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2018年08月10日

8月のマラヤーラム映画

ペパーミント色のバンとワンコ、茶髪のナスリヤ、西ガーツ山中の景色、その他もろもろ、酷暑期にうってつけの一作かも。
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Koode (Malayalam- 2018) Dir. Anjali Menon

原題:കൂടെ
タイトルの意味:With
タイトルのゆれ:Kude
Cast:Prithviraj, Nazriya Nazim, Parvathy Menon (Parvathy T K), Maala Parvathi, Ranjith Balakrishnan, Roshan Mathew, Siddharth Menon, Hakkim Shah, Sarath Chandran, Arun Sunny, Darshana Rajendran, Bhadra Sandeep, Devan, Shambu, Sajitha Madathil, Prajwal Prasad, Basil Poulose, Santhosh Keezhattoor, Nandhu Pothuval, Zubin N, Baby Mira, Mithuna Rajan, Atul Kulkarni, etc.

Music:M Jayachandran, Raghu Dixit

公式トレイラー:なし
全曲ジュークボックス:https://youtu.be/Mg2fdcsKkDg

■開催日:2018年8月11日(土)
■時間:開映14:00(チケット引き換えは13:00ごろから。映画は16:45ごろに終了予定)
■料金:大人2000円、5-15歳の子供500円、5歳以下の子供は無料(座席なし)
■字幕: 英語
■上映資材:DCP
■上映時間:ネット情報によれば約155分
■会場:埼玉県川口市、SKIPシティ、彩の国ビジュアルプラザ http://www.skipcity.jp/access/
※インターミッションに別料金でスナックの販売あり。浅草の南インド料理店サウスパークによるケータリング。以下の申し込みページからチケットとともに予約可。

■映画公式サイト(FB):https://www.facebook.com/koodethemovie/
■主催者公式サイト:http://celluloidjapan.com/
■参考レビュー集成:http://periplosjottings.blogspot.com/2018/07/koode-malayalam-2018.html

※事前予約をお勧めします。申し込みフォームはこちら。万が一の直前の急な変更や今後の案内などもメールで受信できるようになります。

【粗筋】
中東の石油精製所で働くブルーカラー労働者ジョーシュワ・トーマス(Prithviraj)は、急用で呼び出され、故郷であるニルギリ山中の町に帰省する。彼と家族の関係はぎこちない。しかし、妹のジェンニ(Nazriya Nazim)との対話によって、彼は失われかけていた人間性を取戻し、真の愛を知る。

【主要キャラクター/キャスト】
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■ジョーシュワ・トーマス/プリトヴィラージ
15歳の時に、経済的な危機に陥った生家を助けるため、オジの口利きで中東に赴き、それ以降20年近くも肉体労働に従事してきた。多感な少年期に、学業や友達、夢中になっていたサッカーから引き剥がされたことは、彼の心に翳を落とし、両親やかつて溺愛していた妹とも打ちとけることを難しくしている。長らくの外国暮らしの間、数えるほどしか帰省していない。演じるプリトヴィは昨年の Oozham 以来。なお本作 Koode は彼の100本目の主演作となるらしい。
■ジェンニ・トーマス/ナスリヤ・ナシーム
ジョーシュワが中東に赴く少し前に生まれた妹。生まれつき呼吸器系が弱く、しばしば無呼吸に陥ることがある。クリスマスの日に生まれた彼女は、病弱であるにも拘らず、時に常軌を逸したように見えるほど朗らかで、向日性の気質をもつ。ロックバンドのベーシスト、クリシュ(Roshan Mathew)と恋仲。演じるナスリヤ(過去の紹介記事参照)は疑いなく本作の最大のアトラクション。2013-14年に、それまでの子役から脱皮して大型ヒロインとして花咲こうとしていた矢先に、共演者のファハド・ファーシルと結婚(2014年8月)し、その後の活動については曖昧なまま、4年の歳月が経ってしまっていたのだ。結婚引退後に復帰する女優は、いきなりお母さん役で老け役演技を求められることも多いのだが、さすがはアンジャリ監督、ナスリヤをかつてと同じ不思議少女的キャラクターでカムバックさせたようだ。
■ソーフィ/パールヴァティ・メーノーン
ジョーシュワの初恋の相手だったが、現在は不幸な結婚から逃れるために実家に戻っている。そして、保守的な家族によってがんじがらめにされた生活を送っている。パールヴァティの登場は昨年4月の TAKE OFF 以来。
■アシュラフ/アトゥル・クルカルニー
少年時代のジョーシュワが属していたサッカークラブのコーチで、ジョーシュワに慕われていた。年老いてからは孤独で貧しい生活に甘んじている。演じるアトゥル・クルカルニーは、本作のオリジナルであるマラーティー映画 Happy Journey (Marathi - 2014) で主演をしている。

【その他のキャラクター/キャスト】
■アローシ/ランジット
ジョーシュワとジェンニの父親。自動車のメカニック。
■リッリ/マーラ・パールヴァティ
ジョーシュワとジェンニの母親。

【トリヴィア】
作品冒頭のシーンについて述べることが大きなスポイラーになってしまうので、多くのレビューがもぞもぞと歯切れの悪い抽象的なものになっている。なので本網站でも一応遠慮して以下のコメントは伏字にしておく。読みたい方はテキスト選択して反転してみて下せえ。本作での重要な設定は、主人公を導くのが死者である妹だという点。登場人物が見鬼、というより特定の親族の霊のみを見たり、交流したりできるというのは、しょっちゅうではないが時々マラヤーラム映画に出てくるもので、たとえば Da ThaadiyaDavid(タミル語映画だが、監督はマラヤーリーのビジョーイ・ナンビヤール)などが思い浮かぶ。アンジャリ・メーノーンのデビュー作である Manjadikuru にもそれを暗示するシーンがあった。不条理で暴力的な霊が暴れまわるホラー映画も少なくないマラヤーラム映画だが、こうした親族の霊はひっそりと生者に寄り添い、物理的な力を持つことはなく、愛する者にアドバイスしたり、ともに喜んだり悲しんだりする。そして、様々な世俗的な事情から真っ当に生きることができない登場人物たちも、死者の言葉にだけは素直に耳を傾けるのだ。その様子には観ている者もなぜか癒されるような不思議な効果がある。ましてやそのフレンドリーな霊を演じるのがナスリヤであるとなれば、ますます癒し効果が期待できそうだ。まあ、くだくた書くまでもなく、Bangalore Days から4年ぶりのアンジャリ・メーノーンとナシリヤ・ナシーム、これは万難を排してでも観るべき一作でしょう。
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投稿者 Periplo : 19:43 : カテゴリー バブルねたkerala

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