の長きにわたってワンショットで撮ったということらしい。どれほどの技巧をもってしても、そして86人の新人という記録破りのキャスティングをもってしても、たった一人のスターが出る映画には敵わないのがインド娯楽映画の世界。100にも満たないスクリーンで3月3日に封切られた本作だったが、すぐに評判となり、現在も快進撃を続け、ブロックバスターへの道を驀進中という。

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いやともかく、どんな豚肉料理が出てくるのか、それが一番楽しみだったりする。

投稿者 Periplo : 01:56 : カテゴリー バブルねたkerala

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