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2017年06月24日

6月のJ-テルグ

このシーンで裸足じゃなく革のサンダルを履いてるってのが突っ込まれたらしい
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Duvvada Jagannadham (Telugu - 2017) Dir. Harish Shankar

原題: దువ్వాడ జగన్నాధం
タイトルの意味:主人公の名前
タイトルの意味:DJ, Duvvada Jagannatham, Dhuvvada Jagannadham, etc.

Cast:Allu Arjun, Pooja Hegde, Rao Ramesh, Vennela Kishore, Posani Krishna Murali, Murali Sharima, Tanikella Bharani, Chandra Mohan, Jeeva, Shashank, Shatru, Prabhakar, Harish Uttaman, Pavitra Lokesh, Pragathi, Vidya Raman, etc.

Music:Devi Sri Prasad

■開催日:2017年6月25日(日)
■時間:13:30開映(チケット販売・引き換えは12:30ごろから)
■料金:大人2400円(予約2200円)、5-12歳の子供1200円(予約1000円)、5歳未満の子供は無料(座席なし)
■字幕: 英語
■上映資材:DCP
■上映時間:ネット情報によれば160分
会場:埼玉県川口市、SKIPシティ、彩の国ビジュアルプラザ http://www.skipcity.jp/access/
※今回はランチ・スナックのケータリングなし。

映画公式サイト(FB):https://www.facebook.com/DuvvadaJagannadham/
公式トレーラー:https://youtu.be/fy-kooz9se4
全曲ジュークボックス:https://youtu.be/WtPGNJECALo

■主催者公式サイト:http://indoeiga.com/
■参考レビュー集成:http://periplosjottings.blogspot.jp/2017/06/duvvada-jagannadham-telugu-2017.html

※事前予約をお勧めします。申し込みフォームの入り口はこちら。万が一の直前の急な変更や今後の案内などもメールで受信できるようになります。

【粗筋】
ヴィジャヤワーダでコックをしているドゥッヴァーダ・ジャガンナーダム(Allu Arjun)は気楽に生きていたが、温厚なバラモン青年という表の顔の他に、超法規的な仕置き人という別の顔も持っていた。彼はハイダラーバードの警察官(Murali Sharma)と秘密裏に連絡を取り合い、巨悪の追及に携わっていたのだ。あるとき出向いた結婚式で、彼はプージャー(Pooja Hegd)という女性と知り合い、一目惚れする。その一方、彼の叔父(Chandra Mohan)が投資詐欺の被害者となって自殺するという事件が起きる。復讐を誓った彼は、そのスキャンダルの中心にある不動産開発会社のトップであるロッヤラ・ナーイドゥ(Rao Ramesh)に近づく。

【主要キャラクター/キャスト】 ※イメージには本作のスチル以外のものも含まれる
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■ドゥッヴァーダ・ジャガンナーダム・シャーストリー/アッル・アルジュン
穏やかな愛他の精神と不正を許さない正義感の強さとを併せ持つバラモンのコック。ヴィジャヤワーダのサティヤナーラーヤナプラムというアグラハーラム(バラモンが集住するコロニー)に生活しており、アンナプールナという社名で仕出しサービスをしている。
■DJ/アッル・アルジュン
ドゥッヴァーダのもう一つの顔。平然と殺しをやってのける仕置き人。
■プージャー/プージャー・ヘグデ
内務大臣(Posani Krishna Murali)の娘。ドゥッヴァーダと恋に落ちる。演じるプージャー・ヘグデはムンバイ出身だがルーツはカルナータカにある人。サウス映画でデビューしたのち、リティク・ローシャン主演の Mohenjo Daro のヒロインに抜擢され、作品自体は大コケしたものの、ボリウッド・デビューとしては一定の評価を得た。デビュー5年目にして本作でやっと5本目の出演作になる。
■ロッヤラ・ナーイドゥ/ラーオ・ラメーシュ
アグロ・ダイヤモンドという不動産開発会社のトップ。演じるラーオ・ラメーシュは、これまで上映の作品でも度々登場しているので改めて紹介の必要もないだろうが、先日の南インド映画祭での「ジャスミンの花咲く家」でも品のない俗物を巧みに演じていたのを記憶している人もいるだろう。なお、ここに出てくるアグロ・ダイヤモンドという社名は、明らかに現在進行形のスキャンダルであるアグリ・ゴールド投資詐欺事件から頂いてきているもののようだ。

【トリヴィア】
本作のファーストルック・ポスターが今年2月に発表された時には、通常とは違う形でかなりの反響があった。全く根拠がないのにもかかわらずNTRジュニア主演の Adhurs の続編なのではないかなどとも言われた。その理由はただひとつ、ポスターでのバニーがバラモンの装いをしていたから。

こちらの記事をみれば一目瞭然だが、北インドと異なり南インドではバラモンの人口比率が極端に少ない。インドの、特にテルグ語の大衆映画は、「我々の代表」たるべき主人公にマイノリティをあてることがあまりないので、大衆スターであるアッル・アルジュンがバラモンを演じるというのは、かなりレアな出来事として、もう一つのレア物件である Adhurs と即座に結びつけて語られたのだ。

カースト制度の頂点に位置する階層であるバラモンは、しかし現実の世界では「特権者」というキャラクターだけでは語れなくなっているのが実情だ。かつて英国統治時代においては「唯一の知識階級」として社会的利益を独占していたバラモンだが、それが却って激烈な反バラモン運動を、特にタミルナードゥで生み(過去にここで書いた)、バラモンであることに肩身の狭さを感じさせる状況までもが出来した。しかし、これもまた一面でしかない。教育を武器にすることを知っていた、あるいは大規模な土地を所有していた勝ち組バラモンは、政財界に進出して相変わらず特権的な地位を享受しているし、そこまでは行かなくともIT技術者として都市型のアッパーミドル・クラスに収まっている新時代の成功者はかなりの割合でバラモンだったりする。

じゃあ負け組はどんななのかというと、財産をあまりもたず、古来のヴェーダ学問だけに固執し、他カーストとの接触を嫌ってきた旧守派の人々ということになる。もちろん、負け組というのは言葉の綾でしかなく、これこそが本来のバラモンの姿であると言うこともできる。映画の中に登場して、多くの場合軽い揶揄の対象となるこうした人々は、古来の典型的な職能である僧侶、料理人、音楽家として描かれることが多い。厳格な菜食主義、古臭い衣装、儀礼への固執、物質文明を拒む性向などといったステレオタイプを含んだコメディーは、タミル映画なら Nala Damayanthi、テルグ映画なら Adhurs の他に Seema Shastriなど、幾つかの先行作品がある。

カーストのことは脇に置いて、本作はもう一方で、のどかな農村映画へのオマージュという性格も持っていそうだ(ヴィジャヤワーダはAP第三の都市ではあるが、ほぼ田舎)。アーンドラ・プラデーシュ、とりわけ沿海アーンドラ地方の観客にとって、緑豊かな農村の風景というのは魂の原郷と言ってもいいくらいのものであるらしい。収穫期の肥沃な大地に伝統衣装で佇む農民像というのは、ANRが特に得意としていたもので、その農村ロマンス映画は不滅の形象となった。現代においても、都会育ちのボンボンであるラームチャランまでもが Govindudu Andarivadele ではこれに挑戦している。

もちろん本作は、同時に大都市(アブダビでロケされたという)でスタイリッシュなアクションが展開するシーンを含み、もしかしたらこちらの方がメインであるのかもしれない。こちらについてはいつものバニー節を安心して観ていられることだろう。Gabbar SinghRamayya Vasthavayya、「スブラマニヤム買いませんか」でお馴染みのハリーシュ・シャンカル監督の手腕にも期待だ。

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投稿者 Periplo : 01:05 : カテゴリー バブルねたtelugu

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