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2018年08月30日

9月のカンナダ映画

カンナダのSRK、ついに本格見参だ。それにしても本作トレードマークの羊/山羊、親父様の有名なこの画像をそこはかとなく引用してるのか。ってよりは Mylariこのイメージからなのか? インドの芸能一家のオマージュってのは普通は恥ずかしいほど直球だから、これはどうなのか判断つかない。
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Tagaru (Kannada - 2018) Dir. Duniya Soori

タイトルのゆれ:Tagaru - Maiyella Pogaru
原題:ಟಗರು
タイトルの意味:ram (male sheep), billy goat

Cast:Shivarajkumar, Dhananjay, Bhavana, Manvitha, Devaraj, Vasishta N Simha, Sudhi, Sachidananda, Devanatha, Poornachandra Mysore, Anitha Bhat, Triveni Rao, Rockline Sudhakar, Dileep, Satyanarayana, etc.

Music:Charan Raj

公式トレイラー:https://youtu.be/scekni9K2Mg
全曲ジュークボックス:https://youtu.be/dPKIc9XUuIk

■開催日:2018年9月9日(日)
■時間:開映13:00(チケット引き換えは12:00ごろから)
■料金:大人1500円、15歳以下の子供は無料
■字幕: 英語
■上映資材:DCP
■上映時間:ネット情報によれば約129分
■会場:埼玉県川口市、SKIPシティ、彩の国ビジュアルプラザ http://www.skipcity.jp/visit/access/
※インターミッションに別料金でスナックの販売あり(多分)。

■映画公式サイト(FB):https://www.facebook.com/tagaruthemovie/
■主催者公式サイト:なし
■参考レビュー集成:http://periplosjottings.blogspot.com/2018/08/tagaru-kannada-2018.html

※事前予約をお勧めします。申し込みフォームはこちら。万が一の直前の急な変更や今後の案内などもメールで受信できるようになります。なお、この申し込みフォームはオートリプライに対応していません。申し込みから確認メール返送までしばらく時間がかかることがあります。
※フォーム中のI will collect the tickets at/fromはvenueを選択すればOK。一番下のI know and understand Tokyo Kannada Balagaはyesをチェック(TKB=Tokyo Kannada Balagaとは在京カンナダ人会のこと)。

【粗筋】
有能なACP(Assistant Comissioner of Police)であるシヴァ(Shivarajkumar)はバンガロールに巣食う反社会的勢力を一掃しようと乗り出す。シヴァとギャングの頭目ダーリ(Dhananjay)は、それぞれがおびただしい殺戮を重ねながら、ついに直接対決の時を迎える。

【主要キャラクター/キャスト】
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■ACPシヴァクマールまたの名をタガル・シヴァ/シヴァラージクマール
人間味があり高い教育も教育も受けた警察官で、エンカウンター・スペシャリスト。ギャングのダーリの息の根を止めるために、自ら暗黒街に入り込んで行く。
■ダーリ/ダナンジャヤ
バンガロールのギャング。平然と殺しを重ねながらも、キンドルで読書にもいそしむ奴。
■パンチャミ/バーヴァナ
シヴァの恋人。
■プナルヴァス/マーンヴィター・ハリーシュ
ドラッグとアルコールに溺れる若い女性。ある人物の依頼でシヴァは彼女を更生させようとする。

【その他のキャラクター/キャスト】
■チッテ/ヴァシシュタ・シンハ ギャング
■コックローチ/スディール ギャング
■ベイビー・クリシュナ/デーヴァナータ ギャング
■アンクル/サチュ チッテらを束ねる男
■ラーマチャンドラ/デーヴァラージ シヴァの同僚

【トリヴィア】
ストーリーはシンプルでよくあるギャングスター映画のそれだが、時系列を撹乱した語りとスタイリッシュな映像が見どころなのだそうだ。主演のシヴァラージクマールは、1962年生まれの56歳で、カンナダ映画界きっての芸能一家の実質的な家長。偉大な父ラージクマールを超えられないと批判されることもあるが、「家業としてのスター」を弟プニートとともにキープしながらも、意欲的に芸の幅を広げている。日本では、昨年自主上映された Gautamiputra Satakarni (Telugu - 2017) でのカメオ出演によって登場済。芸の幅を広げながらも、近年に当たりが多いキャラクターは警官と暗黒街のドン。抑えた感じの(むっつりとも言う)演技が光る。時にロマンチックな役柄にも挑戦し、大いにスベることもある。大男の多いカンナダ映画界では幾分ちっこく見えてしまうが、メジャースターの間ではダントツにダンスが上手い。愛称はシヴァンナ(シヴァ兄さん)。そのシヴァンナがカンナダ・ノワールの第一人者であるドゥニヤ・スーリ監督と組んで送り出した Kaddipudi は、興行的には今一つだったと言うが、なかなかにヒリヒリとしたギャング映画で、映画好きを唸らせた。そのコンビが5年ぶりに戻ってきたというので期待が高まっていたが、蓋を開けたところ、今度は批評家の高評価だけではなく興行的にも大ヒット。2018年のカンナダ映画界の代表作の一つとなった。2月の封切りから半年後についに日本で上映される。暴力を避けて作品を選んできた東京カンナダ人会の、ここに来ての方針変更を歓迎したい。
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【豪華付録:ドゥニヤ・スーリ主要作品ディスコグラフィー】
久しぶりに豪華付録をつけてみたくなった。ドゥニヤ・スーリ監督作品のうち、英字幕付きのシングルDVDで見られる作品を一挙に紹介。メディア化未の作品を含むフィルモグラフィーはこちら

Duniya.jpgDuniya (Kannada - 2007)

Cast:Vijay, Rashmi, Yogesh, Rangayana Raghu, Kishore, Mico Nagaraj, Vasudha Barighate, Mahesh, Lokesh, Sai Sunil, Prasanna, Mithra, Balu Nagendra, etc.

原題:ದುನಿಯಾ
タイトルの意味:World

DVDの版元:Sri Ganesh Videos
参考レビュー集成:http://periplosjottings.blogspot.com/2013/09/duniya-kannada-2007.html

■監督デビュー作。純朴な田舎者がバンガロールに上京し、あっという間に騙されて暗黒街の住人になるというありがちなストーリーを、リアリズムをベースに、そして同時にセンチメントも交えて描き出した。本作の大成功によってスーリ監督の冠タイトルとして「ドゥニヤ」がつき、主演のヴィジャイもまたドゥニヤ・ヴィジャイと呼ばれるようになった。


Junglee.jpgJunglee (Kannada - 2009)

Cast:Duniya Vijay, Andritha Ray, Rangayana Raghu, Balu Nagendra, Adhi Lokesh, Sureschandra, Megabhagavatar, Kashi, Jaidev, Naveen, Shobaraj, etc.

原題:ಜಂಗ್ಲಿ
タイトルの意味:A word used in Hindi to describe a person with no manners, or respect (Urban Dictionaryより), resident of jungle

DVDの版元:Sri Ganesh Videos
参考レビュー集成:http://periplosjottings.blogspot.com/2015/05/junglee-kannada-2009.html

■垢抜けない低層の田舎者が一旗揚げようとバンガロールに赴くが、いつものお約束で結局暴力の世界に落ちて行く。混乱したストーリーをから失敗作とも言われる。主筋のリアリズムとは対照的な派手なダンスシーンを取り入れた。


Jackie.jpgJackie (Kannada - 2010)

Cast:Puneet Rajkumar, Bhavana, Harshika Poonacha, Rangayana Raghu, Bullet Prakash, M. S. Umesh, Mithra, Sumithramma, Raju Thalikote, Shobharaj, Ravi Kale, Biradar, Petrol Prasanna, Honnavalli Krishna, Siddaramu as Siddarama, etc.

原題:ಜಾಕಿ

DVDの版元:Anand Videos
参考レビュー集成:http://periplosjottings.blogspot.com/2014/01/jackie-kannada-2010.html

■初めて大スターであるプニート・ラージクマールをフィーチャーし、マス観客を念頭において作られた一本。無学な田舎者だが、抜群の身体能力と行動地を持つ若者が、犯罪に巻き込まれながらも悪と戦うさまを描く。興行的に大成功した。


AnnaBond.jpgAnnabond (Kannada - 2012)

Cast:Puneeth Rajkumar, Nidhi Subbaiah, Priya mani, Rangayana Raghu, Avinash, Jackie Shroff, Balu Nagendra, Gurudat, John Kokken, Sathish Ninasam, Achyuth, V Manohar, etc.

原題:ಅಣ್ಣಾ ಬಾಂಡ್
タイトルの意味:Bond bro

DVDの版元:Anand Videos
参考レビュー集成:http://periplosjottings.blogspot.com/2013/08/annabond-kannada-2012.html

■ストーリーは同じプニート主演の Jackie の焼き直しではないかと批判されたというが、これといった意味もなく現れる骸骨バイクだとか、麻薬にラリッたヒロイン、カルナータカ州内の黒人住人の登場などなど、映像のアシッド度が増してきて、スーリ節がいよいよ出来あがってきた一本に思える。


Kaddipudi.jpgKaddipudi (Kannada - 2013)

Cast:Shiva Rajkumar, Radhika Pandit, Rangayana Raghu, Balu Nagendra, Anant Nag, Rajesh Nataranga, Sharath Lohitashwa, Renuka Prasad, Pradeep.v, Avinash, Girija Lokesh, Aindrita Ray (cameo appearance), Santhosh Reva

原題:ಕಡ್ಡಿಪುಡಿ
タイトルの意味:The lowest grade tobacco product. Used by villagers in place of jarda or gutkha with betel leaves chuna and supari in fixing their pan.(Samosapediaより)

DVDの版元:Anand Video
参考レビュー集成:http://periplosjottings.blogspot.com/2014/05/kaddipudi-kannada-2013.html

■シヴァラージクマールとの初のコンビ。バンガロールのギャング組織の中で三下として働いていた男が、やはり底辺の女性と知り合い、結婚を機にギャング家業から足抜けしようとする、という話。リアリズムの中にヘビーなシニズムが、さらにいくばくかの乾いた笑いも混じる。苦界の女性の悲哀を描いたソング中のダンスで、ほんの数秒シヴァンナが見せる所作が非常に印象的。


Kendasampige.jpgKendasampige Part II (Kannada - 2001)

Cast:Vikky Varun, Manvitha Harish, Rajesh Nataranga, Prakash Belawadi, Chandrika, Sheethal Shetty, Shwetha Pandit, Prashanth Siddi, Chandrashekar S., Narayana Swamy, Kishore Nittur, Nandagopal, Sathyamurthy, Vijaykumar, Muralidhar Karanth, Bhanuprakash, Sudheer Urs, Master Prithvi, Sudhi, Vidya Kulakarni, Kiran, Shamanth, Sridhar Iyengar, Manju Prabhas, Prashanth Mysore, Vinoda Sri, Ramya Vijaykumar, Sujay, Kemparaj Dasappa, Manju, Kumar, Abhilasha, etc.

原題:ಕೆಂಡಸಂಪಿಗೆ ಪಾರ್ಟ್-2
タイトルの意味:Michelia Champaca Magnoliaceae(花の名、こちら参照)

DVDの版元:Sri Ganesh Videos
参考レビュー集成:http://periplosjottings.blogspot.com/2016/03/kendasampige-part-ii-kannada-2015.html

■プニートやシヴァンナといった大スターからいったん離れ、再び無名の役者を使った、ハラハラドキドキの(大スターは普通は作中で死なないから安心してしまうのだ)のクライム・スリラー。スーリ監督らしいひねくれは、「パート2」がついたタイトルにも表れている。二部作なのだが第二部を先に世に送り出したのだ。駆け落ちカップルの逃走と、悪徳警官グループの押収金着服の企てが絡まり合い、惨劇が起きる。本作のラストシーンを詳しく述べるわけにはいかないが、インド映画史上まれにみるファンクだ。そして観客をして「はよ続編(パート1だが)を見せてくれ!」と悶々とさせる度合いでは、実は「バーフバリ1』以上なのではないかと思っている。いやホントに。

投稿者 Periplo : 01:02 : カテゴリー バブルねたkannada

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